店長日記

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アメリカン・スナイパー
劇場公開中に観ておきたかったので、近くのシネコンで鑑賞。
西部劇のスター俳優から半世紀を経て、今や押しも押されもしない大映画監督になったクリント・イーストウッドの最新作。
イラク戦争に従軍した伝説の狙撃兵の実話を映画化した作品。
自ら志願し、厳しい訓練を経てシールズの一員としてイラクに派兵された主人公。愛すべき家族がいながら、過酷なミッションに臨み、多くの武勲を上げて戦友から(レジェンド)と呼ばれる。殺らなければ殺られる状況で、引き金を引く主人公に迷いは無い。時には配置を無視して海兵隊の突入作戦に加わりさえする。そして何度かの従軍の後、無事に除隊し、家族の元へ。故郷では傷ついた戦友達のため、社会復帰の手助けを始めるが…。
この映画は、もちろん単純な戦争娯楽映画ではない。『タクシー・ドライバー』や、『ディア・ハンター』に描かれた戦争後遺症も重要なテーマになっているが、描き方に過剰なところは無く、むしろ淡々としている。
無音のエンドロールでじっくりと内容を反芻させられる。
本国でも大ヒットしたようだが、アメリカ人はこの映画をどういう視点で観ているのだろうか。
M-422Aカスタム
しばらくぶりの海軍モノ。
1996年頃にバズリクソンズで製作されたM-422Aは、戦前の米海軍フライトジャケット。後に仕様変更されたものがG-1となる。
群馬県のお客様の依頼品で、過去にパッチが取り付けられていた痕跡があり、それをカバーするようにネームプレート(お客様持ち込み)と、今回製作するレザーパッチを取り付けます。

画像1/ポケットの仕様を除いてはG-1とほとんど変わらないM-422A。

画像2/右胸にはパッチを取り外した針痕が残っているので、それをギリギリ被う大きさでペイントパッチを製作。ヌメ革を直径13センチ強に切り出し、コバを1,5ミリほどに漉く。

画像3/今回はクリームの背景色を先に塗ってから、デザインを描き込んでいく。
本日の修理品/シュガーケーン XXタイプジーンズ
シュガーケーンがリーバイスやLee、ラングラー等のレプリカ中心の展開だった頃の製品。
尾錠付きのリーバイスを模したモデル(M41030)で、1996年までカタログ掲載されています。13オンスのディープダイドインディゴ、ポケットにはアーキュエイトのステッチ入り、尾錠は現在ではPL法の関係で使えないピン貫通式です。当時の価格は23000円で、ノンウォッシュのみの販売でした。
裏側のチェーンステッチが糸切れし、バックヨークのシームが大きく口を空けています。
他にも数カ所糸切れをおこしていますが、生地がへたっているわけではないので、ステッチの入れ直しで充分リペア可能です。

画像1、2/ビフォー。

画像3/アフター。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
最近、パソコンに替わってスマートフォンから、当HPの商品やサービスについてお問い合わせいただくことが多くなっております。
基本的にはお問い合わせいただいた当日、営業終了後や休業日の場合は翌営業日には返信をしておりますが、当方のPCからの返信が未達になることがございます。
これはお客様の機器のセキュリティー設定で、スマートフォンから当HP側に送信は出来ても、PCからのメール受信は出来ない状態になっているということです。何度か同じ文面でお問い合わせいただくこともあるのですが、商品購入の場合と違ってお電話番号の記載が無いことが多く、一方通行のままで、当方からはご連絡する術がありません。お問い合わせ欄からメールをいただいた場合は、直後に内容確認のメールが自動返信されます。それも届いていなければ、メール受信出来ない状態になっています。その場合は、受信可能になるよう設定変更していただく必要があります。
何卒宜しくお願い申し上げます。
梅春
年初に盆栽の鉢から植木鉢に移した梅が開花。
この地域の開花時期からすればちょっと遅めかも。
しかし今日も風が強く、体感的には寒い。
本日の修理品/シュガーケーンUSA 1966
生地が薄くなったヒップラインは、ある日突然横一文字にパックリと口をあけます。
穴の部分だけではなくて、上下に広く当て布しないと保たないのは膝のパンクと同様です。
穴の周囲は細かく、それ以外の部分は間隔を空けて、地の目に沿ってタタいて仕上げます。
スタッズベルト鋭意製作中
卸売り先からの客注品ということで、長尺の帯をベースに製作。
当店の場合、表示より長めに裁断していることもあり、36インチまでがレギュラーサイズとなり、38インチ以上になるとベースプライスがアップします。現在のところ40インチ(ピンからセンター穴まで104センチ)まで製作しています。
メーカーによってバラツキはありますが、全長で120センチを越えると価格がアップするものが多いようです。
本日の修理品/バズリクソンズ ジーンズ
2011年の5月にも一度全面的に修理をしたバズリクソンズのM43023。
現在はカタログ落ちして受注分のみの生産となったバズリクソンズのジーンズ。
今回は、以前修理した右膝の上部がパンクしていますので、さらに範囲を広げて裏張りします。

