店長日記

6781

パッチ縫い付け
今回はパッチを脱着する為のベルクロテープの縫い付け依頼です。
CWU-45Pの右胸、左右の上腕に4インチ角に裁断したベルクロのメスを縫い付けます。
この上に、裏面にベルクロのオスが縫い付けられているパッチを装着するスタイルです。MA-1の後継モデルにあたるCWUにはこの仕様が多いですね。
SHOE GOO
シューズの補修材として市販されているSHOE GOOというのをご存知でしょうか?
アメリカからの輸入物で、最近ホームセンターなどでも見かけるようになった、チューブ入りの合成ゴム材です。
これがなかなか性能が良くて、応用範囲も広く、重宝するのです。チューブから出した状態はコーキングとそっくりで、ヘラで摩耗したシューズのヒールやソールに盛りつけることが出来ます。時間がたっても肉痩せせず、完全に硬化するとしっかり靴の一部になります。接着剤としてトラクションソールの剥がれを補修したり、本革ソールの盛りつけや、滑り止めにも使用出来ます。
画像は先月入荷したDANPOST社の中古ウエスタンブーツ(8295円)です。本革底の上質なつくりですが、着用者のクセなのか、ソールの先端だけが極端に減っていたので補修してみました。
本革ソールの丸ごと張り替えは非常に高額なので、部分補修で対応出来る場合、この補修材は手軽でコスト的にもベスト・チョイスです。
ビュイック始末記(幌編)
現在の黒いソフトトップはD.I.Yで張り替えしたものである。
車両購入時に付いていた白いソフトトップは、黄ばんで見栄えが悪い上、開閉時に側面のモールに干渉してステッチが解れていたので、自分で張り替えをしようと思い立ったのだった。
YearOne社の通販カタログで本国に発注したのだが、同型車用は見つからず、車格が近い、シヴォレー・シェベル用を見計らいで注文した。60年代のアメ車のコンバーチブルの幌は簡素なつくりで、裏地も無く、キャンプ用のテントと大差無いようなレベルである。多少の寸法の違いはミシンで調整できるのではないかと思ったのだ。
伝票を見ると2001年の11月になっているから、もう10年も前のことになる。当時の価格は$179だが、送料や関税を加えても問題にならないくらい安く感じたものだ。
届いてみると、実際微妙にラインが異なっており、簡単ではなかったが、元の幌の解体に半日、新しい幌の取付けに1日半がかりで、一人でなんとか組み上げた。
この当時は油圧開閉のシリンダーからオイル漏れしていたので手動にしていたが、後にダメ元でエポキシ系の接着材でシールするという荒技が効いて、オイル漏れがピタリとおさまり、今は電動で開閉出来るようになっている。
現代の車と違ってドライブレンジに入っていても開閉出来るので、走りながらでも開閉出来るのはちょっとおもしろいかも(危ないからやらないが…)。
ーーーーーーー
本日のニュースより

統一地方選 「民主党は元々未熟」石原氏、一夜明け東京都知事選で
261万票余を獲得して4選を果たした石原慎太郎氏(78)は、一夜明けた11日午前、記者団の取材に応じた。福島第1原発事故を受けた節電に関して「軒並みに自動販売機が並んでいるこんなバカな国はないよ。パチンコだってそうじゃないの。社会全体で反省したらいい」と、改めて持論を披歴した。
(以上引用)

石原都知事は選挙前の立ち会い演説でも(パチンコ屋のすぐ前で)パチンコ業界を厳しく批判していたが、共感した人も多いのではないだろうか。
節電問題に限らず、日本社会の腐敗の元凶であるこの賭博産業を、この際叩き潰してもらいたい。
パッチ縫い付け
今日はA-2に革のトリミングがつけられたパッチの縫い付けです。
本体、パッチ共に九州のお客様からの持ち込みで、この後ヤマトの着払い便で返送します。
遠方からの加工依頼の場合、元払いで発送していただき、返送はヤマトの着払いに限らせていただいています。同じヤマト便での往復でも、元払いと着払いの金額が異なるケースがありますが、それはヤマトさんの裁量なのでご理解いただきたいと思います。
基本的にお送りいただいたパッケージで返送していますが、ポリ袋包装などは採寸する担当者によって金額に違いが出たりします。あらかじめ返送料が確定していればその分を工賃にプラスして最初にご請求出来ますが、返送段階でしかわからない場合も多く、見込み違いで差額が出たりすると後が面倒です。無用なトラブルを避ける為に着払いのみとさせていただいております。

