店長日記

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パッチ縫い付け/MA-1
今回は、女性もののノースフェースのナイロンジャンパーへ飛虎パッチを取り付け。
生地は伸縮性のある化繊のリップストップ。キルティングになっていてポリ綿入りです。デリケートな生地なので、細めの針に交換して作業を行いました。
ライトブルーの飛虎パッチはこれにて完売です。
フィリグリー・シェリダンウォレット
ファニーの久保工場長によるワンオフのフィリグリーウォレットが完成。
フィリグリーとは、花柄などのカービングの背景部分を所々切り抜いて、別革を挟み込む手法。薄革で裏打ちも行うので、仕上がりとしては三層構造になります。製作にあたっては、美しさだけではなく、強度との兼ね合いにも配慮した高い技術が必要です。
今回制作したシェリダンタイプは、ストラップの先端までが一枚革で続く贅沢なデザインであり、これをベースとしたフィリグリーは当店では久々の制作になりました。
表裏全面にシェリダンカービングを施し、花弁の中心にはタイガーアイ(虎目石)を埋め込み、バックグラウンドに挟み込む革はブルーパイソン。ウォレットの角部にはクロコダイルがオーバーレイされます。コンチョはシルバーのビクターコンチョをチョイス。ドロップハンドルにも純銀で彫刻入りのものを奢りました。以上はお客様のご要望です。
革部分の彩色はブラウン系のマルチカラーで、工場長のお任せ配色。
インナーレザーには久保工場長の手描きのサインも入る渾身の一品。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ 
程よい色落ちのシュガーケーンSC41947。
左右の裾のチェーンステッチのほつれと、インシームのパンク。裾線近くのインシームが傷むのは、歩く際に靴の踵で擦られるせいで、持ち主の歩き方の癖によるもの。
パンク箇所はしっかり裏張りしてタタキを当てておきます。

画像1、2/ビフォー。

画像3、4/アフター。
ワークシャツリメイク/ビエラ ボタンダウンシャツ
ソフトなビエラ素材のボタンダウンシャツ。
トラッドなデザインで、裾をインしてもいいのですが、出して着用するとなるとちょっと長いということで、5センチほど短く詰めて巻き直します。
脇に力布が入ったタイプではないので、単純に長さを断ち落として細幅で三巻き。

画像1/ビフォー。

画像3/アフター。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回もキャンバス地をベースにして、ペインティングナイフで地塗りしております。
油彩風に仕上げ、エイジングも加える予定。
大阪出張
昨日はショップの休業日を利用しての大阪日帰り出張。
東大阪荒本にあるファニー本社は、一階が工場、二階が営業本部、二階の半分と三階(ロフト)がホールセール場(業者向け展示場)。
現物の商品や、店舗用の什器などが陳列されているが、一般の方の入場は不可。ちなみに大阪市内には、一般ユーザー向けの直営店が複数あります。
ファニーといえば、自社工場で生産するレザープロダクトが人気ですが、実はそれを上回る量でインポートのブーツ、ウエア類、雑貨小物等を展開しています。

