店長日記

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本日の修理品
平素お世話になっているお客様からの修理依頼です。
なかなか手を着けられず、お預かりしたままになっていました。
M-65タイプのジャケットですが、両肩のエポーレットが取り外され、肩口の縫い目が開いたままの状態でご友人から譲り受けたそうです。しかもエポーレットの一つは紛失しています。この状態では着用出来ないので、左右ともエポーレットを外した状態で肩口をきちんと縫い直してほしいということです。
裏地が付いていないジャケットならどうということは無いのですが、このジャケットはキルティングの総裏仕立てです。肩の付け線を縫う為には部分的に裏地を外さなければなりません。
裏付きのジャケットは、表地と裏地をそれぞれ服の形に縫い上げた上で、最後の工程で縫い合わせます。最後に必ずミシンで閉じている箇所があり、このジャケットの場合は裾線で閉じられています。
作業としては、
裾線を20センチ程切り開き→手を入れて肩口部分の裏を裾から引っ張り出す→中表の状態で身頃肩と袖山を縫い合わせ→縫い代を片倒しして0,5ミリのコバステッチを入れる→肩部分を元の位置に戻す→反対側の肩口も同様の作業→裾線を元通りに縫製して終了
といった感じです。裏地がごわつくキルティングのため、ミシン台に乗せてからの作業は大変です。
本日の修理品
FUNNYのワレットレーンのナスカン交換です。
両端ともナスカン内部のスプリングが破損していましたので新品交換です。最近のFUNNYの製品では、交換が容易なように革編みのレーンの先端とナスカンの間に丸カンが付いており、それにナスカンを留めるようになっていますが、この旧タイプは編み込んだ先端でナスカンの端を留めています。壊れたナスカンの付け部分をカットして、はずしたあとに対応部品の丸カンを通し、その丸カンに新品のナスカンを留めて作業完了です。

*ライダースワレットや携帯ホルスターに付属するナスカン(茄子カン)はダイキャスト製で、大事に使って頂いたとしても、いずれジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。(当店で販売した商品以外はお断りする場合がございます)。
スタッズベルト製作中
週明けは前の週に販売した定番商品のフォローと、客注対応をしています。
デニム製品やメーカーもののレザー製品は欠品分を発注して送ってもらい、店内で製作しているスタッズベルト等の作業にあたります。作業に必要不可欠な金タガネは、金型職人に依頼してフライス盤で削り出してもらった特製です。今回ベルトのうち一本はお客様のご注文で、5カ所のポイントすべて赤のスタッズにして納品します。
当店定番のスタッズベルトのポイント部分は同径のアクリルカラーに変更可能です。
カラーは5色(赤、黄、黒、薄青、クリア)用意しています。色変更はオプションで、1カ所につき100円プラスとなります。

価格14000円+100円×5個=14500円(税込み)
本日の修理品
ナスカンの回転軸が摩耗してすっぽ抜けたエレファントのキーホルダーです。
ワシントン条約で製品輸入が禁止されている象革ですが、毎年経産省が設けた輸入枠の範囲での革(製品化されていない状態)の輸入は合法で、コンスタントに材料としては輸入されています。これを利用して国内メーカーは製品化しています。希少な革なので高価ですが、頑丈で長年の使用に耐え、つやつやと美しく変化していきます。
今回金属パーツを新品交換しましたので、まだまだ長く使っていただけます。

ライダースワレットや携帯ホルスターに付属するナスカン(茄子カン)はダイキャスト製で、大事に使って頂いたとしても、いずれジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。(当店で販売した商品以外はお断りする場合がございます)。
パッチ縫い付け
時期的にフライトジャケットのパッチ付けが集中して入ってきますが、たまにこういうのもあります。
持ち込まれたのはハンプ素材にリーのストームライダーのような横縞のブランケットが裏打ちされた厚手のベスト。左胸と背中心に刺繍パッチの縫い付けです。画像のような外回りが細かく変形しているパッチは、凹凸部分に針がくるたびにミシンの押さえを上げて方向転換するので、結構時間がかかるものです。
パッチ縫い付け
バズリクソンズの初期、M品番のMA-1にパッチ付けです。
こちらも東京の方から依頼を受けました。右胸には大きめのタクティカル・エア・コマンドのパッチ、右腕には黄色ベースにダガーと鉄兜のデザインの561TFS、画像では見えませんが左腕には23TFWを縫い付けました。
パッチ類は米軍放出モノなのか、絶妙なヤレ具合です。所々色焼けして退色したMA-1に取りつけると、実戦配備されたフライトジャケットそのものです。
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本日のニュースより 

