2022年5月

39

尾州職人・横振り刺繍パッチ
約一か月前に電話とFAXで依頼した刺繍パッチが納品されました。
過去に制作した絵柄で4型、新たに描き起こした1型で制作依頼。
残り少ないレーヨンのエンブレムクロスをベースにしております。
熟練職人による横振りミシンを使っての刺繍は、コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、同じ絵柄でも一点一点微妙に表情が異なります。
この魅力溢れるハンドメイドのパッチは、A-2、B-10、MA-1、N-1などのカスタマイズに最適です。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
琉球藍の生地(左綾)とハワイ藍の生地(右綾)をクレイジーパターンで配したジーンズ。
色落ちが進み、二種の生地の違いが際立ってきています。
フロントの開き止まりのコの字ステッチが切れてしまったのをリペア。
エクステリアもDIYで
四枚の木製のフェンスを連結して、コンテナに取り付ける作業。
ここでも百均購入の棚受けステーを流用。
木枠が頼りないので、下穴を開けた上で取り付けて完成。
しっかり塗装はしたものの、木質がヤワなので、風雨にどれだけ耐えられるかは不明。


いただきもの
額装された映画「タクシードライバー」のポスターをお譲りいただいた。
70年代の映画なので、もはや古典の仲間入りか。
ベトナム帰還兵の正義と狂気が入り混じった行動を、薄汚いニューヨークの街並みを背景に描いた作品。映画そのものは難解で、最初にさらっと観た時には、内容がきちんと汲み取れなかった。
劇中のロバート・デ・ニーロのファッションは、いまだにアメカジ業界に影響を残している。
40年代の米陸軍のタンカースジャケットを、60年代末に亜熱帯のベトナムに派兵された海兵隊員が着ているのは謎…。

画像2/バズリクソンズのタクシードライバー仕様のタンカース(20年以上前の製品で、別のお客様からご提供)の背景に展示。
発芽
二週間ほど前から、店外の各所に地植えしたり、鉢植えした園芸店のおねえさんご推薦「野放し球根」。
成育条件の良いところから順に、発芽し始めた。
特に日当たりが良く、水捌けも良い東南角に植えたゼフィランサス何とかは、ネギみたいな葉がニョキニョキと伸び出した。
一方で、あまり日の当たらないデッキの隅の鉢植えは、芽は出たものの弱々しい。
いくら野放しとはいえ、鉢植えのものは、日照を考えて適時移動が必要かも…。
エクステリアもDIYで
先日、近くの百均に立ち寄った際に、ふと目についた木製のフェンス。
安っぽいラワンのような素材だが、先週制作した植栽コーナーの背景に使えるかも…と考えた。
寸法を控えて一旦ショップに帰り、杉板のコンテナの外寸を計ると、横置きで4枚組み合わせると丁度良い。
こんな格子を自分で作っていたら大変な手間だし、一枚百円なんてタダみたいなもの。
さっそく購入し、色を塗って仮留めしてみた。
きちんと固定するためのステーは必要だが、形になれば、そこそこ見栄えの良いコンテナになるはず。

画像4/植え付けた野放し球根「ゼフィランサス・ロゼア」はまだ芽が出ていない。お客様から頂いた花(名前を聞いたが忘れた)が、小さな花を咲かせている。

本日の修理品/バトラーバーナーセイルズ メッセンジャーバッグ
ストラップの取り付け部分が解れたメッセンジャーバッグの修理続き。
ハードな使用にも耐えられるだけの強度を持たせます。

画像1/新しく作ったストラップにカンを通し、元の取り付け位置に挟み込んで縫い付け。縫い付け部分の厚みは9ミリにもなります。

画像2/縫い付け完了。

画像3、4/さらにバッグ裏側の見返しまで通してリベット留め。

画像5/作業完了。
大阪出張
昨日は一か月ぶりに、ショップの休業日を利用しての大阪出張。
秋冬物の最終オーダーとなる東洋エンタープライズの展示会は、いつもの心斎橋の会場。定番商品の他に、あらたな企画商品として、バズリクソンズから大戦モデルデニムの上下がお目見え。昔生産していたモノよりやや薄めの13,6オンスで、ボタン類も変更となります。
この秋から新定番としてラインナップに加わります。

画像/心斎橋駅からアメリカ村に続く道。往時の賑わいは戻らないまま…。
本日の修理品/バトラーバーナーセイルズ メッセンジャーバッグ
オイル仕上げの馬革を使った定番メッセンジャーバッグ。
ライダーのお客様が、そこそこの荷物を詰め込んだ状態で高速走行し、ふと見るとストラップ取り付け部分が糸切れしてブラブラ状態。
同じ部分を再縫製するだけでは心許ないので、取り付け部分を別革で長めに制作し、縫製+リベット補強にて修理します。

