店長日記

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本日の修理品/シルバーリング
以前お買い上げいただいた鰐をあしらったシルバーリングの破損。
誤って踏みつけられて尻尾の中程が折れている状態。
これは難しいケースで、折れた個所を銀ロウで接着するために、上手く固定しなければなりません。
ロウ付けは、接合面がぴったり固定されていないと、上手くロウが流れないのです。
円形のリングの割れと違い、端が繋がっていない形状の場合は、簡単にはいきません。
お預かりして対応いたします。
ブーツストレッチャー、リボーン!
かれこれ30年近く使っているブーツストレッチャーの一号機。
甲の部分の拡幅用で、左右に開いたダボ穴にチップをはめ込んで、ピンポイントで必要なところだけ伸ばすことも可能。人間の足型は人それぞれで、左右でも大きさが異なるため、これで微調整することは多いのです。
その鋳物で出来たハンドルが、ポッキリ逝ってしまったので、機械工のSNIPER 96さんに修理依頼。
スチールの削り出しで、ハンドルと軸を作り直してもらいました。
軸はシャフトの長いブーツにも対応できるようにやや延長され、旋盤で削り出されたハンドルは絶妙なカーブラインで、以前よりずっと握り易く仕上がりました。

画像3/Reborn!
バクダッドスキャンダル
今回もレビューで評価の高かった作品をレンタル。
実際にあった国連最大のスキャンダルを基に映画化された作品。
戦乱の続くイラクで、国連による人道支援プログラムが、実際には巨大な石油利権の温床になっていたという事実。世界的な企業や投資家、政治家から宗教教団にまで寄ってたかって食い物にされ、支援の食料は充分に末端には届かず、医薬品の多くは期限切れのものにすり替わっていた。
それには国連幹部も深く関わっており、善意の国連職員は口封じに暗殺される始末。それらが主人公の実名告発によって明るみに出る。
公になって以降も国連事務総長は内部調査に消極的で、実態解明にはほど遠い。
なんとも救いようがないが、これが国際連合の「平和維持活動」の一面。
中国報道官「最も適した時機に完全な成功を」 習氏訪日の延期を初めて示唆

中国外務省の趙立堅報道官は5日の記者会見で、習近平国家主席の国賓訪日について「最も適した時機、環境、雰囲気の下で実現し、かつ完全な成功を収めなければならないとの認識で中日双方は一致している」と述べた。日中両政府が4月上旬で調整していた訪日時期の延期を中国側として初めて示唆した。
(以上引用)

コロナ肺炎関連では唯一明るいニュース。
コロナの問題が無くても呼ぶべきじゃないんだが、これを契機にお流れになれば良いと、多くの日本人は思っている。
ところで日本のアパレルメーカーや商社の打撃も深刻で、温州あたりのサプライヤーに依存しているブランドなどは、この春夏の商品もデリバリー出来ないので、即死状態。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ20517
オレンジタブのブーツカットの修理の続き。
穴が開いたところは接着芯地で固定し、その上にライトオンスのデニムを当ててタタキを入れます。
ヒップ周りは曲面なので、左右別々に当て布をします。
バイク乗りのオーナーなので、ポケット下部まで覆うようにしっかり裏打ちさせていただきました。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ20517
80年代オレンジタブのブーツカット。
同時代の517とシルエットは変わりませんが、二本針ミシンが多用されたモデルです。
全体に生地がペラペラになっていますが、すでにパンクしているヒップ周りをタタキで補修します。

画像3/ヒップラインに合わせ、当て布を制作。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
生地が薄くなっている右膝は、縦50センチ×横20センチにわたって裏張りし、穴の部分は重点的にタタキを入れます。
股ぐりはテープで補強。
他にもポケット口の解れなどを補修して作業完了。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
ブーツストレッチ
5年前に、ファニーのホールセール場に置かれていたブーツストレッチャー。
重厚なキャスト製の造形美に惹かれ、導入しましたが、これがけっこう優れもの。
内側に二つのジャッキが仕込まれていて、ハンドルを回すと二つの支点で革を引き伸ばすことが出来ます。
本来シャフト部分を拡げるためのものですが、木製のジグと組み合わせると甲の部分も拡げられるので、むしろこちらのほうが需要があります。
作業は革に柔軟剤を含ませてゆっくり行いますので、一日お預かりになります(スムースレザーではかなり伸びしろがありますが、スエードは比較的伸びにくくなります)。
スコードロンパッチ完成
「メンフィス・ベル」のレザーパッチ完成。
後ほど制作過程をインスタグラムにもPOSTします。
本日のニュースより
首相「休校は各学校、地域で柔軟に判断を」 

安倍晋三首相は28日、衆院財務金融委員会で、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた全国への休校要請について「基本的な考え方として示した。各学校、地域で柔軟にご判断いただきたい」と理解を求めた。
(以上引用)