震災の影響で地方選も今ひとつ盛り上がりに欠けていますね。
当地での選挙結果よりも、東京都知事選の方が気になっています。
パッチ製作
昨日にひきつづきフライングタイガースのパッチ製作です。
虎の絵柄が描き上がり、背景をライトブルーでベタ塗りしています。
この飛虎のデザインはウォルト・ディズニー・スタジオのイラストレーターが描いたものが原画になっているようです。当時のクルーが個別に製作したパッチには様々なアレンジを加えたものも多くみられます。
パッチ製作
以前もお取引いただいた神戸の方から、パッチ製作の依頼です。
おなじみフライングタイガースの絵柄ですが、今回は御要望により若干大きめ(直径13センチ強)での製作です。切り出したヌメ革には銀ペンで下絵を入れ、面相筆でアウトラインを描き込んでいきます。原画を元にフリーハンドで模写していきますので、同じ原画を使ってもディテールに違いが出てしまいますが、それもワンオフものの証ということでご理解いただいています。素材にヌメ革を使っているのは、塗料が浸透しやすく、落ちついた色調に仕上がるからです。原画は単純な色の塗り分けで仕上げていますが、少しグラデーションをつけて仕上げたいと思っています。
パッチ縫い付け
今回は岩手県の方からご依頼いただきました。
東北道沿いの内陸部の物流は平常に戻りつつあるようです。
郵便配送していただいたロストワールド社のA-2の左胸と左腕にレザーパッチの縫い付けです。
ロストワールドは、アメリカでビンテージジャケットのリプロダクションを手がける草分けのようなメーカーです。ガッチリとした馬革で、J.A.デュボウのA-2を復刻しており、ディテールも忠実です。ずいぶん前には当店でも販売しており、私も個人的に長年着用しています。
ーーーーーーー
本日のニュースより

竹島問題に抗議、韓国が震災募金を中止・返還・用途変更へ
韓国中部の忠清北道槐山郡は6日、竹島(韓国名・独島)は日本の領土と明記された中学校教科書が検定合格したことに抗議し、東日本大震災の被災者を支援するための募金活動を中止したと発表した。竹島問題で震災募金を中断した地方自治体は、同郡が初めて。複数の韓国メディアが伝えた。同郡は郡職員や村役場職員などを対象に3月25日から募金受け付けを開始し、400人あまりから約450万ウォン(約35万円)を集めていた。6日に受け付けを中止し、同日午後には寄付した各職員に全額返還した。
郡関係者は、日本の領土権主張を非難し、「日本政府は侵略野心をやめ、韓国国民と歴史に謝罪すべき」と批判した。
(以上引用)

いつもながらこの民度の低さには唖然とさせられる。
…なんとか国交断絶出来ないものか。
一方、物心両面で全力で支援してくれる台湾の方々への恩義を日本人は忘れないだろう。
カルト対策
昨日の休業日、子供も春休みで家にいたので、朝から家族で近所の桜がきれいな公園に出かけたのだか、奇妙な青年に出くわした。
にこやかな笑顔で、ベンチに座っているひとびとに「気功の勉強をしてるんですが、興味はありませんか?」と声をかけてまわっていた。誰にも相手にされていなかったが、それでもあちこちのベンチをまわって声をかけていた。
う〜ん……怪し過ぎる。
疑似科学療法の詐欺が得意なカルトが、正体を隠して接近するときの見本のようなやり口である。
私の妻にも声をかけたが、ちょっと後ろにいた私の事はスルーしていった。
…惜しい事をした。一声かけてくれれば、「ハイ、興味あります!」と言って逆に根掘り葉掘り質問攻めにしてこき下ろしてやったのだが…。
百歩ゆずって、まじめに気功の勉強をしている青年であったとしても、気功による治療効果については科学的根拠がなく、国は認めていない。だから当然にいつまでたっても保険適用外である。また医師でもないのに治療と称して金をもらったりすれば 医師法違反 である。癌でも治るとかたり、結局死に至らしめた事例は枚挙に暇がない。そして多くのケースではカルト宗教が背景にある。
以前から、疑似科学をネタにした商売や、オカルト、霊感商法の類いが大嫌いである。
人間の不安や、思い込み、善意を徹底的に利用するやり口はどこの団体も似通っている。
しかし日本では、こういった連中にそれほど厳しい態度はとられていない。
私が学生の頃は、韓国発の似非キリスト教、統一教会が各校で勢力を拡大した。多くのまじめな学生が原理研究会に取り込まれ、霊感商法のお先棒を担がされたり、韓国人の貧農と集団結婚させられ人生を棒に振った。
オカルト雑誌「ムー」で広く紹介されたオウム真理教では、ヨガによる超能力開発と称して信者の獲得がなされた。
最近でもTVではスピリチュアル・カウンセラーを自称する醜いデブが、詐欺行為が露見した後も平然とゴールデンタイムに出演する。
信教の自由を盾にとればなんでもやりたい放題ではないか?
あきらかに反社会的な体質があっても、よほど大きな社会問題ににならなければ対応しないのだから、行政ものんびり構えている。
やはり被害を防ぐには自己防衛が基本という事であろう。
ーーーーーーー
<おまけ>本日のニュースより

