2019年6月

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革漉き機のメンテナンス
作業中に急に刃の回転速度が落ちたので、一瞬モーターがダメになったのかと思ったが、革屑の詰まりによるものだった。
削ぎ落した革屑はドラム状の刃と天板との間に溜まっていくので、連続使用の時にはこまめに掻き出してやる必要がある。革屑が落ちるドラムの下あたりの天板に穴を開け、下にゴミ箱をセットしてやればメンテナンスも楽だろうと前々から思ってはいる。でも、天板に固定した機械がやたら重くて大変なので、なかなか手を付ける気にならないのだ。
近い内にどこかで時間を取って、改造するつもり。

画像1/革漉き機は本体のみで購入し、一枚板のテーブルに固定した。モーターは工業用ミシンに付いていた日立製を取り付けた。クラッチは無し。

画像2/回転刃に革屑が挟まった状態。

画像3/刃と天板との間に溜まっていた革屑を取り除く。

画像4/ついでに各部に注油。

画像5/刃を回転させた状態で砥石を近づけ、刃先を研ぐ。
サスペンダー製作
西三河からお越しのお客様からのオファー。
サスペンダーのトンボ部分をレザーで作り直す予定。
このリプロ品のサスペンダーは、金具などは良いものを使っていますが、トンボは本革ではなく、ポリウレタン製です。ポリウレタンは加水分解により、数年でこのように劣化します。量販店で販売される鞄のハンドルがボロボロになったり、スニーカーの底が剥離するのもポリウレタンを使っているからです。
荷重もかかる部分なので、強度も考えて製作します。
ジーンズ裾上げ
持ち込みのカラージーンズで、シングルステッチで裾上げします。
もう廃刊になりましたが、月刊誌「Free&Easy」と、神戸のアパレルメーカー、ワールドがコラボして展開していた「ラギッド・ファクトリー」の製品。すでにブランドも消滅している模様。
70年代にあったようなパステルブルーのピケ・ジーンズ。
この手の色物は、糸の色合わせが難しく、30番の綿糸の中で出来るだけ色味の近いもので対応します。
カタメール
鞣し革には、大きく分けて、縫製しやすく柔軟に仕上げた「クローム鞣し」と、天然素材の特性や表情をそのまま残した「タンニン鞣し=植物鞣し」があります。
クラフト系の製品に主に使われるのはタンニン鞣しの方で、あまり硬くて使いにくい場合は、機械的に揉み込みして繊維を柔らかくほぐすということも行われます。
今回は逆に、やや柔軟なタンニン鞣し革を硬化剤で固め、形を安定させて使用します。
市販の硬化剤は広く出回っており、中身はアルコール系の樹脂で、革の内部に浸透させて、乾燥すると硬化するもの。表からでも裏からでも刷毛やスポンジで使用できますが、ヌメ革に表から塗ると、日焼けしたような褐色になります。
ワークショップで二つ折りの携帯ケースを制作するための下準備。
パッチ縫い付け/レールロードキャップ
フェローズの定番レールロードキャップに、お客様持ち込みによる刺繍パッチを縫い付けて納品します。
パッチは裏にアイロン接着用の糊が付いており、高温で接着した上で、コバをミシンで叩き付けします。アイロン接着だけではいずれ剥がれてしまうので、キャップを丸洗いすることも前提に、ミシンでしっかり付けておきます。
立体の曲面への縫い付けには、専用のミシンを使用。

画像1/正面に「SNUP-ON」、両サイドに「HAZET」とシェルマークを取り付け。

画像2/シェルマークは大きいので、縁を切り取って使用。糊が付いているので、切り端が解れることはない。

画像3/アイロンで接着した上で縫い付け。上糸は刺繍のコバと同色を使用。

画像4、5/作業完了。
梅雨の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日は梅雨の合間の快晴で、車で三ヶ根山を訪れた。
この時期は、山頂に至る三ケ根山スカイライン沿いに咲く紫陽花(あじさい)がピークで、訪れる人も多い。紫陽花は、植えられた土の成分によって色の出方が異なるらしく、白から青、赤紫とかなり変化に幅がある。
午前中に山頂の七士墓に着いてお酒を供え、参拝を終えたころに、廟の管理人であるIさんがお越しになり、本職の神主ばりの口上で参拝されるのに聴き入った。思えば7年前、2012年の10月4日に登山行でここを訪れ、偶然その神道式の所作を見て感動し、以来時々訪れるようになった。
特異な経歴を持つIさんの人脈は広く、話題は尽きないし、ネットでは拾いようのない深い情報も多い。
その後休憩所に立ち寄り、促されて、山に住み着いている鳶にエサをやってみた。大きな羽根を広げて上空を旋回しているところに、切った食パンを投げ上げると、爪で見事にキャッチしていく。さすが猛禽類。
なんとかそのシーンを撮影したかったが、携帯カメラでは無理だった。
スコードロンパッチ鋭意製作中
ポピュラーな絵柄の47THのパッチ。
過去に手描きや刺繍もので何パターンか制作しています。
今回は背景を着色せず、本ヌメの素地ををそのまま使って仕上げる予定。
オールドコーチ、リボーン!
元々は婦人物で、細いショルダーストラップを外すとハンドバッグとして使えるタイプ。
革はラッカー仕上げで、四隅の顔料が剥げ落ちています。ソフトで平滑な革で、エイジングで味が出るというより、みすぼらしい感じになっています。
部分的に補色する場合、簡易的には茶系の靴墨を入れたりしますが、すぐに下地が出てしまうので、色を作ってタッチアップを行います。

