2013年7月

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パッチ縫い付け
今回はバズリクソンズが製作した裏地付きのM-65がベースです。
これも長年にわたって米陸軍で使用されるジャケットで、様々なバリエーションが存在します。
特殊部隊関連のパッチを左右の胸と両腕に取り付けます。
パッチ縫い付け
県外のお客様からの依頼。
リップストップ素材のファティーグジャケットは米軍放出モノ。ベトナム戦争を題材にした映画などに必ず登場するジャケットです。
同封のパッチを所定の位置に取り付け、グリーンベレー仕様を製作します。
レザーブレスレット+ビクターコンチョ
ファニー/ウエスタンレザーで展開しているレザーブレスレットに、小径16ミリのビクターコンチョを取り付けて納品します。
内一個はスナップボタンとして取り付けますが、多少の加工が必要です。

画像1/18ミリ幅のブレスレットとビクターコンチョ(925シルバー)。

画像2/留めには小径のアメリカンスナップが使われている。これを取り外してビクターコンチョでスナップ留め出来るようにする。

画像3/ビクターの裏側にスナップのメスをマイナス平ネジで留め付けるが、穴の径が小さ過ぎるのでリーマを使ってひろげる。

画像4/スナップを取り外した元穴とコンチョのネジ山の段差を調整するため革を打ち抜いてワッシャーを製作。

画像5/完成。
ハーネスベルト別注品
今回ファニーの工場に製作依頼したのは1+1/4インチ(約31ミリ)幅のハーネスベルト(画像左から二本目)。
お客様がチノパンなどループの狭いパンツに使用するのに、1+1/2インチ(約38ミリ)は幅広過ぎ、1インチ(約25ミリ)では細すぎるということで、その中間の幅での製作です。
実はこの幅のベルトというのは、どこのメーカーでもあまり扱っていません。
ファニーでも定番商品のラインナップにはなく、ほとんど生産実績も無いということでした。
素材には深い赤茶色のラティーゴレザーを使用。

価格/6500円

画像左から1インチ(約25ミリ)幅、今回製作した1+1/4インチ(約31ミリ)幅、1+1/2インチ(約38ミリ)、1+3/4インチ(約45ミリ)幅
本日の修理品
各部が糸切れを起こしているデニムの修理品をまとめてお預かりしています。
同一メーカーの製品で、すべて綿糸縫製のため、どうしても穿き込んでいくにつれ糸切れをおこしていきます。
ポケット口、ポケット周り、ベルトループなどに手を入れていきます。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
試作品/オールレザートートバッグ
時間とスペースがあいた時にしか手をつけられませんが、いくつか袋物のサンプル製作をおこなっています。
型紙を引くところから店内でおこなっていますが、試行錯誤を重ねています。
この大型のトートは表裏にヘア付きの牛革を使い、コの字型のマチに表革を使ってあります。以前同素材で製作したものを大型化してみたのですが、出来上がってみるとトートバッグとしては深過ぎ、マチの幅が狭いため置いたときの据わりが悪いようです。そこで底の部分をカットし、あらたに楕円形のマチを底に取り付けて修正することにしました。
とりあえず今日のところは本体にハサミを入れ、代わりのマチを裁断するところまでおこないます。
ホームページを現在のアドレスに移転してそろそろ丸四年にもなろうとしています。
当初はWEBでモノを売ることよりも、実店舗への誘導装置と位置づけていました。しかし日本中のインターネット環境が急速に整い、ユーザーがネットでの衣料品の購入に抵抗感が無くなってきています。このところのスマーフォンの普及もそれに拍車をかけています。
一昔前には全く考えられなかった状況で、業界のビジネスモデルが大きく変化してしまいました。
時代に合わせ、ご来店いただけない遠距離のお客様との取引を視野に入れ、出来るだけ商品のイメージを的確にお伝えしていくというのが今後の課題かと思っております。販売ツールとしても利用し易いホームページづくりを目指して参ります(今回、サイズごとの在庫一覧を各頁に配置してみました)。
ご意見、御要望を参考にさせていただきながら、随時修正を加え、作り込んでいきたいと思っております。
収穫間近?
色付き始めたプチトマト。
しかし鮮やかに色付いたのは数個だけ。数十個の実を付けているが、ほとんどはまだ青いままで、大きくならない。
もしかしたら栄養が足らないのかもしれないが、素人なので良くわからないのだ。
本日のニュースより
海江田代表、菅元首相に離党勧告へ 無所属候補応援で