死者をよみがえらせる奇跡を起こしたとされ、世界中に数百万人の信者を持つインドの霊的指導者、サティヤ・サイ・ババ(Satya Sai Baba、85)が、危篤状態に陥り、同国南部の病院で集中治療を受けていることが5日明らかになった。
サイ・ババは前月28日、肺と胸のうっ血によりアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州プッタパルティ(Puttaparthi)の病院に入院した。同病院の4日夜の発表によると、容体は悪化しつつあり、人工呼吸器をはめて腎臓透析を受けている。
サイ・ババの容体については、政府高官が「安定している」と発表するなど、情報が錯綜(さくそう)している。病院には安否を気遣う信者ら数千人が到着しつつある。
信者は、いくつかの奇跡を起こしたサイ・ババを「神の生まれ変わり」と称し、あがめている。インドの首相元首相や財界トップも信者であることは有名な話だ。
サイ・ババの財団は同国の保健・教育分野に資金援助を行っており、サイ・ババ氏が入院したのも財団が財政的な援助を行っている病院だ。
(以上引用)

タイミング良くこんなニュースが報道されていたので拾ってみた。
「死者をよみがえらせる奇跡を起こした」霊的指導者が、なんで人工呼吸器をはめて腎臓透析を受けているのだ…?
サイババ信者の方にぜひお尋ねしたい!
パッチ縫い付け
先週末はB-6を扱いましたが、今回はB-3へのパッチ縫い付けです。
羊革の毛足が長い分、安定感が無くて扱い難い事は間違いありません。ジャケット、レザーパッチ共、関西のお客様からの持ち込みです。レザーのパッチは、柔らかいクロムなめし(裁断面が白いので判別できます)の革に絵柄をプリントしたもので、伸びやすくて縫製の際に縫いずれが起きないようにとくに神経を使います。
ルケーシー・クラシックス+シフトペダルカバー
LUCCHESE(ルケーシー)はテキサスの老舗ブーツメーカーで、アメリカの歴代大統領や、ハリウッドスターを顧客に持つ名実共にトップクラスのブーツメーカーです。
中でもこのクラシックスのラインは、最上質の皮革を用い、昔ながらのハンドメイドで受注分のみの生産になっています。
今回デリバリーさせていただいたのは、オイルカーフ製のローパータイプで、丸みを帯びたトゥと低めのヒールが特徴です。きめ細かく、しっとりと粘りのあるカーフレザーは履き込むごとに足になじみ、適切なメンテナンスを施す事で数十年履き続ける事が可能です。ソール、ヒールの積み革はもちろん、ヒール底のラバーを除いてすべて本革製のため、見た目よりもはるかに軽く、足に負担がかかりません。
FUNNYの公式HPでも同商品が紹介されていますので興味のある方はそちらもご覧下さい。
現在のレートでの価格は78000円です。
さて、ご注文くださったお客様は大型のツアラーに乗るバイカーでもあるため、シフトペダルでブーツに傷が付くのを避けるため、当店で、現物合わせで革のカバーを製作しました。スナップ釦で簡単に脱着出来るようになっています。
ビュイック始末記(電装編)
先週の事ではあるが、朝、始動時にキーをオンにしてもセルモーターがピクリとも動かず、これはいかんということでプロの方に出動いただくことになった。
以前から同じ兆候があり、何度かキーを回すうちにかかるのだが、早々に対策しようとしていたところであった。前々からヒューズボックスの配線の接触不良を疑っていて、この部分を丸ごと新品交換しようと、電気関係の仕事をされているお客様にも相談を持ちかけていた矢先であった。何せヒューズボックスは1966年当時のままで、コンバーチブルだから外気にさらされている時間も長い。ヒューズを挟むクリップ部分に錆もきている。ヒューズ自体は若い人などは見た事もないような円筒形のガラス管である。
とりあえずテスターで時間をかけ、通電状態を確認してもらう。
…ところが異常なし。ヒューズもIGN(イグニッション)に入っているものも含め、すべてはずして状態を確認するが問題はなし。
そしてなんと…ヒューズをすべて外した状態で、試しにキーをひねってみると、普通にエンジンがかかるじゃないか!
…ちょっと車に詳しい人にはおわかりだろう。
セルモーターはヒューズを介さず、なんと発電機と直結になっていたのであった。
