店長日記

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本日の修理品/シュガーケーン セカンドジャケット
シュガーケーンの刺繍入りセカンドジャケット。
数年前に、衿腰が破れていたのを、上下の衿をひっくり返して付け直したもの。
長年の着用で各部にダメージが拡がっていますので、順番に手を入れていきます。
ネームプレート制作中
同じ字面でA-2用を2枚お作りしております。
縫い付けはご自身でということで、目安になるコバのネン押しをしております。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3300円(税込み)
エクステリアもDIYで
デッキの張り替えついでに枕木階段を部分補修。
ステップの幅出しのため、枕木に固定してあったスプルース材が腐っていたので交換。頑丈な栗の木の枕木ほどの耐久性はないので、数年で朽ちてしまう。
嵌め込んだ新材は色が合わないため、鉄焙煎液を塗布。
デッキの補修もDIYで
天候に阻まれて張り替えが延び延びになっていたウッドデッキ。
傷んだ材料を取り外すと、根太にも若干腐りが見られたが、それほど重症でもない。腐りを削って、雨水が入らないようにラバーを敷いた上で、新材で床張り。
キシラデコールの色が、思ったより赤みが強くてツートーンの仕上がり。
取り外した床材は良い感じに朽ちているので、腐りを切り落として内装材として再利用するつもり。
本日の修理品/シュガーケーン ロンスタージーンズ
今回は左身頃の膝、尻、後ろポケット周辺をタタキで補修しました。
これで当分の間、心置きなく穿いていただけます。
ところでこのシュガーケーンのロンスタージーンズは既に生産終了となり、カタログ落ちしています。
本日の修理品/シュガーケーン ロンスタージーンズ
お預かりしたロンスタージーンズの修理。
今回は全体に手を入れるので、結構な作業量になります。

画像1/後ろポケットの裂け目には力布を挟み込んでタタキで補修。再びウォレットを入れて使えるように強度を持たせます。

画像2/左膝は脇を割って修理を行います。

画像3/穴の開いた部分周辺に大きめに芯地を貼る。

画像4/補修跡がわからない様、地の目に沿ってタタキ。
ネームプレート完成
引き続きヌメ革を使ったネームの製作。
刻印後、十分に乾燥させ、ベルクロの裏面に縫い付け。
その後に、裁ち端を揃えて縁をカットします。
これで一応の完成ですが、ご要望により、乳化性のオイルで色付けして、お引き渡しです。

当店ではヌメ革に刻印したネームプレートを製作しております。
ご希望の英字(大文字、数字)で単品製作致します。

*タテは通常18ミリで裁断していますが、広幅も可能です。価格は変わりません。
*ヨコは100〜120ミリです。
ネームプレート制作中
今回はお客様のご要望で、広幅で革ネームを制作し、裏にベルクロのオス(フック)を縫い付けます。
お手持ちのジャケットには、胸にメス(ループ)が付いているので、脱着できるような仕様で制作。
革とベルクロの裁ち端を揃えるために縫い代を多く取り、縫い付けてから端をカットする手順で進めます。
スコードロンパッチ完成
キャンバスをベースにした海軍パッチ完成。
レザーパッチとは異なる、太番手平織り生地のざっくりした風合い。
本日の修理品/シュガーケーン ロンスタージーンズ
過去にボタンホールやシームの糸切れで一度補修しているシュガーケーンのビンテージ加工ジーンズ。
今回はかなり大掛かりなリペア。
お客様は本職の日本画家で、近々百貨店での展覧会を控えているそう。
百貨店で作品販売できる作家は本当に一握りで、そこに至るまでの苦労は如何ばかりか。
美術系大学の出身者の多くは、多少関連のある産業(広告デザイン、工業デザイン、工芸社、アパレル、テキスタイル、教職等)で職を得て生活する。すぐに創作活動で食べられる人などいない。社会に出ても創作意欲の衰えない人は、どこかの美術団体に籍を置いて、余暇で作品作り、展覧会出品を続ける。
何年も実績を積んで、作家としての評価が定まると、美術家名鑑という昔の電話帳みたいな本が出ていて、そこに名前が記載される。それで初めて作品を流通に乗せることが可能になる。
ちなみに作品の価格は、その本に作家名と、1号(ハガキ大)いくらという価格が出ていて、それが大まかな基準となる。
このお客様は、百貨店で絵が売れたら、当店で大人買いしてくれるそうなので、それを期待したい。
スコードロンパッチ鋭意製作中
キャンバスベースのパッチ制作続き。
資料にはこのパッチの部隊名が無く、Submarine Base(潜水艦基地)とだけあります。
蛸と鋸鮫が格闘している図柄。
本日のニュースより
「様々な懸念、クリアしていく」 保険証廃止で河野太郎デジタル相

2024年秋に健康保険証を廃止してマイナンバーカードに統一する政府方針に対し、懸念や批判が広がっていることについて、河野太郎デジタル相は14日の閣議後会見で、「様々なご懸念をお寄せいただいている。一つ一つクリアをして、実施していきたい」と述べた。
(以上引用)

