店長日記

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レッドウイング+キャッツポウ
不定期にアメリカから輸入される中古ブーツが店頭に入荷しました。
ウエスタンブーツが中心のアソートですが、中にはちょっと変わり種も混じっていたりします。画像は、相当年代物のレッドウイングの1155とおもわれるペコスブーツに「キャッツポウ」のソールが装着されているもの(ヒールはRW純正のコルクヒール)。リペアの際に交換したのでしょうが、このソール自体にそこそこの付加価値があります。
近年、東洋エンタープライズがキャッツポウのソール&ヒールを復刻生産してロンウルフのラインで採用し、さらに同ブランドでワークウエアも展開していますが、元々キャッツポウは60年代に幕を閉じたアメリカのラバーソールメーカーです。
このブーツはかなり使い込まれてはいますが、致命的な傷みは無く、まだまだ現役です。

サイズ/表記不明(26センチ見当)

価格/8295円
私の道具達
かれこれ20年以上も使っている鉄製の業務用スチームアイロン。
構造は極めてシンプルで、キャップを外して水を入れ、電源を入れるだけ。しかしサーモスタットも付いておらず、温度調節などは出来ないため、素材によってプレスの強さや当てる時間を変えて対応します。いわば勘どころで仕上げ作業をおこなうわけです。100年以上前、いにしえの職人達もほとんど同じ原理のものを使っていました。
ところで家庭用アイロンはテフロン加工されたプラスチックボディが主流で、最近はコードレスのものも多いようです。だれでも使える様に素材に合わせて温度設定できるなど親切設計ですが、あまり長時間の使用には耐えられないようです。奥様方が家族の衣類をサラッとプレスするにはそれで充分ですが…。
本日の修理品
美しい色落ちながら、各部が崩壊した501XXレプリカの修理品が入りました。
デニム生地はもちろんのこと、ポケット袋布や、各部の縫製にも綿100%の糸を使用した本気のつくりこみです。それだけにむしろ化繊で縫製した現代的なジーンズに比べ、強度の点で劣るのは仕方のないところなのです。

画像上/前ポケット口が擦り切れてパンクしている状態です。この状態だと元通り修復するのは困難ですが、これ以上穴が広がらないように補強し、ポケットを使えるようにすることは可能です。

画像中/大きく裂けた股ぐり部分は裏から広範囲に別布を当ててカケツギします。

画像下/裾線は長さを変えずに修復します。三つ巻きを一旦開いて擦り切れた部分に当て布をし、チェーンステッチで再度裾上げ。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
ザ・ゲーム
後半で「ギャンブルは夢を与えるものではなく、夢を奪うもの」というセリフが出てくるが、この映画のテーマがこの一言に集約されている。
豪華なキャストによるオムニバス映画で、日本では劇場未公開だったようだが、最近DVD化されたばかりのものをレンタルした。
ギャンブル依存症でカジノに入り浸り、娘の学資までスッてしまう小説家(キム・ベイシンガー)、カジノで働きながら、再起を夢見るマジシャン(ダニー・デヴィート)、ノミ屋に多額の借金を抱え、バスケット選手の弟に八百長試合をやらせる配管工(フォレスト・ウィッテカー)を中心に物語りは展開する。
それぞれ人生の崖っぷちに立った3人の命運は、バスケットの選手権試合の勝敗にかかっている。弟の選手生命を危うくする八百長を強いられる配管工の兄。八百長の情報を得て、全ての資産をそれに賭ける小説家とマジシャン。しかし、やはり事は思い通りには運ばない。マジシャンと配管工は結局命を落とし、小説家は生活が破綻したものの、そのマジシャンを題材にした小説でかろうじて復活を遂げる。
小説家の夫役のレイ・リオッタが意外にもまじめな人格者を演じている。悪辣なノミ屋の代貸しを演じたティム・ロスははまり役。取り立て屋の恋人を演じるカーラ・グギノは爽やかでひたむきな感じが良い。
派手さやトリッキーな展開は無いが、人物描写が巧みで、救い難い人間の業をたんたんと描き出している。地味だがよくまとまっており、味わいのある作品。
本日の修理品
ファニーの携帯電話ケースは、先頃Iphone用の新型が発売されましたが、このデリンジャー70も継続生産しています。
従来型の携帯電話にぴったりフィットして使いやすく、つくりもシンプルな為、価格もおさえられます。このタイプは本体のナスカンをベルトループ等に固定して使用しますが、摩耗して寿命が尽きたナスカンを新品交換します。
実はナスカンにはS、M、Lのスリーサイズがあり、携帯ケースにはMサイズが付いていますが、今回はあえて一回り大きいLサイズを装着しました。MとLでは高さにして5ミリくらいの違いですが、指のかかる部分も若干大きくなって操作しやすく、挟み込む部分の開きも大きくなります。

