昨日のニュースより

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ロンドン五輪 米のユニホーム「ぜ〜んぶ中国製」 批判噴出…でも「変更ムリ」

ロンドン五輪に出場する米国代表団が、開会式で着る公式ユニホームが「メード・イン・チャイナ」であることが判明し、物議を醸している。貿易不均衡をめぐる対中批判がくすぶる中、11月の大統領選を控えて政界からも批判が噴出。米国オリンピック委員会(USOC)は13日、2014年の冬季五輪では米国製にすると発表するなど火消しに躍起となっている。CNNテレビによると、ユニホームは米国の著名デザイナー、ラルフ・ローレン氏が担当。ブレザーとベレー帽に男子はズボン、女子はスカートだが、靴に至るまですべて中国製だ。インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」などを中心にユニホームを作り直すべきだとの大合唱が起こり、政界からも「すべてのユニホームを集めて燃やし、一からやり直せ」(民主党のリード上院院内総務)と批判が強まった。USOCは13日の声明で、すでに一部の選手がロンドン入りしていることなどから、ユニホームの変更は「残念ながらできない」としたが、14年の五輪の開会式と閉会式では、米国産のユニホームにすることにラルフ・ローレン社が合意したと発表した。
(以上引用)

アメリカとしては沽券に関わる問題だろうが、いまさらそんなことを言うのは無理がある。
アメリカはもうとっくに衣料品の生産国ではなくなっている。自分たちの政策の結果、工場も海外移転が進み、もっと言えば原糸メーカー、織布メーカーなどは原材料の調達自体海外依存度が高いはずだ(ちょっと前まで自国で黒人奴隷をしばき倒して綿花を摘ませ、それで衣料品を作っていた時代があったが…)。素材から純アメリカ産で調達出来そうなのは靴ぐらいだろうか。
しかしMADE IN USAのタグを付けるだけなら実は簡単である。
そんなもの何カ国にまたがってつくられていても、最終工程をUSAで仕上げて検品すれば表記上モンダイは無いのだから。実際のところ、原材料の段階から製品仕上げまですべて一国でまかなうことは現代の衣料品では少ないと思う。
そういえば当店のラインナップにもMADE IN USAをうたったものがあるが、これとて素材まで米綿とは限らない。メキシコ綿やインド綿、またはそれらの混合だってありうるのだ。