2015年9月

34

パッチ縫い付け/MA-1
関東のお客様からの依頼品で、右胸、右胸に米軍放出の実物パッチを縫い付け。
製品はアルファーインダストリーのブランドネームが付いていますが、日本のメーカーであるエドウィンが企画製造したもの。これは米軍の納入メーカーであったアルファー社の日本におけるブランド使用権を、エドウィンが持っていたという事です。同様にLeeやWranglerもエドウィンが権利を保持していましたが、一昨年経営破綻し、現在は伊藤忠商事が再建にあたっているところです。
エドウィンはじめ、ビッグジョンやボブソンなど、日本のジーンズメーカー大手は、ここ数年でほとんど経営が行き詰まってしまいました。
ネットでお買い物…JA11FRPルーフ
ネットで偶然見つけた中古のトップルーフを購入してみた。
純正ではこんなパーツは無く、どこかのカスタムパーツメーカーのものであろう。
元々の幌の脱着はパーツが多くて大変だが、これはルーフに乗せてプラスドライバーで何箇所か留めるだけの手軽さ。表側だけ汚い黒塗装がされているが、どうせ塗り直してしまうので、FRPに割れが無い事だけ確認して購入した。
早速現物合わせしてみたが、やっぱり穴の位置は微妙に合わない。そもそも可倒式のフロントガラスとセンターピラーにブリッジのように留めるのだから、ズレが生じるのは想定内。丸鑢で調整して、大きめのワッシャーをかませて固定する予定。
スコードロンパッチ鋭意製作中
ちょっと間が空きましたが、飛虎のパッチは描き込みを進めています。
背景のブルーの直線部分は、今回スケールを使わずに入れてみました。
描き上がったら少し汚しを入れて、トリミングを取り付けます。
本日のニュースより
<内閣改造>稲田氏入閣固まる 丸川氏起用も検討

通常国会が25日に事実上閉会したことを受け、安倍晋三首相は10月7日前後に行う内閣改造・自民党役員人事の調整に着手した。女性登用の一環で稲田朋美政調会長の入閣が固まり、丸川珠代参院厚生労働委員長の起用を検討している。岸田文雄外相と塩崎恭久厚生労働相、高村正彦副総裁は留任させる。下村博文文部科学相は交代させる。公明党の太田昭宏国土交通相については、続投させる調整に入った。
(以上引用)

稲田氏の入閣確定は本当に嬉しい。
ポストは文科大臣か法務大臣あたりだろうか。
いっそ防衛大臣でも良いと思うんだがな…。
パッチ縫い付け/G-1
無地のG-1に海上自衛隊関係のパッチをびっしりと縫い付けました。
両袖や、プリーツのある後ろ身頃は難度が高いです。
ご依頼の際はご来店いただきましたが、完成品は宅急便で配送します。
ソリューション
このところフロントガラスを倒したまま使っているJA11。
当然ウインドウォッシャーを使うことはないが、ガラスを倒す時に、ウォッシャー液のホース先端はジョイント部から外したっきり、ブラブラ状態になる。ホースの長さにあと10センチくらい余裕があれば、ガラス側のジョイントに付けたまま倒せるが、現状では足りない。ブラブラ状態でも液がこぼれるわけではないが、ホースの先端がホールからニョコッと出ているのがどうにも気になる。
そこで、あり合わせの材料で何とかしようと試みた。
利用したのは余っていたゴム製のドアストッパーで、テーパー状になっており、偶然ホールに押し込むのに丁度良い径のものがあった。中心には床にネジ止めする時の穴があいている。その穴に、これもテーパーになっている筆の末端を切ってカチこんでやった。ドアストッパーから突き出した筆の端は、ホースの内径にぴったり収まる。その状態でホールにドアストッパーを押し込んでやれば、まるで専用パーツを組み付けたような仕上りじゃないか。
JA11の幌車(あんまりない)で、フロントガラスを倒して使用する人(ほとんどいない)限定の、お役立ち情報。
スコードロンパッチ鋭意製作中
バリエーションが多数あるフライングタイガースの中ではポピュラーな飛虎のデザイン。
今回は表面にシボのあるシュリンクレザーを使っての製作。
描き上がったら馬革のトリミングを縫い付けます。
レザーストラップ製作
インディアン・チーフのヘッドライト上の小物入れを固定するストラップを製作。
小物入れは円筒形の革製で、眼鏡ケースを大きくしたような感じ。現在ストラップが切れていて、ハンドルにタイラップで固定している状態。
先日ご来店時に寸法を当たっておいたので、色味の近い革で製作します。

