2010年4月

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M-65パッチ縫い付け
昨年あたりからM-65フィールドジャケットは人気があるようです。
当店には米軍放出の87年製のストック品が20枚程ありましたが、きれいに完売いたしました。
この手の商材は、何かのきっかけで唐突に売れ出したりするんですが、動きが読めないですし、何と言っても米軍の払い下げ品ですから、あるときにはどっさりありますが、出ないときにはさっぱり無かったりします。必要なときに必要なだけ仕入れるなんて都合の良いことが出来ないので、ある程度在庫リスクを覚悟して、話があったときにまとめて買い取ることになります。とんでもなく大きいサイズが固まって入っていたりすると、仲介業者を撃ち殺してやりたくなりますが、それでも何年も在庫していればいつか必ず売れていくものです。
これは骨董品の商いと同じで、単年度で収支を合わせなければならないファッション業界とは全く異なるビジネスと言えます。
本日の修理品
両ヒザのパンクの修理品が入庫しました。
このシュガーケーンのSC40301Aはワンウォッシュの製品をお買い上げいただいたのですが、数年でバリバリのタテ落ち感です。この生地は綿50%と沖縄産砂糖黍50%の混紡で、ざっくりした風合いもさることながら、通常のデニムが右綾織りなのに対して左綾織り(逆綾)の素材で、表面に強くアタリが出るためにくっきりしたタテ落ちがあらわれます。またサイドシーム(耳の部分)は正面から向かって右方向にねじれが出ます。
SUGAR CANE(=砂糖黍)のブランドネームを代表する一作です。
CWUパッチ縫い付け
実物のCWU36Pのボディをたくさんのパッチでデコレーションしました。
今回、同じお客様から他にCWUを2着と、L-2B1着のパッチ付けをご依頼いただいています。この手のコレクタブルなアイテムを所有される方は、同型を多数収集されていることが多いようです。
このCWU36Pは、難燃性のアラミド(ノーメックス)という化繊が用いられています。70年代にデュポン社(カーペットで有名)によって軍事用に開発された耐火素材です。あらゆる新素材は、まず軍用に開発され、後に民間に転用されるケースが非常に多いんです。
裏地まで貫通させて縫い付けましたが、普通のナイロンとは繊維構造があきらかに異なるようで、非常に針の抜けが悪く(抵抗が強い)縫い難い素材です。
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今日のニュースより 
岡本真夜側が“反撃”「襟を正して」
上海万博のPRソングが、シンガーソングライター・岡本真夜(36)のヒット曲「そのままの君でいて」の盗作とされる問題で、PRソングの作曲者の繆森(ボク・シン)氏が22日に盗作を否定する声明を発表したことを受け、岡本側の音楽プロデューサーが27日、反撃のコメントを発表した。
プロデューサーである白石元哉氏(日本クラウン)は、「正直ありえない発言ですね。本人としては苦肉の発言なのでしょうが…」と困惑。
 一度は万博事務局からカバー曲として楽曲使用の申請を受け、“盗作”を認めた形だっただけに「著作権は基本的に守るべきこと。音楽は少なからずいろんな方に影響を受けるもの。でも、あそこまでAメロ、Bメロ、サビとそのままカバーされているものはないので、ちゃんと襟を正していただきたい」と強く訴えた。22日の声明発表後、ボク氏側からも万博事務局からも、何の連絡もないという。果たしてこの訴えは中国に届くのか。
(以上引用)

