2014年3月

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桜並木
近くの公園沿いの桜並木が美しい。
本日は風が強く、花びら舞い散る桜吹雪状態であった。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
これも前回の修理品同様、股ぐりが傷んでパンクしています。
左身頃に大きめに当て布し、インシームにはテープを当てて補強します。

画像1、2/ビフォー。

画像3/裏張りした状態で表側からタタキ。出来るだけ目立たないように、地の目に沿って針を落としていきます。

画像4、5/アフター。
燻し
真鍮のスタッズは箱出し状態ではピカピカ輝いていますが、やがて酸化して10円玉のような鈍い色になっていきます。
そのじっくり熟成されるような色変化を楽しむのも一興だと思うのですが、そんなに待っていられない!というエンドユーザーの声や、サンプルだけでも色の付いたものが欲しい!という販売サイドの声にお応えして、燻し処理したスタッズを使用してベルトを製作します。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。燻しにはいろいろな方法がありますが、今回は薬品を使用。
パッチ縫い付け/A-2
しっとりしたオイルドレザーのA-2にエアフォースマークを縫い付け。
縫い付け部分に厚みがあるので、刺繍のトリミングにあらかじめ下穴を空けた上で作業を行います。
岐阜県のお客様からの依頼品です。
ザ・メキシカン
こちらは所有しているウエスタンブーツの中で最も着用頻度が低いメキシコ製の一品。
こういう人目を引く悪趣味な意匠はメキシコ人によるものが多く、アメリカ製のメジャーブランドのものでは見た事が無い。メンテナンスがてら、数年ぶりに足を通してみた。
本日はこのいでたちでお客様をお出迎えするとしよう。
春の息吹とともに、ヘビも冬眠から目覚める時節でもあるし…。
本日の修理品/リーバイス606
オレンジタブのリーバイス。
二本針ミシンが多用され、ポケット周りも二本の並行ステッチで縫製されているのがオレンジタブの特徴です。
股ぐりがかなり傷んでおり、このままでは穿けません。この状態で修理するかどうかは費用との兼ね合いもあるので微妙なところですが、思い入れがあるので修理したいということでした。
力のかかる部分なのでかなり大きく当て布をし、出来るだけ目立たないようにタタキで始末します。
春の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
一昨日は総勢6人での登山行となった。
いつものように朝、JR半田駅で待ち合わせ、電車を乗り継いでJR三ケ根駅へ。コンビニでお供え物を買い、そこから登山口へは徒歩で30分ほどである。今回登山口に着いてみると、意外にも山頂に続く道の草木がきれいにはらわれていた。この時期、このコースだと鬱蒼と茂った草木をかきわけ、体中にまとわりつくクモの巣と闘いながら進軍することを覚悟していたのに…。
おそらく地元の有志の方によるものだが、ありがたいことである。
というわけで、いつになく余裕の登頂となった。天気も気温は高めだったが日射しが弱く、登山向きの日であった。ただ個人的には、無事参拝を終えたあたりで花粉の大量飛散による症状が一気に出て苦しいものがあったけれど。
いつものように廟の案内人の方の休憩所で蕎麦をいただき、明るいうちに帰途に着いた。

画像1/山道を上がりきると出現するコンクリートの擁壁はロープウェイの跡。東側の絶景が見渡せる。

画像2/山頂の展望台付近から観た蒲郡側。この辺りは車で登ってきた観光客に人気のスポット。

画像3/沿道には水仙がポツポツ咲き始めていた。

画像4/迷って入ってきた観光客があわててUターンする、厳めしい殉国七士廟の石柱。

画像5/石柱の奥に進むと廟が出現する。殉国七士廟の由来が彫られた石板。

画像6/廟へ続く山道を少し上がったところにある頂上の看板。

画像7/帰りは登りとは別の道で山を下りる。巨木の林を抜けて下山。
本日の修理品/リゾルト710
リゾルトはデニムの愛好家の間では知られていますが、旧ドゥニームの名物デザイナーが立ち上げた新ブランドです。
「旧」というのは、神戸のアパレルメーカー、ワールドの関連企業のブランドだったドゥニームという意味で、現行ドゥニームは全く別の運営会社によるものです。
修理品は全体に複数小穴が空いた状態。仕事中の着用で、ガラス片によるものだそうです。
直径数ミリの穴なので接着芯で裏張りし、タタキで始末しますが、左ポケット布に空いた穴についてはポケット外周りを解体して補修しなくてはなりません。

