2016年10月

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明日は三ヶ根
明日は、JRを乗り継いで三ヶ根駅から徒歩で登頂する正参道コース。
山頂周辺に数多ある大日本帝国陸海軍顕彰碑や、殉国七士廟をお参りする。
この時期の気候が、三ヶ根山登頂には最も適していると思う。
看板製作
ヒマを見て、店舗の正面看板に貼り付けるロゴを製作している。
新調した看板本体にペイントしてもいいのだが、遠目だとカッティングシートと変わらなくなってしまう。ロゴ部分が一段盛り上がってるようにしたいので、別に作って貼り付けることにしている。
ホームセンターに材料を探しに行ったら、加工し易そうなプラダン(プラスチックダンボール)が目に入ったので、油性塗装できることを確認したうえで購入した。表面にうっすら縦縞が入っているが、悪い感じではない。
ロゴを下描きして、カッターナイフで切り出した。
いただきもの
新編「知覧特別攻撃隊」。
三ヶ根山への慰霊登山行で先導役を務めてくれているHさんが、熊本にある知覧特攻平和祈念館を訪問し、お土産にいただいた資料集。
非常に有名な施設で、検索すれば山のように情報があるので説明するまでもないが、戦争末期に陸軍によって編成された特別攻撃隊の出撃地がこの知覧にあった(海軍の神風特攻隊の陸軍版)。
残念ながら私は行ったことがない(国内は四国より南に行ったことがないのだ)。
平和祈念館とあるとおり、特攻そのものの非人道性を批判し、二度とあってはならないとの思いで、亡くなられた方々の慰霊と、恒久平和を願うのが趣旨の施設となっている。
遺書、遺詠などの資料とともに収められた隊員たちの、出撃前のにこやかな表情がかえって哀しい。
タンカースリメイク
はじめて対応するケースで、タンカースジャケットの背中のアクションプリーツを開閉しないようにたたきつけするという作業。
ベースは映画「タクシードライバー」の仕様で、パッチとステンシルが付けられたマッコイズの旧品です。実際劇中に登場するタンカースはアクションプリーツが開かない様に手が加えられていたようで、それと同様にとのご要望です。
プリーツのコバステッチの上をたたいて閉じますが、キルティングの裏地が付けられているので、部分的に取り外して上手く表地だけで縫い留めを行います。

画像1、2/ビフォー。

画像3/キルトの裏地の脇を一旦開く。

画像4/表地のアクションプリーツを折り込み、 しっかり固定した状態でコバステッチの上をたたいて閉じる。この時、裏地を縫い込まない様にミシンの下側に裏地脇の開きの部分がくるように調整しながらの作業。

画像5/キルトの裏地の穴を塞ぎ、作業完了。

タンカースはG-1のようにプリーツの内部にゴムが仕込んであって開閉するわけではなく、ただ生地が折り込んであるだけ。開きっぱなしで後ろ身頃が膨らんでしまうのを嫌って、閉じ込んだのかもしれない(想像)。タンカースは元々第二次大戦でヨーロッパに進軍した戦車兵が着用したものだが、この映画ではロバート・デニーロがベトナム戦時に着用したという設定になっている。
ネットでお買い物…藍川由美CD「レクイエム」
藍川由美さんは芸大出身のソプラノ歌手。
日本の伝統的な楽曲を取り上げ、CDにして発表している。
本作は古関裕而作曲による軍歌、戦時唱歌のカバー集。たまたまYoutubeでこれに収められている「嗚呼神風特別攻撃隊」を聴き、これは買わなくてはなるまいと思った。
しかしとっくに廃盤になっていて、いろいろ探して手に入れたのは実売品と同内容のプロモ版。全16曲はすべてピアノ伴奏だけで、圧倒的な表現力で歌い上げる。
鶴田浩二も歌った、「ラバウル海軍航空隊」は、鶴田版では2番が省かれていたが、こちらは1番~4番までフルコーラスで入っているのが嬉しい。
ベルトサイズ詰め
他の作業がいろいろ入って中断していたベルトのサイズ詰め。