画像1/25センチ角くらいで、ハンドバッグとして男性が使ってもおかしくないデザイン。

画像2/アクリル塗料の濃茶と紺で調色。これにレザーフィックスを少量混ぜて塗装。

画像3/ビフォー。

画像4/アフター。
ヒーターホース交換完了
昨日、武豊町の車屋さんから、ジムニーのヒーターホースの交換が完了した旨連絡があったので、今朝引き取りに行った。
ヒーターホース2本と、バルブも交換して14000円弱。部品代は4000円ほどだから、あとは工賃ということになる。アワーレートでいくとこんなもんなんでしょう。
工賃といえば、以前当店にデニムの裾上げを持ってきていたサ〇リフォームの社長は、「縫製工賃は江戸時代から安い!」とボヤくのが口癖だった。それは一理あって、奥方の手内職から始まっているので、技術職として十分評価されていない面がある。
紳士服から婦人服まで、リペア全般を手掛けるサ〇リフォームさんは、以前当店の近くにも出店があったので、(下請けの形で)こちらでも作業を請け負っていた。
しばらくお会いしていないが、社長はお元気だろうか…。
ファニー今昔
資料として残している、25~30年くらい前のファニーの総合カタログ。
日本のウエスタンカルチャーを牽引する代表的なメーカーの貴重な当時のカタログ。この当時の主力商品はインポートのウエスタンブーツ、アクセサリー類で、顧客の中心層は、西部劇をリアルタイムで観てきた人達(団塊世代)だった。自社生産するレザー製品は、モカシンやベルト、ビルフォードなどがあったが、バリエーションも多くはなく、現在とは比較にならないくらいの規模だった。それでもインポート製品よりもクオリティの高い仕上がりで評価を得て、着実にシェアを伸ばしてきたのだ。今現在、ファニーと言えば、一般の方にはインポーターとしてのイメージはなく、メーカーとして認知されている。
ちなみに私は、大阪でサラリーマンだった頃、ナビオ阪急にあった直営店に顧客として通っていた。
このカタログで紹介されている荒本本社の様子は今とほとんど変わらない。

画像2/見開きページは国内製造のオリジナル商品。左ページ上のクラッチバッグは既に廃番。タバコポーチも喫煙者の減少で生産を減らしている。ビルフォード、ウォレットは、現在とは比較にならないくらいバリエーションが少なかった。

画像3/左ページはインポートの雑貨類。右ページは現在も変わらない荒本本社の様子。

画像4/本社ロフト部分のかなりのスペースを占拠しているFRPのブーツは、後に引っ越し便で愛知県に運ばれ、当店の看板として日の目を見た(→現在ポケモンスポット)。
植栽のメンテナンス
梅雨も明けていないのに、朝からピーカン。
縦横に伸びまくるアイビーは、この時期放置しておくと収拾がつかなくなる。
とりあえずドアの開閉を妨げている足元の枝先を剪定鋏でバシバシ切り落とす。
脚立に乗って作業する壁面や庇の下は、暑さに気持ちが負けたので、もう少し気温の低い日に持ち越すことにした。
ヒーターホース要交換
今朝、所用で近所を往復し、エンジンを切ってしばらくしたら床に液漏れが…。
げげっ。
指で掬ってみるとオイルではなくクーラント液。
ボンネットを開けて確認すると、ヒーターホースの室内への引き込み部分から漏れている。ホースの先端のバンドはきつく締まっており、ホース自体の劣化だろうと思われる。ちょっと前に車検を通したばかりなのに…。
クーラントのサブタンクはロワーレバルまで減っていたので、とりあえず水道水で補給。
車検整備を頼んでいる車屋に連絡して、パーツの取り寄せと交換を依頼。
ギャリソンベルト、リボーン!
栃木レザーのベジタンを使ったギャリソンベルト。
元のライトブラウンの染めは退色し、油分も抜けていますので、染め直して保革油で仕上げ直します。
ラッカー系などの顔料仕上げと違い、染め上げたものは必ず色が抜けます。部分的な補修は困難で、全体を再染色することになります。