画像1/前身頃は右足付け根2箇所、前立て脇3箇所。

画像2/後ろ身頃は右ポケット付け1箇所、左ポケット袋布4箇所。

画像3/ポケット周りを解体。

画像4/接着芯で裏打ちして、表側からタタキ。

画像5/タタキを終えた状態。

画像6/ポケット外周りを再縫製。
本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
ライダースウォレットのチェーンを留めるドロップハンドルは、本体に開けられた6ミリ径の穴に裏からネジ留めされています。
今回はポケットにウォレットを差している状態でチェーンを引っかけてしまい、強く引っ張られて裏の留めネジごとドロップハンドルがすっぽ抜けた状態。穴のまわりのレザーが切れており、こうなるとネジで留め直してもまた抜けてしまいます。こういう場合は、元の穴を完全にカバーするかたちでレザーのタブを製作し、丸カンを取り付けて対処します。

画像1/ドロップハンドルが留めネジごと抜けた状態。穴の周囲の革が切れている。

画像2/用意した革タブと馬具用の胴無垢リベット。

画像3/リベットはカシメながら先端をカットしていき、最後に一体化させるように先端を潰して固定。

画像4/バリを完全に削り落として完成。

*当店で販売した商品以外はお断りする場合がございます。
置き土産
4月からの消費税率変更に伴って発生する価格の表示変更は大変です。
直前まで5%の外税表示もしくは消費税5%込みの総額表示だったものはすべて変更しなければなりません。
そこで、少しずつでも早めに対応できるように、親切な当社担当の東洋・野崎さんが先週来店時に置いていったタックシール。(+税)が連続印刷されております。現行の総額表示欄(W/TAX¥ーーー)の上に貼付ければ、本体価格のみの表示となり、レジで3月末までは5%、4月以降は8%加算するという訳です。これならすぐにでも作業に取りかかれます。
…しかし、このタックシール、切り込みは入っていません。カッターナイフで細く短冊に切った上で、一枚一枚裏シートを剥がし、貼付けなければいけません。当店の東洋関係のストックは1000点を越えます。すこし貼ってみた段階で、ノイローゼになりそうなのと、とても4月に間に合わないことがわかりました。
こんなときは切実に人が欲しい!と思いますが、こんな時だけです。
ですので、4月以降も店頭では新旧表示が混在します(たぶん大半は旧表示ですが…)。
レジの前と、店内に申し開きの張り紙をして凌ごうと決めました。
何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
パッチ縫い付け/B-15
バズリクソンズの初期品番のB-15。
もともとカスタムモデルとして生産されたもので、右腕と左胸にはパッチが取り付けられていました。
今回はお客様の手持ちのレザーパッチにトリミングを取り付けた上、右胸に縫い付けしました。
ここのところ安直に車で訪れることが多かった三ケ根山だったが、来週火曜日の殉国七士廟参拝では、最寄り駅から歩いて山頂を目指す。
三ケ根山正参道ツアーの再開である。
あらたに元自衛隊レンジャー隊員のお客様も参加予定で、より先鋭化した、わかりやすい右寄りのチーム編成になった。
当日、山道には軍靴の響きとともに、HさんのIphoneから流れる昭和の名曲『麦と兵隊』がこだまするかもしれない。

え〜ここで、少しマジメに、この参拝の意義を整理してみると、以下のようなところである。

殉国七士廟には戦勝国の報復裁判でA級戦犯とされた東条大将以下七人の戦争指導者のご遺骨が眠っている。これは埋葬を許可しなかった米軍から有志が奪還し、紆余曲折を経てここに安置される事になった。この七人のA級戦犯とされた方々は靖国神社に合祀されているが、それについて中・韓がバカ丸出しの言いがかりをつけているのは周知のとおりである。
日本は戦勝国の裁定を受け入れざるを得ず、そこから戦後体制は出発したが、何もかも日本が悪いといった自虐史観からはいい加減に脱却すべきであると考える。
残念ながら殉国七士廟の存在は、地元の人にすらあまり知られておらず、管理する自治体も持て余し気味で、ほとんど関わるのを避けているような感じすら受ける。無為徒食が職業の地方公務員らしい事なかれ対応である。殉国七士廟の存在自体が許せないといったような「平和主義者」からの圧力もあるようだ。
それなら尚のこと、有志で廟を訪れ、民族の意志を表すのは当然かつ重要な意味がある。
そしてあらゆる機会にそれを発信して、多くの人に感心を持ってもらおうということである。
その中で、気軽にドライブがてらでも、足を向けてみようという人が出てくれば良いと思っているのだ。
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ちょっと付け加えれば、戦争指導者に指導責任があったのは自明だが、それは戦勝国ではなく、日本人が総括すべきことである。歴史は修正できないが、戦勝国の史観ではなく、日本人自身の歴史観が必要である。アメリカは現在同盟国だが、日本が自国の歴史を取り戻すことについては一歩も譲る必要は無いと考えている。
本日の修理品/フルカウント他
たまっているデニムの修理作業もせっせとこなしております。