画像1/漉き上がった折り返しの部分にバックルピンが収まる穴をあけ、ネジ留めする丸穴を一列あけ足す。

画像2/染色。バックルを外したところ。遊輪を挟み込むため折り返しが長くなり、4か所でネジ留めされている。

画像3/染料が乾いたら遊輪を挟み込み、ネジ留めして作業完了。裏側には元のバックルピン用の長穴が残る。

画像4/表側。これで帯の全長が4,5センチ(穴二つ分位)短くなっている。
お客様のトライク
カンナムっていうフロント二輪の独特のスタイルをしたトライク。
名前くらいは知っていたが、カンナムっていうくらいだから韓国製だと思い込んでいて、「そんなの、誰が買うんだよ。走行中に火を噴きそうじゃねーかw」とバカにしていたら、スノーモービルを作っているカナダの会社らしい。
…勘違いしていた。
二輪ベースのトライクではなく、専用設計されていて、高回転の1330CCのエンジンを搭載する。ちょっと跨がせてもらったが、ライディングポジションはとても楽で、ロングツーリング向き。
名前を変えたら、もっと売れると思う。
ベルトサイズ詰め
ケイシイズの38ミリ幅ハーネスベルト。
以前に34インチでオーダー制作させていただいたものですが、ずいぶんとお痩せになり、剣先がもたついている状態。
バックル側を断ちなおして長さを詰めますが、このベルトは剣先を収めるための遊輪がついていて折り返しが長くなっており、4か所でネジ留めされています。穴と穴の横の間隔が4,5センチになっているので、今回はこの穴を利用し、同間隔で穴を一列あけ足して留めることにします。
折り返しになる部分は革を漉き直し、バックルピンが収まる穴もあけ直しになります。

画像1/ビフォー。

画像2/バックルを外したところ。遊輪を挟み込むため折り返しが長くなり、4か所でネジ留めされている。

画像3/曲げ代を革漉きで半分程度に漉く。

画像4/漉きの作業完了。
看板製作
現在店舗の正面に取り付けてある看板の傷みが進んでいて、そろそろ限界なので、ベースごと新調することにした。
看板は何度か作り直していて、今のは10年くらいになるだろうか。その間に塗り替えは何度かおこなったが、ベースがもうひび割れてきていて、もちそうにない。なにせ知り合いのミシン屋さんに貰った大きなベニヤ板を使っているので、もともと屋外使用には無理があったのだ。
今回はベースをきちんと作ろうということで、イエローガレージさんにお願いしてアルミの角パイプで骨組みを作り、表面もアルミの薄板を取り付けてもらった。角パイプは四隅をきれいに溶接してあり、アルミ溶接に長けた職人さんに依頼したようだ。文字の部分は今使っているのと同様に、アクリル板を切り抜いて色を塗り、貼り付けるつもり。
シンプルで視認性が良く、長持ちするものを作りたい。

画像1/現在の看板は補修を繰り返して遠目にはきれいに見えるが、ひび割れがヒドイ。

画像2/新調したアルミのベース。横は180センチほどある。
本日の修理品/バズリクソンズ 大戦モデルジーンズ
関東のお客様からの依頼品。
後ろ裾が擦り切れているのを、長さを変えずに修理します。
そのままの状態ではミシンをかけられないので、一旦裾線を解体し、裏張りして補修した上で、あらためてチェーンミシンで巻き直します。

画像1、2/ビフォー。

画像3/裾を解体したら、プレスで伸ばしておく。

画像4/穴の箇所を裏張りしてタタキで補修。

画像5/チェーンミシンで再仕上げ。
名著であるため、ご紹介
『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』工藤美代子著 メディアファクトリー