…やっぱりというか、民度の違いを象徴する事例でしょう。この期に及んで、『襟を正せ』なんてトンチキなこと言ったって通用するわけないとおもいますけど…
本日の修理品
初夏をおもわせる様な日差しの強い日も多くなりました。
履き古して膝が抜けたり、丈が短く縮みきったパンツは、カットオフしてショートパンツにすることでまた別のアイテムとして再生出来ます。
エビスの大胆なペンキステッチのジーンズをヒザ下でカットしてチェーンミシンで巻き上げました。キッチュな感じでなかなかいけるんじゃないでしょうか?
エビス(旧スタイルクラフトヤマネ)とは、ずいぶん昔、取引をしていました。この一連のペンキステッチで大ブレークする前の話ですが…
今やヨーロッパのコレクションにも出品する大ブランドになってしまいましたね。
本日の修理品
FUNNYのワレットとチェーンをつなぐパーツ、ドロップハンドルは本体に開けられた6ミリ穴で内側からネジで固定されています。しかしこの穴が、何かでチェーンを引っ掛けるなどして強く引っ張られてひろがってしまい、裏ネジの頭ごとすっぽ抜けるというケースがままあります。
ひろがってしまった穴は元には戻りませんが、裏ネジの部分に樹脂製のワッシャーをかますことで脱落を防止することが出来ます。
今回はこの対応で充分保たせることが出来ましたが、穴の周囲が変形して強度が足りないときは、穴を平頭のリベットで塞ぐとともに、革のループと丸カンを付ける加工(画像左)も承っております。
ワレットホルスターのご紹介
先日入荷したFUNNYのライダースワレット用のホルスターをご紹介いたしましょう。
昨年あたりからウエスタンレザーのラインでぽつぽつ生産していますが、FUNNYのカタログやH.Pでも紹介されてはおりませんので、ご存じない方も多いのではないでしょうか?
拳銃のホルスターの様な形状で、ベルトに通して使用しますが、ダブルベルトにして腰下に下げるとまさにガンベルトのようで、マニア心をくすぐるつくりになっています。ワレットをがっちりと固定し、ジーンズのヒップポケットで使用するとどうしても避けられない変形や角の摩耗を防ぐことが出来ます。ロングツーリングをするライダーにもお勧めです。ブラウン、ブラック、タンの3色(無地)で各々18600円。コンチョは別売りになります(画像の菊型コンチョは1800円)。
当月は個人事業主の納税時期になります。
当店は自前の土地、建物で営業しておりますので家賃はありませんが、固定資産税をガッツリと徴収されます。おなじくらいの土地建物でも、店舗となると、住宅に比べて税額がハネ上がります。いっそ強引に居宅として用途変更してやろうかと思ったこともあるほどです。
加えて消費税の支払もあります。
消費税が導入されたのは竹下さんの頃で、最初は福祉目的税とかなんとか言っていました。自分が商売を始めた頃のことなのでよく覚えています。やがて3%から5%になり、納税の痛みをごまかすように内税表示になりました。今後は8%か10%かわかりませんが、早晩上がっていくことは確実です。
私は公平性とわかり易さの点で、消費税での徴税には反対ではありません。直接税は補足しにくく、所得があってもビタ一文払っていないアンダーグラウンドの人達もかなりいるのではないでしょうか?そういう人でもモノは費消するわけですから、消費税(間接税)のかたちであればある程度徴税が出来ます。いっそのこと年金も消費税を原資にすれば、不払いや滞納の問題にも目処がつきます。それぐらいやってくれるのなら、かなりの税率UPも我慢出来るんですけれど。
なんにせよ、怠け者や生活破たん者にやさしすぎる社会はご免こうむりたい。
次の内閣に期待します。
こんなんでいいの?
盗作しておいてバレたと見るや、ヌケヌケと「楽曲使用申請」してくるドロボー国家にもあきれるが、そのドロボーに対して、
「世界中が注目するイベントである上海万博に協力させて頂ける機会をいただき、とてもステキなお話で光栄です。今後も一音楽家として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」
と、とことんへりくだったコメントとともに、使用を快諾したこの歌手のオツムはどうなっているのか?
単にトロいのか、結果的に自分の曲として世界的に注目されれば、その過程はどうでも良いということなのか。
このヒト、シンガーソングライターということだが、曲を作る人間としての矜持は無いんでしょうか?