画像1/長くお使いいただいている馬革メッセンジャー。使い勝手は良いとのこと。

画像2/向かって左側の糸切れ。

画像3/向かって右側。走行中に外れなかったのが幸い。

画像4/取り外した革よりも数センチ長めに革を切り出し。リベットの打ち代を確保するため。

画像5/革帯の先端がゴロつかないように漉き込み。
ベルトサイズ詰め
バックル留め側を加工してサイズを詰める作業の続き。

画像1/サンダーでコバの形状を整える。

画像2/漉き落とした面とコバを着色。

画像3/バックルをセットしてリベットで固定。

画像4/作業完了。着用時、5ツ穴の中心で丁度収まるように仕上がっております。
ベルトサイズ詰め
ご購入いただいたのは数年前で、それから相当お痩せになったお客様。
元の穴から二列奥に穴を開け足してしばらくお使いいただいていました。
やはり剣先が長すぎてもたつくので、バックルの留め側でカットして、元の5つ穴の真ん中で留められるように調整します。

画像1/栃木レザーの革帯を使ったダブルピンベルト。バックルは別注で真鍮素仕上げ。

画像2/カット分は10センチ。

画像3/折り返り部分に漉きを入れる。

画像4/漉き上がり。

画像5/バックルとリベットが収まる部分に穴開け。
ジーンズ裾上げ
お持ち込みでリーバイス・ジャパンの企画製品。
アメリカ工場で縫製された505。
ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。

糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

製品持ち込みの場合/¥1,650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
サドルソープで丸洗い
ゆっくり日陰干しして水分の抜けたウエスコ・ウエスタンボス。
色の抜けたコバ周りは染料で補色し、アッパーは少量のクリームで磨き上げ。
オイルドレザーのしっとりした艶としなやかさを取り戻したところで、当分の間保管。
サドルソープで丸洗い
これから先、しばらく出番のない自前のウエスコ・ウエスタンボス(モリソン)を洗濯。
ライダーのみなさんは通年使用されることと思うが、私はゴツくて重いビブラムソールのブーツは、秋ごろまでお休みさせる。
ちなみに当店では、現在ではウエスコもホワイツも扱っていないが、武漢肺炎(コロナともいう)による生産力の低下、原材料の高騰、円安と、インポートのブーツは不安材料しかない。
納期もままならないだろうが、納品されるとしても価格高騰は必至。
バトラー・バーナー・セイルズ(ウインズ)の益山さんご来店
当店が数年前から展開しているバッグ、革小物のバトラー・バーナー・セイルズ。
元々ヨットのセイル(帆)を再利用したリメイクバッグがスタートだったため、このブランドネームがあります。
国内での企画、製造に拘り、高品質で実用的なアイテムを、手頃な価格で提供してくれています。
OEMも請け負っており、某セレクトショップのオリジナル?製品には、ここが製造しているものも…。
今回は、小振りな馬革バッグの新作をオーダー。
エクステリアもDIYで
駐車場端の植栽コーナー完成。

画像1/今回植えたのは、「ゼフィランサス・ロゼア」という赤紫の花が咲く球根。

画像2/「野放し球根」が芽を出すのは当分先なので、とりあえずグランドカバーとして、メキシコ万年草を摘んで植えてみた。
エクステリアもDIYで
デッドスペースを利用した植栽コーナー作りの続き。

画像1/キシラデコールを塗った板を組み付け。無垢材は出来るだけ反りの無いものを選んでいるつもりだが、それでも多少の歪みは出るもので、そこはクランプや、力業で抑え込んでなんとか形にする。

画像2/底には、コンクリートに直接当たって水分を吸わないように、ゴムの足を取り付け。これが有るのと無いのとでは、劣化具合が大きく違ってくる。

画像3/出来上がったプランターボックスを実際においてみて確認。きちんと水平が出ていてガタつきも無いので、修正も不要。

画像4/プラ製のコンテナがピッタリ収まる大きさ。
不肖・宮嶋茂樹写真展
戦場カメラマン、宮嶋茂樹氏が、先ごろウクライナでの取材を終えて帰国し、息子の通う大学で写真展が行われている。
所用もあって名古屋に出たついでに寄ってみた。
同所で講演会も開催されたらしいが、写真展はこじんまりとしたもので、学舎の一室で行われていた。一般人の入場も可能で、受付も無し。
イーゼルに掛けられた前線の写真には、宮嶋氏独特の文体でキャプションが付けられている。
数多の紛争地帯を渡り歩いてきた宮嶋氏は、日本の平和ボケに警鐘を鳴らし続けてきた。
この度の写真展でも、安全保障が不十分だったウクライナの惨状を突きつけ、この紛争に学ぶべきと説く。
エクステリアもDIYで
ジョーロを利用した鉢植えが一段落したところで、さらに意欲的にガーデニングの範囲を広げ、駐車場端にも植栽コーナーを作ることにした。
看板の下に、わずかにデッドスペースがあるのだ。
コンクリートが打ってあるので直植えは出来ないが、細長いコンテナを置けるように、しっかりした木製の台を作る。駐車場は勾配が付いているので、看板と水平になるようきちんと寸法出しもしなければ…。
材料はホームセンターで購入した長尺の杉板と、以前の作業で余った端材を利用する。コンテナは既製品のプラ製を使用。

画像1/セット販売の杉板。2メートル尺。

画像2/側面には1×4の端材を利用。必要な長さにカットして、塗装前に軸材に固定。

画像3、4/全てのパーツをキシラデコールで塗装。
エクステリアもDIYで
プランターとして生まれ変わったジョーロに、さっそく「野放し球根」を植えてみた。
品種は前回のと近種で、「ゼフィランサス・シトリナ」。
説明書通りに上手くいけば、開花は梅雨明け予定。