店長日記

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店頭ラックもDIYで
月初に1×4の平板で製作したハワイアンシャツのラックは未塗装のまま使っていたが、他の什器とのバランスを考えてエイジング塗装を施すことにした。
ざっとグリーン系で下塗りし、昨年割れ鏡の額縁のペイントで使ったクラック塗料を塗った上で上塗りし、適度にヒビを入れてヤレた感じを演出するつもり。
塗り面積は広いが、水性で即乾なので扱い易い。

画像1/ビフォー。

画像2/バターミルクペイントを調色。

画像3/スポンジで大雑把に塗っていく。塗りムラが出来てもかまわない。

画像4/乾くまで放置。この後、中古風に仕上げを施す。
今年も開花間近
例年この時期になると、茎が天に向かってピッと伸び上がるメキシコ万年草。
まもなくゴールデンウイーク突入の合図。
レザーベスト鋭意製作中
裁断したヘアカーフは、ヨークと見頃をまず縫い合わせるのだが、縫い代部分の毛足が長いと作業に不都合なので、バリカンで刈り取ってしまうことにした。
今回単品製作しているベストは、お客様からこういうのが欲しい!と御要望をいただいた時は、既製品をご提案するつもりだった。
アメリカでこの手のベストの供給メーカーが一社あり、ファニーを介して輸入することが可能だったから。しかし今からのオーダーでもデリバリーは秋以降となり、価格も未定、サイジングもはっきりせず、品質的にも輸入実績がほとんど無いのでわからない。
一種の賭けのような輸入になるので躊躇していた。
実際に届いた時に「はぁ〜〜?」というような残念な製品である可能性もある。
そんな時に、ファニーがヘアカーフの一枚ものを輸入したので、それを使ってこちらで作った方が確実だということになったのだ。
現在ミシンが他の作業で塞がっているので、縫製作業に入るのはもう少し先。
ジーンズ裾上げ
裾の上げ直しでお預かりになっていた社外品2本の内の1本は、シングル縫いの長さそのままでチェーンミシンでの巻き直し。
こうしたケースでは地縫いの糸を抜き、一度プレスで伸ばしてからチェーンステッチで再度裾上げをおこないます。

画像1、2/ビフォー。

画像3/シングルステッチの解体。

画像4/アフター。
お客様のトライアンフ
今日は風も無く、ライディングには絶好の日でした。
スリムなビンテージトラは、エンジン内部をお客様自身の手でオーバーホールされて絶好調。
鳥の羽のような横広がりのハンドルもイカしてますな。
レザーベスト鋭意製作中
ヘアカーフを使ったベストは表地の裁断終了。
毛付きの革は革包丁ではカットしにくいので、鋏で裁断する。毛先が散るので掃除機で吸い取りながらの作業。ヘアを使うのは表側だけで、前端や衿ぐりの見返しには黒いスムースレザーを使う予定。
縫製の前に縫い代になる部分の毛はバリカンで刈った方が良さそう。
レザーベスト製作
火曜日の大阪出張で、ファニー本社で見繕ったヘアカーフが届いた。
黒×白の丸ごと一頭分だが、子牛なので成牛に比べればずいぶん小さい。これを使ってカウボーイのウッディーのようなベストを製作する。
まずは型紙を置いて、どの部分でどのパーツを取るかをきちんと検討してみる。毛付きの革には毛並みがあって、隣り合わせの革が逆毛にならないように裁断しなければならない。天然のものなので瑕疵もあり、それを上手く避けて型入れする必要がある。
余談だが織物の裁断も要領は同じで、デニムやシャンブレーといった無地で上下の無い生地は生地幅カツカツに裁断出来るが、柄物や方向性のある生地はそういうわけにはいかない。ピッチの大きな織り柄やプリント柄などで、きちんとポケットまで柄合わせ裁断をすると非常に手間がかかり、用尺も余分に必要になる。
したがって安い価格帯の衣料品では柄合わせはされていないことが多いのだ。

画像1/何箇所か穴のあいている部分がある。

画像2/穴の裏面。

画像3/目に入りやすい部分に黒×白がバランスよく配置出来れば理想だが、なかなか難しい。
外部委託先の刺繍屋さんからアポイントの電話があり、先ほど次回分の製作を依頼した。
次回は趣向を変え、背景をフェルトにして絵柄の部分だけ横振りミシンで潰してもらうようお願いした。こちらからは元型となる絵を描いて渡してあるが、ミシンの振り幅や、陰影の付け方は職人さんの裁量におまかせしてある。
納期もとくに限っていないのではっきりしないが、手間がかかる割に単価の安いこの仕事を、気安く請負ってくれるのは有り難い。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
スタンダードジーンズでは細身のシルエットのSC42009。
これは一年ほど前に左のヒップとインシームを補修していますが、今回は右側にも穴があいてしまったことでお預かりです。
穴の位置周辺を大き目に裏張りして、綿糸でタタいて補修します。

