2011年1月

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バックペイント その6
人物を囲うように爆弾を配し、その下にハーケンクロイツを横並べにしました。あまり色が勝ちすぎないよう抑え気味の配色です。完全に乾いたらハイライトを入れて陰影を付けていきます。
一段落ついたところで、お預かりしているデニムの修理に取りかかります。

ところで、昨日お客様から発売中の雑誌「ライトニング」のSHOP特集に当店が掲載されていると教えていただきました。
そういえば、少し前にエイ出版の人からそんな話があって店内外の画像を送りましたが、何時出版されるかも知りませんでした。もちろん広告代の請求もありません。過去に全くおつきあいのない出版社ですから、どなたか推してくださったのであれば(どなたかわかりませんが)この場を借りて御礼申し上げます。
バックペイント その5
ゴシック体の文字に太めの影を入れて立体感を出してみました。
作業も大詰めに入っています。人物の周りを爆弾で囲い、下側にはハーケンクロイツ卍を描き込んでいきます。
名著であるため、ご紹介
『悪名の棺 笹川良一伝』工藤美代子著 幻冬社

「ま〜た、笹川を擁護する気か?」と言われそうですが…まぁいいか。
ノンフィクション作家、工藤美代子さんの新著が近くの書店に平置きしてあるのを見つけて、発作的に買ってしまいました。昨年ご紹介した佐藤誠三郎氏の「笹川良一研究」も良くまとまっていましたが、この著者はさらに綿密な調査と遺族からの聞き取りなどを元に、人間・笹川良一の人生をたどり、より深く、表も裏も描ききっています。故人にとってはあまり知られたくないであろう家庭内の問題や、配下の裏切りなど、口をつぐんで墓場まで持っていった事柄を、まさに棺の蓋を開けるようにしてあからさまにしています。
しかし、やはりそこにいるのは山ほどはり付けられた悪名とはかけ離れた人物、間違いなく世界中に多大な貢献をした偉人の姿にほかなりません。
そして、当時のマスコミをリードした『進歩的文化人』の誹謗中傷がいかに的外れで、ヒステリックなものであったかを教えてくれます。
残念ながら、大手メディアではこういった連中が偽善的なコメントで世論をミスリードする状況は変わっていないようです。口を開けば平和、人権、友好などと抜かすヤツには用心しなければなりません。
それでも、本書のような作品が書店の平台に並ぶのは、一定程度読者がいるということでしょうか?
笹川良一氏はそろそろ再評価されるべきだと思っています。
バックペイント その4
今日は後ろ衿の下に絵文字を描いています。
遠方の依頼者の方とはメールでやりとりし、書体を丸みのあるゴシック体としました。人体と同様に下地を作った上で色を乗せていきます。文字数が少ないので横にボリュームが出るよう、影もつけていきます。
ウエスタンシャツにスタッズ
このツイル生地のウエスタンシャツには、もともと左右のヨーク部分にワンポイントでスタッズが入っていましたが、それに加えて衿外回り、前後のヨーク切り替え部分、フラップ外回りにぎっしりとスタッズを打ち込みました。
ウエスタンシャツには古くから刺繍やパイピング、パッチワークなど様々な意匠を凝らしたものが多数存在し、ワークシャツとは別に独自の発展をとげてきました。衣料文化のひとつとしても興味深いものがあります。
バックペイント その4
中心となる人物が描き上がったので、明日からは背景の爆弾や文字を描き込んでいきます。
この段階を過ぎると一息つける感じです。人物は、きちんとバランスがとれていないと誰が見ても違和感があるので、どうしても時間がかかってしまいます。もちろん当時モノのバックペイントに描かれた女性達は美人に仕上がってはいませんが、リアルに不細工に描いていては仕事になりません。
爆弾や文字の色はまだ決めておらず、全体のバランスを見て色を置いていこうとおもっています。
WEBで御注文のお客様へ
当店では受注後、受注内容の確認メールを必ずお送りしておりますが、何らかの理由で未達になることがございます。その場合はご記入いただいた電話番号に直接ご連絡差し上げますのでよろしくおねがいいたします。
バックペイント その3
面相筆で口紅や睫毛を入れ、顔の描き込みはほぼ完了です。
ほお骨の高い、はっきりした顔立ちになりました。この後、上着とスカートに色を入れて人物を仕上げていきます。
バックペイント その2
ピンナップガールの下地が乾いたので、徐々に色を乗せているところです。
細筆を使って健康的でセクシーなヤンキーガールの表情をつくっていきます。
パッチ縫い付け
デッキジャケットは、その名の通り船の甲板で着用する防風、防寒用ジャケットです。
