2022年4月

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ベルトサイズ詰め
バックル側を作り変えてサイズを詰める作業の続き。

画像1/元の折れ山にはバックルピンの収まる長穴が開けられているが、取り付けるオーバルバックルには不要なので省略。二箇所でカシメるための穴あけ。

画像2/バックルとサルカンを通してカシメ打ち。

画像3/作業完了。
ベルトサイズ詰め
店頭持ち込みでベルトのサイズ詰め。
メキシコ製?のウエスタンベルト。ポンチで奥に穴を開け足してご使用になっていたようですが、剣先が長すぎるので、すっきりとバックル側でカットします。
元々開いていた5つ穴のセンターでバックルピンが収まるよう、10センチほど短くします。

画像1、2/ビフォー。

画像3/不要分をカット。

画像4/このベルトは二枚合わせでコバ縫いされており、中心には厚みを増すためのスポンジ入り。縫い目を解き、後ろに回り込む部分の裏革とスポンジを除去。今回は革漉きは使わない。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
以前手描きで制作した海軍パッチの絵柄を基に、刺繍パッチを製作依頼。
エンブレムクロスをベースにした刺繍では、ペイントと同じような配色やディテール表現は無理なので、それに合わせた指示が必要になります。
いまだに電子メールをやったことがない刺繍職人のおじさんへの依頼は、コピーした絵柄と指示書をFAXで送り、電話で詳細を詰めるやり方。残り少ないレーヨンのクロスをベースに使用します。
納期については先方任せ。
トンプソン木部再仕上げ
先月、ディスプレイの配置替えの際に、ミリタリーつながりでバズリクソンズのウエア近くに移動したトンプソンのサブマシンガン。
その内の一丁は、40年ほど前、名古屋のユニモール地下街にあったMGCボンドショップで購入したもの。
ダイキャスト製で、実銃並みに4キロ以上ある。今考えると、よくこんな重いものを手に提げて電車を乗り継いで帰ってきたものだと思う。当時は道路事情も今ほど良くなく、車で名古屋まで買い物に出るという発想自体が無かったのだ。
その後何度か引っ越したが、捨てずに手元に置いていた(実際には捨てるのも難しい!)。長い年月を経て、木製のグリップと銃床には傷が多い。安っぽいニス仕上げもイマイチなので、仕上げ直ししてやることにした。
先日、自宅リビングのテーブルとロッキングチェアを再塗装するのに使った「ワトコオイル」が余っているので、これを使ってやろうと思う。
しっとりした艶と、木目の表情が生きるオイル仕上げの方が、実銃のイメージにも近い。
とりあえず分解し、塗装を剥離するところから…。

画像1/1921年型のトンプソンは、アル・カポネや、ジョン・デリンジャーといった禁酒法時代の悪者の御用達であり、第二次大戦では米軍のみならず英軍も正式採用していた史上最もポピュラーなサブマシンガン。銃弾は、コルト・ガバメントと共用の45ACP。

画像2/画像だとわかりにくいが、小傷が多い。機関部の状態は良好。

画像3/本体から木部を取り外し、メッシュシートをセットしたサンダーで古い塗装を剥離。

画像4/400番のサンドペーパーでさらに磨き。角が丸くなり過ぎないように当て材を利用。
五分咲き
毎年GW到来を告げるように開花するメキシコ万年草。
今年は蕾が開くのが遅め。
明日からGW突入で、当店は3日の火曜日も休まず営業いたします。
振興券利用期限まであとわずか
ここにきて駆け込みでご利用になるお客様もいらっしゃいます。
新市長の肝いりで、市民1人あたり2万円分が郵送された地域振興券は、今月末日が使用期限になります。
当店を含め、市内で営業する登録店舗で金券としてご使用いただけますが、期限を過ぎるとただの紙切れになります。
まだお手元にお持ちの方は、期限内に是非ご利用ください。
当店では、500円券、10000円券の区別なくご利用いただけます。
家で洗えますか?
この時期なので、以前の記事を再掲載。
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レーヨン製ハワイアンシャツの洗濯については以前も何度かご説明しておりますが、手洗い、またはネットを使用するなどして家庭用洗濯機でも対応出来ます。
基本的に製品(脇の内側)に付いている洗濯表示には、水洗い不可、ドライクリーニング(石油系)とあります。つまりメーカーの指示としては、クリーニング店に出して石油系の溶剤で洗ってくださいということです。それはデリケートな素材を水洗い可にしてしまうと、無造作に洗濯機に放り込む人も出てきますし、結果として大きな縮みやボタンの破損、衿外回りのパンクなどがありえるからです。メーカーとしては製品トラブルのもとになる家庭洗濯はできるだけ避けてもらいたいということがあるのです。
では現実に水洗い出来ないかといえば、そんなことはありません。むしろ汗や塩分など、水溶性の汚れは石油では落とせないので、夏の衣服は水洗いの方が望ましいとも言えます(脂汚れには石油系の方が有効です)。クリーニング店でも、あえて水洗いを指示すればやってくれる所もありますが、それなりに工賃もかかるので、自宅で行うほうが経済的です。
今回は家庭用洗濯機を使わずに、洗面ボウルを利用して手で押し洗いするやり方をご紹介します。
以下参照。

