店長日記

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2014年秋冬フェローズカタログ
平素当店でフェローズの製品をご愛顧いただいているお客様に限り、店頭で差し上げております。
冊数に限りがありますので、ご入用の方はお早めにどうぞ。
本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
ファニーが採用している米国製のナイロン糸はミシン糸としては極めて頑丈ですが、どうしても角部分で摩擦を繰り返すと糸切れを起こします。
先月も同様の修理が入り、ファニー本社工場で外回りの糸を全て抜いて再ステッチしましたが、今回のものは一箇所だけで軽症です。
そこで糸切れを起こした箇所を中心に、ステッチ穴を拾って手縫いで補修します。
穴を交互に拾っていくサドルステッチは、一箇所切れても縫い目が開かないという点で、ミシンステッチよりも頑丈です。

画像1/ビフォー

画像2/糸の切れた箇所を中心に六針押さえる。

画像3/コバ押さえで糸を馴染ませて作業完了。

*当店で販売した商品以外はお受けしておりません 。
青山繁晴氏講演会
昨日、武豊町武雄神社で行われた青山繁晴氏の講演会。
心の琴線に触れる講演内容はもちろん、開場となった武雄神社の佇まい、ロウソクやかがり火を使った演出効果も抜群で、素晴らしいトークライブだった。
広い境内にパイプ椅子を並べての講演会だったが、前日の大雨が嘘のように晴れ渡り、心配された地面のぬかるみもなかった。
早い時間に会場に着いたため、前列を確保。定刻に講演が始まった頃には薄暗くなっていた。日が落ちてからは巨木の間にぽっかり月が出て、最高のシチュエーションになった。
青山氏は演壇を降りて聴衆の間を歩き回り、途中、顔を突き合わせて対話する機会もいただいた。
なかなか経験出来ないような時間を過ごさせてもらい、一夜明けても感動の余韻にひたっている。
会場をセッティングした武豊町の有志の人達はさぞかし大変だったろうと思う。
感謝、感謝。

画像1/境内の本殿前にセットされた会場。

画像2/演壇を中心に円形に並べられた椅子。

画像3/最前列の足元に並ぶカンテラ。

画像4/駐車場である武豊小学校から神社までの道程にも、合図灯としてカンテラが並ぶ。
本日の営業はPM4:30までとさせていただきます
本日9月7日は、武豊町武雄神社にて青山繁晴氏の講演会に参加するため、PM4:30に閉店とさせていただきます。
昨日の土砂降りで、神社境内での開催が危ぶまれましたが、本日はすっかり晴れ渡っております。
これも武雄神社宮司、岩田氏とスタッフの方々の祈りが通じたのでしょうか。
当店を介してチケットを入手されたお客樣方、境内でお会いしましょう。
ネットでお買い物…ハロゲンランプ
二年前に店舗を全面改装したとき、天井にスポットライト用のダクトレールを取り付けた。
必要な箇所に首振りの器具をパチンとはめ込み、電球をセットするタイプ。
それが、設計寿命を過ぎたあたりで次々に球切れを起こし始めたので、同じダイクロハロゲンランプをまとめて購入。LED電球もかなり価格が落ちついてきたので迷ったが、今回は同じものにした。
こういった業者向けの備品購入がネットで出来るようになって本当に便利。一昔前は専門業者に取り寄せてもらうのが当たり前だった。
ほんの少し明るさを増した店舗で、本日も営業中。

*都合により、9月7日(日)の営業はPM4:30までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。
新作商品検討中
当店がオリジナルとして販売しているベルトの帯を提供してくれているオッチャンとはつきあいが長い。
栃木レザーがタンニン鞣しした革を、裁断して染色するところまで一手に引き受けてくれている。
そんなオッチャンからあらたな提案。
裁断した帯の銀面を革カンナで削り、手染めした後、さらにペーパーがけした荒々しい仕上げのサンプルが届いた。
こういうラフな仕上げもなかなか面白い。表面が凸凹なのでスタッズを打つような二次加工には向かないけれど…。
推察するに、供給側にもメリットがある。
染色仕上げの革は、原皮の瑕疵が表面に出易く、日本の市場がそれを嫌うので、裁断師はいいとこ取りをすることになるが、これなら気にすることもない。
表面加工に手間はかかっても、裁断効率が良ければコストを抑えられるはずなのだ。