ジャングルクロスと呼ばれる密度の細かい表生地と、厚手のアルパカモヘアの裏地を組み合わせることで抜群の防寒性能を実現しています。
今回は茨城の方からの依頼で、米海軍の航空母艦「ヨークタウン」のパッチを縫い付けました。シンプルなN-1のボディにオレンジ色のパッチが良く映えます。
バックペイント開始
各部にパッチを縫い付けたA-2にバックペイントを入れていきます。
今回は、依頼者からスチールのプレートに印刷した古いピンナップを下絵としてお預かりしています。これを元に、サイズを大きくしながら模写をしていきます。
まずは下塗りで、塗料の定着と発色を良くする為に白い顔料を塗っていきます。これをやらないと、濃茶のボディに暖色系の色をそのまま塗っても下地の色が出てしまうのです。一度にごってり塗るのではなく、薄塗りを繰り返していきますが、気温が低いので乾きがやや遅いようです。
ウォレットホルダー+スタッズ
FUNNYの製品中でも特に「ウエスタンレザー」のラインでリリースされる革製品は、無骨なカウボーイツールの印象が強いようです。
このウォレットホルダーなどは正にガンベルトのホルスターのイメージです。実際ガンベルトのように、パンツに巻くベルトのやや下にもう一本のベルトで吊ってダブルベルトで使っている方もお見かけします。
今回は以前お買い上げいただいたホルダーのストラップ部分に真鍮のスタッズを打ち込んで意匠しました。この6ミリの二本爪スタッズは、FUNNYの製品にも良く使用されるスタンダード社のものを使用しています。
参考品ののコルト・SAAはファースト・ドロウ(拳銃速射競技)用。
パッチ縫い付け
今週からはA-2のフルデコレーションに取りかかっています。
まずは無地のボディに当店で製作したネームプレートと、お客様が持ち込まれたレザーパッチ3枚(右腕にウイングマーク、左腕に第8空章、左胸にレッドデビル)を縫い付けました。
これから時間をかけて、背中全面にピンナップガールと絵文字、爆弾等を描き込んでいきます。
帝国陸軍四伍式軍衣
洋の東西を問わず、ミリタリークロージングの魅力はその機能美にあるのだと思います。
デザインが先にくるのではなく、機能を追求した結果、そのデザインに至ったということです。また服づくりの観点で言えば、裁断効率が良く、少ない縫製工程できちんとしたフォルムが出るように考えられています。
画像の四伍式軍衣は30年以上前に他界した祖父の遺品で、裏地には大正十年支給と印字がありますから丁度90年前の官給品になります。現在の学生服の原型の詰め襟仕様です(後年、軍服は折り襟に変更)。さすがに各部にほつれが出ていますが、生機はまだしっかりしている状態です。内ポケットに箱に入った日本赤十字社の記念章が入っていたので付けて撮影してみました。もう一着、在郷軍人用の上着が残っていますが、ボタンや記章が欠けており、傷みが進んでちょっと残念な状態です。
自宅の倉庫に長らくしまい込まれたままでしたが、そのまま朽ち果ててしまわぬよう、自室の目につくところに掛けておくことにしました。
親族の遺品であるとともに、貴重な文化遺産でもあるとおもっています。
パッチ製作…完成
平行していくつもの作業をしているので、なかなか進んでいなかったフライングタイガースのパッチが完成しました(当店ではカスタム製作にあたる人間が一人しかいないので、分担しようがないのです)。
ハンドペイントとレザーのパッチワークを組み合わせた立体感のある仕上がりです。これは以前お買い上げいただいたA-2に縫い付ける予定です。
今日は比較的温暖な知多半島も朝から雪模様となりました。着荷したばかりのUSEDのウエスタンブーツを検品しましたが、アメリカ直輸入物で、ソールに藁の入った馬場の土がカチカチにこびり付いているものが何足かあります。散水栓のところでブラシで洗ってやろうと思いましたが、寒すぎて断念しました。
よって泥付きのままの販売となります。本場アメリカ西部そのままの雰囲気をお楽しみください。WWW
…しかし寒い。
パッチ縫い付け
何度かお取り引きいただいている奈良県のお客様からの依頼です。
お送りいただいたマッコイ製L-2は、左腕のエアフォースマークがすっかり薄れて消えかかっています。これは別にプリントミスではなく、実物同様の染み込み式のプリントのため、おそらくドライクリーニングの溶剤によって色が飛んでしまったのだとおもいます。
ちなみに当店では当時モノのフライトジャケットを参考品として多数所持していますが、プリントのエアフォースマークが完全な形で残っているものは一着もありません。
今回は刺繍の第5空章を上から縫い付けます。
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本日のニュースより

