2012年7月

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パッチ縫い付け
5月に関東の方からの依頼でノーメックスのフライトジャケットに刺繍パッチを合計8枚縫い付けましたが、同じジャケットにさらに2枚のパッチを追加で縫い付けます。
右腕部分の星条旗のパッチは横に長く、裏地までの貫通縫い付けでは棚ジワが出易いので注意が必要です。
今回右胸には色付きのパッチを縫い付けましたが、それ以外のパッチはすべて緑色がベースのサブデュード(実戦仕様)となっています。

スコードロンパッチ鋭意製作中
今回の製作にあたっては、お客様から若干ディテールの異なるVC-79のパッチの図柄を資料として3型送っていただきました。
単品製作の場合は参考資料を添えていただけるとスムーズに作業が進みます。
ショルダーバッグ製作
以前店内で製作して販売したキャンバス×レザーのショルダーバッグ。
製作にあたってはある程度数をまとめて材料を調達し、一度に集中して作り込まなければコスト的に合わないため、その後中々手を付けられないでいました。
しかし今回はお客様の御要望もあり、ディテールも若干変更してワンオフにて製作します。
価格的には相当額のアップになりますが、いくらかかってもかまわないというありがたいお申し出なので、そのようにご請求させていただきます♡
時間的にも余裕をいただいているので、他の案件と並行してゆっくり進めていきます。

画像上/これは2009年に試作して使い続けているもの。タンニン鞣しの革はつややかなアメ色に変化している。これをご覧になってオーダーをいただいた。鹿角を輪切りにしたコンチョは革ボタンに変更予定。

画像下/型紙と材料のタンニン革、9号帆布、ジッパー等。
スコードロンパッチ鋭意製作中
九州のお客様からの依頼で海軍用のレザーパッチをハンドペイントで製作します。
前回製作した334THもそうでしたが、デザインの一部が円からはみ出す変形のパッチは、ディテールが決まってから外まわりを裁断する事にしています。
おおまかに裁断した革を縫い付けに適した厚みに漉いてから模写の作業に入ります。
本日の修理品
ホルスタータイプのモバイルケースは、ループ部分をベルトに通しスナップで留めて固定します。
この先端のワンウエイスナップはウォレットのキーホルダーにも採用されていますが、着用時のはずれ防止のために片側からのみ脱着出来るようになっています。
今回はスタッド(オス)側の中心部分をホルスター内側から留めているカシメが破損しています。脱着時に逆方向から何度も負荷がかかるとこうなることがあります。
スタッドを新品パーツでカシメ直して修理完了です。
私の道具達
ショップの改装祝にお客様からいただいたマキタのトリマーをはじめて使ってみた。
トリマー本体と別に12種類のビットもセットでいただいたので、様々の形の溝切りが出来る。
今回は壁面に取り付ける杉の棚板の断ち端をサラッと削って段付き+カマボコ状にしてみた。
トリマーは以前、他社のものを借りて使ったことがあったが、それと比べるとモーターの音がずいぶん静かである。ビットも新品だけあって一瞬でサクサクとトリミング出来てしまう。
思った以上に使い勝手が良い。
これさえあればすべての木製什器の意匠がDIYで可能である。
ネットでお買い物…キャストアイアン
ついこの前、使うあても無いのにネットで素敵な鍛鉄のフックを発見し、発作的に購入したが、今回は使用目的が明確である。
シューズを棚置きするための板の支えになる大型のブラケットを前々から探していたのだ。
今回のものは鋳造された鉄製で、キャストもの特有のゴツゴツした表面はろくに研磨もされておらず、適当にペタペタとペンキを塗っただけというダイナミックな仕上げである。
すぐに錆びが浮いてきそうな黒染めの木ネジがセットになっているのも嬉しい。
これならわざわざフェイク塗装する必要も無い。
システム什器を一切排した店づくりは常に進行中なのだ。
マニフォールドベルト+ケイシイズバックル
いつもワガママな注文を聞いてもらっているマニフォールドさんに、「寸法言うから帯だけ裁断して仕上げて送って!バックルはこっちにあるのを適当に加工して付けとくから。でも手縫い用の菱目穴だけは開けておいてね!」と勝手なお願いをしておいた客注ベルトの帯が仕上がってきました。
セットするのはこの極厚7ミリのベルト帯にピッタリのケイシイズのブライドルバックル。
以前HPでこの組み合わせ例をご紹介したのをご覧になってのご注文です。

