2019年11月

49

スコードロンパッチ鋭意製作中
N-1ジャケットをパッチとバックペイントでカスタム予定。
まずはパッチ制作からかかりますが、絵柄はお客様から持ち込まれた資料を模写します。
無線機ホルダー制作
ハンター歴50年のお客様。
山中でお仲間と交信するための無線機を、防寒用のジャケットに固定するホルダーを作ってほしいとのこと。長いアンテナが付いているので収まりが悪く、胸ポケットだとアンテナの先が顎に当たって危ないそう。
無線機自体は裏に幅広のクリップが付いており、それがピッタリ収まるサイズに革を裁断し、身頃に縫い付けました。
アンテナが顔に向かないよう、現物合わせで斜めに取り付けております。

画像5/クリップで取り付けた状態。ピッタリのサイズなので、横に動くこともない。
パッチ縫い付け/N-1
バズリクソンズ定番のUSNデッキジャケット。
初期型のネイビーカラーのタイプで、右胸にフェルトベースの刺繍パッチを取り付け。
この着用前の状態でご自宅で洗いにかけ、若干の縮みとアタリが出るように工夫されるとのこと。
オールインワンカスタム
数日前にブラッドチットを取り付けた防寒用ツナギ。
追加カスタムでネームプレートを制作し、CBI仕様のショルダーパッチと共に縫い付けいたしました。
スコードロンパッチ完成
ペインティングナイフを使った荒々しいタッチですが、押さえるところはきちんと押さえております。
全体にウェザリングを加えて完成。
ネームプレート製作中
今回も通販でネームのみご注文分。
乾燥後、郵便にて発送いたします。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
スコードロンパッチ鋭意製作中
作業が止まっていたペインティングを再開。
稲光はペインティングナイフで大雑把に顔料を盛り付けて仕上がりとします。
細筆で強弱を付けなが赤鬼の輪郭線を描き込み。
最後の一点
国内縫製に拘って、高品質のバッグをリーズナブルに提供するバトラー・バーナー・セイルズ。
10月に、原材料の高騰に抗えなくなり、全商品の価格見直しを行いましたが、その時に廃番が決定した(JA-0964-2)。ガッチリした4号キャンバスと、ハンドルとボトムに栃木レザーを贅沢に使ったトートバッグです。
実際に製品を手に取ったお客様は、この品質で15800円(税別)というコストパフォーマンスの良さに驚かれます。メーカーによれば、継続生産するには価格を20000円以上に引き上げなければならず、やむなく廃番としたようです(すでにメーカーのHPでは削除済み)。
当店店頭ではベージュは完売、このブラックのみ在庫しております。
長く付き合える頑丈なトートバッグをお探しの方、この機会にいかがでしょうか?
本日の修理品/ファニー キーホルダー
一昔前にお買い上げいただいたフィリグリーのウォレットとセットのキーホルダー。
透かし部分のインレイは赤のトカゲ革で、褐色に変化したシェリダンカービングも良い雰囲気です。
ナスカンのジョイント部分が破損していますので新品交換します。
最も大きな37ミリ径のビクターコンチョに合わせ、ナスカンもLサイズで専用のものが使われています。
ダイキャスト(合金)製のナスカンは、使用に伴ってジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。

*他社様で購入された商品については一切お受けしておりません。
本日の修理品/シュガーケーン ヒッコリーパンツ
5ポケット型のヒッコリーパンツ。
仕事着としてお使いのようで、股ぐりがパンク寸前。
裂け目を接着芯地で塞いだうえで、共地を当て布にしてタタキで押さえます。