工藤美代子さんといえば、私にとっては昭和の偉人たちの伝記作家であり、この人を通じて、笹川良一や岸信介、吉田茂などの思想と行動をより深く理解することができた。
しかし一方でこの人は、自らの体験をもとにした怪談話も刊行している。それもあくまでもノンフィクションライターの姿勢を崩さず、一切脚色することなしに書いているのだ。もちろんそれらは、人一倍感受性が強いというご本人が「見た」「聞こえた」という、主観に基づいたもので、実証できるようなものではない。
私は所謂オカルトやスピリチュアルの類は全く信じていない人間である。そういうのを飯のタネにしている自称「霊能者」なんていう人種は大嫌いだし、コイツら死ねばいいのに!と常々思っているくらいなのだ。
しかし、飾り気のない文章で綴られているこの人の体験記には、背筋をゾクッとさせられる怖さがある。不思議な現象の裏には哀しいストーリーがあり、それがまた胸にささり、怖さを増幅させる。救いといえば、この人がそれらの事象を淡々と受け止め、取り除こうとか、克服しようとか思わず、折り合いをつけて共生しているということだろうか。
海外での話や、文壇におけるエピソードなども出てくるので、エッセーとして読んでも退屈はしない一冊。
ブランドバナーもDIYで
「東洋」の行書部分は、オフホワイトでベタ塗りしておいて黄色を乗せ、赤で縁取りするつもりだった。
しかし、下地を塗っている途中段階のかすれた感じも悪くないので、これでいいやと思い直した。中央の「TAILOR」のロゴは、黄色(+オレン ジ)で上塗りすることに…。
これで一応の完成。
塗料は耐水性なので、さらっと水を通してみてもいいが、とりあえずナマ生地のまま掲示するつもり。
そういえば20年ほど前に、関西の某ショップ(兼メーカー)の依頼でバナーを描いたことがあった。
二つ返事で引き受けて、送られてきた生地に、同封の図柄を描いて、請求書と一緒に返送した。しかし翌月になっても入金されないので、電話すると、 「近々振り込みます」の返答。しかし翌々月まで待っても入金がなく、また電話で催促して、結局三か月後に回収した。それっきりそことは縁がなかったが、数年前に、以前そこの社員だった人と、別の取引先で偶然会って、話をする機会があった。「あのおっさん(社長)、ホンマ金払いが悪いんですわ」と、その人も言っていたので、元々そういう人だったのだろう。
まぁ、踏み倒された訳じゃないからいいんだけどね。
パッチ縫い付け/B-10
先週ペイントしたキャンバス地のパッチをB-10に縫い付け。
ベースのB-10は、バズリクソンズが1999年と2000年に製作した実名復刻(OLDIN DENNIS社)もので、表地がレーヨンとコットンの交織素材という変わり種。
ブランドバナーもDIYで
「TAILOR東洋」のバナーを店内で製作中。
色を付ける場合も、まずはオフホワイトで下地を作ってから。
塗料が乗りにくい生のデニムなので、大きな丸筆で習字のように一筆書き出来る訳ではなく、何度も重ね塗りが必要。

画像1,2/面相筆で「はね」の細い部分から描く。

画像3/太い筆に持ち替えて…。
ブランドバナーもDIYで
ここ最近のスカジャンブームで、平素はスカジャンなど見向きもしないようなメーカーまでが参入しているが、ここは元祖のメーカーである東洋の存在をアピールしておかねばなるまい。
そこで、急遽「TAILOR東洋」のブランドバナーを作ることにした。
デニムのナマ生地を裁断して、手描きでロゴを入れて販促に使うのだ。
販促用品までセルフ製作してくれるなんて、なんてありがたい販売店なんだ!と、営業担当者は思うに違いない。