画像1/洗面ボウルに洗濯洗剤を溶かしたぬるま湯を張る。汚れがひどいときは、ごく少量の酸素系漂白剤(塩素系は不可!)を加えると効果的。

画像2/シャツをしばらく浸け置き。この後、この洗面ボウルで濯ぎ洗いし、軽く絞って水分を抜く。

画像3/洗濯機を使わない場合は脱水が不完全になるので、室内干しは出来ません。外乾しの場合は裏返した方が日焼けによる退色を防げます。干す際に、衿の外周りや、前立て部分の皺を伸ばしてやると形が安定します。

*乾燥後の皺が気になる場合は、2016年06月10日の日記欄をご参照ください。
磁気帯び?
一昨年お買い上げいただき、先々月電池交換したばかりのケイシイズのウォッチ。
動作確認の上お渡ししていましたが、もう止まってしまったということで、電池の再交換。
ところが、新しい電池をセットしても針が動きません。内部もきれいな状態で、湿気が入ったような痕跡も見当たらず。
こうした場合は、おそらくモーターや針が電化製品の磁気を帯びて、動かなくなってしまったと思われます。可能性が高いのはスマートフォンで、うっかり近くに置いておいただけでこのようになることがあるのです(クオーツ以外の機械式時計でも起こります)。もっとも、当店で原因を特定できるわけではないので、おそらくそうであろうとしか申せません。
販売時のギャランティは付いていますが、機械的な故障のみを3か月補償するものです。
ご相談の上、今回は店頭で販売している単品のケース(税込み2200円)をお買い上げいただき、革帯に取り付けさせていただきました。
ちなみに、専門職で検査及び「磁気抜き」することは可能ですが、かえって高くついてしまうことは確実です。
アイロン台もDIYで
2014年の5月に自作したアイロン台(仕上げ馬)。
狭い作業スペースでも使えるように、2×4と1×8の端材をコの字に組み合わせ、上面に耐熱シートを張り付けた。
フリーアームで、専らワークパンツや袖口のプレス仕上げに使ってきた。
8年も使ってきて、さすがに耐熱シートもボロボロなので、取り外して張り替え。

画像1/裏がスポンジの耐熱シート。

画像2/アール部分を少し削ってなだらかに…。この部分は袖山をプレスする時に使ったりする。

画像3/ステープラーで耐熱シートを固定。

画像4/アイロン台、リボーン!
フェローズ2022秋冬コレクション
国内各メーカーの秋冬展示会が集中的に開催されるこの時期。
フェローズから企画書と、サンプルを撮影したディスクが届く。これで内容を検討して、発注書に描き込んで郵送するという手順。
武漢肺炎(コロナともいう)のための暫定的な対応ではなく、当店では担当氏の裁量で10年以上前からこのやり方。
サンプルが並ぶ通常の展示会ももちろん開催されているが、都内なので、時間をやりくりして出向くのも大変なのだ。
ジーンズ裾上げ
一般のお客様からの持ち込み品で、リーバイス・ジャパンの製品。
ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。
今回は上糸イエロー×下糸オレンジで、共に20番手。