画像1、2/ビフォー。

画像3/裂け目を接着芯で固定。

画像4/アフター(内側)。

画像5/アフター。
パッチ縫い付け/MA-1
今回は、女性もののノースフェースのナイロンジャンパーへ飛虎パッチを取り付け。
生地は伸縮性のある化繊のリップストップ。キルティングになっていてポリ綿入りです。デリケートな生地なので、細めの針に交換して作業を行いました。
ライトブルーの飛虎パッチはこれにて完売です。
フィリグリー・シェリダンウォレット
ファニーの久保工場長によるワンオフのフィリグリーウォレットが完成。
フィリグリーとは、花柄などのカービングの背景部分を所々切り抜いて、別革を挟み込む手法。薄革で裏打ちも行うので、仕上がりとしては三層構造になります。製作にあたっては、美しさだけではなく、強度との兼ね合いにも配慮した高い技術が必要です。
今回制作したシェリダンタイプは、ストラップの先端までが一枚革で続く贅沢なデザインであり、これをベースとしたフィリグリーは当店では久々の制作になりました。
表裏全面にシェリダンカービングを施し、花弁の中心にはタイガーアイ(虎目石)を埋め込み、バックグラウンドに挟み込む革はブルーパイソン。ウォレットの角部にはクロコダイルがオーバーレイされます。コンチョはシルバーのビクターコンチョをチョイス。ドロップハンドルにも純銀で彫刻入りのものを奢りました。以上はお客様のご要望です。
革部分の彩色はブラウン系のマルチカラーで、工場長のお任せ配色。
インナーレザーには久保工場長の手描きのサインも入る渾身の一品。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ 
程よい色落ちのシュガーケーンSC41947。
左右の裾のチェーンステッチのほつれと、インシームのパンク。裾線近くのインシームが傷むのは、歩く際に靴の踵で擦られるせいで、持ち主の歩き方の癖によるもの。
パンク箇所はしっかり裏張りしてタタキを当てておきます。

画像1、2/ビフォー。

画像3、4/アフター。
ワークシャツリメイク/ビエラ ボタンダウンシャツ
ソフトなビエラ素材のボタンダウンシャツ。
トラッドなデザインで、裾をインしてもいいのですが、出して着用するとなるとちょっと長いということで、5センチほど短く詰めて巻き直します。
脇に力布が入ったタイプではないので、単純に長さを断ち落として細幅で三巻き。

画像1/ビフォー。

画像3/アフター。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回もキャンバス地をベースにして、ペインティングナイフで地塗りしております。
油彩風に仕上げ、エイジングも加える予定。
大阪出張
昨日はショップの休業日を利用しての大阪日帰り出張。
東大阪荒本にあるファニー本社は、一階が工場、二階が営業本部、二階の半分と三階(ロフト)がホールセール場(業者向け展示場)。
現物の商品や、店舗用の什器などが陳列されているが、一般の方の入場は不可。ちなみに大阪市内には、一般ユーザー向けの直営店が複数あります。
ファニーといえば、自社工場で生産するレザープロダクトが人気ですが、実はそれを上回る量でインポートのブーツ、ウエア類、雑貨小物等を展開しています。

画像/三階のロフトから撮影したホールセール場。西部劇のセットのようなつくりで、インスピレーションを掻き立てられる素敵な空間。

このあと訪ねた東洋の盛夏もの展示会は撮影禁止なので画像はありません。
ちなみに今や世界的に評価の高い「サンサーフ」のハワイアンシャツは、地元武豊町出身の中野氏が中心になって企画生産されております。
ネットでお買い物…Z型ライトスタンド
製造年代不明だが、かなり年季の入ったZ型のデスクライトを見つけたので購入してみた。
コイルスプリングで制御されたアームが自在に曲がり、様々な位置から対象を照らせる優れもの。元々は製図や、精密機械の組み立てのための工業用ライト。半世紀以上前にこの原型を設計したのは、山田証明という日本のメーカーらしい。
届いた商品はヴィンテージの雰囲気を保ちつつ、配線は引き直されて十分実用レベルなのも嬉しい。
程よく錆の回ったアーム部分や、形の歪んだアルミシェード、青い塗装のハゲ具合にも心が和む。
パッチ縫い付け/A-2
こちらは旧マッコイズのラフウェアタイプ。
軍服らしい衿腰の高いデザイン。
横振り刺繍で飛虎の描かれたパッチを取り付け。
パッチ縫い付け/A-2
あらかじめメールでお問い合わせいただいた上、岐阜県からお越しになったお客様のA-2。
アビレックスの製品で、エアフォースマークの位置に接着したパッチをはがした痕。
トリム付きの刺繍パッチで、接着剤の痕を覆い隠すように取り付け。