2013年10月

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ビュイック始末記(幌編その参)
2001年の暮れに海外通販で購入してD.I.Yで張り替えしたソフトトップは、スクリーンに一箇所小穴があいている。
幌を手動開閉していたときに畳み皺が出来、皺の頂点に小さく切れ目が入ってしまったのだ。仕方がないのでステッカーを貼ってごまかす事にし、円形のMAC TOOLのステッカーを貼り、内側からは同径に切ったカッティングシートをピッタリと貼った。
この応急的な処置はかなり保ちが良く、結局10年以上これで凌いできたのだ。さすがに外側のステッカーは上部が剥がれ始め、埃が入って汚いので、同じもので張り替える事にした。カー用品店では今でも同じステッカーが売られている。
ちなみにMAC TOOLを使った事は一度も無い。

画像3/古くなったステッカーを剥がし、汚れを除去した状態。内側から貼ったシートは完全に密着して穴を塞いでいる。

画像4/新しく用意したステッカー。

画像5/貼り替え完了。
ベルトサイズ詰め…つづき
今週もいろいろな案件を同時に進めているので、道具とスペースと納期の関係で作業が前後しております。

画像1/薄く中抜きしたバックル留めの部分に水分を含ませて曲げ、固定して癖付け。

画像2/スナップボタン用の穴開け。剣先にもバックルピンが収まる穴を開ける。

画像3/スナップボタン打ち込み。

画像4、5/完成したベルトにバックルを取り付けた状態。
スタッズベルト鋭意製作中
定番展開しているフローラルパターンのスタッズベルト。
ご要望により、色焼けしたスタッズをアトランダムに散らして打ち込んでいきます。
以前は、主にシルバー製品の燻しに使用する硫黄の溶液が市販されており、真鍮も手軽に黒染めすることが出来ましたが、その溶液が硫化水素自殺に流用されたため、現在は販売されなくなってしまいました。
今回はロウ付け用のバーナーで炙って酸化させたものを使用します。
本日のニュースより
菅元首相、みのもんた氏降板に「原子力ムラの陰謀…私も被害者」

民主党の菅直人元首相は、26日付の自らのブログで、次男が窃盗容疑などで逮捕(処分保留で釈放)されたタレント、みのもんた氏が報道番組のキャスターを降板したことについて「原子力ムラ」の陰謀説があると紹介、自分も原子力ムラの被害者だとする内容を展開した。ブログでは、原子力ムラはマスコミに対して広告料を通じて「自分に批判的な報道に圧力をかけてきたことは知っている」と明記、「みの氏は原発問題で東京電力と安倍晋三首相を厳しく批判していた」ことから陰謀の可能性を指摘した。平成23年の福島第1原発事故で「菅氏が1号機への海水注入の中止を指示した」と報道されたことも、退陣に追い込むための原子力ムラが流したウソの情報と断じた。
(以上引用)

原子力ムラの陰謀?……W

バ〜カ!バ〜カ!
でも、復権のためなら何でも利用しようという薄汚い根性が、菅直人らしくてなんだか微笑ましい。
ベルトサイズ詰め
今回は海外旅行で購入されたベルトの長さを詰め、ウエスタンバックルを取り付けたいというご要望でしたが、素材的な問題もあって手間取っています。
ベルト本体は38ミリ幅で、もともとドレス系のクリップ式のバックルが取り付けられていました。
一見本物のクロコダイルのようで、お客様もそのつもりで購入されたようですが、実は動物の革をエンボス加工したフェイクです。クラウン(ワニの背中の突起部分)もリアルに再現されていますが、プラスチックの芯材を入れて形をつけてあります。バックル付け部分をスナップ留めとするため、カットした先端を薄く漉いて折り返す必要があります。しかし一枚革ではなく、裏張りしてコバステッチで縫い合わせてあるため、革漉きは使えません。縫い目を解いて、折り返し部分を手作業で漉いていきます。

画像1/バックル側を15センチ程カットする。クラウン部分は芯が堅くて革包丁で落とすのがやっと。

画像2/コバの縫い合わせを解くと、厚みを出すためのスポンジ材がインサートされている。裏地は合成皮革。

画像3/革剥ぎでスポンジ材を剥ぎ落とした状態。

画像4/薄くなった先端をコの字に再縫製。

本日の作業はここまで。
台風一過
さわやかな秋の一日、正面扉を開けて営業中。
入店してゆっくり店内を巡回する黒猫(注・当店の飼い猫 にあらず)。
本日の修理品
10数年使い続けてヨレヨレ状態のファニーのビルフォード。
もう少しお使いになりたいとのことで、押しつぶされて破損したバネホックを新品交換します。

