カタメール

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鞣し革には、大きく分けて、縫製しやすく柔軟に仕上げた「クローム鞣し」と、天然素材の特性や表情をそのまま残した「タンニン鞣し=植物鞣し」があります。
クラフト系の製品に主に使われるのはタンニン鞣しの方で、あまり硬くて使いにくい場合は、機械的に揉み込みして繊維を柔らかくほぐすということも行われます。
今回は逆に、やや柔軟なタンニン鞣し革を硬化剤で固め、形を安定させて使用します。
市販の硬化剤は広く出回っており、中身はアルコール系の樹脂で、革の内部に浸透させて、乾燥すると硬化するもの。表からでも裏からでも刷毛やスポンジで使用できますが、ヌメ革に表から塗ると、日焼けしたような褐色になります。
ワークショップで二つ折りの携帯ケースを制作するための下準備。