*都合により、9月7日(日)の営業はPM4:30までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。
エクステリアもDIYで
ランバーデッキに続くアプローチのレンガは、市販の素焼きのレンガだが、古びた感じを出すためにハンマーで角を落としたり、サンダーで表面を荒らしたりしたもの。モルタルもラフな感じで盛ってある。
手前のわずかな植栽部分にはメキシコ万年草を植えており、お盆の前くらいまではこんもり茂っていたが、水が足りなかったのか、ドライフラワー状態になってしまった。
他の場所から千切って挿し木すれば、すぐに繁殖するからどうということはないのだが、露になったレンガの側面がさらっと平滑で、いかにも新品ぽい。
上面との違和感が気になるので、挿し木する前に一仕事することにした。
タガネとハンマーを使って表面を凸凹に削り、白セメントに砂を混ぜて練り、コテで大雑把に塗り付ける。目指すは、数十年の時を積み重ねたようなシャビーな味わい。
ということで、本日は絵描き仕事の前に、左官仕事にも腕をふるってみた。

*都合により、9月7日(日)の営業はPM4:30までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。
第2次安倍改造内閣が発足=12人交代の大幅

第2次安倍改造内閣は3日夕、皇居での認証式を経て正式に発足した。18の閣僚枠のうち12ポストが交代する大幅改造となった。安倍晋三首相は同午後6時半に記者会見し、今後の政権運営の基本方針や内閣改造の狙いについて説明。同7時15分から初閣議に臨む。
(以上引用)

要所要所に安倍首相と思想的に近い人が配置され、まずまずの組閣じゃないでしょうか。
女性議員として登用された方々もほとんどが筋金入りで、「女性だから」ということだけでポストを得られたわけではない。
これからマスコミが総力をあげてアラ探しを始めるだろうが、足をすくわれないようにしてもらいたい。
なんとしても安倍政権が長続きしてくれるのが望ましい。

*都合により、9月7日(日)の営業はPM4:30までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。
本日のニュースより
100年前の下水管、誰も知らなかった=韓国

2012年9月。ソウル中区南大門路(チュング・ナンデムンロ)の下水管整備工事現場で1910年に作られた下水管が発見された。直径1.8メートルで大人1人が腰を伸ばして立っても十分な規模だった。発掘に乗り出したソウル市は、レンガ式の下水管(長さ461.3メートル)と石を積んで作った石垣式の下水管(27.3メートル)が南大門路に沿って地下に埋まっていることを確認した。下水管を囲む赤煉瓦の一部ははがれた状態だった。一日の車両通行量が数十万台に達する慢性渋滞道路の地下から大型下水管を発見した市庁関係者たちは驚いた。市は大々的な調査を実施してソウル広場の下からも190.9メートルに達する下水管を確認した。100年以上埋まっていたのに誰も知らなかった下水管が姿を現したのだ。
昨年5月、市はこうした事実を公開して文化財指定を推進すると明らかにした。「国内で最初に文化財に指定される地下施設であり下水道施設になるだろう」。「近代下水道技術が初めて世の中に知られたことで、韓国の土木技術史にとって重要な意味がある」。地下空間に対するソウル市の無知は、派手な広報文の間に隠れてしまった。下水管は7月、市の記念物に指定された。
(以上引用)

「韓国の土木技術史にとって重要な意味がある」だってさ…。
バ〜カ!バ〜カ!
これこそまさに、日本人の主導によって整備されたインフラの一部じゃないか。
大日本帝国の情け深い併合政策のおかげで、朝鮮人が土人から人間への仲間入りを果たした証左である。
それを都合良く自国の文化財にしてしまい、技術力を誇示するという、いつものキチガイ民族全開。
さて、今日も『真実』を語ったところで、たまっている仕事を粛々とこなしていこう。

*都合により、9月7日(日)の営業はPM4:30までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。
本日の修理品/ファニー キーホルダー
かなり長くお使い頂いているファニーのスナップ式キーホルダー。
単品販売用にリザード革で何色か別注製作したもののひとつ。
スナップボタンの表は5セントのイミテーションで、革を挟んでメスの中央部にカシメ打ちされていました(ネジで脱着出来るタイプではありません)。今回はメスがリムに沿って千切れるという、今までに無い破損の仕方です。
千切れて残ってしまった金属片をきれいに取り外し、ネジ式の実物5セントで留め直します。