画像1/ビフォー。

画像2/前回の修理箇所は保っているが、その上部がパンク。

画像3/裏返した状態。前回も穴の上下を広く当て布している。今回も脇を開いて右膝に30センチ以上の当て布をする。

画像4/アフター。
本日の修理品/ダンブルック ナイロンパーカ
あまりのクラッシュ状態で、どう修理しようか考えていたナイロンパーカ。
手持ちの端切れの中に、色合いの近い化繊の生地を発見したため、これで大穴をパッチワークすることにしました。
ミシンでガチャ縫いするよりは、かなりマシな仕上りになります。

画像1/短冊状に裁断した当て布。

画像2/右肩はおおまかに穴を閉じ、切れ目の上に生地を縫い付けていきます。

画像3/端を折り返して1センチほどの幅でパイピング状にタタキ付け。

画像4/かぎ裂き状になった左ポケット口も同じ要領で。幅は5センチほどになります。右ポケット口は縫い代が残っていたのでミシン作業だけで収まりをつけました。

画像5/当店独自のソリューション能力というか、適当な生地をあてがって、思った以上にきれいに仕上がったナイロンパーカ。
パッチ縫い付け/N-1
シャギーのような毛足の長い裏地が付いているN-1。
本体は長野県のお客様からの持ち込みで、手刺繍パッチは当店のストックにあったものです。
仕上り後は宅急便でお送りします。
仲春の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日はさわやかな一日で、トレッキングにはぴったりの気候だった。
この登山行も回数を重ねたので、今回は今までとは違うコースで登頂を試みた。
三ヶ根山にはいくつもの登山口があり、いつもはJR三ヶ根駅から南に下って、山の東側から山道を登るのだが、今回はやや迂回して北東側にある大沢登山口から登ることにした。こちらは緩やかな登りで、途中にあるポンプ場までは車一台が通れる程度の舗装路になっている。道が緩やかな分、長い距離を山伝いに登って頂上に至るコース。時間にして2時間弱位だったろうか。登りきると、きれいに整地された殉国七士廟手前の駐車場に出る。車でなら、三ケ根山スカイライン経由であっという間に着いてしまうところである。コンビニで買った酒をお供えして参拝し、いつもお世話になっている管理人Iさんの休憩所でお蕎麦をいただいた。
山頂からの眺望はいつもながら素晴らしい。ゆったり休憩したところで、帰りはいつもの登り道を逆に下り、東側に抜けるコース。狭い下りの道も、ボランティアの方々の手でかなり整えられていて、クモの巣と格闘する必要も無く、無事に下山した。

画像1/大沢登山口からのルート。しばらく整地された道が続く。

画像2/途中から荒れた道に変わる。オフロード車でなら通行出来る程度に道幅がある。

画像3/突然道が開け、広大な駐車場に出る。平日なので閑散としている。

画像4/駐車場をまっすぐ進んだ奥にある殉国七士廟。周囲は美しく整備されている。

画像5/参拝を終え、しばらく歩いてIさんの休憩所へ。

画像6/この日も休憩所周辺ではたくさんの猫がウロウロしていた。ナップザックに入れて持参した猫エサをIさんにカンパさせていただいた。
明日は三ヶ根
先週の火曜日が雨で流れたため、一週間先延ばしして明日の登頂になった。
山頂周辺に数多ある大日本帝国陸海軍顕彰碑や、殉国七士廟をお参りするいつものコース。
天気も持ち直すようで、時期的にもさわやかな春の一日になりそう。

