2011年10月

36

チノパンツわたり幅ツメ
バズリクソンズの超ロングセラー、ミリタリーチノM43035。
90年代の最初期のカタログにも掲載され、素材も縫製も価格も当時のまま、ずっと作り続けられているのは驚きです。
今回はこの大戦末期そのままのゆったりしたシルエットを若干しぼり込み、バズオリジナルの細身のモデル、BR40025に近いシルエットにします。

画像上/加工前…1945年のミリタリーチノーズのシルエット。

画像中/加工後…サイドポケットの開き止まりを起点に裾までしぼり込んだ。

画像下/太腿周りで4センチほどカット。
パッチ縫い付け
週末にお預かりした修理、加工品を順次仕上げていきます。
ヘビーゾーン用のフライトジャケット、N-2Bにネームプレート用のメスのベルクロを取り付けました。
刺繍のエアフォースマークは裏にオスのベルクロを縫い付けます。これは以前メスのベルクロを取り付けたL-2B用。
私の道具達
この木槌は、かれこれ20年以上は使っている。
主にレザーの加工で、ポンチやタガネを使う時に使用するもの。裁ちバサミと同様、当店ではこれを使わない日はほとんどない。
一度持ち手にヒビが入り、買い替えようと思ったが、アンティーク家具のレストアをおこなうイエローガレージさん(武豊町)が別の持ち手を取り付けてくれたので復活した。何千回、何万回と使って槌の表面は丸く凹んでいる。平素作業道具をじっくり見る事は無いが、使い込んだ古道具というのは、それが自分のものであっても独特のオーラを放っている。
ネームプレート製作、縫い付け
所有者が変わったことでのネームの付け替え依頼もたまにあります。
製品は旧マッコイズのドュボウA-2で、元々付いていたネームプレートは外された状態での持ち込みです。元のステッチ穴は残ったままですので、それをギリギリ覆う大きさであらたに製作します。
指定された文字はおさまりが良いように字間を調整して刻印し、縫い付けていきます。
ーーーーーーー
本日のニュースより

「体罰は教育」信念ブレず!戸塚ヨットスクールの戸塚校長、制止を振り切りマスコミや文科省を痛烈批判!「正しいのは日本流の精神論」

戸塚ヨットスクールを題材に1983年に製作されるも、戸塚宏校長や関係者の逮捕により公開中止となっていた映画『スパルタの海』が28年越しに公開され、29日に渋谷シアターNで行われた初日舞台あいさつに戸塚校長が登壇。司会者の制止を振り切って教育論を繰りひろげ、マスコミや国政を痛烈に批判した。
愛知県美浜市にある戸塚ヨットスクールは、非行や不登校などの問題を抱えた子どもを受け入れる更生施設として1976年に開校。体罰を交えたスパルタ式ヨット訓練を行っていたが、1980年と1982年に訓練生の死亡事件が発生し、さらに1983年に戸塚校長自身が逮捕されたことでその名を知られることとなった。
現在71歳の戸塚校長は、物柔らかな笑顔を振りまきながら「(戸塚ヨットスクールは)いまだに拒否されっぱなしなので、この映画をやってくれたのは奇跡みたいな感じです」とあいさつを行った。映画にちなんだ内容のトークという予定で幕を開けた、この日の舞台あいさつ。最初は自身の役を演じる伊東四朗とのエピソードなどを和やかに語っていた戸塚校長だったが、「体罰」というキーワードが出た瞬間にたちまちスイッチが入った様子。「体罰は悪という方が多いが、それが本当に正しいのか考えたことありますか? 日本中が人の意見を、ただ『格好いいから』と平気で自分の意見としていう。そういうことをおかしいと思っていただけるとありがたい」と観客に訴えかける。そして戸塚ヨットスクールの存在意義について「うちがあるということは、教育が失敗したから」と主張する校長は、死亡事件後のマスコミによる猛バッシングについて「何か起こったとき(死亡事件)に、ああいう子どもを作った文部科学省やマスコミは無罪で、直そうとした人間たち(戸塚ヨットスクール)が有罪になる。これでは全く民主主義にならない。マスコミは民主主義を知らないから、平気で弱いやつをいじめる。こんなバカなことをやってきたから教育はダメになった。あのとき、真剣にうちの言ったことを聞いてごらん、教育は正常化していたから」と積年の思いを晴らすかのようにまくし立てた。
(以上引用)