製品持ち込みの場合/¥1,650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
本日の修理品/ゴローズ バタフライビルフォード
画像1/折れ山部分の解れを再縫製。縫製途中で、押さえガネをどの方向にも変えられる八方ミシンは、奥まった所や、切り返しの多い所を縫うのに便利です。8番糸の近似色を使用。

画像2/フラップのコバの再縫製。

画像3/押さえガネの痕を補色し、全体にポリッシュ。

画像4/5セントコンチョは金属磨きで。

画像5/作業完了。

ワークシャツリメイク/シュガーケーン ボタンダウンシャツ
ボタンダウンシャツの袖丈詰めの続き。
作業手順としてはワークパンツの裾上げと同じなんですが、半袖シャツは袖ぐりから袖先にかけてテーパーがきつく、三巻きして縫うときにパッカリングが出易いです。そのため裁断後、縫い代端をプレスでバイアス方向に引っ張って伸ばし気味にしてやります。

画像1/仕上がり位置に縫い代分をプラスして裁断。この後、縫い代周りを若干伸ばし気味にしてやります。

画像2/三巻きしてステッチ。

画像3/仕上げプレス。

画像4/作業完了。
ワークシャツリメイク/シュガーケーン ボタンダウンシャツ
半袖シャツの袖丈に拘りのあるお客様。
お買い上げいただいたオックスフォードとシャンブレーのボタンダウンシャツの袖丈を、ショルダーポイントから20センチで仕上げ直します。
オリジナル同様にコバから2センチほどで三巻き仕上げとしますが、裏に折り返る縫い代分を確保するため、元の三巻きステッチを抜いて解体するところから…。
昔アルバイトしていた野田君
1996年頃、日本福祉大の学生だった野田君が、昨日奥様帯同でご来店。
当時近畿地方から出て来て、当店でアルバイトをしてくれていた。
その頃は細身で、瓶底メガネが印象的な青年だった。独特なイントネーションの近畿方言を、古くからのお客様は憶えておいでだろうか。
卒業後は郷里に帰り、地方公務員となって堅実な家庭生活を送っている。大学とは今もつながりがあり、専門職として後進にレクチャーする機会もあるとのこと。
年齢相応の識見と貫禄を身に着けた彼を見て、時の流れの速さを実感。
パッチ縫い付け/L-2
バズリクソンズが製作したイレギュラー素材のL-2。
正式採用されたL-2はナイロンですが、こちらはコットンツイル製。
今日のような気候の日には、Tシャツの上から羽織るのに丁度良さそうです。
2022年サンサーフカタログ
今期のサンサーフの全品目を掲載したカタログが入荷しました。
平素当店でサンサーフの製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。ある程度の冊数を確保しておりますが、シーズン前に無くなってしまう事がありますのでご入用の方はお早めにどうぞ。
エアフォースパッチ鋭意製作中
在庫が薄くなってきた定番商品を製作中。
型抜きした革トリムを刺繍パッチに乗せて縫い合わせ。
ショルダーパッチとして製作しておりますが、バッグなどの意匠にもご利用いただいております。
税込み2750円也。通販の場合は、普通郵便(84円)での発送も可能です。
本日、当地の気象予報は24度ですが、風が強くて意外に寒いです。
朝、Youtubeでサンサーフの中野さんが、いつもの笑顔でアロハの解説をしているのを視聴。
触発され、今年初めてアロハシャツを着るつもりで、箱出し。
軽くプレスしていましたが、思いの外寒かったので気が変わり、先延ばしすることにしました。
エンブレム・クロス残り僅か
横振りミシンで一点ずつ制作する刺繍パッチは、デッドストックのレーヨンシート(エンブレム・クロス)をベースに使っています。
刺繍職人さんが在庫していた昭和時代のもので、色によってストックが無くなってきており、赤系は使い切りました。
今後は別色で代替するか、現在流通している化合繊のエンブレム・クロスに切り替えるかで検討中です。
レーヨンは再生繊維といって、原材料は綿の短繊維やパルプです。対して化学合成繊維は石油によって作られるものになります。
人絹とも呼ばれるレーヨンの発色の良さや自然な退色具合は、サンサーフのアロハシャツを思い浮かべていただければ分かり易いかと思います。
刺繍職人さんもレーヨンに拘りがあり、彼方此方の繊維問屋に声をかけて探索中とのこと。
どこかで眠っているものを探し当てるのを期待しております。