2018年4月

34

本日の修理品/フィルソン トートバッグ
左右のハンドルの革が劣化して千切れたトートバッグ。
革の代わりに極厚のグログランテープをタタキ付け。
肩に掛け易いよう、若干長さに余裕を持たせました。
三分咲き
毎年初夏の訪れを告げるように咲き始めるメキシコ万年草(まんねんぐさ)。
外来種らしいけど、メキシコ原産かどうかはっきりしないらしい。
繁殖力の強さはメキシコ人のイメージ。
ジャケットリメイク/シュガーケーン カバーオール
藍色が美しいシュガーケーン・ライトのカバーオール。
袖丈が若干長いので、お客様に合わせて3センチほどカットして納品します。
カバーオールの袖口の仕様は様々ですが、このタイプはカフスが挟み込みでつくられており、開き口の「のぼり」にも余裕があるため、違和感なく収まります。

画像1/ビフォー。

画像4/アフター。
お客様のEZ
パナソニックの最新型電動アシスト自転車で、BMX風の斬新なフォルム。
まだこのタイプは乗っている人がほとんどいないらしい。艶消しのオリーブグリーンと黒の配色が渋い。
ちょっとお借りして乗ってみたが、ビックリするくらい軽快に走る。これなら長距離移動も楽々だろう。
スクーターよりよほど使い勝手がよさそう。
撮影用デザインボード制作
財布などの小物類をデジカメで撮影する際、背景になるデザインボード。
以前から自前のものを使っているが、大型の財布に合わせて少し大きめのものを作ってみた。
ベースはパルプの5ミリ厚くらいのボードで、パテとアクリル塗料で凹凸を付けて古壁風の仕上がりに…。
エクステリアもDIYで
連日新しい商材が入ってきて撮影が大変なのだが、天気も良いので気晴らしがてら小一時間外構作業を…。
配置したレンガとレンガの隙間部分を埋めるのに、百均で買ったセメント剤を利用。
小袋に入ったこのくらいの量が、軽作業には丁度良い。セメントは保管が難しく、ホームセンターなどでセメント袋入りのものを買って余りが出ると、困ってしまうのだ。
ところで、先日百均にカゼイン塗料とクラック剤が売られているのを発見して喜んでいたが、もう一つも置かれていない。
客層とマッチするとも思えないので、コーナー展開自体やめてしまったのかも…。
エクステリアもDIYで
アプローチのリメイク作業の続き。
ハツリを終えたスペースに、枕木とレンガをはめ込んでいく。レンガは鏨で割って丁度良いピースを作っていくが、その時に角に落としたり、表面を荒らしたりしてエイジング。レンガとレンガの間もくっつきすぎず、離れすぎずのバランスを見て配置。
これで良しとなったら、床面にコンクリートボンドで接着。
残るは目地埋めだけだが、これはまた後日。
エクステリアもDIYで
先日材木の端材を整理していた時に、いつかどこかで使おうと思って取っておいた枕木が目に付いた。
店舗西側の床面に枕木を敷き詰めた時、最後のピースが入らず、3センチくらい削り落とした時に出たもの。丁度半丁レンガの厚みくらいにスライスされているので、これをウッドブロックとしてアプローチに埋め込んでやったら素敵じゃないかと思いついた。
もう何度もアプローチのレンガには手を加えており、左官仕事も板についてきたので、営業開始前に仕上げるつもりで作業開始。
ところが、本日来店予定のバッグメーカーの営業さんから、予定より大幅に早く着きそうと連絡があり、作業はひとまず中止。
はるばる東京からサンプル商品を積んだ自家用車で、午前中に来店。

画像1/表面を荒らしてエイジングさせた素焼きレンガ。

画像2/スライス状の枕木を、レンガ5個分の長さでカット。栗の木にクレオソートが入った枕木は、ノコギリで挽くのは大変なので、サンダーでカット。

画像3/ハツリ作業の途中。
『恋づくし  宇野千代伝』工藤美代子著 中央公論新社
工藤美代子さんの著作はいつも面白く読ませてもらっている。
宇野千代と言えば、奔放すぎる男性遍歴が有名で、何度も結婚離婚をし、その合間にも数多の出会いと別れを繰り返した明治生まれの女流作家。本書にはその一部として尾崎史郎、梶井基次郎、東郷青児、北原武夫らとのエピソードが綴られる。
貞操観念など端から持ち合わせていないような千代は、銃後の妻であった時期でさえも他所の男になびいてしまう。欲望の赴くまま、不倫に次ぐ不倫を繰り返した半生は、時には裕福であり、時には日々の暮らしにも窮するほど毀誉褒貶の激しいものだったが、「泥棒と人殺し以外はなんでもした」と、あっけらかんと言ってのける。
そうした中で生み出された「おはん」、「生きていく私」といった作品は評価も高く、映像化もされている。
ずいぶん前だが、生前の宇野千代が黒柳徹子の対談番組に出ているのを見た。
もうすでに高齢だったが、自身の波乱に富んだ人生をあけすけに語っている姿が印象的だった。
カウンターテーブル、リボーン!
カウンターテーブルは、開業当時から使っている合板のもので、何度も作り変えている。
今回取り付ける棚板を塗装するついでに、同色(艶なし白)でさらっと塗り替えた。
棚板は側面を大型のL字ステーで留め、小型のステーで下支え。