画像1/ポケットに差したまま仕事でお使いになっているので、ずいぶん消耗しています。

画像2/クラウンのバネホックを使用。メス側の二の字のバネが破損している。

画像3/上下共新品にて打ち替え、修理完了。
名著であるため、ご紹介
『永遠の0』 百田尚樹著 講談社文庫

読了した後にじわっと余韻が残るような作品というのはそうそう無い。
遅まきながらこのベストセラーを文庫本で読んでみた率直な感想。
0(ゼロ)とは海軍零式戦闘機のこと。物語りは、この零戦の搭乗員として終戦直前に特攻で戦死した祖父のことを調べ始めた孫の姉弟を軸に進んでいく。
かつての祖父の戦友達を訪ね歩くたびに、全く顔も知らぬ祖父が、少しずつ現実的な存在となってくる。前線で、仲間に誹られながらも、「絶対に生きて帰る」と公言して憚らなかった祖父が、なぜ生還する可能性の無い特攻要員となったのか。
フィクションとはいえ史実に沿った内容で、登場人物ひとりひとりの視点で戦中、戦後の日本を巧みに語らせている。
戦後民主主義の中で失われたかつての日本人の価値観、自己犠牲の精神が胸を衝く。
本書では登場人物の言葉で当時の官僚機構の理不尽さに徹底批判を加えている。又、現代において神風特攻隊を「テロリスト」と切り捨てる偽善的な新聞記者(アサヒ?)を登場させる事で、戦時中は戦意高揚記事を書き、戦後一転して平和主義を唱えて世論をミスリードし続けるマスコミ批判も盛り込まれている。
日本人の心の琴線に触れる、お勧めの名著。
年末にはこれを原作にした映画も公開されるが、映像化したものがどんな仕上がりになるのか楽しみでもある。
ネームプレート製作中
今回はバズリクソンズのB-6に縫い付けて納品です。
お客様のご要望でタテ15ミリにて製作しました。この後両端を裁断し、下穴をあけた上で縫い付けを行います。

価格¥3000(ジャケットご購入の場合は縫い付け工賃は無料)

*タテは通常18ミリで裁断していますが、広幅も可能です。価格は変わりません。
*ヨコは100〜120ミリです。
本日のニュースより
尖閣・竹島で動画配信=外務省

外務省は、沖縄県・尖閣諸島と島根県・竹島が日本固有の領土であることを内外に理解してもらうための動画を初めて作成し、インターネット動画サイト「ユーチューブ」に掲載し始めた。領土に関する対外広報戦略の一環。再生回数は23日までの1週間で、合わせて12万件を超えた。
動画は中国が領有権を主張する尖閣諸島と、韓国が実効支配する竹島の歴史的経緯について、音声や写真などで説明している。音声は日本語だけだが、来週以降、英語や中国語、韓国語、スペイン語、アラビア語など10の言語に順次翻訳する。
今後は、ロシアと交渉中の北方領土や、韓国が「東海」と主張している日本海の呼称についても、日本の立場をアピールする動画を作成し海外広報に努める。
(以上引用)

外務省が国益にかなった本来の仕事をしている。
…実に珍しい。
動画では江戸時代まで遡って竹島が日本の一部になった経緯を解説していて、わかりやすい。各国語に翻訳したものが、「正式な日本政府の主張」として広がっていくことは重要だ。
今まで無為無策だった分をせいぜい挽回してもらいたい。
私の道具達
20年以上も使っていた鉄製のスチームアイロンをついに買い替える事にした。
構造が単純で長持ちしたが、ついに内部にサビが回ってしまったようだ。
新しく購入したのは職業用ではなく、近所の家電屋に並んでいたTOSHIBAの家庭用アイロン。テフロン加工されたプレス面とプラスチックボディでとても軽量。たぶん長時間の使用には耐えられないが、縫製作業の合間におこなうような部分的なプレスには充分だと思われる。
さっそく今日の作業から使ってみようと思う。
ライブハウス・名古屋ケントス再び♪
8月にツイストダンサーとして初陣を飾ったYさん(還暦間近)らとともに再び名古屋、栄のケントスへ。
今回は現役ロッカーのお客様もメンバーに加わり、多少だが平均年齢が下がったような気がする。
台風間近の栄周辺は渋滞も無く、すんなりと入店して席に案内されたのは前回同様一回目のライブの終盤だったが、やっぱり数人のロートルの方々がステージを取り囲むようにヒョコヒョコとツイストを踊っている。よくよく見ると前回と同じ顔ぶれがいる。「あのおじさん達、この前もいたけど毎日来てるんじゃないの?…(^^♪」などとささやきながら席につく。今回は同窓会かなにかの流れなのか、かなり年配の盛装した男女の一団もいて、平均年齢をさらに押し上げていた。
出演バンドが前回とは異なり、フリンジスカートにハット姿のカウガールと、もみあげのおにいさんがメインボーカルだった。サックスとドラムは女の子が担当している。もちろんなつかしの50〜60年代ポップスのカバーが中心。
インターバルに酒をあおりつつ、ピザを頼んでみた。私の古い記憶では、ここのピザはチーズで固めた煎餅のようなものだったのだが、すっかりまともな味に改善されていた。フロアスタッフの接客も如才なく、きちんと教育が行き届いている。バンドマンも演奏の合間には客席をまわって気軽にコミュニケーションに努めている。
当日の客層にあわせたのか若干おとなしめのナンバーが多かったが、「バーニング・ラブ」などパンチの効いた曲の演奏もあり、ライブの楽しさを堪能した一夜だった。

