店長日記

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ファーストジャケットカスタム
画像1/ピンが生地を突き抜けない擬似二本針の尾錠(上)と、装着したヴィンテージのシンチバックル。

画像2/お客様が任意の位置で針を通して固定。

*安全面に配慮した擬似二本針の尾錠を、あえて旧タイプに取り換えるリメイクです。取り扱いは自己責任でお願いいたします。
当店でお買い上げいただいたジャケット、ベスト、パンツのみの対応です。
シンチバックルが無くなり次第終了とさせていただきます(ジャケット用は残り4個です)。

尾錠本体と付け替えの工賃を含め、2200円でのご提供です。
ファーストジャケットカスタム
バズリクソンズのファーストジャケットにヴィンテージのシンチバックルを取り付けるカスタム。
今回はビッグサイズ46なので、後ろ見頃が二枚接ぎになります。
バックルは錆び多めの黒染めタイプを選択していただきました。
擬似尾錠を取り外し、元の取り付け痕を拾ってカタン糸で再縫製します。

*安全面に配慮した擬似二本針の尾錠を、あえて旧タイプに取り換えるリメイクです。取り扱いは自己責任でお願いいたします。
当店でお買い上げいただいたジャケット、ベスト、パンツのみの対応です。
シンチバックルが無くなり次第終了とさせていただきます。

尾錠本体と付け替えの工賃を含め、2200円でのご提供です。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
当店別注のミリタリーパッチが入荷しました。
先月、工房にお邪魔した時に制作中だった絵柄で、インスタグラムに制作の様子もアップさせていただきました。
台座となるレーヨンのエンブロイダリークロス(デッドストック)の在庫が少なくなる中、配色によっては制作できない絵柄も出てきています。
MA-1カスタム
ファスナーのスライダーを新品交換したバズリクソンズのM品番。
29年前の製品ですが、まだまだご着用いただけます。
今回、右胸に横振り刺繍のパッチを取り付けて納品させていただきます。
本日の修理品/バズリクソンズ MA-1
1996年にお買い上げいただいたMA-1。
クラウンファスナーのスライダー破損でお預かりしました。
務歯の方は問題ないため、スライダーのみの交換作業で済みます。
本来メーカーにジャケットを返送して対応するケースですが、諸事情でスライダーパーツを送ってもらい、当方で交換作業を行いました。
修理後、刺繍パッチを取り付けた上で納品させていただきます。

画像1/スライダーに引手を取り付けるカシメが外れている状態。

画像2/交換用の新品のスライダー。

画像3/開き止まりにあるストッパーを取り外し。

画像4/破損したスライダー新品と交換し、スライダーストッパーを再度カシメて作業完了。

*バズリクソンズの製品であっても、他社様で購入された商品については一切お受けしておりません。
ジーンズリメイク完成
画像1/外周りを黄色、その内側をネイビーのカタン糸でダブルステッチ。

画像2/ライターとシガーケースの仕切りは、取り出しやすいように下2/3までで返し縫い。
ジーンズリメイク
こういうご要望は初めてですが、御意のままに…。
ご購入いただいたシュガーケーンの1947の右膝に、タバコケースとライターが収まるパッチポケットを追加。
材料は裾上げの時に裁ち落とした共地を使います。

画像1/お預かりしたメタルのシガーケースと、BICのライター、裁ち落とした共地。

画像2/現物合わせで寸法を採り、生地を裁断。

画像3/コバを折り込んで縫い付け。
レザーオーバーオールリメイク
KADOYAの極厚レザーオーバーオールのワタリを細くするリメイク。
嵩張る上に重いので、当店の狭い作業スペースで扱うのは一苦労です。