民主党の海江田万里代表は23日、参院選東京選挙区で党公認候補ではなく、無所属候補を応援した菅直人元首相に対し、離党勧告する方針を固めた。24日に菅氏と会談して伝える。菅氏が拒否すれば、除籍(除名)処分も辞さない構えだ。
(以上引用)

参院選の惨敗を受けて早速内ゲバが始まった模様。
解党まであと一歩のところまできているので、最後の力を振り絞って潰し合ってもらいたい。
一方日本維新の会や、みんなの党でも内紛が表面化してきて政界再編が進みそうな気配。経済よりも優先順位が高い(と私は思っている)国防、安全保障をリード出来る政治家の発言力が増すことを望む。
本日の修理品
ブライドルバックルが特徴的なカウボーイズウォレットは最初期の製品。
お買い上げいただいてからずいぶん長くお使い頂きました。ドロップハンドルとファスナーの引き手を紛失した状態だったのですが、市外のお客様だったため、なかなかご来店いただけませんでした。

画像1/赤茶のラティーゴレザーは、手脂とポケットへの出し入れによって自然な艶を増している。

画像2/ドロップハンドル欠損。この旧タイプは革帯が本体を貫通して、片側に配置されたコインケースとカードケースを束ねるような独特の設計だが、現在は仕様が変更された。

画像3/新品のドロップハンドル取り付け。

画像4/ファスナーの引き手欠損。

画像5/新品取り付け。
一人区では自民全勝で、オセロゲームのようにパタパタと勢力図が変わっていった。もう民主党は解党するしか無い。社民や生活が惨敗したのも当然とは言え、実に喜ばしい。票を投じた維新の中山恭子議員も早々と当選を決めたので安心した。意外だったのは東京選挙区で中核派推薦のタレントが当選したこと。今後も原発の危険性を必要以上に主張して大衆を煽動し、国力低下に一役買うのだろうか。
<参院選>全都道府県で投票率低下 午後4時27.21%

第23回参院選の投票が21日朝、全国で始まった。期日前投票、不在者投票及び在外投票を除いた午後4時現在の投票率は27.21%で、前回参院選の午後4時現在(33.85%)に比べ6.64ポイント下回った。
(以上引用)

個人的に注目しているのは東京選挙区で、維新政党新風(日本維新とは無関係・念のため)の鈴木信行代表が出馬した。韓国に渡って日本大使館の前に設置された(でっちあげの)従軍慰安婦像に「竹島は日本固有の領土」と書かれた杭をくくりつけ、韓国から入国禁止になっている政治活動家。日韓断交を公約に掲げ、選挙運動期間中は200カ所以上でポスターを破られ、HPが閲覧不能になるなど組織的な妨害を受けていた。当選は難しいかと思うが、どこまで支持が伸びるか見守りたい。
鈴木氏はメディアに徹底的に黙殺されたが、一方で脱原発を掲げてメディアに取り上げられることの多かった山本太郎(中核派)の得票数にも注目している。こんなアホに騙されるお人好しがどのくらいいるのか気になっているためだ。
選挙の朝に…
早い時間に投票を済ませ、選挙戦の喧噪が止んで静かな街中をビュイックで一回りして開店準備。
キャブレターの調整後は絶好調で、アイドリングも安定しきっていてスムーズそのもの。
今日は民主党の残党狩りのような選挙となるが、とくに注目している選挙区もあるので、仕事の合間にネットで状況を追っていきたいと思っている。
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種植えしたプチトマトはやっと実が色づいてきたところ。
与党、圧勝の勢い維持 民主・海江田代表は続投 参院選あす投開票

