2023年11月

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本日の修理品/エターナル811
ジグザグミシンでタタキを入れたら、作業のために開いた脇を元通りに閉じ、作業完了。
エターナルのフラッグシップモデルである811は生産に時間がかかり、次回の上りは来年の8月です。
当店では、現状ウエスト32~36の範囲で在庫しております(ワンウォッシュのみ)。
本日の修理品/エターナル811
エターナル811のリペア作業。

画像1/生地が欠損した膝部分にはデニムで裏張りしますが、あえて濃い色を使います。

画像2/地縫いで当て布を固定。

画像3/ジグザグミシンでざっくり周囲を縫い付け。糸はやや太めの30番カタンを使用。

画像4/ヒゲの周囲も当て布した上でジグザグミシンで仕上げ。
本日の修理品/エターナル811
このところ専らフライトジャケットのカスタムをご紹介しておりますが、デニムの修理もルーティンとしてやっております。
今回は膝の大穴と、ヒゲ山の擦り切れをリペア。
タタキを入れる際に、あえて色味の違う綿糸を使って、リメイク風の仕上げを行います。
A-2カスタム完成
制作したネームとショルダーパッチを縫い付けて作業完了。
今回のベースはバズリクソンズの赤リブ。
A-2カスタム制作中
制作したネームはコバにネン押しし、手描きのショルダーパッチと共にA-2に縫い付けをおこないます。
ネームプレート制作中
次回、バズリクソンズのA-2に取り付けるネームを制作中。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3300円(税込み)
N-1カスタム進行中
引き続きキャンバスベースのパッチを制作中。
本日は晴天なれど、11月らしい厳しい寒さ。
夏の花エキナセアは、この時期ほとんど花が落ちているが、なぜかオレンジパッションという苗だけ元気なまま。
N-1カスタム進行中
スコードロンパッチのベースとなるのは、刺繍ものではフェルトやツイル地、ペイントものではレザーが多いですが、キャンバス地にペイントというのも存在します。
今回はお客様のご要望で粗目のキャンバス地を使用。

画像1/素地のキャンバスに、ペインティングナイフで下地材(ジェッソ)を塗る。この工程は、油絵のキャンバス(カンバス)作りと同様。

画像2/乾燥後に裁断。

画像3/生地の畝でざっくりしたタッチになります。
N-1カスタム進行中
今回も出隅の多いデザインでしたので、多少時間がかかりました。
この後は右胸用にパッチ(キャンバス地)を制作し、取り付けます。
N-1カスタム進行中
描き上がった「N」のレタリングの中に、小さく英字を入れていきます。
塗料は滲まない程度の粘度で、何度か重ね塗り。
N-1カスタム進行中
続いて左胸に、ご指定のレタリングをペイントしていきます。
ストロークの際にはみ出してしまうと修正が出来ないので、筆運びは慎重に…。
N-1カスタム進行中
背中の文字入れ完成。
部分的に擦れたタッチで仕上げております。
N-1カスタム進行中
ベースは新品のバズリクソンズN-1。
前後見頃にペイントを入れて納品します。
ネイビーカラーのN-1は背中にプリントステンシル(U.S.NAVY)が入っていますが、その上部に文字を描き加えます。
地色が濃いネイビーの場合、吹き付けでは色が乗り難いため、刷毛でやや厚めにペイント。
D-1カスタム完成
完成したレザーパッチを取り付け。
今回は関西のお客様からのオーダーで制作いたしました。
スコードロンパッチ完成
D-1用にオーダーいただいたレザーパッチ完成。
縫い付けは明日、機械の動力をオフにして手送りで行います。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
当店別注のミリタリーパッチが入荷しました。
いにしえの刺繍パッチを元に店内で下絵を製作し、熟練職人さんが一点ずつ横振りミシンで刺繍を入れています。
コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、一点一点微妙に表情が異なります。
この魅力溢れるハンドメイドのパッチは、A-2、B-10、B-15などのカスタマイズに最適です。
尚、台座となるレーヨンのエンブロイダリークロスは現在では入手できず、デッドストックを使用しております。色の在庫が尽きた場合はストックの中で近い色を使用しており、同デザインでも制作のたびに配色が異なる場合があります。
スコードロンパッチ鋭意製作中
引き続きレザーパッチの制作。
以前も同じ絵柄で、同様に背景をヌメ革のまま残してペイントしましたが、フリーハンドですので全く同じにはなりません。
タッチや配色が多少違ってこそのハンドメイドだと思っております。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は、アウトラインを先に引いてから、色を乗せていく手順で…。
背景はヌメのまま残すので、塗料が飛んだり、滲みが出ないように注意しながら作業を進めます。
祝!文庫化『女帝小池百合子』
2020年にこの本『女帝小池百合子』が書店に平積みされているのを買って読んだが、実に面白かった。
この時、本名を伏せた告発者が、今回文庫化するにあたり、覚悟の実名公表もしている。独裁国家エジプトの影響下にあるこの女性が、かつての同居人で、エジプト権力とも伝手のある現「東京都知事」の黒歴史を告発するのだ。
2020年に上梓されたときも、地上波マスコミは完全にスルーしたが、「今回も報道しない自由」を行使するのだろうか。
根っからの詐欺師である女帝は、次回の都知事選にも出る気満々みたいだが、都民の皆さんには、投票前に是非ご一読いただきたい。
ちなみに告発者への取材でこの本を著した石井妙子さんは、ノンフィクションの分野で実績があり、この本をきっかけに『おそめ』、『満映とわたし』も読んでみた。
埋もれた歴史に光を当てるような緻密な取材力には感服するほかない。