プーチン首相の娘と結婚報道の韓国人男性が行方不明に
ロシアのプーチン首相の末娘との結婚説が大きく報じられ、注目を浴びていた韓国人男性ユン某氏(26)が行方不明になっていることが7日、分かった。韓国メディアによると、ユン氏の父である元海軍提督ユン・ジョング氏は、「レディー京郷」との電話インタビューで「息子はロシアにいるが、連絡がつかない状態」とし、「身の危険を感じ、どこかに隠れているようだ」と付け加えた。また、「二人の交際を知っていたのか」との質問については「10年間ずっと見守ってきた私が知らないと思うのか? メディアにより報じられた後、二人は連絡がとれなくなった。息子が可哀想だ」と、遺憾(いかん)の意を示した。そして、二人の交際を報じたメディアに対する不満もあらわにしたという。同件について、韓国のインターネットユーザーらは、「メディアが一人の人生をぶち壊したね」、「プーチン首相の娘との交際は命がけ」、「なんとか無事であるように」などと、ユン氏の安全を心配する声のほか、当初に関連内容を報じたメディアに対する非難が殺到した。一方、ユン氏は11月1日、10月から勤めていたモスクワのサムスン電子を退社した。プーチン首相の娘との交際が明かされ、ユン氏が自身の安全を憂慮(ゆうりょ)し、自ら辞表を出したと伝えられた。
(以上引用)

この件は民主主義などカケラも無いロシアの恐怖政治が問題なのであって、なんでコリアンはメディアを非難してるんでしょうね。
それにしてもプーチンは怖い…
なんせKGBの殺し屋が首相をやってるようなものなんだから日本の政治家なんかとても太刀打ち出来ないでしょう。
チェチェン人にでも暗殺されればいいのに♡…。
本日の修理品
関東の方からWEPの修理及びパッチ付けを承りました。
WEPは袖の運動量を確保する為に後ろ身頃左右にプリーツが付いています。そして左右のプリーツの奥にステッチでオペロンゴムを留め、そのゴムの伸び縮みでプリーツが開いたり閉じたりするようになっています。しかしもともと薄手で引っ張り強度の足りないナイロン地なので、負荷がかかって裂けてしまうことがあるようです。プリーツの谷の部分ですから内側から縫い直す必要があります。作業は一旦裏地をはずし、裂けた部分をテープなどで補強して縫い直した上で、裏地を閉じることになります。このWEPには前身にフィリックスのパッチとネーム用のベルクロも縫い付けます。
今週はフライトジャケット関係の仕事をたくさんいただいていて、他にMA-1を2着、G-1、N-2B、N-3B、A-2をお預かりしています。
本日の修理品
かなり昔にお買い上げいただいたフェローズのウエスタンヨークのダウンジャケットです。
今では各メーカーの定番的なアイテムですが、これは出始めの頃だったんじゃないでしょうか。相当使い込まれて、ヨーク部分の本革は表面が劣化して細かいひび割れも見られます。ターコイズのシェルは所々退色していますが、それらがまた良い味を醸し出しています。
今回は右ポケットの止めの部分のステッチがほつれているので修理します。
裏地を外す必要は無く、上からのたたき付けですから作業としては難しくありませんが、ダウン・フェザーがぎっしり入っているので縫いずれないように注意して作業します。
午後からは東洋の弊社担当者が来店予定。
来期の商談やアパレル業界の情報交換をします。
お客様のトライク
昨夜、高年式のトライクを購入されたばかりのお客様がお立ち寄りになりました。
ベースはHONDAのGL1800、近未来的な曲線のデザイン、大きく張り出したリアビューが圧巻です。手慣れた職人によって各所にバランスよくピンストライプがペイントされています。走行安定製は抜群、装備もクルマ並みに充実しており、まさにロングツーリング向けのグランドツアラーという呼び名がぴったりですね。
戦う翼
原題は「THE WAR LOVER」、1963年英製作の白黒映画です。
近所のレンタル店の旧作コーナーの片隅にひっそりと置かれているのを見つけ、借りてきました。
スティーブ・マックィーンの映画はほとんど観ていましたが、この古い作品は今まで観る機会が無かったのです。
舞台は第二次大戦中の英国に駐留したアメリカ第8空軍基地。対独爆撃を担うB-17の機長バズ・リクソン大尉が主人公です。…そうです、東洋エンタープライズのミリタリーウェアのブランドネームはこの主人公の名前なんです。やや偏執的で向こう見ずなバズ大尉は、副官のロバート・ワグナー演じるボウ副操縦士と任務や異性をめぐって対立をくりかえしながらも戦績をあげていきます。しかし何回目かの爆撃任務を逐えた帰途、被弾したB-17が操縦困難になります。乗員は海上にパラシュート降下し、救援を待ちますが、バズ大尉は機からの避難脱出を拒み、ひとり操縦桿を握って帰投を試みます。最後は岸壁に激突、炎上して戦死します。ラストシーンでは生き残ったボウが、バズに密かに想いを寄せていた英国娘と結ばれてエンドロールが流れて終了です。
……なにコレ?…つまんねー!
ストーリーは凡庸で、人物描写も今ひとつ、何のヒネリも盛り上がりも無く、映画としては××ですね。
…ハズれました。
さて、今日は昨日お預かりしたデニムの修理品を仕上げていきます。
ビルフォード/クラシックバスケット+ビクターコンチョ
バスケットスタンプは、その名の通り革に編み籠のような模様を刻み込んでいく技術です。
1800年代後半のアメリカ西部で、馬具の装飾として発展したレザークラフトの技法の一つで、水分を含んだ革にタガネをあててたたいていきます。縦横に連続して打ち込むことで編み物のような柄を表現していくのです。一見フラワーカービング等と比べて簡単そうに見えますが、これが実際にやってみると非常に難しくて、縦横の柄を等間隔に、同じ深さで打ち込んでいくには熟練のワザが必要です。とくにこのクラシックパターンのバスケットは柄を通すのが難しく、経験年数の長い職人でないときちんとした物が仕上がってきません。FUNNYの工場でも小ロットの生産で希少品です。
このビルフォードにはお客様の希望でスターリングシルバーのビクターコンチョを装着しました。
本日の修理品
3本まとめてのデニムの修理依頼です。
同一メーカーの、おそらく同一品番で、よほどこのモデルが気に入っていらっしゃるのでしょう。ジーンズは、素材やフィット感が気に入ると、同じモデルで買い足す方も多いのです。
綿糸縫製のため全体に糸切れをおこしており、裾線、ポケット口、ボタンホールなどに手を入れていきます。
パッチ縫い付け
今日はバズリクソンズのMA-1のライトなカスタムから作業開始です。
右胸には米軍放出のU.Sエアフォースアカデミーのパッチ。左腕にはプリントのエアフォースマークを覆うようにストックの刺繍パッチを縫い付けました。
この製品染めされたウイングマークの刺繍パッチはまもなく在庫が無くなります。その後は新たに製作した同デザインのパッチにて対応させていただきます。
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本日のニュースより