画像1/ケイシイズのブライドルバックルと半完成状態のマニフォールドのベルト。

画像2/センターにピンが収まるように長穴を開ける。

画像3/ブライドルバックルを通した状態でサドルステッチで固定する。糸は米国産のシニューを使用。

画像4/取り付け完了。
オールドコインコンチョ値上げのお知らせ
一昨日、ファニー本社から「重要なお知らせ」のメールが届きました。
以下本文をそのまま転載します。
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昨今の貴金属の高騰に伴い、古銭市場での各種銀貨にも多大な影響が出ておりました。
FUNNYでは、数々の策を講じて現行の価格を保持してまいりましたが、円高以上に急騰する銀貨の価格に、この度価格の見直しをせざるをえない状況になりました。
価格変更に伴う混乱など大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解、ご協力をお願いします。
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ということだそうです。
銀製品の暴騰についてはたびたびお伝えしてきましたが、前回の値上がりからそれほど日を置かずに今回の値上げとなってしまいました。
具体的には一番ポピュラーな1964年50セントイーグル(900/1000)が3800円から5000円に、同様に50セントリバティーも3800円が5000円になります。1921年1ドルモーガン(900/1000シルバー)は8500円から11000円へと値上がりします。
当店では現状の店頭在庫につきましては据え置き価格での販売になりますが、8月10日以降の入荷分は新価格での販売になります。
尚、ファニーとしては主力製品の50セントイーグルを本体とキーホルダーに使ったライダースワレットの価格を抑制するため、苦肉の策ですが50セントのコインそのものを1965年以降の銀の比率が低いコイン(銀40/銅60 一個2500円)に変更する方向で進めています。今後はこれがスタンダードとなり、従来の50セント(900/1000)はオプション扱いとなりそうです。
しかし年号以外の刻印は全く同じで、一見見分けがつかないため、これはこれで販売の際に混乱を起こすおそれがあります。ややこしくて扱う方も大変ですが、お客様には出来るだけわかりやすく告知していかなければならないと思っています。
コンドル
この75年のスパイ映画の傑作を最初に見たのはTVのロードショー番組だったと思う。
最初は充分内容が理解出来ず、ただ無表情なマックス・フォン・シドーの殺し屋ぶりが強烈な印象だった。
何度か観返すうちに私の中では評価が高くなり、最も好きな作品のひとつになった。
国際的な石油利権の獲得を背景にしたCIAの内紛がテーマになっているが、派手なスパイ・アクションものとは全く趣が違う。ロバート・レッドフォード演じる主人公はCIAの末端局員だが、主たる仕事は日がな一日世界中の書物を読んで、資料として局のコンピューターに入力する事。実戦経験などまったく無い。ところがある日突然その部署が3人の暗殺チームに襲撃され、同僚が全員射殺される。あやうく難を逃れた主人公(コードネーム・コンドル)は秘書の女性が護身用に持っていたコルト・ガバメントをとっさにつかみ、その場を離れる。局に連絡を取るが、またしても暗殺されかけ、もはや誰にも頼れない状況を悟る。たまたま知り合った女性とともに殺し屋の執拗な追及をかわし、逃亡を続けながら事件の核心に迫っていくというストーリー。
最後にはCIAに一矢報いるつもりで事件の全容を新聞社にばらすが、元上司の「掲載される事は無い」という確信に満ちたセリフで物語りは終わる。
この作品は小説がベースになっているが、脚本は良く練られていて、配役も良い。行きがかりでコンドルの逃亡を助けることになるフェイ・ダナウェイは、本作のような物憂いでちょっとなげやりな女性役にはピタリと収まる。そしてなんといっても長身のマックス・フォン・シドーの存在感は圧倒的で、本職さながらである。
昨今のスーパーマンのような不死身のスパイが活躍する映画に飽き飽きした方にお奨めしたい傑作。
スコードロンパッチ完成
先週からかかっていた334THイーグルスのハンドペイントパッチ、仕上げ段階です。
黒いアウトラインを引いた後に白でハイライトを入れると立体感が出ます。
ペイント作業が完了したら外回りをカットし、完成です。
本日のニュースより
鳩山元首相、脱原発デモに参加=党内冷ややか

