2016年5月

45

ソールの補修もDIYで
先日、まとめて丸洗いしたブーツ類の一足、ダナーライトで、ソールの剝がれを発見した。
このダナーは、ウエルト(細革)と ミッドソール、ウェッジ(スポンジ)、底のビブラムソールの四層構造になっている。この内、縫われているのはウエルトとミッドソールだけで、その下は圧着されているだけ。そのウェッジとビブラムソールの間が剥がれ、口を開けている。
しかしこの程度なら本職の修理屋に出すまでもないので、ゴム用の接着剤で補修してみた。
剥離したところ(5センチ位の幅で奥に1センチほど)へヘラで接着剤を擦り込み、そのまましばらく乾燥させる(すぐに貼り合わせないのがコツといえばコツ)。少し乾いたところで、万力でウエルトから底まで挟んで、ガッチリ締め上げた。張り出したコバに直接万力をかけたら痕が残るが、10年以上酷使しているブーツなので、今更気になるほどでもない。そのまま数時間放置したら、しっかり固着した。
ウェッジ+ビブラムソールではたまにこういうことがあり、以前も別のブーツで補修したことがある。
シルバーネックレスリメイク
大小のシルバービーズを組み合わせて作られたネックレス。
留め具として付いているクラスプが小さすぎて使いにくいので、Tバーと丸環の組み合わせに付け替えて納品させていただきます。
この汎用品のTバーと丸環(直径14ミリ)はスターリングシルバー製で、比較的大きめのシルバージュエリーの留め具として用いられます。
袋出しの状態では白すぎるので、ビーズの色に合わせて少し燻しを入れて仕上げてみました。

画像2/ノーマルのクラスプとカンを、丸環にTバーをくぐらせて留めるタイプに交換。

画像3/交換完了。

画像4/燻しを加えて色合わせ。
本日の修理品/レッドウイング8179(外部委託)
ソールが完全に擦り切れ、ウエルト(細革)までダメージが進んでいたブラックのアイリッシュセッター。
ウエルトは後ろ半分を作り直してもらい、新しいミッドソールと縫い合わせてあります。
アウトソールはビブラム社の4014ソールで貼り直されました。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。

画像3/ビフォー。

画像4/アフター。
限定色
従来ブラックとブラウンの2色展開のファニーのコードバン(馬の臀部の革)。
それがバーガンディとネイビーの限定カラーでのオファーがあったのが今年の2月。早速サンセットビルフォードのデザインで各3個発注。
ところが、裁断段階で原皮に瑕疵が多すぎて大幅減産となり、結局確保できたのはわずかに1個ずつとなってしまいました。
バーガンディは独特の赤みで、ワインレッドと表記したほうがイメージに近いかも。ネイビーはかなり濃く染め上げられ、一見ブラックにも見える。どちらも深みがあって良い表情をしております。
レア物がお好きな方に…。

価格/18000円(税別)
スタッズベルト製作中
営業開始前に一仕事。
こちらはバックオーダーいただいている卸売り分。
以前、同デザインで納めさせていただいた分はきれいに売り切れたようで、多少売り上げに貢献出来ている模様。
G-1カスタム完成
左腕にはジョリーロジャースのロゴと、爆弾を組み合わせて描きました。
これでバズリクソンズG-1ベースのカスタムは完成です。
G-1カスタム進行中
左右の胸と左腕に直接ペイントを行う今回の作業、左胸のウイングマークも完成し、左腕の下描きに入っております。
右胸にペイントしたジョリーロジャースの海賊旗以外は、デザインも含めてお任せ依頼です。
大阪出張
昨日は恒例の大阪出張で、まずは心斎橋のレンタル会場で行われる東洋エンタープライズの秋冬物展示会を覘く。
特に目新しいものは無いが、長年鉄板の商品を、上質の素材、縫製で安定的に供給してくれるというのが、このメーカーの最大の強み。それにコストパフォーマンスにも優れている。同じクオリティの製品を他社が手掛けたら、相当割高になってしまうのだ。いつものように写真撮影禁止なので画像は無し。
ところで会場のあるビルの少し西には、太極旗がはためく反日国の大使館がある。
前回これを発見して撮影しようとしたら、歩哨の警官がすっ飛んできて制止され、職務質問された。今回は歩哨の警官も増え、ガチガチの警備体制(サミット参加国でもないのにね…)だったので、行儀よく素通りした。
その後は近鉄線荒本にあるファニー本社を訪ねる。
現物製品のストックルームにもなっている営業本部は、大幅な改装の最中であった。ファニーは同じ市内にレザーの縫製工場を持っているが、建物が老朽化して雨漏りもひどいので、スペースに余裕のある本社の一階部分に移転させる方向で進めているらしい。この縫製工場は西部劇のセットのような木造の建物で、元々はそこが本社だった。とても雰囲気のある建物だが、もうあちこちが修繕出来ないくらいに傷んでいるそうだ。
不要になった什器がいくつかあって、よかったらあげますと言われたが、あまりにも大きすぎて置き場がないので遠慮した。