画像1/タンニンなめし後、加脂された頑丈な革を選択。短冊状にカット。

画像2/革漉きで厚さを整え、スナップ用の穴を開ける。コバにはヘラでラインを入れてみた。

画像3/ポンプでスナップボタン打ち込み。小物入れの側面に開いた穴にストラップを通し、ハンドルにまわして固定する。

画像4/ついでにメッキのスナップの表面を荒らし、サビ塗装してみた。1947年製の車両に違和感無くおさまるように…。
G-1カスタム次回分
本日22日は祭日につき、営業しております。
一昨日、愛媛県からご来店になったお客様からのオーダーで、ベースのG-1に15枚のパッチを取り付け予定。パッチはお客様がこつこつ収集された海上自衛隊関係のもの。
半分は裏にベルクロが付いていますが、取り外して直縫いします。
本日の修理品/ケイシイズ ロングウォレット(メーカー対応)
今月初旬にお預かりしていたケイシイズ/クボタクラフトのモンタナ・アルチザン。
当店別注で、緋色ニシキヘビの革をインレイしてもらった限定品です。外回りのハンドレーシングが上下二箇所で切れ、製作者の窪田氏の工房で修理見積もりを取りました。
強度や色合わせの問題で、切れている二箇所を部分補修するよりも、すべて取り外して新品で巻き直しする方が望ましいとの事。その分費用はかかりますが、お客様とご相談の上、全交換で依頼し、仕上りました。
熟練のクラフトマンの手仕事はやはり見事です。

画像1/ビフォー。

画像2/下部ビフォー。

画像3/下部アフター。

画像4/上部ビフォー。

画像5/上部アフター。ポストも新品交換。

画像6/窪田氏の直筆で、今回の修理内容、長年大切にお使いいただいたユーザー様への御礼などが綴られた手紙。

*明日9月22日(火)は祭日のため、営業いたします。
ウォッチブレスレットの電池交換
コードバンにシンプルなシルバーコンチョを組み合わせたウォッチブレスレット。
綺麗にお使い頂いています。
当店で販売するKC'S(ケイシイズ)のウォッチはクオーツですので、内蔵されているボタン電池の交換が必要になります。当店では常時交換用の電池をストックしておりますので、即時対応いたします。

*工賃込みの価格500円(税別)

*基本的に当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。
ーーーーーーー
*明日9月22日(火)は祭日のため、営業いたします。
お客様のインディアン
オリジナル状態を保つ1947年製インディアン・チーフ。
68年前の車両ですが、リッパに現役です。退色したワインレッドのボディカラー、本革シートやサドルバッグのヤレた風合いがたまりませんな…。
ヘッドライトの上の革製小物入れのストラップが切れているので、当店で製作します。

*9月22日(火)は祭日のため、営業いたします。
「時代と相いれず」=安倍政権へ不信感―中国

中国外務省の洪磊・副報道局長は19日、日本の安全保障関連法成立を受け「日本の最近の軍事力強化、軍事・安保政策の大幅な調整は、平和・発展・協力の時代の潮流と相いれない」とする談話を発表した。「日本が専守防衛政策と戦後の平和発展の道を放棄するのかという疑念を国際社会に引き起こしている」と、安倍政権の安保政策に不信感を示した。
(以上引用)

今日は天気もいいし、安全保障関連法も成立して実に清々しい。
野党のバカげたパフォーマンスでずいぶん時間を無駄にしたが、安倍総理や閣僚のみなさんは我慢強く、よくやっておられたと思う。
中共の反応を見れば尚更、この法案の必要性が判ろうというもの。

*9月22日(火)は祭日のため、営業いたします。
本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
長年お使い頂いて、タンから褐色に変化したバスケットのライダースウォレット。
コンチョを紛失して、ストラップが留められない状態になってお持ちになりました。
同径コンチョとスナップ釦を取り付け、破損しているコインケースの引き手も交換、ドロップハンドルもガタがきているので新品交換します。

