カウボーイ&エイリアン

カウボーイ&エイリアン
この作品の公開にFUNNYが協賛しているため、行きがかり上当店でもチラシをお配りしていましたが、今日劇場で観てきました。
率直に言って西部劇というより、西部開拓時代を背景にしたSF映画という印象が強い。
エイリアンに家族を奪われた開拓者達が、ならず者やインディアンまで糾合してこれに立ち向かうというストーリー。
主役のダニエル・クレイグは007よりもこの粗野なアウトローのほうがはまっている感じ。山賊からうばったコルト・ネイビーをクルクルと器用に扱っている。
逆にクールで端正な顔立ちのオリビア・ワイルドはむしろボンドガール向きかもしれない。
もう一方の主役ハリソン・フォードは頑固で力強いアメリカの父親像そのもの。しかしこの人はどんな役でも一本調子で、あまり演技の幅もないような気がする。
対照的に演技派のサム・ロックウェルは今回酒場の主人を演じているが、作品ごとに大きく印象が違うので最初は誰かわからなかったぐらいだ。
他に「父親たちの星条旗」のネイティブ系俳優のアダム・ビーチが重要な役どころで出演。
全編CGを使った映像は劇場で観ると十分に迫力があるし、クリ-チャ-も良くできているのでSFファンにはそれなりに楽しめる作品だとおもわれる。しかしこれほどのスタッフとキャストが揃っていても斬新過ぎる設定には突っ込みどころも多く、あまり期待値が高すぎるとがっかりするかもしれない。
設定は斬新でもストーリーは凡庸なので、肩の力を抜いてさらっと観るSF活劇といったところでしょうか。