画像中/ナスカンの付け部分は本体にカシメられており、ネジ止めではありません。革を傷つけないようにカシメを削って取り外す必要があります。

画像下/新品のLサイズのナスカンに交換し、カシメを打ち直し。

ライダースワレットや携帯ホルスターに付属するナスカン(茄子カン)はダイキャスト製で、大事に使って頂いたとしても、いずれジョイント部分が摩耗したり、スプリングが破損することは避けられません。当店では常時各サイズに合わせたパーツをストックしておりますので、即日対応出来ます。(当店で販売した商品以外はお断りする場合がございます)。
名著であるため、ご紹介
『指導者の精神構造』小田晋著 生産性出版

印象深いキャラクターでマスコミにも登場する医学博士、小田晋が古今東西の政治指導者、企業家を精神分析医の視点から解説する。
四半世紀を越える精神科医としての実績で積み上げられた膨大なデータをもとに、心理学的なアプローチで指導者を分析し、また、それぞれの指導者の気質を体系的に分類して精神病理学としての解説も加えている。小田によれば、それぞれのパーソナリティが時代性や人間関係、わずかばかりの運に助けられたときにリーダーシップを発揮して世に出ることになる。
天下人となった織田信長、日本的な資本主義を確立した渋沢栄一、東芝を再建した土光敏夫など、その時代のトップリーダーたちはなぜリーダーたりえたのか。常人とは精神構造に決定的な違いがあるのだろうかという点を掘り下げる。中でも興味深いのは豊田佐吉のような天才的な発明型指導者は、統合失調症のような狂気を含んでいる場合があるという。むしろ社会適合しにくい面があるということだが、そういった人格が自然淘汰されずに一定程度生まれ続けるのは、やはり人類全体にとっての必要性からだとする。
本書には他にも大久保利通、スティーブ・ジョブス、小倉昌男、松下幸之助、本田宗一郎といった面々が登場する。
この本の中で小田は三つの事柄をテーマにしている。
負け組意識に陥ったひとにたいして「だれもが指導者たりえる」ということに気付いてもらうこと。そして「指導者になったらどうあるべきか(ノーブレス・オブリージュ)」の問題。さらには「どういう指導者が危険なのか」ということである。
学者の視点から人物のタイプを冷徹に分類するだけではなく、読者の社会生活の一助になるようなテーマに言及し、少しでも社会を善導しようとするところが、この筆者らしいところであろう。
別の機会に菅直人や鳩山由紀夫の精神病理も指摘していただきたいところだ。
本日の修理品
ヘビーゾーン用のフライトジャケットであるB-3は、つくりとしては極めてシンプルで、羊の毛革を裏返しにしてジャケットとして仕立てた物です。
身頃の各パーツは地縫いで縫いあわされた上で、さらに革のテープをタタキ付けて補強してありますが、このB-3の前合わせの部分はこのテープでファスナーを固定しています。
今回はこのテープのステッチが解れているので補修をします。裾に近い部分は、ファスナーを閉じた状態で座り込んだりするとどうしても負荷がかかりやすいようです。