北方領土「見とれるのは結構」 
ロシア外務省のサゾノフ副報道官は2日、菅直人首相や前原誠司外相が北方領土の視察に意欲を示していることについて、「日本の政治家が自国領の遠方からわが国の美しい景色に見とれることには何の反対もない」と述べた。インタファクス通信が伝えた。(モスクワ 遠藤良介)
(以上引用)

『わが国の美しい景色』だってさ…
盗人猛々しすぎて言葉も出ない。
日本政府はバカにされすぎ。
北方領土に本籍地を移した上坂冬子さんが生きておられたら何と言われただろうか。
マスコミもこういうニュースをもっと大きく取り上げろ!
河原乞食の歌舞伎役者の話題なんかどーでもいいわ!
本日の修理品
シュガーケーンのウエスタン・ダウンジャケットの修理品です。
SUGAR CANEのロゴ入りのキャップとソケット(メス)のカシメが甘く、お客様がスナップをはずした拍子に抜けてしまったようです。ソケット側に革のワッシャーが使われていますが、かなり厚みがあり、キャップ側の軸足の長さが足りないのが原因です。本来、ジャケット本体をメーカーに返送して対応させるケースですが、それでは時間がかかってしまうため、代替パーツを当店宛に発送してもらい、こちらの打ち具で修理いたしました。また前立て部分のステッチに2カ所ほつれが出ていたため、同色の糸でカケツギしました。
このロングセラーのジャケット、中綿がグースダウン80%とフェザー20%で見た目以上に暖かく、今回のような不具合もありますが、着用している方からは好評をいただいております。
ビンテージパンツの裾上げ
おそらく1930年代以前の物とおもわれるデッドストックのツイルパンツの裾上げ依頼です。
大きめのバックポケットは右側に一つだけ、腰帯にはサスペンダー用の釦が付き、後ろ中心の尾錠はスチール製で、ツメで生地を貫通して固定するタイプです。ディテールは最初期のリーバイスジーンズにも似ています。東海市からお越しになったお客様は未使用状態でコレクションされていたようです。着用するにあたっては裾が長過ぎるので、出来るだけオリジナルに近い仕様で裾上げしたいというご希望でした。
黒色系のカタン糸でチェーンステッチされているので、出来るだけ近い色合いのもので対応いたしました。
近年ここまで古いモノはなかなか流通しておらず、ましてそれを着用するケースはあまり多くないと思います。
本日の修理品
このところレザー関係の仕事が多いのですが、合間をぬってデニムの修理もせっせとやっています。
このシュガーケーンの1947モデルは初期ロットの頃のもので、バックポケットにアーチ型のステッチが入っています。ステッチ以外は2004年の発売以来、素材もシルエットもまったく変わらずにロングセラーを続けている商品です。手に色が付きそうなワンウォッシュの状態でお買い上げいただきましたが、長年の着用で色もすっかり抜け、傷みが進んでいるので修理にお持ちになりました。
後ろ中心のシームが開いているので、縫い代部分に芯材を噛ませて補強し、巻き直します。
裾線は派手にパンクして、部分的に縫い代も無くなってしまっているので、解体した上で短い部分にあわせて裁断し直して再度裾上げです。結果的には2,5センチ程短くなります。
何度か書いていますが、縫製糸まで全て綿100%にこだわっているジーンズは、経年劣化で糸切れは避けられません。しかし適切な修理を施せば、インディゴの風合いを楽しみながら長く愛用していただけます。