つまり始動時の不調はセルモーター(これは国産の上級品がついているという事で疑ってもみなかった)の問題で、ヒューズボックスは何の関係も無かったのだ。
それではIGNのところにささっているのは何のヒューズなのかと新たな疑問が浮かぶが、時間がかかりすぎるのでこの際追求はしなかった。
もともとドラッグレース用のエンジン(7400CC)に積み替えられていたホットロッドで、それでは街乗りにはあんまりなので、納車の時にわざわざスモールブロックに積み替えてもらった経緯がある。それまで色々な人の手が加わっていて、配線関係もたぶんノーマルではないので、どうなっているかよくわからない。
…まぁいいや。
とりあえず現状の問題点が特定出来れば充分なのだ。徹底追及しようとするとノイローゼになってしまうので、適当なところで良しとするのが古いアメ車とのつきあい方だと割り切っている。
ついでにアーシングしてもらい、バッテリーを新品交換したら、セルもバリッと勢いづいてまったく始動に問題はなくなった。
どうやら来年の車検まではこのままいけそうである。
ウエスタンレザー モーターサイクルチャップス
FUNNY本社工場内の「ウエスタンレザー」のラインでは、本格的なカウボーイスタイルの革製品をリリースしています。
2月にお客様のご注文で、チャップス(シャップス)をオーダーし、昨日納品されました。
チャップスは、パンツの上から履くオーバーパンツの事で、もちろん本来は乗馬用です。
今回製作したのはスマートなモーターサイクルタイプのデザインで、本体はライトブラウンのスムースレザー、腰帯はタンのブライドルレザー(ライダースウォレットと同素材)をチョイスしていただきました。大型のサイドポケット、ウォレットレーンを連結するDカン等も装備しています。
デザインはこの他に3タイプ、革は11種類の中から選択していただけます。
完全なオーダーメイドで、注文時は店頭で8カ所を計測して仕様書を作成します。納品までには1ヶ月半を要しますが、素材、つくりの良さとも、他のメーカーでは比較にならないと思います。ワンオフですからピッタリ体格に合ったものになるのは言うまでもありません。
実用性とデザイン性を兼ね備えた、ロングツーリングの必需品です。
パッチ縫い付け
今回はB-6への刺繍パッチとネームプレートの縫い付けです。
B-6は、シープスキンの毛足を若干短く刈り取って運動性能を高めたモデルです。B-3と比較すると軽く、スマートなフォルムで、街着としても使いやすいフライトジャケットです。
ジャケット本体とネームプレートは関東のお客様からの持ち込み、刺繍パッチは当店で販売した85TH FTRフライングスカル。40年代のヨーロッパ戦線で活躍した部隊のパッチです。
ブラウンのボディにターコイズブルーのレーヨン刺繍が良く映えます。
クロッシング
2008年に製作された韓国映画だが、日本においては配給元となった北朝鮮系と言われるシネカノンが封殺し、なかなか公開に至らなかったいわく付きの映画(ちなみにシネカノンは日本映画界の売国奴、井筒和幸の「パッチギ!」のプロデュースをした会社で現在は倒産している)。
物語りは、北朝鮮の炭鉱で働く元サッカー選手の父、妊娠中の妻、11歳の息子を中心に展開する。妊娠中の妻が肺結核で倒れ、薬を入手するために中国への脱北を決意する父。決死の覚悟で国境を越え、やっとの思いでたどり着いた中国で薬を買うために森林伐採の仕事に就く。しかし、不法労働の現場が発覚、無一文で公安に追われる身となり韓国へ亡命。その頃、北朝鮮で夫の帰りを待ちわびていた妻がひっそりと息を引き取っていた。孤児になった息子は父との再会を信じ、母の形見の指輪を懐に国境を越えてモンゴルへ入国するが…。
韓国映画であるから反共プロパガンダの側面もあろう。またキリスト教を絡めて描いているのも韓国らしい。しかし、そこに描かれるこの世の地獄はそれほど誇張されたものではあるまい。軍事独裁と経済政策の大失敗による貧困と饑餓、特に食料が底をつき、かわいがっていた愛犬の肉が食卓に並ぶシーンは、北朝鮮の残酷な現実をよく現しているのではないか。
韓国映画といえば、韓流ブームに乗った低質でくだらない作品が巷にあふれているが、この映画は別格。北朝鮮の悲惨な現状と脱北者問題を正面から取り上げた力作です。

