店長日記

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ライフスタイルマガジンとして、アメカジ文化の牽引役でもあったフリー&イージーが休刊になったらしい。
創刊されたころは、面白い雑誌だと思って購読していたし、これを教本代わりにしていた人も少なくはなかったろうと思う。
ネットが普及して、紙媒体の存在価値はずいぶん薄れてしまったのだ。
私自身、もう何年も読んでいなかった。
大阪出張
昨日は本年最初の大阪出張。
新幹線でコーヒーを飲みながら、百田尚樹氏の「夢を売る男」を読み進める。
自身がベストセラー作家でありながら、この作品では出版界の内幕をかなり辛辣に描いている。
いつものように近鉄線荒本にあるファニー本社を訪ね、その後で東洋エンタープライズの夏物展示会をまわるという日帰りコース。
東洋は東京のメーカーであり、大阪には出張所もないため、展示会は毎回レンタル会場でおこなわれる。今回は今まで使っていた所とは異なる会場だった。

画像1/ファニー本社2Fのベルトコーナー。自社工場で製作されるものと、トニーラマやジャスティン、ノコナといったウエスタンブランドの輸入品が半々。

画像2/リアルにエイジング加工されたメディシンマンベルト3種。バックルに合わせ、帯の幅も細めの25ミリから32ミリ、38ミリとある。

画像3/このあと訪ねた東洋の展示会は、本町の大阪会館ビルで行われた。この周辺の街並みは、四半世紀前からそれほど変わっていない。
当店の担当氏は、雪掻きによる腰痛の悪化でコルセット姿だった。
MUD HEAD(マッドヘッド)
先週ファニーから、珍しくスペシャルオファーがあった、マッドヘッドとよばれる精霊モチーフの人形。
スペシャルオファーというのは、要は生産中止による見切り販売です。
ココペリドールよりも、かなり細かく作り込まれたこのドール、従来2000円(税別)だったものを1000円(税別)でのご提供です。三色各々少数入荷。
ところで明日は大阪に出向いて、東洋エンタープライズの盛夏モノの展示会と、ファニー本社での商談予定。
日帰り出張は疲れるが、列車の中で本を読めるのが楽しみといえば楽しみ。
本日の修理品/エターナル811
力織機で織られたエターナルの定番デニムは、その生地の硬さにより、ボタンの開閉でホールの芯糸が抜けることがあります。
これは素材的に仕方がないところもあり、同社の製品に限らず、硬い生地とフロントボタン開きの組み合わせではよく起こるケースです。
元通りに修復は出来ませんが、ホール周りに振りミシンを入れて、通常使用に問題ないレベルに補修出来ます。

エアフォースパッチ鋭意製作中
在庫が薄くなってきた馬革トリムの刺繍パッチを製作中。
トリムを打ち抜くための巨大なポンチは、熟練の刃物職人さんの手によるもの。薄く油を引く以外、とくにメンテナンスもしていないが、切れ味は衰えない。
この後、ミシンにセットして縫い合わせ。
不定期で行っている三ヶ根山を歩いて登る正参道ツアーでは、道中、先導役HさんのIPhoneで昭和の名曲を流してモチベーションを上げている。
YouTubeで曲名検索すると同じ歌を何人もの歌い手がカバーしているのだが、以前「空の神兵」を、圧倒的な歌唱力で歌っている女性シンガーがいた。聴き慣れたペギー葉山(→「学生時代」を歌った人)とは明らかに声質や唱法が違い、音源も新しそうな感じ。しかし歌い手の情報が無く、誰?…だれ?と、謎が残ったのだが、たまたまネット検索していたら偶然判明した。
佳館杏ノ介と名乗る歌い手で、声も見た目も女性なのだが、プロフィールでは男性となっていて、和装姿で歌っている。
「若鷲の歌」や「ああ紅の血は燃ゆる」、「出征兵士を送る歌」といった珠玉の名曲のカバーもアップされていて、どの曲も素晴らしい。これはCDを買わなくちゃならんと思って調べたが、残念ながら軍歌カバーは少数をコミケで販売しただけだったようで、手に入れようがなかった。元々軍歌を専門に歌っているわけではなく、メインはアニソンカバーやオリジナル曲のよう。
しかし気長に探して、中古市場ででも見つけられれば即買いしようと思っている。
パッチ縫い付け/B-10
豊川市からお越しになるお客様のバズリクソンズB-10。
ファイティングイーグルのパッチは、フェルトベースの上に別布に刺繍した図柄を重ねて縫い付けており、凹凸感のある仕上がりです。
在庫は残り二枚。
パッチ縫い付け/N-2
バズリクソンズのオリジナルスペックによるN-2。
本来のナイロンシェルが、B-10と同じコットンツイルに変更され、フードを二分割できるファスナーも省略されています。
モスキートのスコードロンパッチと第5空章を取りつけ。
パッチ縫い付け/A-2
淡色のブロンコハイドを使ったバズリクソンズのA-2。
ステンシルの入っていない左腕に、刺繍パッチを取りつけ。
ネームプレート製作中
関東のお客様からの単体のご注文。
縦横とも、ミリ単位でご指定いただいたので、正確を期すために大きめに革を切り出して水打ち、刻印をおこない、完全に乾いてから裁断を行います。
A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
パッチ縫い付け/G-1
今回は左胸のネームタグの付け替えで、取り外し痕が残るボディに、これも他のジャケットから取り外した痕がある革ネームを縫い付けます。
元のミシン目がぎりぎり隠れる位置にセットし、コバ縫いはミシンを手で送りながら元の針穴に針を落としていきます(縫い重ねるボディ側は、同じ位置に縫うことは不可能です)。
照明設備もDIYで
先日武豊町のイエローガレージさんに出向いたのは、カウンターの上に設置してある二つの小ぶりなシャンデリアの球が切れていたため。
ヨーロッパで使われる海外口金と言われる特殊な球を使用しており、電気屋には置いていないので、いつもこちらでまとめて購入していた。
しかしこの球、フィラメントがすぐに切れるし、口金の二箇所の電極がソケットに接しているのだが、ちょっとしたことで接触不良を起こす。シャンデリア自体も古いものを、当店に設置してからも20年使っているので、配線も劣化していると思われる。それで相談の上、この際真鍮のソケットごと現行対応部品に交換して、国内流通品の電球や、LED電球が使えるように改造することにした。
もっと早く手を付ければ良かったようなものだが、電気関係の知識が乏しく、苦手意識が邪魔をしていたのだ。

