店長日記

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ウォッチブレスレットの電池交換
コードバンのベルトが付いたウォッチブレスレットの電池交換。
当店で販売するKC'S(ケイシイズ)のウォッチはシチズン製クオーツで、販売時に、内蔵されているボタン電池で針を動かし、動作確認の上でお渡ししております。
電池の寿命は最長2年で、電池切れの場合には店頭に常時交換用の電池をストックしておりますので、格安にて即時対応いたします。

*工賃込みの価格550円(税込み)

*当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。
東洋・野崎さんご来店
東洋エンタープライズの古参社員で当店を担当する野崎さん。
先週WEB配信されたバズリクソンズの秋冬企画の商談でご来店。
今回は東京からの日帰り出張で、新幹線で来名、名駅からレンタカーで県内の取扱店を回りというスケジュール。帰路の雪を心配し、駆け足で商談を詰め、明るい内に引き上げていった。数年前、この時期の出張で、名古屋までの帰路の知多半島道路が雪で封鎖になり、酷い目にあったのがトラウマになっているのだ。
本日のいでたちは、自社のカットソーとパンツに、〇〇〇のウールキャップ、足元は、出張の時に専ら愛用している〇〇〇のスニーカーでコーデュネート。
B-15Cカスタム制作中
お客様から展示品として譲り受けた1996年製のバズリクソンズB-15C(MOD)。
全体に飛び散った油性の汚れを落とすために中性洗剤で丸洗いするも、あまり効果なし。
左胸の空きスペースにワンポイント入れて、ナイロン地のペイントサンプルとさせていただくことにした。
ジャケットリメイク/シュガーケーン ウールジャケット
裏地がキルティングになったウールジャケット。
若干袖丈が長いので、お客様の体形に合わせて丈詰めを行います。
のぼり(カフスから上の開きの短冊)の形状から、5センチほどは無理なく短くできます。
カフスの取り付け位置が上がることで、袖本体側の取り付け寸法(周囲)が余りますが、一箇所あるタックを多めに取ることで寸法合わせします。

画像1、2/ビフォー。

画像3/左右のカフスを取り外した状態。
ジーンズ裾上げ
ジーンズの裾上げにつきましては、繁忙期以外は持ち込み品にも対応しております。
10年以上前のウエアハウスの製品で、オリジナルのチェーンステッチが糸切れして解れている状態。
長さを変えずにチェーンステッチで裾上げしますが、色合わせのために全周のステッチを抜き、再縫製します。
糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
鉄筋利用S字ステー
擁壁のブロック積の際、補強に入れる鉄筋。
表面に凹凸のある、チープな鉄の丸棒。
これをS字に曲げて、大型のフックを作ってみた。
粗仕上の粗野な雰囲気が、当店の雰囲気にマッチすると思う。
屋外で作業したが、今日は冷え込みが厳しくて、かなり体を動かしていても、寒い。

画像1/曲げる前に、一応バーナーで炙ってナマしてみたが、必要なかったかも…。

画像2、3/万力と大型ハンマーで捩って形を作っていく。

画像4、5/使用例。この調子で、あと5個制作予定。
ウエスタンブーツ、リボーン!
お客様が若かりし頃、購入したトニーラマのウエスタンブーツ。
80年代にファニーが輸入した製品で、つま先が最も尖ったXトゥのタイプ(トニーラマの場合、トゥの形状別にX、J、M、Uで表記)。
きちんとメンテナンスされ、ヒールラバーも新品に替えられていて、まだまだ現役ですが、トゥに大きくガリ傷が入っています。
オレンジ系の表革なので、ワックス等でごまかせる色合いではありません。
そこで顔料を調色して、タッチアップすることにしました。
今回使用したのは、シューケア用品のコロンブスが出しているアドカラーという製品。
油絵の具のようにアルミのチューブに入っていて、必要分だけ出して混ぜ合わせることが出来ます。

*当店でアドカラーを販売しているわけではありません。

画像1/ビフォー。

画像2/軽くサンドペーパーをかけて均し、筆で塗る。

画像3/アフター。
A&Wバズリクソンズラインナップ
東洋エンタープライズより、今秋冬のバズリクソンズの企画書が届き、同時にWEBで画像も配信される。
昨年度、定番商品が軒並み鬼の値上げだったが、さすがに今季は概ね据え置き(それでも一部商品がわずかに値上がり)。
昨年度の値上げでは、中々お客様方のご納得を得られなかった。
来週木曜日に、当社担当の敏腕営業が来店するので、お客様のご意見も踏まえ、商談を詰める予定。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
右ポケット口が大きく破れている状態のSC41947。
縫い代も欠損しているので、キレイな修復は難しいですが、これ以上傷みが拡がらないようにリペアしました。