画像1/割り縫いになっているインシーム側で絞っていきますが、裏地を外し、ゴム糊で固定されている縫い代をプライヤーで起こしていきます。

画像2/八方ミシンで縫い込み。大きすぎて保持できないので、この時にはヘルプを頼んで作業しております。

画像3/余分な縫い代を革鋏でカット。
ヒルビリーエレジー
この作品を鑑賞するのは2022年以来2回目になる。
今回再鑑賞したいと思ったのは、この作品がJ.B.ヴァンス現アメリカ副大統領の自伝の映画化であったから。
つい先ごろ、ゼレンスキーウクライナ大統領とトランプ大統領の会談が激しい口論で物別れに終わったが、トランプの隣で厳しい顔でゼレンスキーを詰めていたのが、J.B.ヴァンスその人である。
オハイオ州の貧乏白人の集住地区で育ったヴァンスの家庭環境は劣悪で、祖父母はアル中、シングルマザーの母親は麻薬中毒で、姉と共に虐待やネグレクトの最中で育った。周りを見渡せば、低賃金の単純労働者、生活保護受給者、犯罪者の吹き溜まりで、その中で地を這うように一歩一歩上を目指したヴァンスは高校卒業後、海兵隊に入団する。イラク派兵後、奨学金を得てオハイオ州立大からイェール大のロースクールに入学するのが政治の世界に進むきっかけとなる。そのロースクール時代の2016年に、教授に勧められて著した回想録が、この映画の原作となった。
名匠ロン・ハワードがメガホンを取り、ヴァンス役にガブリエル・バッソ、母親役にはエイミー・アダムス、祖母をグレン・クローズ、姉をヘイリー・ベネット等、演技派揃い。
オハイオの美しい大自然とは対照的な、プアホワイトの希望の無い日常が事細かに描かれる。
エイミー・アダムスは、小太りで髪を振り乱したジャンキーの母親を見事に演じ切り、アル中でチェーンスモーカーの祖母役のグレン・クローズは、エンドロールで出てくる実際の祖母と瓜二つである。この祖母が、荒んだ生活ながらもカトリシズムの信奉者であり、ヴァンスに一筋の光を与え、人生を後押しする。
映画は、政治家になる前のヴァンスの回顧録だが、今年のトランプ再選後、副大統領にまで上り詰めたヴァンスは、民主党の福祉政策には極めて批判的である。「神は自ら助くるものを助く」がモットーで、苦労の連続の中で、適切でない福祉によって堕落し、自助努力を忘れた多くの人々を見てきているのだ。ヴァンスは福祉よりも、海外に仕事を奪われて寂れた工業地帯の復興を説く。
ところで、ゼレンスキーとトランプの会談では、小国ウクライナの悲哀をまざまざと見せつけられた。
トランプとしては、目下の最大の敵、中国の封じ込めが念頭にあり、中国とロシアの離間を計らなければならない。どこまでもウクライナに肩入れして、ロシアを中国側に追いやるわけにもいかないのだ。
政治のリアリズムで、ウクライナのNATO加盟や、失った東部の領土返還も望みは薄い。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ70505
ビンテージ70505の修理は仕上げ段階。
このジャケットは衿のコバステッチがオレンジ×ネイビーになっており、今回上下をひっくり返したことで、ステッチの出方が逆になるので、上衿になった側にオレンジのステッチをかけ直します。
これをもって一連の作業完了です。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります(メール画像では判断が難しく、見積もり違いも発生します。また、宅急便を介してのやりとりですと時間的にロスが大きいので、店頭受付のみとさせていただきます)。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ70505
身頃から取り外した衿の破れを補修し、上下を逆にして取り付ける作業。

画像1/上衿の衿腰をタタキで補修。

画像2/上下を逆にして取り付け線を地縫い。

画像3/押さえのコバステッチ。

画像4/取り付け完了。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ70505
衿腰は完全に裂けているので、見頃から一旦取り外し、破れをタタキで補修して上下を逆にして取り付けます。

画像1/見頃から衿を分離。

画像2、3、4/衿腰部分は生地が幅1,5センチほど無くなっているので、別生地で裏打ちします。
レザーオーバーオールリメイク
長丁場の70505の修理と並行して、レザーオーバーオールのリメイクの段取り。
ずいぶん昔、同じお客様から全く同じオファーを受けてリメイクしたことがあります。その時のオーバーオールは使い潰してしまったとのことで、同じKADOYAの製品をお持ちになり、お客様の体形に合わせてワタリを細くシェイプします。
以前リメイクした時の資料は昔過ぎて残っていませんが、今回はその後に導入した八方ミシンを使って作業を進めます。
モノが大きすぎて重いため、補助を頼む必要が出てきそうです。

画像1/革厚が2ミリくらいあるKADOYAのオーバーオール。KADOYAはライダーウェアに特化したメーカーで、このお客様も大排気量のバイク乗り。

画像2/アウトサイドは二本針巻き伏せ縫製で手を入れずらいので、割り縫いになっているインシーム側を削っていきます。膝下まで裏地が付いているので、これも一旦外す必要があります。