支那人は、一歩譲れば百歩踏み込んでくる人たちです。

胡錦濤/魚釣島にうっかり上陸しちゃった!でも、ついでだから領有権を主張して、実効支配しても良いかなぁ?とりあえず「魚釣島使用申請」出しておくね…♪

鳩山バカ首相/どうぞどうぞ!日本は日本人だけのものではございません。世界中が注目するアジアの宗主国、中国サマに協力させて頂ける機会をいただき、とてもステキなお話で光栄です。今後も一属国として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
P,S 外国人参政権も間もなく成立の予定です。中国人民のみなさまの来日を心よりお待ち申し上げております。
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文中、不適切な表現があったとしても訂正いたしません。WWW
本日の修理品
まだ新しく、着用回数の少ないマッコイ製のジーンズの修理依頼です。
バイクで走行中に転倒し、右膝付近に3カ所カギ裂き状に穴が開いています。生地はまだしっかりしていますので、穴の周辺部分を裏から当て布してカケツギます。まずアウトシーム(耳側)を膝の上下50センチ程切り開いて作業出来る状態にします。当て布をして、地の目にそってカケツギし、最後に元通り縫製して完了です。
このお客様の愛車はHONDAの旧車、GL500です。水冷のV型エンジンが車体の横方向に突き出すようにレイアウトされています。最近はほとんど見かけることもなくなりましたが、KawasakiのZ400シリーズと並ぶアメリカンバイクの元祖です。今回の転倒ではバイク自体の損傷は大したことないようで、ご本人も無傷だったのは何よりです。
スタッズベルト製作
東洋エンタープライズの社員の方からの個人的な製作依頼です。
依頼者の好みで、今回はかなり派手目な配色で製作しました。当店のオリジナルベルトをベースに、7色の大小のスタッズを配し、大きいスタッズの周りはリーフ形に真鍮とニッケルのスタッズを交互に打ち、小さいスタッズの周りは真鍮のスタッズで円形に囲んであります。長さにもこだわりがあり、剣先が長くなるようにしてほしいということで、あえて2インチオーバーのサイズを選択、ホールも奥に開け足して7ホールになっています。もちろん指定の位置で留めた状態で柄が左右対称になるように調整しています。
木製看板の作り替え
先週から、暇をみつけてはSHOPの敷地内の看板を作り替えています。
長年の使用で木材が腐食してボロボロになってしまったので、ベースごと作り替えです。
D.I.Yでやっています。材料は近くのホームセンターで1×4の材木を指定の寸法にカットしてもらいました。無垢板にべったりとペンキを塗った質感が好きで、ロゴの部分も手塗りです。カッティングシートなどのケミカルなものは極力目につくところには使いたくありません。一度に出来ないので、まず下半分を交換しました。
店舗は、商品を入れる器みたいなものですから、ある程度こだわりをもってつくりこんでいるつもりです。半ば自己満足ですが、感度の良いお客様にはなんとなくわかっていただけると思っています。
本日の修理品
今回はベルトの長さが足りないものを別革を継ぎ足して延長します。
お客様によると、プレゼントされた品ということですが、イギリス製の茶色の一枚革の製品です。定尺ものの28インチで、短すぎて一番外側の穴でも留められない状態です。5つ穴のセンターでバックルを留めるためには8センチ程継ぎ足さなくてはなりません。バックルの付け根部分を切り替えて延長することにしますが、延長した部分が、回り込んで上に重なる剣先よりも出てしまうため、ご相談の上、あえて色違いの革を使うことになりました。
継ぎ足しの部分は黒い牛革をミシンで2枚合わせにして使います。その両端で本体の茶色の革を挟んで縫い込みます。継ぎ目が膨らまないよう、あらかじめ革漉き機で本体の端を薄く削っておきます。
ベルトのようなサイズものは、贈答用には難しい面がありますね。せっかくのプレゼントでも、長すぎたり、短すぎたりといったケースは多いのではないでしょうか?