画像1/中央部が千切れたスナップのメス側。5セントコンチョはカシメられたまま。

画像2、3/カシメを削ってコンチョを取り外し、ネジ式の実物5セントコンチョをセット。オス側には変形は見られないので、これで修理完了。

*都合により、9月7日(日)の営業はPM4:30までとさせていただきます。宜しくお願い申し上げます。
ビッグ・ガン
衛星放送でたまたまやっていた懐かしい作品。
マカロニウエスタンのドゥッチョ・テッサリ監督が、フランスの大スター、アラン・ドロンを主役に据えて製作した73年のアクション映画。
ストーリーは、マフィアに妻子を殺害された元殺し屋が、愛用のビッグガン(コルト・ガバメント)を手に復讐を遂げていくという単純なもの。軍隊経験のあるアラン・ドロンの銃の扱いは堂に入っている。敵役には、前年の映画『ゴッドファーザー』で最後に射殺される、ドン・マランツァーノを演じた大物俳優リチャード・コンテを配している。
全編暴力的で虚無的な映像表現だが、現代のCGを多用したシャープな映像よりも、じわりとした怖さがある。ラストシーンも意外性があって強く印象に残る。
所謂フレンチ・ノワールとはちょっと異なり、やっぱりマカロニウエスタンのテイストだと感じる。
ところでアラン・ドロンは、かつてレナウンのブランド「ダーバン」のCMで多くの(というか、全ての)日本人に知られる存在だったが、現在20代の方達には全く知られていないようだ。
その場しのぎとして…折り畳みチェア、リボーン!
主にミシン作業の時に使っている折り畳みの椅子は、相当に年期が入っている。
知り合いから中古品を購入して、20年ぐらいは使っている。
作業スペースを有効に使うためにも折り畳みでないと具合が悪いが、木製で可動部分が多いと、当然ながらガタがくる。過去に何度もホゾ組みの部分を木工ボンドで補修して使い続けてきた。
ところが先日、背もたれ部分の横の接合部がバキッと割れ、こりゃもうダメだなということになった。ささくれが背に当たるようでは服を傷めてしまうし、廃棄を考えて、代わりの椅子を探してみた。
しかし、座面の高さや幅等で、なかなかベストサイズのものは見つからない。
もう仕方ないので、直してしばらく使い続けることにした。
割れの部分に充填効果のあるエポキシボンドを塗り、硬化するまでクランプでガッチリ固定した。ホゾの部分には、外側から穴を開けて長めのコーススレッドをねじ込んだ。やっつけ仕事の仕上げとして、少しだけ余っていた外壁用の油性ペンキを、補修部分をごまかすように塗ってみた(丸ごと塗れるほど残量が無かった)。
そんな微妙なツートンカラーに生まれ変わった折り畳みチェアで、本日もミシン作業に奮闘中。
名著であるため、ご紹介
『救国 超経済外交のススメ』青山繁晴著 PHP研究所

来月7日(日)に武雄神社でおこなわれる青山繁晴氏の講演会を前に、近著をざっと読んでおこうということで、これが二冊目。
本書は2006〜2011年までフィナンシャルジャパンに連載された評論に加筆、修正を加え発刊されたもの。自民党が下野し、あの無能すぎる民主党政権になり、東日本大震災がおこるまでの間の連載記事。
テーマは政治、経済、外交、安全保障、エネルギーと多岐に渡るが、鋭いジャーナリストの視点での分析と、提言が綴られている。
青山氏は言う。「救国」とは何か。
…それは「求国」であると。
もはや右でも左でもなく、まっすぐ真ん中から、祖国らしい祖国を求めることだと。

ということで、気鋭のジャーナリストの「求国」講演を聴くため、9月7日は午後4時頃の閉店となりますので、宜しくお願い申し上げます。
勝手にFAXを送ってくる街金業者がうっとおしい件
時々、この手のうさんくさい業者が勝手にFAXを送ってきて、出勤するとトレイに印刷されたチラシが入っている。
ありとあらゆる事業所に一方的に自動送信しているんだろうが、当方の用紙とインクフィルムが無駄になるので気分が悪い。
キャッチコピーはいつも同じように、「簡単スピード審査」「職種不問」「即日振り込み」と、高利貸し特有の文言が踊っていて、誰が見ても怪しさ満点。こんなのに釣られる事業者がいるとすれば、よほど切羽詰まって精神状態がおかしくなっているに違いない。
考えてみれば、最近メーカーや商社とのやりとりは電話とメールがほとんどで、FAXは使わなくなっている。
そこで、待機状態で用紙をセットしておくのはやめにした。
電話兼用のFAXなので、後でFAX受信履歴の番号を確認して、必要な件だけプリントアウトすることにしたのだ。
本日の修理品/シュガーケーン 砂糖黍ジーンズ
現在もシュガーケーンの定番ラインナップにある砂糖黍混デニム。
これは柿渋で染めた初期のもの。現在はブルーのみの展開ですが、このころは色々な染料で染めたバリエーションがありました。
両膝の生地が摩耗して穴あき寸前なので、大きく裏打ちして補強します。
作業はいつものように一旦脇を開いてタタキをおこないます。