まずは目出度い。
実は保守系のブロガーの方からすでに舞台あいさつの模様をご紹介いただいていたが、石原都知事はじめ戸塚氏のシンパは意外にたくさんいる。
美浜町のヨットスクールも当店から30分くらいの距離で、戸塚氏に会ったことはないが、練習風景は何度か見たことがある。事件の後もずっとスクールは存続しているのだ。
この鋼鉄の様な信念を持った教育者にエールを送りたい。
別注シェリダン・フィリグリー
ファニーの最上級クラフト、フィリグリー(革の表面を切り抜いて裏から別革を張る手法)によるウォレット製作は、以前は単品オーダーが基本で、素材や配色なども細かく注文した上で、ただひたすらに出来上がりを待つというスタイルでした。
出来上がりまでに3年以上かかることもしばしばで、価格も正確には出来上がってみないとわからないという、とても常識的なビジネスではありえないやり方を長年続けていたのです。これではイカンということになって、今年のカタログ新調を期に、フィリグリーの定番仕様を掲載し、以降はその仕様通り定型で生産し、そのかわり納期と価格を安定させることになったのです。
現在はライダースウォレットをベースに130000円、170000円、236000円の3種類がラインナップされています(69000円のラインは限定品でカタログ未掲載)。
さて、今回ご紹介するフィリグリーは、現在の生産体制になるずっと前にファニーの本社で単品オーダーした最後の仕上り分です。ベースにはライダースウォレットではなく、あえてシェリダンウォレットを指定し、ボディとストラップが一体裁断されている贅沢なつくりです。ビクターコンチョも大径の37ミリをチョイスし、ハンドカービングもタン、オレンジ、ブラウンとマルチカラーで染め分けています。透かし彫りに裏張りする革は画像のブルーのパイソンの他、個々に素材を変え、今回の納品分4個とも異なる印象で仕上がってきました。なおかつ新定番の片面彫り(130000円)よりも抑えた価格でのご提供です。
同じものが二つと無い「手工芸品」と呼びうるシェリダンウォレット。
購入者が絶対に後悔しない最高の付加価値商品をご紹介出来るのは気分が良いものです。

画像上/バランスよく配置されたターコイズを中心にしたシェリダンカービング。ストラップはスパーバンドを模した独特の形状。

画像下/本体から続き断ちされるストラップ。縫い付けよりもスッキリ仕上がるが、裁断効率が悪くコストがかかる。

価格/125000円
ジーンズリメイク
最初はストレートのジーンズをリメイクしてブーツカットにならないかというご相談でした。
ホワイツなど大型のブーツを履いた時にストレート(パイプドステム)のジーンズだとバンプに引っかかって裾線がたまってしまうので、インシームに三角状に生地を継ぎ足して拡げてほしいという事でした。
一度その方向で考えましたが、色合わせしたデニム生地を使ってもやはり無理矢理な感じが残ってしまいます。
そこで以前にレザーパンツのリメイクでシームにジッパーを取り付けたことがあり、そのやりかたで対応しました。

画像上/ジーンズのインシーム側は、縫い代が片倒しされ、まとめてロック始末されているので一度解体してから取り付け作業を行います。

画像下/必要な分だけジッパーで開きを調整できます。
B-10カスタム
限りなく当時物に近い一点ものの製作が今回のテーマです。
西三河のお客様が長年着こんだバズリクソンズのB-10は表地が退色し、ところどころほつれも見られますが実にリアルな雰囲気です。これにぴったりのパッチをチョイスしていただき、ちょっと目の利く人が見ても「本物じゃん!」と言わせるような仕上がりです。