画像1/元色はタンのハンドバスケット。

画像2/今回取り付けるパーツ。コンチョは元々付いていた50セントコインではなく、同径のオーバーレイコンチョをチョイス。

画像3/全ての純正パーツを店頭にストックしております(修理用パーツの販売はしておりません)。

*9月22日(火)は祭日のため、営業いたします。
2015年秋冬シュガーケーンカタログ
シュガーケーンの2015年カタログが着荷いたしました。
平素当店でシュガーケーンの製品をご愛顧いただいているお客様に限り、店頭で差し上げております。かなりの冊数を確保しておりますが、シーズン前に無くなってしまう事がありますのでご入用の方はお早めにどうぞ。

*9月22日(火)は祭日のため、営業いたします。
ベルトサイズ詰め
ファニーのバスケットベルト、38インチをバックル側で11センチ詰めます。
持ち主が人に譲ることになり、長過ぎるので奥に穴を開け足すつもりでお持ちになりましたが、それでは剣先が長くなりすぎるため、バックル側で詰めてすっきり収まるように仕上げます。

画像1/曲げ代を残し、バックル側で裁断。

画像2/曲げ代を革漉きで半分程度に漉く。

画像3/バックルが収まる部分に穴開け。この後スナップ打ち直し。

画像4/色が抜けている部分を着色。

画像5/作業完了。
本日の修理品/米軍ショルダーバッグ
関東のお客様からお預かりした米軍のショルダーバッグ。
年式不明ですが相当古いもので、部分的に激しく退色して、まるでツートンカラーのようになっています。生地の裏側は全て同色のオリーブなので、染色堅牢度にバラツキがあり、本体前身とマチのパーツが特に色抜けし、その他の部分が元色を残しているということです。
バックルを固定するストラップが解れかかっていますので、同色の糸で縫い直しをおこないます。
店頭ラックもDIYで
数日前から朝夕はめっきり涼しくなり、過ごし易くなった。
店頭には秋冬物が入荷しており、それに合わせて模様替え。ユニット式の什器を使っていないため、配置にあわせてラック等を増減するのにも時間がかかる。
今回は木の丸棒を使ってハンガーラックを増設したが、軸受けは汎用品のメッキものをペイントして使用してみた。

画像1/メッキのソケット(軸受け)にメタルプライマーを塗り、ラッカースプレーで艶消し黒に塗装。

画像2/せっかくなので、これにも最近多用している錆び塗装を…。

画像3/作業完了。
名著であるため、ご紹介
『文福茶釜』黒川博行著 文芸春秋社

近作の『後妻業』の映画化も決まった売れっ子作家の、古美術業界を題材にした小説集。
水墨画、茶道具、漫画、彫刻、陶器などの世界に蠢く、海千山千の古物商たちの、騙し騙されの世界をリアルに描く。「プロを騙すのは当たり前、目が利かない方が悪い」と言い放ち、いかに相手を出し抜くかを常に考え、時に贋作の製作にすら手を染める。それに手を貸すのは本業でメシが食えない芸術家達で、贋作の製作過程まで細かく描写されている。
著者は京都芸大出身で、その世界に精通している上、さらに徹底したリサーチで(古)美術業界の内実を描き出している。
テレビのお宝鑑定番組では窺い知れない、業界の黒い面をコミカルに解説してくれるような、面白い短編集。
ウエスタンブーツリメイク(外部委託)
ここのところミディアムカットのワークブーツを履く事が多かったのだが、そろそろシャフトの長いウエスタンブーツを履きたくなった。
このバンプに蛇頭がくっついたブーツはメキシコ製のハンドメイド。手持ちのブーツの中では、今まであまり履く機会が無かった。素材的にラフな扱いが出来ないこともあるが、高めのライディングヒールと、シャンクの盛り上がった革ソールが硬過ぎて、どうにも馴染まなかったのだ。しかし置物にしておくのもなんなので、ブーツのリペアでお世話になっているクロウポイントさんに頼んで、普段使い出来るようにリメイクを施した。
ミッドソールから下を全て取り払い、新しい一枚革のミッドソールを縫い付け、リオス・オブ・メルセデスのウォーキングソール&ヒールを取り付けてもらった。
見た目はゴツくなったが、以前より格段にソールの返りが良くなり、足着きも柔らかくなった。