画像2/脇を開いて両膝を補強。

画像3/前立て横も生地が薄くなっているので裏張りしてタタキ。

画像4/修理完了。両膝と前立て横を広い範囲で補強。
メクラ蓋として…
女性オーナーで、チェーンも附属したライダースウォレットをお使いの方。
バッグに入れて使用するのでチェーンは使わないし、ドロップハンドルが引っかかって邪魔だということで取り外しました。
残った6ミリ径の丸穴には、スパースポットと呼ばれる小径のシルバーコンチョがピッタリなので、よく流用しています。
ところでメクラ蓋って、メクラウナギと同様に『差別用語』になるんでしょうか?
差別の意図は微塵もありませんが…。
本日の修理品/ファニー ライダースウォレット
こちらは8月4日にお預かりした修理品。
タンのブライドルレザーが艶やかな褐色に変化したライダースウォレット。コバのステッチが何箇所か切れていたので、東大阪のファニーの本社工場へ修理依頼していました。結局、現場の職人さんの判断で、外回りの糸を全て抜いて再ステッチされております。熟練の職人ワザで元の穴を完璧に拾って再ステッチされており、修理の痕跡すらありません。
金属パーツは当店で新品交換し、900シルバーのコンチョはポリッシュして納品します。

*参考価格
コバステッチ全交換/2800円(税別)

ドロップハンドル交換/600円(税別)

ファスナー引き手交換/150円(税別)

*当店で販売した商品以外はお受けしておりません 。
軍歴調査(その弐)
祖父の軍歴について問い合わせた愛知県庁の県民生活部から連絡をもらったが、残念ながら該当する記録は見当たらないということだった。
複数の資料をあたってくれたようだが確認出来なかったということで、終戦直後(昭和二十年八月十八日)に発令された「帝国陸軍復員要領細則」というのに基づいて焼却処分されたらしい。
残念なことである。
結局公的な記録は何も入手出来なかったが、担当の女性はこちらが恐縮するぐらい申し訳なさそうな口調で、役所とは思えないような丁寧な対応であった。
祖父は防忘録によれば、大正八年と昭和三年の二度に渡って応召したのははっきりしているが、軍内でのことは大雑把にしか記載されておらず、何時、何処にいたかというのが今一つはっきりしない。軍隊手帳が残っていればいいのだが、それは紛失してしまっている。大東亜戦争終戦前には除隊しており、家業だった燃料商に戻り、当時配給物資で自由に販売出来なかった石炭の配給所長(常滑町大野)に就いたようだ。
私が小学生の時に他界しているし、父もずいぶん前に亡くなっているので、もう直接話を聞けるような相手はいなくなっている。
ネットでお買い物…ピューター製マグカップ
ずいぶん前にシンガポールに旅行した際に、ギフトショップにピューター(錫)製の食器類が沢山並んでいた。
ステンレスみたいなヘアラインが入ったカップやソーサーで、その時は特に関心もなかったが、後になってマレーシアで生産され、世界的なシェアを持つメーカーのものだと知った。
その「ロイヤルセランゴール」は、すでに日本では広く流通しており、ネットでも気軽に手に入れられる。
今回ポチッと購入したのはシンプルなマグカップのセットで、ビア樽を模したデザインに取っ手がついたもの。東南アジア的なエングレーブが入ったものより断然こちらの方が使い易い。厚みのあるピューターはずっしり重く、質感も良い。
柔らかい素材だから使い出したら小傷もつくだろうが、食器としての経年変化も楽しみな逸品。
軍歴調査(その壱)
百田尚樹氏の「永遠の0」では、孫が海軍航空兵だった祖父の軍歴を調べていくのが物語りの骨子だった。作品の大ヒットによって、当局には同様の問い合わせが増えているという。
そこで、流れに乗っかって、私も父方の祖父の軍歴を問い合わせてみようと思いたった。
といっても祖父は終戦前に生還しており、軍服の他、証書や日記の類いも残っているので、おおまかなところはわかっているのだが、それでも当局に残る正確な資料で細部を確認してみたかったのだ。
映画のように海軍の場合は、地域に関係なく厚生労働省が一括管理しているが、陸軍(歩兵第六連隊第二中隊)だった祖父の場合は、本籍地の県の所轄になるということで、県の担当部署に問い合わせてみた。電話口で祖父の生年の他、主だった情報を伝えると、ここで思わぬ返答があった。
大東亜戦争終戦前に除隊した人間で、兵役が7年未満(軍人恩給の対象外)の場合は、終戦時に当局の命令で記録を全て破棄しているので、兵籍簿が残っていない可能性があるという。都道府県によるが、愛知県の場合、その指示が徹底され、軍歴が確認出来ないケースが多いという。
調査に数日かかると言われ、判明次第連絡をくれるということだったが、やはり同様の問い合わせは増しているらしい。