画像1/かなり退色していますが、まだリペアすれば穿いていただける状態。

画像2/ビフォー。

画像3/アフター。

画像4/ビフォー。

画像5/アフター。
大阪出張
先週に続いて休業日を利用しての日帰り出張となった昨日。
雨の中、新幹線で大阪へ。
電車を乗り継いで近鉄線荒本にあるファニー本社を訪ね、その後本町で開催される東洋エンタープライズの冬物展示会をまわる。
今回ファニーでは、客注案件で、現工場長の久保さんに依頼するフィリグリーのライダースウォレット(クロコとガーネットを使った特別仕様)の見積もりや、当店で縫製する革ベスト用のヘアカーフの選定などがあった。新商品もいくつかピックアップして発送を依頼。
この日社用車のマセラッティは、何度目かの電気系統の故障で倉庫一階の駐車場の奥で不動状態だった。電子制御で、故障するとニュートラルにも入らず四輪ともロックされてしまうため、隅に停めた状態で壊れると積車への積み込みも容易ではない。代替の国産車で送ってもらった。

画像1/客注でヘアカーフのベストを単品製作予定。以前別のレザーベスト用に作った型紙を持参して型入れさせてもらった。黒×白のヘアカーフは大きめのもの一頭分で、なんとか前後の見頃を取ることが出来そう。イメージは『トイ・ストーリー』に出てくるカウボーイのウッディー。

画像2/D・E・オスカーの新作3ピースバックル。ファニーメキシコ工場で製作される純銀製、ハンドエングレーブの逸品。価格68000円〜。

画像3/オルテガのブランケットを使ったコースターが入荷。4枚/6800円と、コースターとしてはけっこうなお値段。

画像4/同じくオルテガ、センチネラのベスト。昔からサイズ表記が出鱈目で、着丈と身幅のバランスも一点ごとにバラバラです。そのイミで扱いにくい商品。

画像5/このあと訪ねた東洋の展示会は撮影禁止なので商品画像はありませんが、かわりに当店担当の野崎さんのご尊顔。ちょっと前に自転車で通勤途中にコケ、頭をアスファルトに激しくぶつけて血だらけになったそう。出来たばかりのハゲが痛々しい。後遺症が残らないといいですね^_^;。
キーホルダー製作
先週、当店が商材を納めている商社からいくつか商品提案があったが、その内のひとつ。
とりあえずベルトと同じベジタンの革で、シンプルな形状で作ってみた。
あくまでサンプルなので店内で手裁断して製作したが、本生産することになれば抜き型を製作し、工場のプレスで抜くことになる。漉きと面取り、着色、糊打ちまで工場でやってもらい、金具とスタッズの打ち込みは当店でおこなう方が効率的。
コストの面で合理化出来るところは合理化しつつ、魅力のある商品を提供出来ればと…。

画像1/材料の切り出し。

画像2/革漉きの工程。全体をベルトより薄い3,5ミリ厚に漉き、カンを留める先端部分はさらに半分くらいに漉く。

画像3/毛羽を抑えるための糊打ち。

画像4/面取りし、スナップ用の穴開け。

画像5/スナップ打ち。

画像6/スタッズを打って完成。
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明日は東洋エンタープライズの秋冬展示会で大阪出張。
ファニー本社にも寄って商談予定。
天気が悪そう。
パッチ縫い付け/L-2
バズリクソンズが2000年〜2002年にかけて実名復刻したリード・プロダクト社のL-2。
フロントファスナーはコンマーの真鍮黒染めで、左腕のペンポケットのファスナーにはクラウンの5号が付けられています。
オーナーの御要望で左胸のホースタブの横に刺繍パッチを縫い付け。
2015年サンサーフカタログ
例年より早く、サンサーフの全品目を掲載したカタログが入荷しました。
平素当店でサンサーフの製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。かなりの冊数を確保しておりますが、シーズン前に無くなってしまう事がありますのでご入用の方はお早めにどうぞ。
晴れましたな…
昨日とは打って変わってスッキリした晴天。
今日、明日は当地のお祭りの日。知多半島では、他の多くの地区でもお祭りが開催されます。
やっぱり天気が良い方が、ギャラリーも多く集まり、山車を引く方々の志気も上がるというもんでしょう。
ネットでお買い物…ベルトサンダー
正確には既製品のディスクグラインダーに取り付けるアタッチメントで、これを取り付けるとベルト式サンダーになるというもの。
10ミリ幅のサンダーで、ディスクグラインダーでは届かない細部を研磨する時に便利そうである。店内什器の加工にも使えるが、足代わりに買ったジムニーのフェンダー内外に錆の浮きがあり、進行を防ぐために削って防錆処理するのが主目的で購入した。削った痕は強力なPORで錆び止めし、サフェーサーとパテで均して当面そのまま乗るつもり。
いずれグリーンメタで塗装されている車体全体を、艶消しのオリーブドラブに自家塗装してみようとおもっているのだ。