(追記)
かつて朝鮮総連や大手マスコミは北朝鮮を「地上の楽園」として帰還事業を展開した。その実態が知れ渡る80年代まで帰還事業は継続され、朝鮮人のみならず、婚姻関係にあった日本人妻もこの『楽園』に出国していった。そして多くは帰って来れないでいる。
映画を観てふと思い出したが、25年ほど前、知人で、北朝鮮に渡った日本人妻の帰国運動というのを熱心にやっている人がいた。新左翼の男だったが、私には活動の趣旨がよくわからず、自己理由で出国したんだから、そんなの放っておけば良いじゃないかというぐらいに思っていた。いまはちょっと当時の不明を恥じている。
SURVEILLANCE(サベイランス)
比較的新しい作品ですが話題になる事もなく、レンタルビデオ屋でも近作であるにもかかわらず片隅に追いやられていました。
ところがこれが意外に面白く、サイコスリラーとしては一級品の出来映えです。
物語りは、サンタ・フェの田舎町で起こっている連続殺人事件の捜査に乗り出した男女2人のFBI捜査官が、現場に居合わせた3人の目撃者の供述を精査し、その矛盾を突きながら真相に迫っていくという心理劇のスタイルをとっています。
FBI捜査官にはベテランのビル・プルマンとジュリア・オーモンド、警察署長役には性格俳優のマイケル・アイアンサイドが扮しています。目撃者はジャンキーのブロンド女、8歳の女の子、悪徳警官の3人で、ジャンキー役の名も知らぬ女優さんの演技がピカリと光っていました。
この映画は、カルト映画の巨匠デヴィッド・リンチが製作総指揮、監督は実娘のジェニファー・リンチ。デヴィッド・リンチは、日本でもTVシリーズで人気を博した「ツイン・ピークス」の監督兼俳優です。この人はシュールレアリスムに傾倒した画家でもあり、映像表現も絵画的で独特のものがあります。芸術家はムラッ気なので、ときにとんでももない駄作を創ったりもしますが…。
不条理なリンチ・ワールドは娘の代にも引き継がれたようで、シャープな暴力表現や、巧みな音響効果でこの心理劇にグイグイ引き込まれ、ラストまで退屈せずにすみました。そして残酷で救いのないドンデン返しと、観終わった後に残るどよんとした不快感はまさにシュールレアリスム。
単純な謎解き映画とは全く違う趣で、難解で不愉快で息苦しい作品です。
ツボにはまったので75点、星4つ差し上げましょう。
ーーーーーーー
本日のニュースより

上海  285 トン新鮮野菜が日本に緊急輸出 
東方早報によると、震災で物資供給が不足している日本に向けて、昨今、上海から 285 トンのキャベツを緊急輸出した。
加工工場は上海星輝野菜有限公司、所在地の奉賢区検験検疫局は特別扱いで検査を速やかに通した。
(以上引用)