画像1/耳から耳まで生地幅一杯に使用する。

画像2/「東洋」の自体は行書風で。チャコで下描き。

画像3/下描き完了。
スコードロンパッチ製作
今回は海軍モノをキャンバス地で製作。
平滑なレザーに描くのとは異なる雰囲気で仕上げております。
パッチ縫い付け/G-1
県外から当地に長期出張中のお客様からの依頼品。
バズリクソンズのG-1に、お客様が海外サイトで収集したパッチ類を各部に縫い付け。
G-1は後ろ身頃にアクションプリーツがあり、表地と裏地の間に、左右のプリーツを繋ぐように2本のゴムが仕込まれています。これでプリーツが開閉するようになっていますが、背中にパッチを縫い付けることでゴムが固定されるので、動きはある程度制限されてしまいます。
作業は背中心で表地と裏地とゴムの位置がずれないよう注意しながら行います。

画像1/背中心のパッチから縫い付け。

画像2/背中上部。

画像3/背中右。

画像4/背中左。

画像5/右上腕。

画像6/作業完了。
民進・蓮舫代表 台湾籍離脱手続き「不受理」 日本国籍「選択宣言した」 国籍法違反の疑いも

民進党の蓮舫代表は15日、日本国籍と台湾籍のいわゆる「二重国籍」問題について、都内の区役所に提出した台湾籍の離脱証明書が受理されなかったことを明らかにし、戸籍法に基づき「(日本国籍の)選択宣言をした」と述べた。都内で記者団に答えた。党関係者によると、選択の宣言は今月7日付。
(以上引用)

その場しのぎでウソをつくのが習い性というか、人格の一部になっていると思われる。
たとえバレても恬として恥じない強靭な精神力は、さすがかの国の血を引くだけのことはあると感心する。
しかしこれでしばらく与党は安泰。
この機会に外国人の影響を政界から排除できるよう、法整備も進めてもらいたい。
ウエスタンハットリメイク
引き続きステットソンのハットの鍔(ブリム)を切り詰めて、一回り小さなサイズにリメイクする作業。

画像1/裁ち端をピンキング鋏でジグザグにカットしてみた。これは単に見た目のため。

画像2/外周りを二つ折りにしてミシンで叩くが、あらかじめスチームアイロンでしっかり折り込んでおく。円周の裁ち端が一番距離が長いので、折り込みの際は端が余ってギャザーのようにならないように注意。作業としてはこれが一番難しい。

画像3/作業完了。鍔が短いので、ワイヤーは入れずに済ませた。

画像4/ハットバンドは以前レザーで製作したもの。これが幅広のリボンテープになると、ほとんどフェドラハットと変わらなくなる。
ウエスタンハットリメイク
昨日ファニーが輸入している「インディー・ジョーンズ」のフェドラハットをアップロードしたが、このくらいの鍔の張り出し具合なら、街着としてコーデュネートし易い。
フェドラハットは(ウエスタンのファニーが輸入しているとはいえ)厳密にはウエスタンハットではないが、これに近い小ぶりなデザインのハットも西部開拓時代を描いた映画にはよく登場する。たしか北部型は鍔が小さく、南下するほど鍔が大きくなるというようなことを、Gun誌で読んだ記憶がある(うろ覚え)。
ともあれ、自分用にも鍔の小さめのハットが欲しくなったので、手持ちのウエスタンハットで出番の少ないものをつくり直すことにした。
メーカーはステットソンで、大きな鍔の縁にワイヤーが入っているもの。柔らかいフェルト製で、ワイヤーを曲げてシェイプラインをつくるようになっ ている。ちなみに高級なものはフェルトにビーバーの毛が沢山入っていて硬く、スチームアイロンで成型する。
まずは鍔が仕上がりで6,5~7センチ程度になるよう、縁の折り返し分を残して裁ち鋏でカット。

画像1/現状。クラウン(頭の収まる部分)の上端は、つまみやすいように窪みがつけられている(モンタナ・クリース)。

画像2/裁ち鋏で端をカット。フェルトは断ち切りでも端がほつれることは無い(不織布)。

画像3/裁断完了。

画像4/縁の入っているワイヤー。長さを詰めて再利用できるが、鍔の幅が小さくなるので多分不要。