画像1/届いたベルトサンダーのキット。予備のベルトペーパー付き。

画像2/長年愛用のディスクグラインダー。

画像3/回転軸にベルトサンダーを取り付けてみた。
刺繍パッチ下絵制作
毎回当店の刺繍パッチを製作してくれている職人さんが三月中に来店予定だったが、来店前のアポイントの電話も無く、4月になってしまった。
多少商談がずれても当方はどうということはないが、忙しかったのか、予定をすっかり忘れていたのだろうか。元気で若々しい人だが、けして若いわけではなく^_^;サラリーマンならとっくにリタイヤしている年。事務所に電話しても不在のことが多く、昭和の人なのでメールでは連絡がつかないのだ。
横振りミシンの刺繍職人さんはアパレル業界の工芸士のような存在だが、時代の流れで絶滅寸前になってしまった。
本日のニュースより
天皇皇后両陛下、1万人の日本兵が戦死したペリリュー島でご供花

慰霊のため、パラオに滞在中の天皇皇后両陛下は9日、およそ1万人の日本兵が戦死したペリリュー島を訪れ、日本政府が立てた西太平洋戦没者の碑に供花し、拝礼された。
両陛下は、ペリリュー島の西太平洋戦没者の碑を訪れることを、長年希望されていて、9日、その思いが実現された。
(以上引用)

三ケ根山・殉国七士廟の案内人Iさんの休憩所にはパラオ関連の資料が沢山置いてある。
戦後もずっと深い交流がある南洋の親日国パラオ。
国旗も日の丸を模したデザインで、大日本帝国の統治時代をきちんと評価してくれている。
同じ統治下にあった国でも、どこかの半島人とは民族性の違いが際立っているのだ。
昨日の名古屋は気温が低かった。
取引先の本社前の幅広の歩道沿いには桜が植えられており、沢山の花びらが散っていた。風情があるが、この時期は掃いても掃いても切りがないほどで掃除が大変らしい。社屋の中にも花びらが舞い込んでいた。
番頭Mさんの他、初顔合わせの3人の若手社員の方も加え、当店が製作を請け負う新商品の企画や、新しい販路開拓などで意見交換。
ここの社長とも10数年ぶりに顔を合わせた。しばらく見ないうちに、髪も髭も真っ白になっていて、ケニー・ロジャースのような風貌になっておられる。社長業の大変な苦労も偲ばれるが、昔から人材育成に熱心で、ヤル気満々な社員も育ってきている。その辺が、地方のロードサイドで、スタッフを増員する気もなく、気侭にモノをつくっている当方との違いであろう。
新商品のサンプル製作等、宿題もいくつか貰って帰ったので、出来るだけ早くかたちに仕上げて、要望に応えたいと思う。
火曜日は当店のベルトをあちこちに売り歩いてくれている名古屋の商社に赴いて商談予定。
元々こことは、インポートの商材を当店が買い入れる取引関係が20年以上続いているが、最近は当方が納品している立場でもあるので、たまにはこちらから出向かなくては…。
いつも番頭のMさんと商談しているが、明日は若い社員とも顔合わせする予定。
ウォッチブレスカスタム
数年前にお買い上げいただいたバスケットのウォッチブレスレット。
毎日肌に直接触れる裏の糊面が湿気を吸って傷んできたので、コードバンのタイプに新調されました。
バスケットの方のコンチョは純銀製に交換されていたので、せっかくならと新調したコードバンの方に移し替えしました。純銀コンチョの価格はお買い上げいただいた頃より2倍ほどに高騰しています。銀特有のくすみが出ていましたが、軽く表面をポリッシュすれば元の輝きを取り戻します。
このコンチョは軸穴も同径なので、穴を開け直すことなくポン付け出来ます。

画像1/バスケット(左)のブレスレットに付いている純銀コンチョを新調したコードバンの方に移し替え。

画像2/取り外し。

画像3/コードバンの方の5セントコンチョを取り外して、ポリッシュした純銀コンチョに交換。