「特別扱いで検査を速やかに通した」→いらねーよバカ!ウチは福島産の野菜をおいしくいただきます。
本日の修理品
修理というほどでもないのですが、FUNNYのライダースウォレットに標準装備させるドロップハンドルの軸が摩耗し、抜けてしまったので新品に交換いたしました。
このドロップハンドル、実は設計段階から1年もかかってテストをくり返し、実用化したというファニーのオリジナルです。それ以前は、ウォレットに開けた穴に汎用品のハトメを打って、それにナスカンを留めるスタイルでした。チェーンの重みや、絡まって負荷がかかることでハトメ穴の周辺の革がダメージを受ける事が多かったのですが、この先端が360度回転するドロップハンドルの開発で、そういった問題は解消されました。
ただ回転軸の内部パーツは合金なので、徐々にガタがくる事は避けられません。
当店ではこのドロップハンドル(600円)を常時ストックしておりますので、即日対応出来ます。(当店で販売した商品以外はお断りする場合がございます)。
ブーツストレッチャー
ブーツ選びの基本は、試着段階でぴったりとフィットするサイズを選んで頂く事です。
良く言われるように、「履いているうちに伸びる」というのは実際その通りなのです。もちろんバンプなど足に触れる部分が本革である事が前提ですが。
しかし、既製品の靴はあくまで平均値を元に木型を製作しています。足の形は人それぞれで、甲高だったり、指の部分が横に広がっていたり、左右の足の大きさがかなり違う場合も多いのです。ブーツを履きならす前に、足の方に負担がかかりすぎてしまうようなら、無理をせずに部分的にサイズを拡げる事も必要です。
ブーツストレッチャーはその為の道具で、ブーツにセットしてハンドルをまわしていくと、甲の部分を徐々に拡げていく事が出来ます。先端の左右にはいくつものダボ穴が開いており、そこにチップをはめ込んで伸ばす事で、ピンポイントで必要なところだけ伸ばすことが出来るのです。
当店でお買い上げいただいたブーツにつきましては常時対応しておりますので、必要な方はご相談ください。
本日の修理品
色落ちの美しい、シュガーケーンの砂糖黍混デニムの修理品です。
バックヨークの巻き伏せ縫い部分が大きく解れて口を開けています。
すでに何度も書いていますが、風合いにこだわって製作されたジーンズほど、縫製糸にまでコットンのカタン糸を使っているため、経年劣化で糸切れを起こしやすいのです。シュガーケーンの本気のジーンズづくりは、強度の面から観れば、化繊でつくられた現代的なジーンズにかないません。ある程度穿き込むと糸切れをおこすので、リペアの必要があります。
一方で製糸メーカーからはコア・ヤーンといって、ポリエステルの芯にコットンを巻いた糸も登場しており、強度と風合いを兼ね備えた糸として採用に前向きなメーカーもあります。
今回のケースはカケツギの必要はなく、シーム部分を縫製し直すだけですからそれほどの手間はかかりません。即日対応出来ます。
ユダヤの陰謀?
昨日FUNNY本社から連絡があり、近々オールドコイン・コンチョが大幅値上げの予定だそうです。
一昨年、かなりの幅で値上がりしましたが、ここへきてさらに現地価格が高騰しており、円高分と相殺してもカバーしきれず現状価格だと赤字になってしまうとの事。
たしかに1$モーガンなどは40$ほど(コンチョとして加工する前のコイン価格)で現地取引されているようで、上昇し続ける銀の原材料価格と連動しているかのような値上がりです。
しかし、古銭として流通しているコインは、いくら900/1000のシルバーだからといっても、金じゃあるまいし、溶かした原材料として考えればたかが知れています。それにあくまで古銭であり、今の銀相場で材料を仕入れて生産しているわけでもありません。これはやはり付加価値部分の値上がりと言わざるをえません。
以下は勝手な想像になりますが、古銭市場は投機的な買い占めや価格操作の影響を受けやすく、その結果としての値上がりじゃないでしょうか。
販売元のディーラーたちがカルテルでも組んでいるのじゃないかと疑ってしまいます。輸入する側は一方的な値上げにも応じざるをえないのですが…。
昔、ビンテージ古着を扱っていた頃の、ディーラーたちの抜け目の無いやり口が思い起こされます。ちなみに昔から古物の市場はユダヤ系の人達のコントロール下にあるといわれています。(サイモン・ウィーゼンタール・センターの人がこういう記述を読んだら気分を害されるでしょうね♪)
まぁ、本当のところがどうであれ、この円高下です。
値上げの根拠をお客様の納得がいくように説明するのは難しいですね。
ワークシャツ・リフォーム
かなり大がかりなサイズ修正の依頼です。
チェックのオープンカラーのシャツの身幅、腕幅、袖丈をカットして全体に小さく、細身に作りかえます。まずはカフスを身頃から取り外すところからです。
この後、袖下をアームホールに向かって徐々につめていき、アームホールから裾までは等幅でつめていきます。
サイズでいくと2サイズ以上の大幅リフォームになるでしょうか。
このシャツはご自分で購入されたのではなく、頂き物との事です。

工賃/3500円