画像1、2/ビフォー。

画像3/タタキを入れた上で、裏から綾織テープで補強。

画像4/作業完了。
パッチ縫い付け/B-10
バズリクソンズのB-10にビンテージのネームタグ(無刻印)と、再生繊維で刺繍されたパッチの取り付け。
お客様のご要望で、ネームタグは右胸に…。
本日の修理品/ヴィンテージギア コットンパーカ
コットンパーカの袖口修理(リメイク)の続き。

画像1/牛革を短冊状にカットし、革漉き。

画像2/折れ山の破れを包むようにパイピング。

画像3/作業完了。前立て端や、ポケット口の三角止めに使われていた革と色味の近い革を使用しております。
本日の修理品/ヴィンテージギア コットンパーカ
袖口の折り返し部分が破れ、化繊の中綿が出ている防寒用のコットンパーカ。
奇麗に修復することは困難で、タタキを入れるにしても周囲の解体が必要です。
お客様とご相談の上、革を薄く漉いて、袖口の破れを覆うようにパイピング始末することになりました。
ジャケットの前立てや、ポケット口の始末に本革が使われており、それと色味の近い革を使用して作業を進めます。
ナイロン・エイジング
1996年にお買い上げいただいたバズリクソンズのB-15C(MOD)。
26年経て、オリーブグリーンのシェルは色が抜け、黄緑がかっています。
お客様のご好意で譲り受け、店内に展示中。
鉄焙煎
今回は作って四日後の錆酢(酸化鉄溶液)にタンニン鞣しの牛革を一日漬け込んでみた。
結果、染料で染め上げたのと変わらないくらいの黒色に…。
カットしてみると、革の内部まで黒変している。化学反応によるものなので、染料や顔料のような色落ちも無い。
製品として焙煎する場合は、この後、重曹溶液に漬け込んで中和し、酸化や型崩れを防止するそう。
あくまで革に含まれるタンニン(渋)による化学変化なので、同じ牛革でもクロム鞣しのものでは効果は出ない。

画像1/ベルト用の5ミリ厚の牛革。

画像2/錆酸は臭いがキツイので、屋外で一日漬け込んだ。

画像3、4/芯まで真黒。
店頭ラックもDIYで
スポンジと竹串、綿棒を使ってざっくりとペイント。
軽くサンディングして仕上がり。
ちなみにこのコーナーで長年販売していた、バズリクソンズのメンテナンスオイルは廃番になりました。上質で手頃な価格だったのに残念。
代替品の販売予定は無いそうです(当店担当者談)。
店頭ラックもDIYで
昨年末に、カゼイン塗料でひび割れ感を演出した小物用の木製ラック。
側面がちょっと寂しいので、カラベラとも相性の良いサボテンの絵柄を描き加えてやることにした。
スポンジを切ってステンシルを作り、ペタペタ押していくだけの簡単な手法。
描き終わったら、少しサンディングして表情をなじませてやるつもり。
ジーンズリメイク/シュガーケーン ブーツカットジーンズ
ブーツカットのリメイクの続き。

画像1/糸切りで元の地縫い線を切って開く。

画像2/アイロンで割り入れ。幅を詰めた分、膝部分の縫い代幅が大きくなる。縫い代を裁ち直してロック始末することも出来るが、工数が増えて費用が嵩むので、今回はこのまま。

画像3、4/作業完了。
ジーンズリメイク/シュガーケーン ブーツカットジーンズ
近頃また盛り上がりを見せているブーツカットジーンズ。
シュガーケーンのラインナップでブーツカットといえばこの321です。
お客様の体形に合わせ、膝回りを中心に少し細く補正します。
脇側が割り縫いになっているので、腰から下を起点に縫い込み、裾線の手前まで削っていきます。

画像3/膝周りで3センチほど細く仕上げます。

画像4/内側を地縫い。

画像5/縫い上がり。この後、元の地縫いを解いて割りプレスを行います。
鉄焙煎
ネットで得た情報を基に、100均で材料を揃えて作った錆酢(酸化鉄溶液)。
丸二日置いたので、そろそろ酸化も進んでいると思い、蓋を開けて白木の角材を漬け込んでみた。
漬けた瞬間に変化があるわけではなく、数分経ってゆっくり色が変わっていく。10分ほどで、ややグレーがかった色に落ち着いた。
色合いは、木材に含まれるタンニンの量で決まるらしく、タンニンが多いと黒褐色になるみたい。
化学変化によって木肌の色が変わるので、着色剤で好みの色に染めるようなわけにはいかないのだ。着色剤のように色移りもないし、有機溶剤の強烈な臭いもないが、錆酢の臭いはかなりきつい。猫のマーキング跡みたいな臭いといえばおわかりいただけるだろうか。
タンニン鞣しの革の色付けにも利用できるので、そちらも実験予定。