画像上/当店でストックしていたエアフォースパッチ。フェルト地に手作業でモール刺繍されています。メーカー、製造年等は不明ですが、かなり古いローカルメイドの品であると思われます。純毛のフェルト地は傷みが進んでおり、縫い付け可能な状態にするためにレザーで裏打ちしてあります。

画像中/当店でレザーに手描きしたスコードロンパッチ。完成後にブラッシングでところどころ剥離して中古風に仕上げたもの。
カウボーイ&エイリアン
この作品の公開にFUNNYが協賛しているため、行きがかり上当店でもチラシをお配りしていましたが、今日劇場で観てきました。
率直に言って西部劇というより、西部開拓時代を背景にしたSF映画という印象が強い。
エイリアンに家族を奪われた開拓者達が、ならず者やインディアンまで糾合してこれに立ち向かうというストーリー。
主役のダニエル・クレイグは007よりもこの粗野なアウトローのほうがはまっている感じ。山賊からうばったコルト・ネイビーをクルクルと器用に扱っている。
逆にクールで端正な顔立ちのオリビア・ワイルドはむしろボンドガール向きかもしれない。
もう一方の主役ハリソン・フォードは頑固で力強いアメリカの父親像そのもの。しかしこの人はどんな役でも一本調子で、あまり演技の幅もないような気がする。
対照的に演技派のサム・ロックウェルは今回酒場の主人を演じているが、作品ごとに大きく印象が違うので最初は誰かわからなかったぐらいだ。
他に「父親たちの星条旗」のネイティブ系俳優のアダム・ビーチが重要な役どころで出演。
全編CGを使った映像は劇場で観ると十分に迫力があるし、クリ-チャ-も良くできているのでSFファンにはそれなりに楽しめる作品だとおもわれる。しかしこれほどのスタッフとキャストが揃っていても斬新過ぎる設定には突っ込みどころも多く、あまり期待値が高すぎるとがっかりするかもしれない。
設定は斬新でもストーリーは凡庸なので、肩の力を抜いてさらっと観るSF活劇といったところでしょうか。
パッチ縫い付け
週明けからは溜まっている修理、加工品をせっせと仕上げていきます。

画像上/フライトジャケットではありませんが、なつかしいショット社のモーターサイクルジャケットにフェルトパッチを縫い付け。昔、同型ジャケットの色違いを持っていました。

画像中/レザー製のB-15にトムキャットのパッチ縫い付け。

画像下/ホワイツビルのドリズラージャケットに77THのスコードロンパッチを縫い付け。スーベニールジャケットのような雰囲気に仕上がった。
スタッズ加工
今回はチペワのエンジニアブーツをベースにスタッズを打ち込んでいきます。
静岡県のお客様から送られてきたブーツは、ミッドソールとヒールが本革に張り替えられたカスタム品です。これは見た目だけではなく、合成樹脂製のものと比較すると格段に軽く、足着き性も良くなっています。ストラップ中央とシャフト中央にはカラーのアクリルスタッズを使用します。