画像上/修理前

画像下/修理後
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本日のニュースより

日本外務省 “大韓航空ボイコット”解除
日本の外務省が全職員を対象にした大韓航空(KAL)利用自粛命令を延長せず、1カ月で解除した。日本政府消息筋は18日、「日本外務省が『17日に大韓航空制裁措置が予定通り満了する』という回覧を職員に回した」と伝えた。日本外務省は6月16日に行われた大韓航空A380機の独島(ドクト、日本名・竹島)上空試験飛行について「領空を侵犯した」と主張し、外務省の職員に先月18日から1カ月間、KALの利用を自粛するよう指示した。
外交通商部はこれと関連し、当時、在韓日本大使館の水越英明公使を呼び 「民間企業に向けた事実上の経済制裁だ」と強く抗議した。
(以上引用)

弱腰外交なう。
事態がなにひとつ改善されていないのに、振り上げた拳をさっさと下ろしてしまったらまた増長するだけ。この気の狂った隣国は、日韓基本条約が無効だとまで言い出しているし、もう断交すれば良いのでは?
本日の修理品
身頃に何カ所もポツポツと穴が開いた長Tシャツの修理品です。
生地もまだしっかりしていて、こんな穴があくはずも無いので、おそらくバッテリーの希硫酸がかかったか、溶接の火花が飛んだのではないかと思います。お客様はダメ元でお持ちになりましたが、穴を塞ぐことは可能です。

画像中/裏返して穴の部分に芯地を当ててアイロン接着。

画像下/穴の周りを額縁に縫って穴の広がりをおさえつつ芯地を固定。
本日の修理品
1998年頃からしばらく販売していたシュガーケーンの草木染めジーンズの修理が入りました。
この生地は褐色に染めたタテ糸と、生成りのヨコ糸を綾織りしたもので、織り組織はデニムと同じです(その後レギュラー展開しているブラウンデニムとは別物)。
バイクの転倒事故でヒザ下が鉤裂き状になっており、このままでは着用のたびに穴が大きくなっていくので補修します。
ただ、こうしたケースで生地が欠けた部分に別布を継ぎ当ててぴったりと色合わせをするのは困難なのです。ステッチも出来るだけ近い色を用いますが、修理跡が隠れることはありません。しかし生地はまだしっかりしているので、裏打ちすれば充分に着用に耐えられます。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
ご来店
生後3ヶ月くらいだろうか?
♂のようだ。
つやつやした漆黒の毛並み、シュッと伸びた手足でなかなかスマート。やたら人懐っこくすり寄ってくるが、あげられる物はカップに汲んだ水ぐらいしかない。
近所の家ネコかもしれないが、この辺りは交通量も多いのでちょっと心配。
ネームプレート製作・縫い付け
昨日に続き、A-2に革のネームプレートを取り付けます。
指定された文字を印字したネームプレートの端を、元のステッチ跡をギリギリ覆うようにカットします。ネームプレートのコバに下穴を開け、本体に仮止めした上で縫い付けていきます。
今が暑さのピークですが、あと一月半ほどでA-2が最も活躍する時期になりますね。

*お盆の期間中も平常営業しております。
ネームプレート鋭意製作中
今回は奈良県の方からの依頼です。
お送りいただいたA-2には、元々ネームプレートが縫い付けられており、それが取り外されています。当然元のステッチ穴は残ったままになっていますので、それをピッタリ覆う大きさであらたに製作します。

*お盆の期間中も平常営業しております。
本日の修理品
最近のTシャツ(国産or中国産)のボディは頑丈なものが多くなり、以前のようにワンシーズンで首周りがダレてしまうことが少なくなりました。
それに比べるとあまり進歩の無いMADE IN USAのボディは、洗濯したものをハンガー干ししただけで首周りが広がってしまうものがあります。
今回はそんなUSA物のTシャツの首周り(天幅)の修正です。
左右のネックポイントから肩先までをダーツ状に縫いこんで、首周りを小さくしました。カットソーの縫製には専用の針と糸を使用します。縫い代端はロックミシンで始末します。

