2024年7月

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本日の修理品/ヌメ革 シザーケース
近くで営業されている美容師さんの依頼品。
シザーケースをベルトに留めるストラップのスナップボタン二箇所が破損。
スタッド側の軸も緩んでいるため、取り外して上下共打ち直しを行います。
ハサミを収めるとかなりの重さになり、負荷がかかる箇所なので、一回り大きいスナップを使用します。
ブーツの幅出し
左右の親指の付け根を中心に甲革を拡幅。
このサイドゴアは、甲革の裏が布地のため、オールレザーのものより伸び難いですが、加工前よりも確実に広くなっております。
昔と違い、レッドウイングも日本向けにワイズEや、EEが輸入されるようになりましたが、本品はワイズDで、多少狭めの印象です。
人間の足の大きさは左右違うので、片側は大丈夫でも、片側だけが痛いというケースもよくあります。

*甲革拡幅

工賃/片側990円 左右1650円

*シャフト拡幅

工賃/片側990円 左右1650円

*いずれも2日ほどお預かりになります。接着工法で底が付けられた靴は、剥離の恐れがある為、お断りする場合があります。
ブーツの幅出し
レッドウイングのサイドゴアブーツ。
長時間着用すると、左右の親指の付け根が当たって痛いということで、ピンポイントで拡幅します。
作業は、革に湿り気をあたえた上で、伸ばしたい部分にチップをはめ込んだストレッチャーでゆっくりと幅を拡げていきます。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
股ぐりが擦り切れたシュガーケーンジーンズの修理。
地の目に沿ってカタン糸でタタキを入れていきます。
穴が開いている部分だけでなく、周辺の生地が薄くなっている所まで範囲を広げて裏打ち。

画像2、3/作業完了。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります(メール画像では判断が難しく、見積もり違いも発生します。また、宅急便を介してのやりとりですと時間的にロスが大きいので、持ち込み製品の場合は店頭受付のみとさせていただきます)。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/ダブルアールエル メルトンジャケット
今回は、ジャケットの左胸に取り付けられたレザーパッチをリペイント。
たまにサ〇リフォームさんの依頼で、レザージャケットやバッグの擦り傷をペイント補修する仕事が入りますが、今回はユーザーさんからのお持ち込み。
依頼内容は、パッチの白濁した背景の黒部分のみリペイントしたいとのこと。
白濁したのがオイルの蝋質によるものではないようなので、承りました(蝋によるものだと塗料が乗りません)。
コバを塗り直す必要もないので、取り付け状態のまま、養生して背景部分のみリペイント。

画像2/ビフォー。

画像3/アフター。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
シュガーケーンの砂糖黍ジーンズ(砂糖黍の搾り滓を繊維として織り込んだ生地)で、沖縄産の砂糖黍を使用したSC40301。
左綾織りならではのザラザラした触感と、タテ落ちが特色です。
今回の修理品は股ぐりが擦り切れてパンクしている状態。
穴の開いた箇所を中心に大きめに裏張りし、タタキで補強を入れます。
裏張りには黒色の接着芯地を使用。
スコードロンパッチ完成
描き上がった絵柄に合わせ、外周りをカット。
今回のレザーパッチは形状が複雑なため、最後に外周りを裁断する手順で制作を進めました。
スコードロンパッチ完成
描き上がった絵柄に合わせ、外周りをカット。
今回のレザーパッチは形状が複雑なため、最後に外周りを裁断する手順で制作を進めました。
本日の修理品/児島ジーンズ ヒッコリーパンツ
腰帯とヨークの接ぎ目のパンク修理の続き。