以下2020年6月13日の日記欄より再掲
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『女帝小池百合子』石井妙子著 文芸春秋

サブタイトルに「救世主か?怪物か?」とあるが、間違いなくとんでもない怪物であろう。
本書を一読すればわかるが、驚くほど時間をかけた丹念な取材であり、信憑性が高い。著者の石井妙子さんへのインタビューもYoutubeで見ることが出来るが、きわめて慎重に言葉を選ぶ人で、実直な印象を受けた。本書のレビューを見ても、否定的なコメントを寄せている人はほとんどいない。
小池百合子の半生は、嘘に嘘を上塗りしたようなものであり、その嘘を剥ぎ取ったら、ほとんど何も残らない。
目立つパフォーマンスばかりで、政治的な実績がほとんどないばかりか、首長になってからは、東京都の財政をドブに捨てるような真似をしている。
一見魅力的で、弁が立ち、強いリーダーシップがあるように錯覚する。しかしその人生は、利用できる相手に巧みに近付き、利用価値がなくなると見るやさっさと次に乗り換えることの繰り返しである。自己顕示欲と権力欲が異常に強い一方、元々政治家としての理念はない。自分にとって不都合な人間を悪者に仕立て上げ、排除するのも朝飯前である。
詐欺師で政治ゴロの父親の気質を受け継いでいるのだろうか。親子ともに、脳科学者の中野信子さんの著書に出てくるサイコパスそのものである。
40年前の学歴詐称などどうでもいいという人がいるが、この人は「カイロ大学主席卒業」の触れ込みでTVキャスターの仕事を得、政治家に転身し、 今の地位に登り詰めた。そもそもこの肩書が無ければ、今の小池百合子は存在しないのだ。
また学歴詐称はこの人のパーソナリティの一端が現れたに過ぎず、過去に関わった人たちが、皆蛇蝎のごとくこの人を嫌うことからも、その人間性が垣間見れる。
都知事選間近のこのタイミングで出版され、政治的な背景を指摘する人もいるが、むしろこの時期だからこそ読むべき本である。
このような怪物が、首都の長であって良いはずがないのだ。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は手描きでレザーパッチを制作し、旧リアルマッコイズのD-1に縫い付けまで行います。
絵柄はポピュラーな47th爆撃隊のもので、背景は塗り潰さずにヌメ革のまま残します。
まずは材料を切り出し、フリーハンドで下絵描き。