画像上/修正前

画像中/修正後
マチェーテ
このマンガのようなストーリー展開、残酷な映像表現、俳優陣の大袈裟な演技などはかつてのマカロニウエスタンを彷彿とさせる。
娯楽映画はこれでいいのさ!と言わんばかりのロバート・ロドリゲス監督の派手な作品である。そしてこのバカバカしくも楽しい映画に、いずれも主役級の俳優が脇役として登場する。ロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、スティーヴン・セガール、ジェフ・フェイヒー、ミシェル・ロドリゲス、ドン・ジョンソン、リンジー・ローハンといった豪華すぎる顔ぶれ。そして主演は「デスペラード」以来、ロドリゲス作品に多く出演するダニー・トレホ。この恐ろしい岩石の様な顔の俳優は、かつて本当の悪人で、麻薬中毒でもあった。体中の入れ墨はもちろん本物で、チカノマフィア特有の図柄である。
ストーリーは、妻子を殺害された元メキシコの捜査官マチェーテ(トレホ)が、蜜入獄して流れ着いたテキサスの町で、再び犯人の麻薬王(セガール)と対決するというもの。
マチェーテ(山刀)での立ち回り、拳銃から重機関銃まで使った銃撃戦、ホッピングするローライダー、チョッパー、マスクマンの殺し屋、女優陣のコスプレ等々ロドリゲス監督ならではギミックが満載。
このB級テイストの娯楽映画を余裕を持って楽しめるのは、やはりある程度通俗的な作品も観てきた人達であろう。

追記/そういえばクエンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」でMrブルーを演じたエディー・バンカーは、自らの犯罪体験を元に小説を書いているが、数年前に和訳出版された「エドワード・バンカー自伝」の中で、たびたび刑務所の中でダニー・トレホと顔を合わせたことを書いていた。
パッチ縫い付け
裏地がオレンジ色のレスキューカラーになったMA-1に当店の刺繍エアフォースパッチを縫い付けます。
MA-1に限らず、ほぼ全てのジャケットやブルゾンは、袖山部分で表地と裏地は固定されておらず、浮いた状態になっています。これは着用して体を動かした時の運動量に余裕を持たせる為と、袖山を縫い込んでしまうと、縫製作業上も不都合があるためです。
上腕にパッチを貫通させて縫い付ける場合、表裏の袖山の正しい位置をきちんと確認しないと縫いずれがおき、棚皺やツレが出ることがあります。
イングランドコンチョ
二の字に穴の開いたこのコンチョは、イングランドコンチョと呼ばれるものです。
この穴に裏から革帯を通してベルトに固定してコンチョベルトを作ったり、チャップスやスパーの固定にも用いられます。画像の様に革帯の端を表側に出してリボンのように使えばアクセントにもなります。
今回はバイクの外装に使用します。