今回の工賃/¥2000

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。目安としては、カケツギで裏打ちする場合は一カ所2500円以上になります。小さな穴でも生地が薄くなっている場合は、お客様の想像以上の範囲を裏打ちするケースが多いです。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
レザーパッチ製作、縫い付け
今回は店内で製作したパッチを縫い付けてのフルデコレーションです。
胸パッチのICATC(インド・シナ・エア・トランス・コマンド)は、日中戦争時に中国への物資輸送を担った兵站部隊だと言われています。コウノトリ?が木箱をくわえて飛んでいるユニークなデザインで、当時のローカルメイド品を模して製作しました。ペイントによる塗り分けではなく、配色ごとに薄革を裁断して着色したものをパッチワークした労作です。
左腕のCBI戦区章も同じ手法で製作しています。
ネームプレートはヌメ革で製作し、右腕には刺繍のエアフォースマークにヌメ革でトリミングしたものを縫い付けてあります。通常左腕に縫い付けるエアフォースマーク(ウイングマーク)は、CBI戦区章と同時縫い付けの場合は右腕にきているケースが多いので、それに準じた仕様です。
時節柄フライトジャケット関連の仕事をたくさんいただいています。
パッチ縫い付け
バズリクソンズのA-2に定番パターンの飛虎隊3点セットの縫い付けです。
胸にやや小さめのフライングタイガース、左腕にはCBI(シナ、ビルマ、インド)戦区章、右腕には(画像では見えませんけど)円形に小さな虎が描かれた第14空軍章です。パッチ類は革にプリントされた既製品でお客様からの持ち込みです。パッチの素材は牛革でもおそらく腹の部分であるとおもわれ、非常に柔らかくて伸びやすいものです。
縫いずれがおきないよう細心の注意を払って作業いたしました。
ヴィンテージライフ
私「ホントにいいんですかぁ?」
お客様「ハイ♪いいんです。おねがいします」
私「…それじゃ承りますけど」

このハンドメイドのレザーパッチはレプリカではなく、大戦中の実物です。
お客様がヴィンテージショップで見つけて購入され、持ち込みでの縫い付け依頼です。
しかも、フライトジャケットに縫い付けるのではなく、普段着として着用されているヘナヘナしたシェラ・デザインのダウンベストへの縫い付けです。
…意味がよく分かりません。
分かりませんが、このお客様、ただものじゃありません。バリもんの501XXはじめ、値段を聞いたら目がびよ〜んと飛び出るようなヴィンテージものを多数所有し、単にコレクトするのではなく、全て普通に身につけるのをモットーにしている方です。この当時モノのパッチも額装して飾っておくより日常着とのコーデュネートをお考えなのでしょう。こんな大胆な楽しみ方もあるのだなとあらためて気付かされます。
パッチは表面の塗装の状態は良好ですが、さすがに半世紀以上経って革が硬化し、スルメのような状態です。ミシンを手送りにしてゆっくり縫っていきますが、針を落とすたびに(バリバリッ!)といや〜な音がします。
なんとか縫い付けは完了し、週末にお渡しです。ヴィンテージライフもいろいろで一助になれば幸いです。
タンクカバー&泥よけ製作
お客様のトライクに合わせ、5ミリ厚のガッチリしたタンニン鞣しの革でタンクのセンターカバーと左右リアフェンダーの泥よけを製作しました。
革の鞣し方にはざっくりわけてタンニン鞣し(植物の渋による鞣し)とクロム鞣し(塩基性硫酸クロムによる鞣し)がありますが、タンニン鞣しはクロム鞣しに比べて硬く、型くずれしないのが特徴で、主にベルトや鞄の製作に用いられます。カービングなどのクラフト系に用いられるのもこの革です。
今回はお客様のご希望で着色もせず、革表面のシボや小キズもそのままに、真鍮のスタッズやコンチョでデコレーションしました。泥よけには左右対称に3つのサークル状にスタッズを打ち込み、センターには文字を刻印しましたが、これらはお客様にとっての深い想いを形にしたものです。