店長日記

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ウエスタンハットリメイク
引き続きステットソンのハットの鍔(ブリム)を切り詰めて、一回り小さなサイズにリメイクする作業。

画像1/裁ち端をピンキング鋏でジグザグにカットしてみた。これは単に見た目のため。

画像2/外周りを二つ折りにしてミシンで叩くが、あらかじめスチームアイロンでしっかり折り込んでおく。円周の裁ち端が一番距離が長いので、折り込みの際は端が余ってギャザーのようにならないように注意。作業としてはこれが一番難しい。

画像3/作業完了。鍔が短いので、ワイヤーは入れずに済ませた。

画像4/ハットバンドは以前レザーで製作したもの。これが幅広のリボンテープになると、ほとんどフェドラハットと変わらなくなる。
ウエスタンハットリメイク
昨日ファニーが輸入している「インディー・ジョーンズ」のフェドラハットをアップロードしたが、このくらいの鍔の張り出し具合なら、街着としてコーデュネートし易い。
フェドラハットは(ウエスタンのファニーが輸入しているとはいえ)厳密にはウエスタンハットではないが、これに近い小ぶりなデザインのハットも西部開拓時代を描いた映画にはよく登場する。たしか北部型は鍔が小さく、南下するほど鍔が大きくなるというようなことを、Gun誌で読んだ記憶がある(うろ覚え)。
ともあれ、自分用にも鍔の小さめのハットが欲しくなったので、手持ちのウエスタンハットで出番の少ないものをつくり直すことにした。
メーカーはステットソンで、大きな鍔の縁にワイヤーが入っているもの。柔らかいフェルト製で、ワイヤーを曲げてシェイプラインをつくるようになっ ている。ちなみに高級なものはフェルトにビーバーの毛が沢山入っていて硬く、スチームアイロンで成型する。
まずは鍔が仕上がりで6,5~7センチ程度になるよう、縁の折り返し分を残して裁ち鋏でカット。

画像1/現状。クラウン(頭の収まる部分)の上端は、つまみやすいように窪みがつけられている(モンタナ・クリース)。

画像2/裁ち鋏で端をカット。フェルトは断ち切りでも端がほつれることは無い(不織布)。

画像3/裁断完了。

画像4/縁の入っているワイヤー。長さを詰めて再利用できるが、鍔の幅が小さくなるので多分不要。
パッチ縫い付け/L-2B
ウイリアム・ギブソンのブラックL-2B。
左腕の白抜きのステンシルを覆うように刺繍パッチを縫い付け、右胸には米軍放出の実物パッチを縫い付けて納品させていただきます。
スコードロンパッチ完成
描き上がった後、色焼けした風に一色被せ、部分的にサンディングも加えて完成。
後日B-10に縫い付け予定。
大阪出張
昨日はショップの休業日を利用しての大阪日帰り出張。
近鉄線荒本にあるファニー本社は、それまで物流倉庫だった一階部分が改装されて工場が移転しており、本格的に稼働していた。
L字型のスペースに裁断、染色、縫製のラインが作られていて、若い職人さんも多い。
近年、国内の衣料品の縫製工場はちっとも若い人が入ってこないので、かなり高齢化が進んでいるが、ここは全く違う印象。
機械類も充実していて、特大のプレス機や、バンドナイフと呼ばれる大型の革漉き機はもちろんのこと、新型の腕ミシンはすべてサーボモーターが付いていた(かなりうらやましい)。
一方で職人さんの技量に負う部分も多く、素材に合わせた染色も、染料を独自に調色するところからおこなっている。
久しぶりにお会いした工場長の久保さんは当代一流のクラフトマンで、フィリグリーのような難しい作業を引き受けてくれている。
興味深く見学させていただいたが、企業ヒミツに関わることもあるので、画像は入り口のみ。
このあと訪ねた東洋の展示会は(いつもながら)撮影禁止なので画像はありません。
明日は毎年この時期に開催される東洋エンタープライズの春夏物の展示会。
展示会場にはサンプルとして製作したアイテムが並び、それを見て各地の販売店がサイズと個数を発注します。営業担当者が受注をまとめると、生産部門が生地や付属を発注し、工場に投入。それがシーズンに入ると商品として納品されるというのがおおよその流れです。
メーカー側は在庫リスクを減らしたいので、受注分を大きく上回って見込み生産するということはありません。
かつては「問屋」がメーカーと販売店の間に入り、在庫の調整弁の役割をしていましたが、今では問屋自体が少なくなり、販売店とメーカーの直接取引が多くなっています。結果的に定番商品以外は、店頭在庫を切らすとフォローが難しくなっています。
いつものように近鉄線荒本にあるファニー本社にも立ち寄る予定。
ファニーでは、従来離れたところにあった工場が本社内に移転したので、工場の方々とも顔合わせの予定。
スコードロンパッチ鋭意製作中
せっかくの3連休も天気はぐずつき気味。
運動会が順延になったり、行楽地の集客も今一のよう。
しかし気温はぐっと下がって秋の気配ですな。
スコードロンパッチ鋭意製作中
関東のお客様のオーダーで、キャンバス地をベースに手描きします。
ビンテージの参考画像をいただいていますが、ディテールがはっきりせず、ある程度想像力で補って下描き。
スコードロンパッチ製作
今週はぺインティングの仕事を集中的にこなしております。
以前にも製作している47thBOMBのスコードロンパッチ。森永チョコボールのキャラクターに似ていないこともありません。
若干シボの多いレザーをベースに使用しました。
スコードロンパッチ完成
仕上げにハイライトを入れて少し立体感を持たせ、レザーパッチは完成。
乾燥するのを待ってA-2に縫い付けます。
スコードロンパッチ鋭意製作中
引き続きA-2に取り付けるレザーパッチを製作中。
他の作業と同時進行のため、なかなか一気には進みませんが、ディテールの描き込みに入りました。
パッチ縫い付け/レザートレンチコート
今回は持ち込みの革コートに、ハンドペイントで製作したエアフォースパッチを取り付け。
メルトン生地で総裏張りのこのコート、超重量級です。
静岡のお客様からの依頼品。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501
ちょっと間が開いてしまいましたが、お預かりしていた古い501のリペアが完了しました。
前見頃は左右とも大きく当て布し、ポケット口も出来るだけ補修しております。後ろ見頃も広範囲に当て布してタタいています。
生地がヘタっているので、補修用の糸も針も細いものを使っています。
スコードロンパッチ鋭意製作中
こちらは関東のお客様からの依頼品。
いただいた実物画像をバランス修正して描き、A-2への縫い付けまでおこないます。
キーホルダー製作
単品製作の依頼があったキーホルダー。
丸カンを付けただけのごくシンプルな形ですが、材料には上質なべジタンを使用しました。
スナップボタンは真鍮製で、燻しを入れております。