画像上/短冊に切った革に二か所、切り込みを入れる。

画像下/コンチョの穴に革帯を通し、切り込みをくぐらせてリボン状にする。
ニューヨーク、狼たちの野望
この映画にこの邦題はないだろうというのが観終わった後の率直な感想。
しかし作品自体は小粒ながら素晴らしい。内容もよくわからずに借りてきたが、たまにこうした当たりを引くことがある。
ニューヨークのスタテン島を舞台に、3人の男の人生が交錯する。聾唖で肉屋の店員をしている老人(シーモア・カッセル)、清掃作業員として働きながら強盗を企てる新婚の男(イーサン・ホーク)、殺害した死体を毎回袋に詰めて肉屋に持ち込み、処分を強要するマフィアのボス(ヴィンセント・ドノフリオ)。
肉屋の店頭で偶然3人が居合わせるシーンから、並行してそれぞれの人生を描き、意外なかたち収束に向かう関系を描いている。最近この群像劇のようなスタイルの映画がずいぶん多くなったように思う。同じイーサン・ホークが出演した近作の「クロッシング」も同じ手法である。
イーサン・ホークやヴィンセント・ドノフリオの達者な演技もさることながら、やはり印象に残るのは独特の哀感があり、どことなくチャーミングなシーモア・カッセル爺だろう。この役を他の俳優が演じていたら、映画の印象自体が違うものになっていたのじゃないだろうか。
派手さは無いが、よく練られた脚本で、シリアスドラマにブラックユーモアの要素を加えたような絶妙な作品に仕上がっている。
怪奇現象
毎年お盆間近のこの時期になると、きまって店内で不思議な音が鳴り出す。
ピシッ、ピシッと小枝を踏みつけて歩く様な音である。
備え付けの音響器機のノイズではなく、ミシンなどの機械音とも違う。何の動きも無い空間で、突然音が鳴るのだ。
ある人はこれをラップ現象と呼ぶ。
…恐ろしいことである。
もしかしたら店の奥に鎮座するカウボーイきよじに憑依した霊の呪いかもしれない。日頃からとことん不信心なオーナーを戒めるサインととれなくもない。スピリチュアリズムの大家、江原啓之大先生であれば、たちどころに霊界からのメッセージであると断言するにちがいない。
しかーし…じつはこれ、無垢の木材が乾燥していく過程で反りが出て、内部がひび割れる時の音。特に日射しの強いこの時期に集中する。
当店の床には3,5センチ厚の無垢材を使っており、施工段階で100%水分が抜けてはいなかったということだ。完成時は隣り合う木材の合わせ目はピッタリで、紙一枚入らなかったが、15年以上経った今では3〜5ミリ隙間が空いている。その分乾燥して木が痩せたということになる。これはもちろん施工段階である程度予想が出来たことである。普通はコンパネを敷いた上で頑丈で変形しないウレタン仕上げのフローリングにするが、どうしても素地のままの材木を使いたかったのでこの仕様にした。
今では変色して傷だらけだが、良い味を出している。

画像下/余った床材を利用して製作したブーツ用のラック。古材風にペイント。
ウエスタンシャツ鋭意製作中
ショップでオリジナル展開しているウエスタンシャツは、買い付けた生地をテーラーの職人さんのところで裁断、縫製してもらい、スナップ釦を店内で打ち込んでいます。
これはテーラーさんではスナップ釦の打ち込みが出来ず、その工程のみ外部委託するとかなりコストアップしてしまうので、店内で対応するようになったのです。
今回、釦の色はグリーンのチェック生地に合わせて黒色を選択しました。スナップ釦は、上前立てと下前立てをそれぞれのパーツで挟み込んでカシメていきます。カシメが強すぎると留め辛くなり、弱すぎると抜けてしまいますので加減が必要です。
フェイク塗装(その参)
当店の、枕木を積んだ正面階段を上がると、ネコの額ほどのアプローチがある。
床面は凸凹したレンガ敷きになっているが、これも新品の素焼きのレンガの角を削り、漆喰と顔料で色付けしたものである。ガーデニングがブームになって以降は、アンティーク風レンガが一般家庭の外構にも用いられるようになり、その辺のホームセンターで手軽に買えるようになった。しかしそれもここ10年ぐらいのことで、それ以前はそんな気の利いたものはほとんど流通しておらず、現在のようにインターネットでお取り寄せというわけにもいかなかった。結局新品を加工してそれらしく仕上げようということになったのだ。もちろんこの作業も現在進行形で時折色が変化している。

*傘立てとして使っている素焼きの壷は常滑で購入したもの。メキシコ風にサボテンのペイントを入れた。その奥はブリキ製のジョーロ。