死刑「欠陥抱えた刑罰」=世論踏まえ執行判断—江田法相 江田五月法相は14日夜の記者会見で、死刑執行について「死刑というのはいろんな欠陥を抱えた刑罰だ。国民世論や世界の大きな流れも考え、政治家として判断すべきものだ」と述べ、世論の動向などを踏まえて慎重に判断する考えを示した。
江田氏は「もともと人間はいつかは命を失う存在だ。そう(執行を)急ぐことはないじゃないかという気はする」とも指摘。ただ、制度の存廃に関しては「勉強したい」と述べるにとどめた。
(以上引用)

着任早々職務放棄宣言でしょうか?
死刑の執行をためらうようなら、そもそも法相のポストにつくなよボケッ!

(この爺さんは、日本人拉致の実行犯、シン・ガンスが韓国で死刑を宣告されたときに釈放嘆願書に署名したバカ議員の長老格です。)
パッチ製作…つづき
カスタム品の製作は、主に平日の午前中(営業開始前)に時間を取っておこなっています。
とくに筆を使う作業は途中で手を止めたくないため、ながら仕事というわけにはいかないのです。
本体の虎が描き上がり、この後外回りをカットし、ブルーの円形に切り出した革と組み合わせてパッチワークしていきます。
パッチ製作中
なかなか進まないハンドペイントのパッチ、やっと下塗りの段階です。
善意のタイガーマスクが巷を騒がせていますが、こちらのタイガーはかつて日本軍に仇をなした飛虎部隊の部隊章です。ちょこっとグラデーションをつけて虎の毛並みを表現してみました。
カナディアン・カウチンセーター
ゆとり系お客様「カウチンって、ロシアのセーターですかぁ?」
私「えっ?カナダ製ですけど…」
(カナダ国旗の大きな下げ札がついてるじゃねーかよ!)

ということで酷寒となった今年の冬にぴったりのカウチンセーターのご紹介です。
カウチンセーターは、バンクーバー周辺に住むインディアンの民族工芸品として1800年代からの歴史があります。脂肪分を抜いていない太い毛糸で編まれ、動物やトーテムポールなど独特のデザインは狩猟民族としての伝統文化が反映されたものです。暖かく、頑丈で長年の使用に耐え、流行に左右されない定番アイテムです。家庭で洗濯することも出来、メンテナンスも難しくありません。
実際に袖を通していただければその良さを実感していただけるとおもいます。

バージンウール100% MADE IN CANADA(ロシアにあらず)
価格29800円

*ハンドニットゆえにサイズのバラツキが大きすぎ、現物で合わせていただきたいため、WEB販売はいたしません。
パッチ縫い付け
バズリクソンズのMA-1にパッチ縫い付けです。
左腕のインシグニアの上から当店の刺繍パッチ、右胸には米軍放出品で剣のデザインのアメリカ空軍ヨーロッパ部隊のパッチです。この胸パッチには同デザインで色糸で刺繍されたものもあるんですが、このグリーンのものはサブデュードと呼ばれ、実戦配備用のものとされています。

今日は成人式でしたね。
ゆとり君たちの未来に幸多かれと祈りましょう。