カウンター周りもDIYで
倉庫整理をしていたら、店舗を建てた時の床板の端材が出てきた。
3、5ミリ厚で、長さ40センチほどなので、小さな棚くらいにしかならない。
レジ台のお客さん側に棚があるとバッグから財布を出すときなど便利かもしれないので、加工して取り付けてみることにした。
固定のためのステーは、昔屋外で使っていて程よく錆がまわったユニクロメッキのものが丁度使えそう。
フェイク塗装(その拾悉)
画材メーカーのターナー(TURNER)から、アイアンペイントの名で出ているアクリル塗料を買ってみた。
スチール風の仕上がりになるということで、ネット上でも記事が散見される。スタンダードな黒鉄色をチョイスしたが、おそらく中身は、黒色塗料に微細な金属粉を混ぜたもの。
素材はミシンの作業台に取り付けてあるプラスチックの蛍光灯カバー。
軽くサンドペーパーをかけ、プライマーを塗った上でペイント。
仕上げに少し錆塗装も加えて完成。

画像1/こじゃれた樹脂の容器。棚置きしておくだけでも見栄えが良い。

画像2、3、4/アイアンペイント+錆塗装。
「録音、自らを守るため」次官セクハラ問題、テレ朝会見

テレビ朝日は19日午前0時から東京都港区の本社で緊急の会見を開き、同社の女性社員が財務省の福田淳一事務次官からセクハラ被害を受けていたと発表した。また、女性社員が上司に相談しながらも「報道は難しい」と伝えられ、週刊新潮に連絡をしたことも明らかにした。篠塚浩取締役報道局長は「社員からセクハラ情報があったにもかかわらず、適切な対応ができなかったことに関しては深く反省しております」と述べた。
(以上引用)

セクハラ被害に備えてレコーダーまで用意して、夜の飲食店に単独で取材に行くのか?
1年以上にわたって取材させていたテレ朝が、今更財務省に抗議しているのも馬鹿げている。
一方で、倒閣運動に参加している元文科省の前川の買春問題は、あっさりスルーしているマスコミ。
本日の修理品/ケルト&コブラ ジーンズ
グレーのツイル生地。
ヒップ周辺が薄くなっていて、破れる前に裏打ちをおこないます。
タタキの跡が出来るだけ目立たないように糸色を合わせ、地の目と同方向にタタいて補強します。

画像1、2/ビフォー。

画像4、5/アフター。
レンタル工房にて
ショルダーバッグ制作のワークショップ2日目。
仕事帰りの夕方から作業に入るお客様。

画像1/難度の高い外ポケットの縫い付け。

画像2、3/フラップとストラップのレザーを裁断、糊打ち。
本日の修理品/リーバイス デニムシャツ
こちらは70年頃のスモールe。
縫製糸が部分的に綿だったりポリエステルだったりします。綿糸縫製の部分はかなり糸切れが進んでおり、芯が抜けたボタンホールの修理。
レディースなので前合わせが逆になっています。
レンタル工房にて
DIY製作したいお客様に、当店の作業スペースとミシン、工具類をお貸ししています。
今回は、当店が2009年に制作したショルダーバッグと同型のものを、裁断から仕上げまで行います。
材料は本体の8号帆布はお客様が持ち込み。その他の芯地、フラップとハンドルのサドルレザー、ファスナー、リベット、コンチョ等の材料は当店が手配します。
このショルダーバッグは極力接ぎ目を少なくしたつくりですが、袋モノの縫製としては難しい箇所があり、途中に入るアイロンの作業も重要です。
時間もかかりますが、モノ作りを楽しみながら、裁断から仕上がりまで一通りの工程も覚えてもらえるのではないかと思います。

画像1/まずは型紙に合わせて裁断。ファスナーは汎用品を「開き」の長さに合わせてカット。

画像2、3/中央部にファスナーの収まる「開き」を作る。最初の難関。工業用ミシンの動力をオフにして手送りで縫製。

画像4/内ポケットの取り付け。
ーーーーー
レンタル工房につきまして

モノ作りが好きな方、手持ちの衣料や小物を修理したり、リフォームしたい方、当店の作業スペースとミシン、工具類を時間でお貸しいたします。
初心者や工具の使い方がわからない場合も、きちんとサポートいたします。

*ジーンズの修理やリメイクを自分でしてみたい。
*レザーの鞄や袋物を縫ってみたい。
*スタッズベルトを作ってみたい。

等々、自宅では困難な作業もここでなら可能です。
趣味でモノ作りをしている方やセミプロの方でも、プロ用のツールをすべて揃えるのは大変です。
当店で、お好きな時間に必要なツールをご利用いただけます。

地縫いミシン2台、革用ミシン、チェーンミシン、横振りミシン、ロックミシン2台、革漉き機、リベッター、レザークラフト工具一式、シルバークラフト工具一式を揃え、あらゆる作業に対応できます。

<要予約> 平日のみ 1時間/1500円(+消費税)
縫製糸以外の材料代がかかった場合は別途申し受けます。

平素当店とお付き合いの無い方、身元の分からない方のご利用はお断りいたします。
本日の修理品/JGFDSフィールドジャケット
陸上自衛隊のカモフラジャケット。
両袖口が擦り切れてパンクしているのをがっちり補強します。
当て布にはバズリクソンズのヘリンボーン生地の裁ち残りを利用。
キャップリメイク/JGFDSキャップ
JGFDS=ジャパン・グランド・セルフ・ディフェンス・フォース=陸上自衛隊です。
即応予備自衛官のT三等陸曹の依頼で、隊帽にネームと、銀ラメの山道(やまみち)テープを取り付けました。
こういった作業は隊の中でやってくれるわけではなく、個人で外部に依頼したり、自分で手縫いするようです。
匍匐前進で袖の擦り切れた、カモフラのフィールドジャケットの修理も承りました。