画像1/改装中の本社のストックルーム。

画像2/新作のレザーサンダルが仕上がっていた。

画像3/近頃人気のあるクレープソールのローパーブーツ。トニーラマ製。54000円(税別)。

画像4/高さ30センチほどもあるガラガラヘビの剥製。28000円(税別)。
G-1カスタム進行中
週明けも引き続きぺインターとして仕事を…。
左胸に海軍のウイングマークを入れるので、まずは下描き。
ーーーーーーー
明日は休業だが、酷暑の中、大阪で開催される東洋エンタープライズの展示会に出向く予定。
本日の修理品/レッドウイング8179(外部委託)
一大ブームを巻き起こした頃の8179アイリッシュセッター。
ヒールの摩耗が進みすぎていて、クレープソールとその上のミッドソールも擦り切れ、ウエルト(細革)もダメになっています。
ミドリ安全靴が正規輸入元だった当時、これと同じようにウエルトまで傷んでいる状態のものを修理に出したら、あっさり「修理不能」で返送されてきたことがありました。
今は技術を持った修理業者が増え、社外パーツも色々流通しているので、かなりのところまで対応が可能です。
いつも丁寧な仕事をしてくださる北陸の職人さんへ依頼。
G-1カスタム進行中
ジョリーロジャースの海賊旗のペイント完了。
レザーパッチの縫い付けとはまた違った趣があります。
次は左胸にウイングマークをペイント予定。
G-1カスタム進行中
ジョリーロジャースの海賊旗を右胸に直接ペイントしています。
先月バックペイントを入れたAN-J-3Aと同様、表面にシボのある山羊革なので、それを生かしてざらりとしたタッチで仕上げる予定。
磨き上げ
丸洗い後、日陰で風に当て、すっかり乾燥した自前のブーツたち。
サドルソープで古い油分を落としたので、あらためて加脂をおこないます。黒や濃茶のものは若干色が抜けて白っぽくなってしまうので、色付きの乳化性のクリームを使用。ウエスで全体に薄く塗り伸ばします(厚塗りは革のピンホールを塞いでしまうので×)
仕上げに便利なコロニルの艶出しモービルでさらっと一拭き。
パッチ縫い付け/CWU-45P
以前各部にパッチの縫い付けを行ったCWUに追加縫い付け。
右腕のかなり下、肘に近い部分に二枚のパッチを重ねるように縫い付け。
本日の修理品/ビーズネックレス
関東のお客様からの依頼品。
左右の留め金が破損してなくなっている状態のネックレス。
先端にスターリングシルバーの丸環とクラスプ(ナスカン)を取り付け、使用可能な状態にしました。
G-1カスタム進行中
今回はバズリクソンズのG-1がベース。
左右の胸と左腕に、直接ペイントを行います。
まずは右胸にジョリーロジャースの海賊旗をペイント。
サドルソープで丸洗い
カラリと晴れ上がってやや風のある洗濯日和。
このところ使用頻度の高かったブーツ類をまとめて水洗い。
過去に何回か日記欄でご紹介しておりますが、手順通り行えば皮革製品も水洗い可能です。表面だけではなく内部の汚れも一掃され、洗濯後にあらためて加脂することで良いコンディションを保つことができます。
一缶で相当の足数洗えるサドルソープも販売中(税別900円)。
ジーンズリメイク/フェローズ421
フェローズの耳付きストレート421。
ワタリから裾にかけて細く絞って、長さもくるぶし丈にカットしてほしいということでお預かりしていました。
その際に絞りはインシーム側だけで行い、耳側(アウトシーム)には手を付けないようにとのご要望。
工程としてインシームは、
地縫い→前後の縫い代を重ねてロックミシン→前側に片倒しされてコバステッチ
になっていますので、一旦この部分を解体し、股下を起点として再縫製ということになります。

画像1/ビフォー。

画像2、3/アフター。
初夏の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日の休業日、ちょうど雨上がりのタイミングで、お客様の車で三ケ根山を訪れた。
2012年以来何度も訪れているが、この梅雨の前の時期は初めてであった。
急カーブ連続のスカイライン沿いの樹木は生い茂り、枝先が車に当たりそうな所もある。
あと半月ほどすると、道路沿いに植えられた紫陽花が見頃になる。

注)殉国七士廟には戦勝国の報復裁判でA級戦犯とされた東条大将以下七人の戦争指導者のご遺骨が眠っている。これは埋葬を許可しなかった米軍から有志が奪還し、紆余曲折を経てここに安置される事になった。この七人のA級戦犯とされた方々は靖国神社に合祀されているが、それについて特定の国が不当に干渉してくるのは周知のとおり。
本日のニュースより
舛添都知事の説明「納得できない」9割

東京都の舛添知事が家族で宿泊したホテル代を「会議費」として自らの政治資金から支出していたことをめぐり、舛添氏が先週行った釈明におよそ9割の人が「納得できない」と考えていることがJNNの世論調査で分かりました。
(以上引用)

昔から大嫌いな政治家が火だるまになっているのを見て、「ちょっと気の毒だな~」と思ったり
…しません。
特捜はさっさと仕事して、重大犯罪として立件するように。
都知事選に立候補した田母神閣下は、税金を毟ったわけでもないのに逮捕され今だ拘留されているぐらいなのだから、こいつがお咎めなしで逃げ切るようなことが許される訳がない。
ーーーーーーー
ところで明日は荒れ模様の天気だが、お客さんと車で三ヶ根山を訪れ、殉国七士廟や比島観音周辺にお参りの予定。