民主党の鳩山由紀夫元首相は20日夕、首相官邸前で行われた原発再稼働の抗議デモに参加した。マイクを握った鳩山氏は「皆さんの新しい民主主義の流れを大事にしなければならない。再稼働を止めるべきだ」と訴えた。
鳩山氏は「これから官邸に乗り込んで皆さんの思いを伝える」と宣言。そのまま歩いて官邸に入り、藤村修官房長官に、野田佳彦首相がデモ参加者の声を聞く場を設けるよう求めた。藤村長官は「首相に伝える」と語った。首相は、鳩山氏の要請について、視察先の福岡県柳川市で記者団に「さまざまな声を聞いていきたい」と述べた。
 デモに参加した理由について、鳩山氏は記者団に「政治家として民主主義の新しいうねりを肌で感じる必要がある」と説明。しかし、党内からは「党の元代表、元首相の参加はいかがなものか」(城島光力国対委員長)と冷めた声が聞かれた。 
(以上引用)

このバカは「温室効果ガス25パーセント削減」を世界に向けて勝手に約束したことをすっかり忘れているらしい。
でも、こいつの言動は民主党の解体を促進させる働きがあるので、今は温かく見守ってあげよう♥
本日の修理品
日常的な業務のひとつであるデニム修理の依頼ですが、裏張りにバンダナを使って欲しいということで、パンツとともにペーズリー柄のバンダナもお持ちになりました。
バンダナの生地だけでは薄すぎるので、裏張りの11オンスのデニムに挟み込んで使用します。
現状で大きく穴が開いているわけではありませんが、生地が薄くなって横糸だけになっているところの周りは細かくタタくことをせず、バンダナの色が覗くように仕上げてあります。

画像上/縦に25センチほど裏張りする。

画像中/脇を割ってバンダナを挟んだ生地をタタき付け。

画像下/作業完了。綻びが進むと横糸が抜け、バンダナが覗く。
スコードロンパッチ鋭意製作中
引き続き334THイーグルスのパッチをハンドペイントで製作します。

画像上/下絵に沿って全体に色を入れた状態。

画像下/アウトラインを細筆で描きこむ。今回はアウトラインを際立たせるため後で描きこんだが、絵柄によっては手順が逆になることもある。
駐車場にて
このところあまりの暑さのためか姿を現さなくなっていた黒猫。
日が落ちてからヒョコヒョコと来店した。
パッチ縫い付け
近県のお客様の依頼で、ジャングルファテーグにネームテープと部隊章、L-2Aに刺繍パッチを縫い付けます。

画像1/ネームテープの端は内側に折り込んでたたき付け。実物などでは裁ち端をそのまま表側に出してたたいている場合もある。

画像2/リムが盛り上がった刺繍の部隊章。上糸は色合いの近い糸を使用。

画像4/L-2Aはバズリクソンズのファクトリー・パッチモデルで、今回取り付けたのは右腕のみ。直径が10センチ以上ある刺繍パッチで、きれいにおさめるにはギリギリの大きさ。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回のパッチは、グラブの先端と足先が円の外にはみ出す変形モノです。
外周りは粗裁ちのままでペイントし、最後に絵のアウトラインに沿って裁断する予定です。
昨日のニュースより
ロンドン五輪 米のユニホーム「ぜ〜んぶ中国製」 批判噴出…でも「変更ムリ」