加工代/6400円
ビュイック始末記(車高調整編その参)
そろそろオイルの交換時期になり、以前電気配線関係でお世話になった方に、出張オイル交換をおねがいした。
車屋さんではないが、個人であらゆる修理をこなす、セミプロのようなひとである。
ポンプによる上抜きだが、一度交換した上でエンジンをまわし、黒ずみが残ったのでさらにもう一度交換するという念の入れようで、とってもクリアな状態になった。
ついでに、車体の後部に負荷がかかるとリアショックのガスが抜けてしまう問題で、ガス抜けの位置を特定するべく、ショックアブソーバー周辺を点検してもらったのだが、その過程であらたな問題が起こった。
ショックアブソーバーの上側は、ボルト2カ所で車体に固定されているのだが、ボルトの腐食が進んでおり、試しに1カ所をレンチで緩めてみようとしたところ、頭がポッキリと折れてしまったのだ。断面もほとんど錆がまわっているので、何時折れてもおかしくない状態だったようだ。
とりあえず折れたところはステンレスのボルトナットで代用してもらったが、もう1カ所は緩めようとしてもナットがネジ山に固着しており供回りしてしまうようだ。
この際全部交換したいところだが、想定していなかったことで、一日だけの作業では困難であった。
ガス抜け位置も特定するに至らなかった。
課題が残ったが、意外な問題点を発見出来、応急処置してもらえたのは良かったとあくまで前向きに考える事にする。
ショックアブソーバーはエア調整の必要が無いヘビーデューティに交換する方向で検討中である。
正面階段にて
朝、枕木階段の下で開店を待つかのようにたたずむ黒猫。
本日の修理品
各部が相当傷んだドゥニームの修理品が入りました。
とくに股ぐりは擦り切れて大きく穴が開いている状態です。
左右の股ぐりのカーブに合わせて裁断した当て布を裏張りし、地の目に沿って縦方向にミシンをかけていきます。ここまでの大穴だと穴の周りの生地も伸びきっており、平面が出ないので手間がかかります。
フロントのボタンホールも芯糸が抜けてしまった状態で使えないのでカケツギします。
その他諸々で修理代の総額は8000円になり、修理するか廃棄するか微妙な線ですが、キャピタル時代の貴重な製品でもあるので再生する事になりました。

画像上/左股ぐりは3センチ×5センチ位の穴。右側も生地が透けるほど薄くなっている。

画像中/修理後

画像下/裏側の状態。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
ネームプレート鋭意製作中。
先週、バズリクソンのB-10をベースにパッチの取り付けをしましたが、追加オーダーでネームプレートを製作しています。
無染色のヌメ革を使いますが、エアフォースマークのトリミングの色に合わせて渋染料で薄く着色して仕上げました。オイルを塗っても同じように褐色になりますが、コットンのB-10の場合、縫い付け部分からオイルが染み出すおそれがある為にこの処置としました。
昨日のニュースより
日韓が外貨融通を5倍以上に拡大、リーマンショック時上回る規模 

野田佳彦首相は19日、李明博(イミョンバク)大統領とソウルで会談し、欧州金融不安に伴う外国為替市場の混乱を回避するため韓国への資金支援枠を現行の5倍以上に拡大し、700億ドル(約5兆3600億円)とすることで合意した。
(以上引用)

民主党本領発揮!
国内では震災復興をダシに増税を目論む一方で、5兆円の手土産提げて訪韓し、竹島問題には言及せず。
まさに敗北外交の見本。
本日の修理品
数年前に販売したしたバズリクソンズのB-15Bには小ぶりなクラウンのスプリング式ジッパーが装着されています。
このアルミ製のスライダーが強度的に頼りなく、負荷がかかると変形しやすいのです。変形を起こすと、ジッパーを引き上げてもムシが噛み合ずにスライダーの下が開いてしまいます。
本来はジャケット本体を返送してメーカーで対応するパーツ交換ですが、メーカーが展示会期間中という事もあり、素早く対応するためにスライダーを店頭に送ってもらい、こちらで交換しました。