昨年12月の第2次安倍晋三内閣発足後、初の大型国政選挙となる第23回参院選は21日に投票が行われ、即日開票される。自民、公明両党が圧勝する勢いを維持しており、野党が参院で多数を占める「ねじれ国会」の解消が確実視される。一方、野党は改選1人区で軒並み苦戦し、複数区で議席争いを展開。ただ、民主党の海江田万里代表、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)の責任論は高まっておらず、ともに続投する見通しとなった。
(以上引用)

やっぱり組織票の割合が多い(=投票率が低い)と、投票日の前日におおむねの結果予想がついてしまう。とくに地元愛知ではトヨタの影響力が圧倒的だと思う。
6年前の参院選では、支援組織の無いある地元候補の応援でポスター張りをさせていただいたが、徒手空拳で戦うことの厳しさを思い知らされた。結果的に最低得票数にも届かず、供託金すら没収されたのである。
今回は自分が重要だと思うテーマを取り上げている候補は地元にいないので、選挙区候補の投票先をまだ決めかねている。
本日の修理品
以前にフライトジャケットのカスタムでお世話になった関東のお客様からの依頼品。
米軍のショルダーバッグのスナップボタンの打ち直しです。
オス側は二カ所とも破損し、フラップが閉じられない状態です。メス側はそのままでも使えなくはありませんが、御希望によりこの際新品に交換します。このスナップはジャケットにも多用される規格で、当店にもストックがあります。オス側はポケットの付属のテープを挟んで留め付けているのでかなりの厚みがあり、長足タイプでがっちり打ち直します。

画像1/フラップとサイドポケット下部の二カ所をスナップで留めるショルダーバッグ。

画像2/オス側は破損した状態。メス側も若干変形している。

画像3/残ったスナップを取り外し、同径の新品に打ち換える。

画像4/ポケット底のオス側は長足タイプを使用。

画像5/メス側(キャップ&ソケット)も新品交換。

画像6/作業完了。
いただきもの
安倍首相が本日沖縄の宮古島に赴き、海上保安官らを激励するとともに現地で演説をおこなっている。
この選挙期間中の異例の訪問は、東アジアの癌・支那の動きを牽制する狙いがあるのはもちろん、国民に向けての断固たるメッセージもこめられている。
…さすがである。
ところで、安倍首相の訪問とは全く何の関係も無いが、昨日当店の内外装の施工を引き受けてくれている武豊町のイエローガレージさんから宮古島産のマンゴーのお裾分けをいただいた。
これを栽培しているのは、昔名古屋市内で草創期のジーンズショップを経営しておられた方。その後家族で宮古島に移住して、ずっと農業をやっているらしい。なにか思うところがあってのことだろうが、ずいぶん思い切ったものである。
マンゴーは強烈に甘い香りを放っているが、後一日二日で完熟状態になるとのこと。
本日の修理品
両膝が大きく破れたリーバイスのスリムフィット系のデニム。
このオレンジタブの製品は各所が2本針でがっちり縫製されています。それだけに解体を伴う修理はかえってやりにくいと言えます。膝の中央部にミシンをかける際は、通常脇のシームをひらいて作業しますが、この製品のように両脇とも二本針ミシンで巻き伏せ縫いされているものは手を付け辛いのです。

画像1/リーバイスのオレンジタブ(ビッグE)品番不明。

画像2/両膝共大きく裂けている状態。

画像3/今回はインシームの側で40センチ程解体した。穴のあいた部分はデニムで裏打ちし、さらに補強のためツイル生地を広範囲に当てる。穴の周囲は生地が伸びきっているので、あらかじめプレスして表面を整えておく。