画像/三階のロフトから撮影したホールセール場。西部劇のセットのようなつくりで、インスピレーションを掻き立てられる素敵な空間。

このあと訪ねた東洋の盛夏もの展示会は撮影禁止なので画像はありません。
ちなみに今や世界的に評価の高い「サンサーフ」のハワイアンシャツは、地元武豊町出身の中野氏が中心になって企画生産されております。
ネットでお買い物…Z型ライトスタンド
製造年代不明だが、かなり年季の入ったZ型のデスクライトを見つけたので購入してみた。
コイルスプリングで制御されたアームが自在に曲がり、様々な位置から対象を照らせる優れもの。元々は製図や、精密機械の組み立てのための工業用ライト。半世紀以上前にこの原型を設計したのは、山田証明という日本のメーカーらしい。
届いた商品はヴィンテージの雰囲気を保ちつつ、配線は引き直されて十分実用レベルなのも嬉しい。
程よく錆の回ったアーム部分や、形の歪んだアルミシェード、青い塗装のハゲ具合にも心が和む。
パッチ縫い付け/A-2
こちらは旧マッコイズのラフウェアタイプ。
軍服らしい衿腰の高いデザイン。
横振り刺繍で飛虎の描かれたパッチを取り付け。
パッチ縫い付け/A-2
あらかじめメールでお問い合わせいただいた上、岐阜県からお越しになったお客様のA-2。
アビレックスの製品で、エアフォースマークの位置に接着したパッチをはがした痕。
トリム付きの刺繍パッチで、接着剤の痕を覆い隠すように取り付け。
B-3カスタム完成
バズリクソンズのB-3にレザーパッチを取り付け。
上衿とパッチの間には、ネームを取り付けられるだけのスペースを開けています。
とりあえず明日納品予定。
パッチ縫い付け/ショルダーポーチ
バトラーバーナーセイルズのミニポーチに、AAFのショルダーパッチを取り付けてリメイク。
ブランドのピスネームに合わせ、ヌメ革のリムが付いたものをチョイスしていただきました。
B-3カスタム
バズリクソンズのB-3に、ハンドペイントしたレザーパッチを取り付け。
何度か制作している438戦闘飛行隊のレザーパッチは、背景を着色せずにあえてヌメ革のままで仕上げました。
厚みのあるB-3への取り付けのため、コバ周囲を少し漉いた上で作業を行います。
タンカースカスタム完成
茶褐色のシェルに、レーヨン刺繍の鮮やかなパッチがよく映えます。
このライトブルーの背景色のフライングタイガースのパッチは残り一枚となりました。
ウインド・リバー
最近はDVDを借りる時も、スマホでその映画のレビューを一応確認してからレジに持っていくことにしているので、ハズレを引くことはあんまりない。
地味な作品だが、玄人筋からの評価は高く、実際に単純なスリラーとかサスペンス映画を超えた深い味わいがあった。
酷寒の居留地(ウインド・リバー)に追いやられたネイティブアメリカンの悲哀に想いが至らなければ、ただの陰鬱な作品かもしれないが…。
主演のジェレミー・レナーは、苦悩を抱えたハンター役を好演。
エリザベス・オルセンが演じるのはマイアミ出身のFBI捜査官(多分プロテスタント)で、別世界の事件に戸惑いながらも、懸命に解決に努めようとする。
朴訥な居留地の警官役は、「ダンス・ウィズ・ウルブス」のグラハム・グリーンで、年を取ってずいぶん恰幅がよくなった印象。
逆さに吊るされた星条旗が象徴するようなネイティブアメリカン居留地。そこで起こった悲惨な事件は、アメリカという国の成り立ち、その暗部を象徴する。
今回の作品、好みははっきり分かれると思うが、私には見ごたえのある作品であった。
タンカースカスタム
バズリクソンズが限定生産したブラウンシェルのタンカース。
AVG仕様にカスタム。
スコードロンパッチ完成
絵柄が完成した後、薄く溶いたブラウンで上塗り、拭き取りをしてエイジング。
繊維の凹部に上塗りが残って良い感じの仕上がり。
スコードロンパッチ鋭意製作中
部分的に上塗り塗料を擦り落としたりして陰影を付けていきます。
今回は最後にウェザリングも加えて、より中古風に仕上げる予定。
タンカースカスタム
今回は関東のお客様からのオーダーで、お客様がコレクションされていたパッチをバズリクソンズのタンカースに縫い付けての納品です。
郵便封筒で第17空挺師団の部隊章をお送りいただき、所定の位置に取り付け、ヤマト運輸で発送するという流れになります。

タンカースジャケット価格/42900円 持ち込みパッチ縫い付け工賃/1500円
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回はキャンバス地をベースにしますが、地塗りはペインティングナイフを使い、荒れた感じにしています。
図柄は過去に何度かペイントしたもの。
小さな資料から模写しています。