画像2/まだ色味の残ったフルカウントの製品。股ぐり部分がパンクしかかっているので内側をコットンテープで補強します。

画像3/先週修理したものとは別のドゥニームXX。裾線が解れているのをタタキで補修。
スタッズベルト淡々と製作中
スタッズベルトの卸売りにちょっと力を入れてみようかしらと思ったのは、昨年末に某商社から話があったから。
年初に、そこの展示会にサンプルを出品してあたりを見てみたのだが、さすが全国に販売網を持っているだけあって、すぐに反応 が返ってきた。
正直、ここの営業力を舐めていたかもしれない(今まで長い間、ぞんざいな扱いをしてすみませんでした^_^;)。
先週末も、まとめてバックオーダーをもらったものの、もうすでに当店の対応能力では一杯一杯になっている。手作業でこなす仕事は、納期との兼ね合いもあるので、受注調整が難しい。卸売りを始めておいて言うのもなんだが、あまりいっぺんに請け負っても、仕上げまでの長期間作業スペースを取るうえに、それ以外の業務ができなくなってしまう。細かい作業で集中力の持続も大変なので、この先は適当なところで受注をセーブしなければとおもっている。
こんなときこそビジネスチャーンス!スタッフを増員して拡販するぜっ!
…とはまったく考えて いない。
こういう仕事は、淡々と出来る範囲で対応して、細く、長く続いていくのが最も望ましいのだ。
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そんな訳で、三連休も作業台はベルト資材が占拠して散らかっておりますが、いつもどおり販売商品の修理には即応しております。
どうぞお気軽にお持ちください。
パッチ縫い付け/A-2
こちらは初期のマッコイズのA-2。
パッチは社外品の手描きのもので、ジャケット共々関東のお客様からの持ち込み品です。
今回は縫い付けだけを承りました。
パッチ縫い付け/L-2
先日仕上がった549thパッチの縫い付け作業。
L-2はお客様が沢山お持ちになっているフライトジャケットの中の一着。
変形パッチの端をカットする際には、ミシンでの縫い付けも考慮に入れてあります。
本日の修理品/ドゥニームXX
オリゾンティ時代のドゥニーム・ダブルエックス。
愛好家の中では最も評価の高いジーンズのひとつです。
今回の修理箇所は上前立ての破れで、あまり対応したことの無いケースです。比翼部分のボタンホールはしっかりしていますが、それを覆う前立てが破れてボタンが顔を覗かせている状態。
前立てに裏張りしてタタキで処理しますが、ミシンが入らないので、二本のステッチで留められている比翼部分を解体した上で作業します。

画像1/ビフォー。

画像2/二本の並行ステッチをはずして比翼(ボタンホール)と分離する。

画像3/前立ての穴を裏張りしてタタキで塞ぐ。

画像4/前立てと比翼を二本の並行ステッチで留め直して修理完了。
21年目のバズリクソンズ
本日は東洋エンタープライズの古参社員で、弊社を担当する野崎さんがご来店。
「慰安婦問題」に関する河野談話の見直しを求める署名用紙に記名するためと、ついでにバズリクソンズの秋冬の企画書を持参して商談するため。この冬展開するフライトジャケットのラインナップが出揃うのはこの時期。今年でブランド創立21年目になる。
これだけ息が長く、顧客の年代の幅が広いブランドはそう多くはない。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501
作業途中だった501のポケット修理の続き。

画像1/上端の閂止めあたりまで取り外したポケットに、同じ501の端切れを裏から仮止め。穴の周辺は生地が伸びきっているため、プレスでしっかり平面を出し、穴の周囲をミシンでたたいて補強。

画像2/タタキを終えた状態。この後当て布の周囲を切り揃える。

画像3/ポケット外回りを見頃に縫い付けて作業完了。