今回の工賃4000円
Me and Bobby Macgee/ミー&ボビーマギー
私にとってのベストソングです。
曲名をきいて思い当たらなくても、洋楽の好きな方なら必ず一度は聴いたことがある曲です。
原曲はシンガーソングライターのクリス・クリストファーソンによる1970年の作品です。
この人は俳優としても有名で、サム・ペキンパー監督の「ビリー・ザ・キッド」、「コンボイ」で主役を張り、現在でも性格俳優として多数の映画に出演しています。
さて、この曲の素晴らしさは、70年代から現代に至るまで、ジャンルを超えて様々なシンガーに歌い継がれているところではないでしょうか。
ジャニス・ジョプリン(これが一番有名かも)、ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、ウイリー・ネルソン、ドリー・パートン、ケニー・ロジャース、オリビア・ニュートン・ジョン(反日イルカおばさん)、高石ともや、最近ではリアン・ライムス、ピンク、女優のジェニファー・ラブ・ヒューイット(→ヘタクソ)まで、様々なアレンジでカバーされ続けています。
どのシンガーのバージョンも素敵ですが、ドリー・パートンのCD「those were the days」に収録されたものが特にお気に入りです。さすがベテラン、もの悲しい歌詞をしっとりと歌い上げて、サビの部分でガツンとハートを打ってくれます。
この曲は1年365日、毎日聴いていても飽きることがありません。

♪Me And Bobby McGee / KRIS KRISTOFFERSON

打ちひしがれ バトンルージュで列車を待っていた。
私の気分は 色あせたジーンズのようだった。
ボビーが親指を立ててトラックを止め 危なく雨から逃れた。
乗せてもらって行く先は ニュー・オリーンズだった。
私はハーモニカを 汚れた赤いバンダナから引っ張り出した。
私がそれを低く吹いて ボビーはブルースを歌った。
ワイパーが拍子を取る。 私は片手でボビーの手を握ってた。
私達はいろんな歌を歌った。 ドライバーの知っている歌を。
「自由」って 「失うものは何も残ってない」ってこと。
何も 価値あるものは何もない それが自由ということ。
気分が良くなるって簡単なこと 彼がブルースを歌えば。
ねえ 気分が良ければ それで十分 私には。
それで十分だった 私と 私のボビー・マギーには。