ロンドン五輪に出場する米国代表団が、開会式で着る公式ユニホームが「メード・イン・チャイナ」であることが判明し、物議を醸している。貿易不均衡をめぐる対中批判がくすぶる中、11月の大統領選を控えて政界からも批判が噴出。米国オリンピック委員会(USOC)は13日、2014年の冬季五輪では米国製にすると発表するなど火消しに躍起となっている。CNNテレビによると、ユニホームは米国の著名デザイナー、ラルフ・ローレン氏が担当。ブレザーとベレー帽に男子はズボン、女子はスカートだが、靴に至るまですべて中国製だ。インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」などを中心にユニホームを作り直すべきだとの大合唱が起こり、政界からも「すべてのユニホームを集めて燃やし、一からやり直せ」(民主党のリード上院院内総務)と批判が強まった。USOCは13日の声明で、すでに一部の選手がロンドン入りしていることなどから、ユニホームの変更は「残念ながらできない」としたが、14年の五輪の開会式と閉会式では、米国産のユニホームにすることにラルフ・ローレン社が合意したと発表した。
(以上引用)

アメリカとしては沽券に関わる問題だろうが、いまさらそんなことを言うのは無理がある。
アメリカはもうとっくに衣料品の生産国ではなくなっている。自分たちの政策の結果、工場も海外移転が進み、もっと言えば原糸メーカー、織布メーカーなどは原材料の調達自体海外依存度が高いはずだ(ちょっと前まで自国で黒人奴隷をしばき倒して綿花を摘ませ、それで衣料品を作っていた時代があったが…)。素材から純アメリカ産で調達出来そうなのは靴ぐらいだろうか。
しかしMADE IN USAのタグを付けるだけなら実は簡単である。
そんなもの何カ国にまたがってつくられていても、最終工程をUSAで仕上げて検品すれば表記上モンダイは無いのだから。実際のところ、原材料の段階から製品仕上げまですべて一国でまかなうことは現代の衣料品では少ないと思う。
そういえば当店のラインナップにもMADE IN USAをうたったものがあるが、これとて素材まで米綿とは限らない。メキシコ綿やインド綿、またはそれらの混合だってありうるのだ。
H君と愛用品たち
ロン毛の富豪H君はいつも唐突にあらわれる。
今日は召使いもしたがえず、車もロールス・ロイスではなく、地味な日本車を運転してやってきた。土木作業に使う鹿革のグラブをわざわざ遠くから買いにきてくれたのだ。
アメリカで牧童の経験も有るH君は、この何年も使える鹿革のパフォーマンスを良く理解している。
彼は自分の眼にかなったものを購入し、徹底的に使い倒すのが昔からの流儀なのだ。
ついでなので、そんな彼の身の回り品をご紹介しよう。

画像上/その風貌から、道を歩けば人が振り返り、警察からは職務質問されるにちがいないH君。
お気に入りのビルフォードはカスタムオーダーのクロコダイル製。内部パーツは普通牛革を使うが、これには薄く漉いたクロコの腹の革が使われている。ちなみに同じクロコダイルを全面に使って製作した、怪しすぎるジャケットも愛用している。

画像中/金無垢のロレックス・デイトナ。画像ではわかりにくいが、全面的に傷だらけである。裏側には、購入時の記念として彼自ら釘で彫ったイニシャル入り。この時計をこんな風にラフに使うのは彼以外見た事が無い。金無垢のヨットマスターも同じように使っている。

画像下/一見してこれがエルメスのバッグだとは誰も思わないだろう。使い込みすぎて薄汚れたハンプの所々にほつれが出ている。しかしさすがは馬具メーカーが出自の会社で基本設計がしっかりしており、型くずれも無く、腰のある最上級の革を使っている。なんでも現金主義のH君は、いつもこの中に札束を詰め込んで持ち歩いているのだ。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は334THイーグルスのパッチをハンドペイントで製作します。
この図柄は非常に有名で、復刻品も多くつくられています。
細部まで指示をいただいているので、出来るだけそれに忠実に製作いたします。