画像2/オヤジダンサーズにまぎれて踊るYさん。ツイストのために革底のスリップオンを新調した。リーゼントのヅラがどこかに売ってないか探している(情報求ム)。
ジーンズリフォーム
ブーツカットの膝下を幅ツメしてストレートにリフォームします。
このエターナルのブーツカットは一般的なブーツカットと異なり、アウトシームが耳付きとなっています。つまりアウトシームは腰から裾にかけて生地の耳を使った直線となっており、インシームの側だけで膝を絞ってブーツカットのシルエットをつくっているのです。これはパターンメイキングの基本からすれば少々無理のある手法でもあります。
今回はこれを単純なストレートにという事なので、インシームの方だけ削って修正してやります。シルエットをストレートにする事で、長さも2センチ程短く仕上げ直します。

画像1/ビフォー。

画像2/インシームでのカット分は裾まわりで4センチ程。

画像3/膝を基点に裾まで幅を絞ったら、余分な縫い代をカット&ロック始末。

画像4/インシームは縫い代を片倒してコバステッチで押さえる。裾は短くしてチェーンで巻き直し。

画像5/アフター。
本日の修理品
ツイルのカーゴパンツの後ろポケット口が破れているケース。
片玉縁ポケットの角は見返しの端とポケット口の縫い代をまとめて縫い留めていますが、ここが破れて穴が空いてしまうと綺麗に補修するのは困難です。
針痕は目立ちますが、裏に補強布を挟み込んでミシンで叩いて始末しました。
アメリカンポスト移設
平成12年から使っているカマボコ型の郵便ポストを、ランバーデッキの手すりに移設した。
今までは、正面階段を上がった店舗入り口右側のタイル壁にL字ステーを取り付けて固定していたが、ツタが成長して壁面を覆い出し、ポストもツタに埋まりそうになってきたのだ。
外したついでにリペイントし、道路側に対して取り付け方向が今までと逆になるので、番地の表示を反対側にペイントした。
今回は駐車場に接する低い位置に取り付けたので、これで郵便局員が配達時にいちいちバイクを降りなくても済むはずである。
本日の修理品
年季の入ったM41119はシュガーケーンのかつての定番商品。
ややゆとりのあるシルエットで、当時はノンウォッシュのみの販売でした。
このパンツは以前にも股ぐりを修理していますが、今回は左右のフロントポケットの破れを補修します。

画像1/糊付け状態でお買い上げいただき、10数年経過した状態。

画像2/左右ポケット口を修理。ビフォー。

画像3/アフター。
長尺モノ
ファニーの超ロングセラーのバスケットスタンプベルト。
サイズに関しては38インチ(ピンからセンターの穴まで約95センチ)までが通常のラインナップとなりますが、別注にて長いサイズの生産も承っております。
価格は40〜44インチまでが20%のアップ(9500円→11400円)、45インチ以上は40%アップ(9500円→13300円)となっております。
受注より納品までに2ヶ月ほどかかります。
本日の修理品
デニムの修理品がたまっているので順次仕上げていきます。
これはエターナルのリメイク加工を施した商品で、元々太腿に穴をあけ、裏にスレキを当ててタタいた状態で製品化されたものです。
その下が口を空けてしまったので、一度シームを割って新たにタテ20センチ程当て布して始末します。
本日の修理品
先週、ボタンホールと股ぐり、両膝のリペアを終えたドゥニーム・ダブルエックス。
ご要望により、両方の後ろポケット周りと両裾の破れも追加でリペアしました。
裾は擦り切れて生地が無くなってところがあるので、いったん解体してカケツギの後、チェーンステッチで巻き直します。

画像1/ビフォー

画像2/アフター

画像3/ビフォー

画像4/アフター