*一人称は歌い手によって男になったり女になったりします。YOU TUBEで簡単に検索出来ますから興味のある方はどうぞ!
ウォッチブレスレットの電池交換
当店で販売するKC'S(ケイシイズ)のウォッチはクオーツですので、2年ごとに電池交換が必要になります。当店では常時交換用の電池をストックしておりますので、即時対応いたします。
工賃込みの価格500円(税込み)
*画像は裏蓋をあけたところ。所要時間は10分ほどです。
*基本的に当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。
FUNNY本社へ
昨日立ち寄った東大阪にあるFUNNY本社の画像です。
担当氏の許可を得て撮影しました。本社2Fが取引先のための広いホールセール場になっており、ここで現物の取引や、新作商品の商談がすべておこなわれます。
FUNNYはワレットを中心とした国内生産のレザー製品が有名ですが、元々トニーラマをはじめ、ルケーシー、メルセデスといったウエスタンブーツの輸入元でもあり、ウエアの方でもロックマウント、カーマン、ラングラー、オルテガ等々といったウエスタンのメジャーブランドの多くを扱っています。
またインポートの雑貨類は、小さなキーホルダーからカントリー家具、大きな看板やら実物大の馬のオブジェまで、あらゆるものが揃います。当店の什器類にもここで調達したものがいくつかあります。
社員の人たちは男女ともウエスタンシャツにブーツといういでたちで仕事をされています。
マルティナ・マクブライトのコンサートビデオが流れる中、おいしいコーヒーをいただきながら、のんびりとした雰囲気で商談は進んでいきます。
今回は欠品していたコインケースやワレットホルダー、コンチョ類をフォローし、新作のエキゾチックレザーを用いたキーホルダーなどをピックアップしてきました。
カタログ掲載されていない商材も多くありますので、後ほどWEB上でご紹介してまいります。
昨日まで当地ではお祭りでしたが、天気も良く、風もなかったのは幸いでした。豪華な山車がゆっくりと引かれていくのを観ることも出来ました。
今日は一転して雨降りで、強い風まで吹いています。
休業日の明日は、秋冬物の商談で大阪まで出向くので、天気が回復してくれないときつい出張になってしまいます。
秋冬の展示会(受注会)はメーカーにもよりますが、数回に分けておこなわれることが多いと思います。明日は東洋エンタープライズの2回目の秋冬展で、200品目以上の品番のサンプル品を見て、その場で発注をしてきます。品番ごとに色違いや、サイズの展開がありますから、膨大な数になります。もちろんどのお店も、各店舗の規模や、地域性、SHOPのカラーによって取捨選択をしていきます。大きな店舗であっても、全品目、全サイズ発注することなどありません。お店の裁量でしぼり込みをするのです。
メーカーも、問屋などを介さない直接取引で、在庫リスクを避けるためにこの方式をとります。基本的には受注分のみを生産して、納品するというのがメーカーにとっては理想的です。もちろん納期の関係で早めに生産に入らねばならなかったり、ロットの問題で受注分より多く生産することは常にあり、その部分はメーカーの在庫リスクということになります。
それにしてもいつも慌ただしく発注をしているので、あまり記憶に残っていない品目もあり、数ヶ月後に現物が送られてくると、
「えぇっ?こんなの注文したかなぁ?」
というのが良くあり、おもわず発注書を確認するとちゃんと載っていたりします。
メーカーによってはWEBで受注するところもぼちぼちではじめており、営業担当者とは電話とメールでしかやりとりがなく、一面識もないというところもあります。
ですが、私としてはいくぶん緊張感があり、情報交換の場でもある展示会の雰囲気はきらいではありません。発注と同時に商品についての意見や、お客様の声をメーカー側に直接ぶつける場でもあります。
展示会終了後は、FUNNYの本社にも足を伸ばして、こちらでは現物の商材を見てくるつもりです。
ちょっと無理があるかと…
やはりこのツーショットは微妙な感じです。
平沼さんのとなりには鴻池さんに座っていてほしかったと思います。
以前から谷垣さんの頼りなさを厳しく指摘してきた与謝野さんでしたから、腹をくくっての離党なんでしょうが、政策的には郵政問題にしろ、A級戦犯分祀論にしろ、平沼さんとはスタンスが違います。
この人との二頭体制では、平沼さんの従来の主張がぼやけてしまうんじゃないでしょうか。
ともあれ、こうなった以上は、今後も自民党からの合流や改革クラブとの連携で力を付けていってほしいと思います。
本日の修理品
バイカーの日常には時に予想外のアクシデントが起きるものです。
リジット・チョッパーを駆るお客さまが走行中、このウォレットがオーバーオールの後ろポケットから飛び出しました。
リジットフレームの低い腰位置、オーバーオールの大きなポケット口が災いしたのかもしれません。ウォレットレーンに引きずられる格好で、このFUNNYの最上級のフィリグリー・ウォレットは路上に投げ出されました。見開き側のコバのアール部分と、ストラップの山部分はヤスリをかけたように剥げ落ちて下地の色が出ています。
うわっ…もったいねぇ〜。
何せコレ、10万円オーバーの最高級品です。単品製作で、同じものを持っている人はいないんです。
ここはひとつ、元通りとはいきませんが、なんとか見栄えよく修復しなければということでやってみました。
コバの部分はささくれていたのをヘラで磨いて平滑にし、アクリル系のコバの着色剤を塗って仕上げました。元色とは微妙に違いますが、一見したぐらいではわかりません。
ストラップの折れ山の彫刻部分はアルコール染料でタッチアップ(画像はここまでの状態)し、オレンジ色の縁取り部分にも色を入れます。その上からラッカーを塗って染料を定着させます。