すでに休校を決めて通達した学校が多いんじゃないの?
後追いのように「各学校、地域で柔軟に…」という発言が出ると、現場が混乱するだけ。
それより、支那人の入国禁止措置を徹底してやってくれなくては…。
東洋・野崎さんご来店
今年で創立55年を迎える東洋エンタープライズの秋冬企画を引っ提げての営業回り。
といっても、昔のように山のようなサンプルをキャリーバッグに詰めてゴロゴロ転がしながらなんてこともなく、足元軽やか。
今週は、各メーカーの来店予定が入っていたが、自重するメーカーも出ており、支那発のウイルスが日本経済に与えるダメージは相当なもの。

画像1/東洋で長年当店を担当する野崎さん。年間通じて花粉症。

画像2/ご厚意で、非売品のバンダナをご提供いただきました。アイテムにかかわらず、東洋製品をお買い上げいただいた方にお付けします(先着3名様)。
ジーンズ裾上げ
超ロングセラーのUSAラングラー13MWZ。
耐久性のあるブロークンデニムは、半世紀前にワーカー向けに開発された素材。
ラングラーは早い段階で糸切れしやすいチェーンミシンでの裾上げをやめ、シングルステッチでの裾上げが標準です。
巻き幅は、いにしえの日本のジーパン屋さんがやるような、極太三つ巻き仕上げ。
ポリスパン糸を使い、出来るだけオリジナルに近い仕上げとしました。

画像1/ビフォー。1,5センチの巻き幅で裾上げされている状態。

画像2/今回は詰める寸法が少なく、縫い代が足らないので裾の糸を抜いて解体します。プレスで折山を伸ばした後に裁断。

画像3、4/アフター。
スコードロンパッチ鋭意製作中
引き続き、「メンフィス・ベル」のレザーパッチ制作。
この図柄は描き込むものが多いので、出来るだけディテールをシンプルにまとめたいと思います。
ネームプレート製作
通販でネームのみご注文いただいた分を製作。
外回りには縫い付けの時の目安になるネン押し。
乾燥するのを待って発送します。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は映画「メンフィス・ベル」でも有名な、ヨーロッパ戦線324thのレザーパッチ。
以前、バズリクソンズでもフェルトのパッチワークで製品化しています。
スピーディップ
ブライドルレザーのライダースウォレットに、お客様のご要望で1964年製のシルバーコインコンチョを取り付けて納品します。
このコンチョは1964年のみに生産された900/1000の50セント銀貨を使用したもの。
近年、900/1000の銀貨は数が減っており、流通品の50セントコンチョは1965~1969年の400/1000シルバーが主流になっており、絵柄は全く同じですが、銀貨としての価値は1964年製ほど高くありません。
取り付け前に銀製品特有の黒ずみをスピーディップで除去。
スピーディップは、特に複雑な形状の物をポリッシュするのに有効です。
カップの中に入った液体に浸けると硫化物が除去され、真っ白な地金の状態が現れます。あとはしっかり水洗いをするだけで地金を傷めることなく、元の輝きを取り戻すことができるのです。
研磨剤入りのシルバークロスで凹凸のある製品を磨き込むとエッジが丸くなってしまいますが、これを使えばその心配はありません。

画像1、2/ビフォー。

画像4、5/アフター。
FUNNYインディアン・モカシン
1月にご注文いただいたオーダーメイドモカシン。
店頭にご用意しているサンプルで、素材、色、デザインを選択していただき、ファニーの大阪工場で製作しております。
このサンダルタイプは脱ぎ履きし易く、なおかつ浅く立ち上がった踵部分がしっかり足をホールドするので、歩き易いつくりになっています。
パーツごとに色、素材の選択が可能ですが、今回は甲革をオレンジのシュリンクレザーとし、その他のパーツは茶系統でまとめました。ボトムはクレージーホース(牛革の表面をサンディングで荒らした革)で、独特の濃淡が出ています。

参考価格/18800円(税別)

*店頭にて注文製作を承ります。12種類のデザイン、30種類以上の素材、3色のソール、コンチョやビーズのオプションなどを自由に組み合わせて頂く亊が出来ます。子供サイズ(13〜20センチ)男女サイズ(23〜29センチ)。ご注文より納品まで約1ヶ月半かかります。
フェイク塗装(その弐拾参)
エイジング塗料「パリパリベース」を使って、棚板の縁も塗装してみる。
ネット購入した大型の太鼓鋲もアクセントに利用。
表面のひび割れを目立たせるため、先ず濃茶のカゼイン塗料を塗り、パリパリベースを塗布してからペールピンクで上塗り。二度塗りは出来ないので一発勝負。
この「パリパリベース」、カルテルでガチガチの日本の塗料メーカーが出した製品にしてはお値打ち。