画像上/修理前のB-15Bと新品のスライダー。

画像中/取り外したスライダー(右)はボックスの下側が変形している。

画像下/交換完了。

*パーツ交換(ジッパー、リブ等)を伴う修理は、バズリクソンズの製品であっても当店で販売した商品以外はお受けしておりません。お買い上げになった販売店にてご相談ください。当店に販売記録のある商品につきましてはメーカーへの発送、修理代の見積もり、納期管理等責任をもって承ります。
*パーツ交換の必要がない修理、カスタムワークは、都合のつく限り持ち込み品にも店内で対応しております。
S・S展示会
明日は商談で大阪に出張する。
東洋エンタープライズの春夏ものの展示会が船場でおこなわれるのだ。
本当は展示会は明後日からなのだが、水曜日は体が空かないので担当氏に無理を言って火曜日にお邪魔する。出展されるサンプルはハワイアンシャツや春物の長袖Tシャツ、ジャケットが中心で、冬物の追加生産分も紹介される。今回だけでも300品番以上のアイテムがあり、さらにそれぞれに色違いがあるのだから膨大な数になる。
それをほんの数時間で見てまわり、発注まで完了させるわけである。
正直言って何をどれだけ発注したかは、帰りの電車の中で発注書を再確認してみないとわからなかったりする。どんぶり勘定といえばそのとおりだが、特に数量や予算の枠などは設けていない。前触れ無しに新作も登場したりするので、即断で発注する事になる。もちろん発注した分はその時期が来れば納品されるので、責任を持って100%買い取る事になるのだ。
かつてアパレル業界では「問屋」がメーカーと小売店の間に立って在庫の調整弁のような役割をはたしてきたが、その数はずいぶん減って、今はメーカーと小売り事業者の直接取引が多くなった。小売店は在庫リスクを引き受けて発注し、メーカーは受注した分を中心に生産する。
メーカーがたくさん作りこんだものを問屋がストックし、小売店に小口で供給するという昔のスタイルは無くなりつつあるのだ。

画像/展示会の際に渡される白黒の企画書。このメーカーの情報管理は比較的厳しくてサンプルの撮影も禁止なので、展示会場を後にすると手元に残る資料はこれだけである。数ヶ月後に現物が納品されてきた時に、「あれっ、こんな色オーダーしたっけ?」と思う事もしばしばある。
身元判明
やはりご近所さんの愛猫であった。
相変わらずの放し飼い状態だが、去勢手術はすませているそうだ。
既に当店は縄張りの範囲内に入っており、正面が開け放しなので自由気ままに出入りしている。
気質がおとなしく、店内で悪さもしないので、まぁいいかということで放っておいている。
A-2カスタム
元スタッフで現在古物商をしているO君は最近急激に痩せたのだが、体重の落ち方が尋常ではなく、来店のたびに細くなっている。
体の線だけではなく、顔までが以前と比べほっそりとしてきている。これはきっとなにか悪い病気に違いない、若いのに気の毒だなと勝手に思っていたのだが、それが実は加圧トレーニングの成果であったらしい。
いろんな人がトライして、そのキツさゆえに挫折するとは聞いているが、きちんと結果が出ているケースは初めて見た。
これはめでたい。
だからというわけではないが、キリッと締まった体にぴったりのA-2カスタムを製作しました。
これでO君の男伊達がさらにアップするのは間違いない(^^♪

画像中/ニックネームを打刻したネームプレート。
77THのレザーパッチはヌメ革にハンドペイントで製作した。

画像下/AFパッチは褐色の革トリミングの付いたものを選択。
ショルダーバッグリメイク
ワークブーツで有名なFRYE(フライ)のかなり昔のバッグをリメイクしました。しっとりしたオイルドレザーは上質で、まだまだ使用に耐えられるコンディションです。

画像上から2番目/開き口の壊れて修理不可能だったジッパーをテープごと取り去って、代わりに中央にスナップ釦を取り付け。

3/元々トートのような二本掛けの短いストラップが前後の開き口に縫い付けられていたが取り外した。それをリベットで繋いで一本とし、クロス掛け出来るよう左右のマチにリベットで固定。

4/レザーの修理で良く使用する銅無垢の打ち抜きリベット。元々馬具に使用するもので、銅の質感が美しい。穴を開けた革にピンを通し、ワッシャーをはめたら余分な突起部分をカットし、あとはピンの頭とワッシャーが一体化するまでポンチで叩いて先端を潰す。これが実に大変。バリが残ると指を切ったりするので注意を要す。