小キズは残ってしまいますが、化粧直しすることで、持ち込まれた時よりはかなり良い状態でお渡し出来たんではないかと思います。
イーライ・ウォラック/わかるヒトには…
イーライ・ウォラック(エリ・ワラック)という俳優の名をご存知の方がどれだけいるでしょうか?20代の方には全くなじみが無いかもしれません。
昨日ご紹介した「ハンター」にも保釈保証人(高利貸し)の重要な役どころで出演しています。パンフレットをパラパラと見ていたらなつかしくなったので、かなりマニアックになりますが、ちょっと書いてみます。
この人はいわゆるバイプレーヤーで、華やかな役者ではありませんが、かなりの大作にも助演級で出演し、(私にとっては)強く印象に残っている役者さんです。メソッドという、演ずるというより役になりきってしまうという演技スタイルで、どんな役でも大袈裟すぎず、違和感の無い存在で、映画そのものにリアリティをあたえてくれます。スティーブ・マックイーンとは「ハンター」以前に「荒野の七人」でも共演しており、このマカロニウエスタンでの敵役はまさにならず者そのものでした。(この古い映画はさすがに劇場では観ておらず、TV放映されたものを観ていました)。またマカロニウエスタンでは「荒野の用心棒」で、クリント・イーストウッドとも共演しています。
最近では(最近でもないか…)ゴッドファーザーのパート3で、狡猾なマフィアのドン・アルトベロ役が際立っていました。最後にタリア・シャイア演じるコニー・コルレオーネに劇場で毒を盛られ殺害されますが、陽気さと強欲さがないまぜになった、どことなくチャーミングな老マフィアをいきいきと演じていました。ほとんどがイタリア系の俳優陣に混じって、非イタリア系のウォラックが見事にイタリア人になりきっていました。
日本の俳優で言えば、さしずめ……
ちょっと、思いつきません。日本の俳優は、バイプレーヤーといわれる人でもやっぱり演技過剰な感じがしてしまいます。説明的で、わざとらしいんです。
イーライ・ウォラックは(40代以上の方なら)名前を知らずとも、あぁあの役者ね!といわれるような、印象に残る俳優です。
「ハンター」マックイーンとMA-1
私達アラウンドフィフティーの世代は、音楽、ファッション、車といった文化ではアメリカの影響を強く受けていて、もはや血肉の中に染み込んで抜き難いものがあります。
そしてそれらは主に映画という媒体を通じて日本に入ってきておりました。
今のようにインターネット経由で瞬時にさまざまな情報が入る時代ではありません。そういう意味では多様性が無く、映画で紹介されたファッションや音楽がそのままブームになるという単純な時代ではありました。
さて、スティーブ・マックイーンの遺作となった「ハンター」を映画館で観たのは19歳〜20歳位の頃です。劇中で実在の賞金稼ぎ、ラルフ・ソーソンを演じるマックイーンは、グリーンのテカテカしたジャンパーを着て登場します。手にはゲッタウェイでも使っていたコルト・ガバメント。よく見るとホルスターを付けておらず、そのコルトを派手なオレンジの裏地の内ポケットにそのまま突っ込んでいます。
げげっ……かっこいい!
そのジャンパーが米空軍のフライトジャケット『MA-1』だということを知るや、どうしても欲しくなりました。軍装品関係のお店にあちこち電話で問い合わせ、大阪の富国生命ビル内のサープラスショップで在庫を見つけ、愛知から電車を乗り継いで買いにいきました。当時18000円という価格は学生にとって安いものではありませんでしたが、購入出来たことの満足感でいっぱいだったのを覚えています。モノを買うと同時にそのモノに付いてくるストーリーも手に入れた気分になっていました。
昨今は、映画館に足を運ばなくとも映画を観ることが出来、パソコンや携帯電話であらゆる情報が手に入り、ワンクリックで様々な商品を手に入れることが出来ます。
しかし、私などはお手軽すぎて、強く購買意欲をかきたてられることが逆に少なくなってしまいました。目当てのモノを購入したときの満足感も昔程ではないと感じています。
便利に越したことはないのですが、アナログ時代のように購入までに一手間かかると、その間自分の中でイメージをふくらませて期待感が高まるということがあったと思います。購入に至るまでのその時間も買い物の楽しみであったような気がします。

画像
*劇場で購入した『ハンター』のパンフレット
*MA-1 8279Dの実物
*コルト・ガバメントの実物(ウソ)