画像1/ベジタブルタンニングの牛革を裁断。3ミリ厚。

画像2/角部分を面取り。

画像3/丸カンを取り付ける部分を革漉きで薄く削る。この後裏面を糊打ち。

画像4/丸カンを挟んでスナップボタンをカシメ打ち。

画像5/完成。
THE MAGNIFICENT SEVEN
ファニーからもらっているカウボーイズ&インディアンズというウエスタン専門誌の今月号に、「荒野の七人」のリメイク版が特集記事として掲載されている。
初作は1960年で、子供のころテレビで吹き替え版が何度も放映されているのを観た。
七人のガンマンを演じた俳優たちは、その後全員が押しも押されもせぬ大スターになった。ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーン、ブラッド・デクスター、ホルスト・ブッフホルツの面々。敵役で、名優イーライ・ウォラックも出ていた。ロバート・ヴォーン(0011ナポレオンソロ役でも有名)以外は、すでに全員が鬼籍に入っている。
多少映画好きな人なら、この作品が黒澤明の「七人の侍」をベースにしていることもご存じだろう。
今回リメイクされた作品は、黒人俳優のデンゼル・ワシントンが主演している。他にも七人の中にインディアンや、メキシカンや、チャイニーズといった非白人が配役されており、白人だけがヒーローだった前作との時代の違いを感じさせる。
イーサン・ホークやヴィンセント・ドノフリオといった芸達者な俳優も脇を固めており、公開が楽しみな一作。

画像1/左からイーサン・ホーク、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット。

画像2/1960年版のガンマンの面々。

画像3/「七人の侍」のカット。中央が三船敏郎。
スタッズベルト完成
ベストバランスで間隔を取り、燻しをかけたスタッズを打ち込み。
使い込まれた革帯の雰囲気を壊すことなく、スタッズベルト完成。
スタッズベルト製作中
今回は、お客様が長年使い込んだベルトをベースに使います。
元々は黒染めされたべジタンの革でしたが、数十年の使用で茶褐色に変色しております。
等間隔に打ち込む大玉のスタッズは、マッチングを考慮してあらかじめ燻しを入れておきます。

画像1/スタンダードリベット社の二本爪スタッズ。真鍮素地の状態。

画像2/燻し後。

画像3/長年使い込まれた風格のある革帯。そういえばアメリカ発の某スタッズベルトメーカーも、初期には中古のベルトを収集し、それにスタッズを打ち込んで製品化していた時期があったかと思います。
パッチ縫い付け/B-3
399bombの刺繍パッチに馬革でトリムを取り付け、バズリクソンズのB-3に縫い付け。
刺繍職人によるハンドメイドパッチは大きさにバラツキがあるため、現物合わせでトリミングを製作します。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501
赤タブが欠損していますが、おそらくビッグEの501。
過去に何度も複数のお店でリペアされた跡があり、多数のつぎ当てがあります。
生地がスカスカで、そのつぎ当てとつぎ当ての間がパンクしている状態。
もうほとんど寿命は尽きていますが、実用レベルにはならなくとも、穴だけはふさいでおきたいということで修理をお受けしました。
膝まわりの補修から作業に入りますが、耳側の脇を開いただけで、その縫い目に沿って生地が切れかかっているのがわかります。

画像4/アウトシームの縫い目に沿って生地が千切れかかっている状態。再縫製の際には補強が必要。