色々懸念材料もあったので、マイナンバーカードを取得せずに来たが、ついに先月申請して、来週受け取ることになっている。
というのも、今年中にマイナンバーカードを取得しないと、青色申告の時に控除される額が違ってくるから。これによって多くの事業者は申請するだろうから、取得率が相当上がるだろう。
もう国策として、マイナンバーでの一元管理は規定路線。
ネットでお買い物…エキナセア苗各種
今年の夏前に、近くの園芸店でエキナセアの苗を二鉢買って、狭い前庭に地植えした。
それが強い日差しをものともせず、夏中あざやかな紅色の花を咲かせていた。植えたっきりで特別なメンテナンスも不要。宿根草として根付いたので、来年も開花が期待出る。
それでわずかに残った地植えスペースにも、このエキナセアを中心に植えることに決めた。あらかじめ粘土質の土を掘り返して土壌改良し、秋の植え付け時期を待って長野県の業者さんから苗を購入(近くの園芸店は未入荷)。
北米のインディアンが薬草として使ってきたエキナセアは、いまや品種改良が進んで色も形状も多種多様。その中から、出来るだけ草丈の低いコンパクトなものを選択して発注。届いた苗は、開花状態は一種だけで、あとは葉っぱのみ。植えても冬には地上部は枯れ、本格的な開花は来年の夏となる。
場所によってパラペットの下で雨が当たらなかったり、デッキの陰で半日向になるので条件が異なるが、上手く根を付けて成長してほしい。

画像4/これだけ開花状態で届いたエキナセア・デリシャスヌガー。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
裾の裁ち直しと、股ぐりの解れ修理でお預かりしました。
長年折り上げた状態で着用していたものを、その折れ山線が仕上がりになるよう裾上げしますが、前後左右共に擦り切れが出ています。裁断後、短冊状に芯地を貼り、タタキで補強した上で裾上げを行います。
股ぐりの解れは、糸切れしている程度なので、さほど手間はかかりません。
本日中に仕上げてお渡しする予定。

画像1/ロールアップの状態で数年穿くと、折れ線が擦り切れます。

画像2/股ぐりのシームのパンク。

画像3/折れ山線に縫い代分をプラスして裁断。

画像4/擦り切れた箇所に短冊状の芯地を貼って補強。
大阪出張
さわやかな秋晴れとなった昨日、恒例の大阪日帰り出張。
まずは心斎橋で行われた東洋エンタープライズの春夏物展示会。展示会の本番は本日12日からなのだが、11日(火曜)にしか時間の取れない当方の都合で、準備中の昨日お邪魔した。まだパッキン詰めされたままのサンプルもあったが、継続商品中心の発注になるので、企画書を受け取れば事は足りる。円安での原材料の高騰(国内製造でも原材料はほぼ輸入)や輸送コストの上昇も相まって売価も上昇。これは如何ともしがたい。ユーザーさんたちの所得が同じように上がれば問題ないが、期待薄。
展示会での商談後、東大阪の荒本にあるファニー本社へ…。
こちらは数年前の大改装で一階が製造工場になっており、二階が営業本部と現物商品のストックルームになっている。自社製造のレザーグッズが有名なファニーだが、商品全体の構成としては、製品輸入のウエスタングッズ、インディアンジュエリー類も数多い。ただこちらも、武漢肺炎以降、ずっと入荷状況が悪い上に、価格高騰している。
ちょっと明るいニュースとしては、こちらの久保工場長が、アメリカのトップカーバーに認められ、本国の専門誌の表紙を飾るほどになったこと。「シェリダンスタイル」の元になった、ワイオミング州シェリダン郡に隣接するビッグホーン郡にあるミュージアム内にも数点の作品が展示されることになったとか。トップレベルのクラフトマンとして、本国の殿堂入りを果たしたのだ。
当店でもお客様のオーダーを受け、財布やベルト、小銭入れ等のワンオフ制作を依頼し、その精緻な仕上がりに驚いた。お届けしたお客様にもご満足いただけたと思う。当店はあれこれと注文を付けて中継ぎしたに過ぎないが、なんだか嬉しい。
スコードロンパッチ鋭意製作中
久々にキャンバスをベースに使ったパッチを制作。
油絵のキャンバス(カンバス)は、名前の通り、この生地を木枠に打ち付けたもの。
生地の上にそのままペイントすることは困難なので、ジェッソという下地材を塗って目止めをしてから色付け。
その昔、ジェッソを買うためだけに名古屋・栄のシマモトまで行ったものだが、今はネットでポチッとするだけ。
デッキの補修もDIYで
店舗西側のウッドデッキは、2007年に本職の大工に作ってもらったもの。
雨が当たる部分は、どうしてもネジ留めのところから雨水が入って4~5年で腐ってしまう。もう何度も張り直しているので要領もわかっていて、最寄りのホームセンターで材料も揃えた。今週中に片付けてしまいたかったが、天気が悪くてキシラデコールを塗れず、中断したまま。
今週末も下り坂で、今にも降り出しそう。
ナイロン・エイジング
バズリクソンズの1997年製L-2B(M13240)。
ご購入いただいたお客様に長年着込まれて、本物のようなオーラを放っています。
フロントファスナーは現在のクラウンではなく、コンマ‐の真鍮黒染めですが、その他のディテールはほぼ変わっていません。
エイジングサンプルということでご提供いただいたので、店内で展示させていただきます。のファスナーが装備された最初のモデルです。20年以上経た今でも現役。
新品と比較すれば、ナイロンボディやホースタブ、ニットリブの退色具合が見て取れると思います。
ベジタンのレザーほどはっきりした経年変化は見られませんが、使い込まれたナイロンジャケットもまた、魅力的なモノなのです。

画像1/後ろが新品の製品。

画像2/レーヨン製のパッチは後付け。

画像3/M品番のタグ。

画像4/ブランド創設時からのカタログ。
本日の修理品/シップス ショルダーポーチ
ショルダーポーチに残ってしまった縫い痕の補修作業。

画像1/革用パテで穴埋め。

画像2/パテが乾いたら軽くサンディングし、色合わせした塗料をペイント。

画像3/作業完了。