名著であるため、ご紹介

名著であるため、ご紹介
『悪名の棺 笹川良一伝』工藤美代子著 幻冬社

「ま〜た、笹川を擁護する気か?」と言われそうですが…まぁいいか。
ノンフィクション作家、工藤美代子さんの新著が近くの書店に平置きしてあるのを見つけて、発作的に買ってしまいました。昨年ご紹介した佐藤誠三郎氏の「笹川良一研究」も良くまとまっていましたが、この著者はさらに綿密な調査と遺族からの聞き取りなどを元に、人間・笹川良一の人生をたどり、より深く、表も裏も描ききっています。故人にとってはあまり知られたくないであろう家庭内の問題や、配下の裏切りなど、口をつぐんで墓場まで持っていった事柄を、まさに棺の蓋を開けるようにしてあからさまにしています。
しかし、やはりそこにいるのは山ほどはり付けられた悪名とはかけ離れた人物、間違いなく世界中に多大な貢献をした偉人の姿にほかなりません。
そして、当時のマスコミをリードした『進歩的文化人』の誹謗中傷がいかに的外れで、ヒステリックなものであったかを教えてくれます。
残念ながら、大手メディアではこういった連中が偽善的なコメントで世論をミスリードする状況は変わっていないようです。口を開けば平和、人権、友好などと抜かすヤツには用心しなければなりません。
それでも、本書のような作品が書店の平台に並ぶのは、一定程度読者がいるということでしょうか?
笹川良一氏はそろそろ再評価されるべきだと思っています。