画像4/パンツを裏返した状態でひらいた脇からカケツギ。

画像5/カケツギ仕上り状態。

画像6/インシームを縫製し直して作業完了。

画像7/裏側の状態。補強のツイル生地は並行ステッチで目立たないよう留め付けている。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品
少し前に縮緬のハワイアンシャツのボタンホールの修復をしましたが、今回はボタン付け側が引っ張られて裂けてしまったケースです。
フィラメントレーヨン生地で、スタンダードな総柄の製品。
第一、第三、第四ボタンの周囲が大きく裂けてしまっています。
ボタンを取り外し、穴のあいた部分に裏側から芯地を当てて補強した上でボタンを付け直します。

画像1/サンサーフの製品。

画像2/第一ボタンの周囲が裂けて広がった状態。

画像3/同じく第二ボタン。

画像4/第四ボタンの周囲の裂けが大きい。

画像5/ボタンを取り外して見返しをひろげた状態。

画像6、7/穴のあいた部分に裏側から芯地を当ててアイロン接着。

画像8/ボタンを付け直して修理完了。
身近にあるミリタリークロージング
大日本帝国陸軍四伍式軍衣は、明治45年の勅令によって採用された型式。
これは30年以上前に他界した祖父の遺品で、私が管理しているもの。裏地には検定印があり、大正十年支給の印字と筆書きの祖父の名がある。この詰め襟の軍服は第一次大戦を経て昭和13年まで採用され、その後は折り襟に変更になる。戦時中を描いた映画やドラマで登場するのはほとんど後年の折り襟タイプ。一方古参兵ではこの詰め襟の軍服も混在し、併用が認められたらしい。我が家に残された軍服は立ち襟の物のみだが、祖父が二つの戦争をこのタイプで通したのか、あるいは他の型式のものは紛失してしまったのか、今となっては確認のしようもない。もう一点の在郷軍人用の上着も立ち襟で、おそらく同年代のもの。ほかにも未使用のゲートル(脚絆)が二組遺されている。
遺品である上に資料としても貴重なものなので、これ以上傷みが進まぬよう、目の届くところに置いて保存していくつもりである。
名著であるため、ご紹介
『睡魔』梁石日著 幻冬舎

『血と骨』の筆者がマルチ商法の実態を描いた作品。
フィクションとあるが、主人公の出自や経歴は筆者そのもので、かなりの部分、実体験をもとに描いたものではないだろうか。
事業に失敗し、大阪から出奔した主人公はタクシー運転手として生計を立てていたが、自堕落な生活で借金は嵩み、いよいよ生活に困窮する。そんなときに旧知の在日同胞から高額な健康器具の無店舗販売を持ちかけられ、最初は拒否するが、だんだんとその深みにはまっていく。
販売会社が、かき集めてきた人間をセミナーを通じてマインドコントロールしていく様は巧みである。ノルマの達成者には派手な演出で新車が贈られ、舞台装置のひとつとして有名芸能人のショーまでおこなわれる。いずれも挫折感やコンプレックスを持ち、成功体験のない人間達の心情に上手く働きかけ、強固な集金システムが出来上がるのだ。冷静に考えれば、必ず行き詰まるだろうことはわかりそうなものだが、目の前の成功者の体験談や、異常な高揚感で思考が働かなくなってしまうのである。
当然ながら販売先の開拓が続かなければしくみは破綻し、家族や友人を巻き込んだビジネスで残るのは借金と無価値な商品の山ということになる。親会社は一人勝ちを収めるが、無店舗販売自体が法に問われることはない。なぜならねずみ講と違い、商品の売買が中心にある以上(道義的にどうであれ)合法的なビジネスなのだ。常識的な無店舗販売業者との線引きも難しい。
今後もけして無くなることのないマルチ商法の実態を詳細に描き出した力作であった。
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そういえば民主党政権下では、マルチ商法の推進者で、マルチ業者から政治献金を受け取って業者を支援する議連まで立ち上げていた山岡賢次が、まさかの国家公安委員長、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全担当)を兼務するという冗談のような人事がおこなわれていた。