2025年11月

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ワトコオイルで仕上げた状態。
先月、昔から取り引きのある木工職人さんにブーツジャックの製作を依頼、本生産分が仕上がってきた。
高級家具用の端材を使って、一点ずつ削り出し。
当初は天板に太鼓鋲で革を張ろうと考えていたが、綺麗な木目が出ているので、これを活かしたオイル仕上げの方が良いと判断した。
素地の状態で収めてもらい、当方でワトコオイルを使って仕上げ。
試作では4種(ローズウッド、チーク、ウォルナット、オーク)を使ったが、結局ローズウッドとオークの二種に絞っての製作。
ちなみにローズウッドとは、日本では紫檀の名で流通していて、家具や楽器、仏壇などに使用される高級素材。海外ではナイフの柄や、拳銃のグリップなどに使われてきた。製材の時に切り口から薔薇の香りがするので、この名があるとのこと。製品化された状態では分からないが…。
ワシントン条約の対象品種に指定され、現在国内ではほとんど流通していない希少な材料。
サスペンダー用ボタン取り付け
お客様のご要望で、お買い上げいただいたフェローズのチノパンツにサスペンダーボタンを取り付け。
ボタンは汎用品のユリア製四つ穴。
前見頃の取り付け位置は、脇を基準に左右同位置としました。
実は左右フロントループは、視覚を優先してトップボタンから同寸法で取り付けられており、実際の前中心から左身頃側にオフセットされています。そのため、取り付けたサスペンダーボタンを前から見ると右見頃側に寄っているように見えます。
A-2カスタム完成
お客様のオーダーで、A-2のエポーレットに大尉章を直接ペイント。
A-2カスタム
今回は、マッコイズA-2のエポーレットに陸軍航空隊大尉の肩章をペイント。
クロスステッチの上に直接描き込みます。
本日の修理品/シュガーケーン スタッズベルト
シュガーケーンが20年以上継続生産しているギャリソンベルトのスタッズ仕様。
バックル留めの手縫い糸が二列とも切れ、接着剤で留められている状態。
残った糸を抜き取って、シニューで再縫製を行いました。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
ボロボロ状態だったシュガーケーン1947の修理完了。
パッチワークは、裁ち残りのデニム地を使ってランダムに…。
地縫いミシン2台とジグザグミシンを使い、カタン糸は白の20番手と30番手、紺の30番手、ライトグレーの30番手と50番手使用。
フェイク塗装
インテリアのDIY塗装は、2023年の7月にフィッティングルームのティンパネルをペイントして以来なので久々。
今回思い立ったのは、マチエール用の骨材(塗面にザラザラ感を出すもの)が使用期限を超えていて、硬化が始まってしまったのに気付いたから…。
使えるうちに使ってしまおうということで、とりあえずフィッティングルームの床タイルの出隅とフロア板の間に取り付けてあるアルミ板を塗装してみた。
2012年の改装時からのものなので、ずっと無機質なアルマイト処理のままだった。
いつか何とかしてやると思いながら、10数年が経っていたもの。
アルマイトの表面を軽くサンディングし、マチエールを塗った後に、エイジング塗装。
壁のティンパネル(ビニール材)同様、錆びない素材にあえて錆塗装を施す。
ジーンズ裾上げ
先週末にセレクトショップさんからお預かりしたデニム2本。
各々カタン糸20番手を使用。

ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

製品持ち込みの場合(チェーンステッチ)/¥1650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*製品持ち込みの場合、予め採寸し、仕上がり位置をご指定下さい。当店でアシストはいたしません。
*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
シルバーネックレスリメイク
お客様のご要望で二連ペンダントの小さなクラスプ(スプリング留め具)を、スターリングシルバー製のマンテル(リングとTバーの留め具)に取り替え。
Tバーがギリギリ通る大きさのOリングに通すと、チェーンとペンダントヘッドの重みで固定されるという単純なもの。
慣れれば小さなクラスプより留めやすいのではないでしょうか。
デザイン的にも、武骨なペンダントヘッドにマッチしています。
N-1カスタム
2001年に販売したM品番のN-1ジャケット。
ヤレ感がビンテージそのもの。
米海軍艦艇ソードフィッシュの刺繍パッチを取り付け。