画像1/ビフォー。かすれた感じも味といえば味ですが、放っておけばひび割れになります。

画像2/アルコール染料を希釈せずに使用し、二回染め。

画像3/コバも毛羽立っているので、糊を塗って磨き直し。

画像4/アフター。仕上げには乳化性のオイルを使用。
最愛の大地
最近GYAO!で無料鑑賞したのだが、優れた作品だった。
あのアンジェリーナ・ジョリーが監督し、脚本にも関わっているということで、へんな方向に振っているのかと思ったが、そんなこともない。
ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争で、敵味方に分かれたモスレムの女性と、セルビアの男性の悲恋を軸に、昨日まで隣人だった者同士のすさまじい憎しみ合い、虐殺の連鎖を描く。旧ユーゴ時代には収まっていた民族紛争、宗教対立が、体制崩壊後に一気に噴き出して内戦状態になるが、周辺国にはそれぞれの思惑もあり、NATOもなかなか介入しようとはしない。
ラストまで不幸の連鎖で救いがないが、これが現代のヨーロッパで実際に起こったことだと思うと、なんともやりきれない。
キャストは全て現地の俳優で、実際の紛争経験者がほとんどである(アンジーは出演していない)。
一見の価値あり。
スタッズベルト、リボーン!
一昔前に、やや細めの38ミリ幅の帯をベースに制作したスタッズベルト。
ベジタンの帯はベルト屋さんの工房で刷毛染めしてもらったもの。
使い込まれて色もすっかり抜けているので染め直し、油分も補給しておきます。

画像1/ビフォー。

画像2/細かいところを先に綿棒で補色。

画像3/アルコール染料で全体に染め直し。

画像4/染料が乾いたらオイルを刷り込み。

画像5/アフター。
本日のニュースより
「心痛めた方に申し訳ない」=天皇への謝罪要求で韓国議長

韓国の文喜相国会議長は13日、訪韓中の鳩山由紀夫元首相とソウル市内で昼食を共にしながら会談し、日韓関係について意見を交わした。
国会報道官室の発表によると、文氏は席上、慰安婦問題をめぐり天皇の謝罪が必要だと述べた自らの発言について、「心を傷つけられた方々に申し訳ない」と謝罪した。 文氏がこの発言に関し謝罪したのは初めて。
発表によれば、鳩山氏は 「(天皇への謝罪要求は)韓国人の立場では納得できるかもしれないが、日本人は『天皇にまで言及するのは失礼だ』と考えかねない問題だ」 と指摘。文氏は「まったく同感だ」と答えたという。
ただ、聯合ニュースによると、文氏側は「韓国には韓国の立場があり、日本には日本の立場があるという点に共感した。心を傷つけられたのであれば、申し訳ないという趣旨だ」と説明。発言を撤回したわけではないという認識を示した。
(以上引用)

何の謝罪にもなっていない。
100%自分に非があっても、「謝ったら負け」と考えるのが朝鮮民族の基本的性格なので、真摯な謝罪などあるわけない。
ヒマに任せて外遊し、国益を損ねる鳩山には早く死んでほしい…♡。
トップルーフ取り付け
一か月ほどトップルーフを取り外し、フロントガラスを倒した状態で乗っていたが、さすがに梅雨に入ったので元に戻すことにした。
カモフラ生地のガラスカバーを外してフロントガラスを立て、ピラーをネジ留め。FRPのトップルーフを被せて各所をネジ留めする。段取り良くやっても、やっぱり30分ほどはかかってしまう。
トップルーフは今回取り外したときに化粧直しし、さらに錆加減を進化させてみた。
いただきもの
以前中南米原産の果実「フェイジョア」を分けていただいた西尾市のお客様から、今回も自家栽培している「生アンズ」をいただいた。
見るのも食すのも初めて。
何でも日持ちが悪いため、国内では長野や広島の産地周辺以外では流通することがないらしい。
趣味で広大な耕作放棄地を借り受け、本業の合間を縫って農作業に励むお客様は、近隣の児童養護施設にも(タイガーマスクみたいに)収穫物を届けているそう。
Free Ride Cafe
立ち寄ったのは数年ぶり。
名鉄青山駅の東側にある、トレーラーハウスを改造したカフェ。
駅周辺の再開発で道路が整備され、このお店の前を通らなくなり、なんとなく足が遠のいていた。
ここの内装を手掛けたのは、当店もお世話になったイエローガレージさんだった。
カフェの二代目オーナーのおねえさんは健在で、元気一杯。併設されたエアストリームの雑貨屋さんは、新しいオーナーによりレザーの工房になっていた。
ここの常連さんには知人も多いので、ついつい長話になったが、楽しい時間を過ごさせてもらった。
一人で立ち寄っても居心地の良い空間だと思うので、ご興味のある方は是非。

*半田市有楽町3-23-8 月曜定休
梅雨入り
一昨日に梅雨入りしてたそう。
当地は今日は土砂降り。
JA11はひと月前にトップルーフを取り外したままなので、小雨になったら取り付けるつもり。