*魔除けとして旭日旗パッチを取り付けた愛用のリュックサック。
急激な円安につき
スタッズベルトに使うアメリカ製のスタッズ(スポッツ)の在庫が欠けないように、少し前にオーダーしてあったものが着荷。
精算書を見ると、ここ最近の円安レートのため、ずいぶんな値上がり。
栃木レザーでタンニン鞣しする革も、原皮はアメリカからの輸入なので、影響は避けられない。
今年もこのまま円安トレンドが続くんだろうか…。
本日の修理品/ダンブルック ナイロンパーカ
これ、本当に修理しますか?
というケースが時々あり、そのほとんどは同等品を買い直したほうが安いか、どうやっても見栄えよく仕上がらない場合で、それをご説明すると、それじゃあやめておきますということになります。
しかし今回は長年愛用したモノへの思い入れから、ツギハギ状態になってしまうこと前提で修理することになりました。
どういう手順で仕上げるか、お預かりして検討中。

画像1/15年以上前に当店でお買い上げいただいたアメリカ製のナイロンパーカ。

画像2/右肩は派手にパンクしており、縫い代も無い状態。

画像3/右ポケット口の穴あきは縫い直しが可能なレベル。

画像4/左ポケット口はかぎ裂き状のなっている。
スタッズベルト製作
その形状から、傘ともフジツボとも呼ばれる二本爪のスタッズ。
古い年代のガンベルトやメディスンバッグ等、ウエスタンギアによく使われてきたデザインです。コバに沿って全体にビッシリと打ち込んで仕上げました。
濃茶のベジタン革との相性は抜群です。
本日のニュースより
共産党に「さすがテロ政党!」ヤジの主は自民・山田氏 撤回し謝罪

共産党の志位和夫委員長に対し「さすがテロ政党」とやじを飛ばしたのは、自民党の山田賢司衆院議員だったことが19日、分かった。山田氏は同日に国会内の共産党控室を訪れ、発言の撤回と謝罪をした。やじは、志位氏が17日の衆院本会議の代表質問の中で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」問題を取り上げたときに発生。共産党が事実究明を求めていた。
(以上引用)

「いわれなき中傷で、言論の府である国会の品位に関わる問題だ」だってさ…。
日本共産党は選挙の度に、(結党以来、反戦平和を貫いてきた)みたいなことを連呼しているが、ソ連共産党の出先機関として結党した1920年代から戦後50年代まで、武装路線を取ってきた。
警官隊と銃撃戦をやらかしたり、朝鮮人と結託して派出所の焼き討ちもやっていた。史実として沢山の資料も残っている。
正真正銘のテロ組織だったのだから、「いわれ」があるじゃないか。
結党以来云々と都合のいいことを訴えながら、黒い歴史にはだんまりを決め込む(反戦平和)のジイさま達。
急激な円安につき
このところの円安傾向で、インポート商品は着荷する度に価格が上昇しております。
非常にリーズナブルな価格で好評のエルパソサドルブランケットも、現状価格の維持が困難になりました。
現在の国内最安3500円(税別)でのご提供は残り8枚ほどです。
次のロット(すでに入荷しておりますが…)からは2割以上アップになります。
ご入用の方はお早めにどうぞ。

サイズ/約180センチ×150センチ
サンプル製作
昨年の9月に、ベルトの帯を提供してくれているオッチャンからの提案で検討中だった革サンプル。
ベジタンの銀面を鉋がけして荒々しく仕上げたもの。
半年も放置状態だったが、ファニーの新作バックルが色も風合いもピッタリだったので、裁ち切りだった帯の端を加工してベルトに仕上げてみた。

画像1/裁ち切り部分を、革漉きで3ミリほどに漉いて折り返しを作る。

画像2/穴開けと、漉いた部分の染色。スナップはボールスタッドタイプを使用。

画像3/ファニーのバックルをセット。

画像4/作業完了。価格未定。
スタッズベルト鋭意製作中
今週からはしばらくベルト製作に専念します。
まずは大きめのボールポイントをコバに沿って並列に打っていくというシンプルなパターン。
スタッズが大きくなると、革に食い込む爪も幅広になり、抵抗が強くなります。

ところで、昨日は悪天候のため三ケ根登山を断念。
一週間先送りとなりました。
パッチ縫い付け/B-10
何年かご着用いただいて、なんとなくこなれてきた感のあるバズリクソンズのB-10。
ツイルの表生地にも濃淡がついてきています。
今回は左腕に刺繍のエアフォースパッチを縫い付け。

画像1/馬革のトリム付き。プリント文字の中央にトリムがかかる仕上りになります。

画像2/縫い始めと縫い止まりの糸は、裏側へ引き出して始末しています。