画像1/一つのシャンデリアに三つのガラスの傘が付いている。手前の一つの傘を外してみたが、吊るしたままの状態でのソケット交換は困難だった。

画像2、3/結局シャンデリアをおろして分解することに…。
メキシカンスカル…こんな使い方も
画像はお客様がタコマのダッシュパネルに両面テープで固定したもの(メキシカンスカル大)。
陶器にカラフルなハンドペイントを施したスカルは、メキシコの民芸品。ファニーが輸入窓口になっている。
ずいぶん昔、シルバー製品の買い付けでアメリカを経由してメキシコに入ったことがあったが、その時もスカルをモチーフにしたあらゆるアイテム(日用品から衣料、ジュエリー、お菓子まで)を目にした。
明るくユーモラスなスカルは、メキシコの、生活に密着した精神文化そのもの。
ちなみにその時の商談では、メキシカンのババアが明るくユーモアあふれる態度でダマそうとしやがった。
B-6カスタム完成
赤にペイントした文字に、白でくっきりと縁を入れ、立体感を持たせて一連の作業完了。
これで昨年から持ち越しとなっていた案件はすべて目途がつきました。
酷寒
強烈な冷え込みの中、お散歩中の近所の飼い猫。
このまま氷点下になる見込みなので、露出している水道管がヤラれないよう、今夜は少量の水を出したままにしておくつもり。
パッチ縫い付け/L-2B
ビンテージのウイングマークとスコードロンパッチでカスタム。
ウイングマークは短冊状に断ち切りになっているので、プレスできっちり角を押さえてから作業を行います。
関東のお客様の依頼品。
実用車として…
明日は当地で降雪の予報。
この水曜日にも午前中は吹雪となったが、所用で車を使う必要があり、珍しく四輪駆動の実用車としてJA11を出動させた。
現代車のように車内でスイッチ一つで切り替えは出来ず、前輪中央のハブを手で回してから車内のレバーで四駆に切り替えてから走行する。
温暖な知多半島では街中を走行する限り、四駆のポテンシャルが必要になることはほとんどなく、この時期くらいのもの。

画像1/去年の春頃、トランポとして購入したときは普通の車だった。

画像2/DIYでリボーン!。

B-6カスタム進行中
デニムの修理が一段落したところで、絵描き仕事を再開。
肩線に沿って銀ペンで下描きしたデザイン文字に色を乗せていきます。お客様のご要望は赤色の文字で縁取り白ですが、まずは下地塗料でオフホワイトにペイントします。
濃茶の上にそのまま暖色を塗っても色が出ないので、二度手間にはなるのですが必要な作業です。
本日の修理品/カッパーキング サドルジーンズ
こちらはウエアハウスによるビンテージブランドのリプロ品。
前回と同様、ポケット底部の穴開きでの修理依頼です。
穴の個所は当て布してミシンでタタくことで、十分頑丈に仕上がっております。