画像1/腰帯の環縫いを解いた状態。

画像2/ヨーク上端の縫い代はスリップして綻んでいるので、補強のため芯地打ち。

画像3/ヨークを腰帯で挟み込んでコバを地縫い。

画像4/強度的な意味はないが、地縫いの上から環縫い(チェーンステッチ)で重ね縫いして見た目を揃え、作業完了。

製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります(メール画像では判断が難しく、見積もり違いも発生します。また、宅急便を介してのやりとりですと時間的にロスが大きいので、持ち込み製品の場合は店頭受付のみとさせていただきます)。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/児島ジーンズ ヒッコリーパンツ
腰帯とヨークの接ぎ目がパンクした状態でのお持ち込み。
こうしたケースのほとんどは、ヨークを腰帯で挟んで環縫い(チェーンステッチ)された部分が糸切れしてしまうことによります。
しかしチェーン部分は糸切れしておらず、単純にヨークの上端が解れて開いています。これは、本来1センチ程度の縫い代が付いているヨークの上端がしっかり挟み込まれず、浅く縫われたことにより裁ち端がスリップ(滑脱)してしまったケースです。所謂縫製不良ですが、そのまま検品もスルーしてお客様の手に渡り、数回の着用でパンクしてしまったと思われます。
作業は、環縫い部分を解いて、ヨークの上端をしっかり腰帯に挟み込んで再縫製ということになります。
韓国発の詐欺NGOのYoutube広告がうっとおしい件
「うちはお金が無いから、給食を2,3人分食べます」云々~と、ありえない広告を垂れ流す「グッドネイバーズ」なる韓国系NGO。
日本の母子家庭の実態を無視した広告が実にうっとおしい。
世帯所得が少なくても、公金で充分な生活保障を得られ、ご飯も食べられないような状況などあるわけがない。もしご飯を食べられない子がいれば、それは虐待事案で、福祉政策の問題ではない。
ことほど左様に、常に日本人の善意に付け込んで、あの手この手で金を巻き上げようとする朝鮮人。
かつて大日本帝国の情け深い併合政策のおかげで、土人から人間への仲間入りを果たした朝鮮人は、今日も恩を仇で返し続ける。
そういえば、昔日本でアイドルをやっていた支那人の女も、「日本ユニセフ」の看板で募金詐欺をやっていたっけ。
ジーンズ裾上げ
持ち込みで、リーバイ・ジャパンのダブルX復刻品。
シングルステッチで一度裾上げされており、現状の仕上がりから3センチ短くしてチェーンミシンで仕上げ直し。
三巻きの縫い代を確保するため、一度裾を解体する必要があります。
近頃のリーバイ・ジャパンの復刻品は品質が上がっていて、オリジナルにそこそこ近付いてきています。以前のものは、どこにでもありそうな平滑な生地を使い、ディテールだけダブルXに似せたもので、完全復刻には程遠いモノでしたが…。
上糸金茶×下糸オレンジで、20番手カタン糸使用。

ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

製品持ち込みの場合/¥1650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*製品持ち込みの場合、予め採寸し、仕上がり位置をご指定下さい。当店でアシストはいたしません。
*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
スコードロンパッチ鋭意制作中
汗を流しながら、爆弾を抱え落とさんとする働き蜂。
今回の図柄は、地色の上に濃い色を順に重ねていって仕上げております。
スコードロンパッチ鋭意制作中
梅雨も明けて本格的な暑さ到来。
昨年に比べ植栽のスペースが拡がったので、早朝からせっせと水やり。
今日はオーダーいただいたレザーパッチの制作を集中的に進めるつもり。
本日の修理品/レッドウイング他(外部委託)
先週、北陸の修理工房に依頼していたクレープソールの張り替えが完了し、返送されてきました。
3足ともミッドソールまでのダメージは無かったので、アウトソールをビブラム社のクレープにて交換。コバの削り合わせも完璧です。
元々、かなり難易度の高いウエスタンブーツの本革底張り替えが専門なので、単純すぎて腕の振るいようがない作業かもしれません。
それでもやはり技量の差は出るので、信頼できる職人に任せるのが安心です。
昔と比べ、靴の修理職に参入してくる人は増えましたが、特に資格などは必要なく(あまり意味のない民間資格検定なるものはある)、誰でも看板を上げることができます。
同じ作業でも、腕の良し悪しで、仕上がりが大きく違ってくるのです。


潜水艦コマンダンテ
昨日、久々のイタリア映画を近くのシネマで鑑賞。
前々から観たかった作品でもなく、たまたま時間がある時に上映されていたので、暇つぶしに観てみるかという程度で入場。
しかし意外に面白く、構成も巧みで、最後までグイグイと引き込まれる作品であった。
1940年に起きた実話の映画化で、第二次大戦初期に地中海で航行したイタリア潜水艦コマンダンテと、その艦長を描く。
航行中、中立国ベルギーの船籍でありながら、重武装した(実際には敵国イギリスの軍需物資を運んでいた)貨物船と交戦し撃沈。本来なら偽装船の救助義務はないが、コマンダンテの艦長は軍法よりも「海の男」のルールを優先し、海に投げ出された敵国兵を救う。
少ない食料を分け与え、英軍の砲撃にさらされながらも、直近の港まで救助した敵国人を送り届けるというのがストーリーの骨子。
当然異を唱える部下たちとの軋轢もあるが、敵の軍人との、海の男同士の交流も生まれる。意外だったのは、士気の高いイタリア海軍軍人達が、敵国よりもナチを毛嫌いするような描写が多いこと。大戦が始まったばかりで、イタリアファシスト党はナチスと同盟を結んでいた時期。まっ、映画ならではの演出かもしれないが…。

映画とは関係ないが、このコマンダンテ号はその後数奇な運命をたどり、ドイツ軍に引き渡され、ドイツ降伏後は「伊号第五百三潜水艦」として日本海軍の所有となった。
スコードロンパッチ鋭意制作中
今回は店頭の資料集から選択していただいた絵柄ですが、このパッチについては「under investigation」=調査中とあり、部隊不明です。
この資料集は2017年に別のお客様から頂いたもので、本国資料を和訳したものかと思われますが、このように部隊不明のパッチというのもたくさんあります。

画像1/今回ご指定の絵柄。

画像2/円に納まらない形状になるため、アウトラインのカットを後回しにします。ジェッソに色を付けて地塗り。