店長日記

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開花間近
気温も上がり、開花間近のメキシコ万年草。
つぼみが開きかけると、茎が天に向かって急激に伸び上がるのでわかりやすい。
ゴ−ルデンウイーク中は美しい花壇でお客様をお迎え出来ます。
本日の修理品
当店で販売するKC'S(ケイシイズ)のウォッチのムーブメントはクオーツ(電池式)です。
販売時に付属するモニター電池で1~2年はお使いいただけますが、その後は2年ごとに電池交換が必要になります。当店では常時交換用の電池をストックしておりますので、即時対応いたします。
今回は不動になって数年経っている状態で持ち込まれました。
ムーブメントを固定するバネ棒が一本紛失し、ガラス面の角も小さく欠けていたので、何かにぶつけたか落としたようです。裏蓋を開けるまで状態はわかりませんでしたが内部に異常はなく、新品の電池に交換するとすんなり動きだしました。
新しいバネ棒で固定し、修理完了です。

*基本的に当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。 
ウエスタンシャツ着丈つめ
ご購入いただいた当店のウエスタンシャツは、着丈を比較的短め(Mサイズで68センチ)に設定していますが、さらに短くしたいとのご要望で、仕上りで2,5センチ短く加工しました。

画像中/ビフォー

画像下/アフター
 
今日は週末に入荷した商品の撮影&アップロードと、たまってしまった加工作業を一気に仕上げていきます。
    
勇気ある追跡
少年時代からたくさん見た西部劇作品のひとつであったのだが、昨年観たこの映画のリメイク作品「トゥルー・グリット」があまりに素晴らしい出来だったので、このオリジナルのアナログ作品もあらためて観てみたくなったのだ。
こういうのも映画の一つの楽しみ方だと思う。
近くのレンタルビデオ屋は、誰がこんなもの観るのかと思うような韓流ドラマが中央什器を占領しているが、奥の片隅に申し訳程度の西部劇コーナーがある。そこにひっそり置かれているのだが、こういった旧作はほとんど手に取る人もいないにちがいない。
リメイク同様本作も原作小説に忠実なようで、物語りの大筋は変わりない。父の形見の大型拳銃コルト・ドラグーンを手に復讐を誓う少女マティ(本作ではキム・ダービー)を軸に荒くれの保安官コグバーン(ジョン・ウェイン)、テキサスレンジャーのラ・ビーフ(カントリーシンガーのグレン・キャンベル)も加わり、ならず者討伐の旅が始まる。雄大な自然をバックに南北戦争後の混乱も織り交ぜながらストーリーが展開していく。
ジョン・ウェインにとってはほとんど素のままといった感じのタフで茶目っ気のあるキャラクターでオスカー受賞した記念的作品でもある。敵役にはゴッドファーザーのトム・ヘイゲン役でスターになる前のロバート・デュバルが扮し、今回観直して初めて気付いたのだが、すぐに殺されるチンピラ役でデニス・ホッパーも出演している。
映画史に残る4対1の馬上の決闘シーンは美しい大自然を背景にしたロングショットが印象的だ。用心鉄を大きく改造したウインチェスターライフルを片手でクルリとまわして弾丸を装填するシーンは何度も観て目に焼き付いている。
シンプルなストーリーの中に普遍的なテーマが凝縮されており完成度は高い。
「トゥルー・グリット」をご覧になった方にも、そうでない方にもお奨めしたい1969年の傑作。
新刊本であるため、ご紹介
『COWBOY&INDIAN』 イースト・コミュニケーションズ

先日商談にお邪魔した際にFUNNYの営業次長からいただいたムック本。
同名のコアなウエスタン雑誌がアメリカで発行されているが、これはFREE&EASYの別冊。
主に衣類と雑貨に絞って、日常生活に取り入れる事の出来るウエスタンアイテムを美しい写真で詳しく紹介している。インポート製品だけではなく、国内屈指の職人達の手によるアイテムも多数掲載。
コーデュネート一つで、タウンウエアとして十分通用するウエスタンファッションの可能性を示し、そのノウハウが詰まっている。
ビギナーにもおすすめしたい一冊。
ブラス、レザー材料高騰につき
シルバーほどではないにせよ、原価高騰は他の材料にも及んでいます。
当店で独自に展開しているスタッズベルトの革帯、真鍮キャストのダブルピンバックルも同様。
これらの材料は発注数にミニマムがあり、数ヶ月おきにまとめて手配するので、発注の度に仕切値が上昇しているのがよくわかります。
そろそろ上代に反映させようと思案中。
当店のスタッズベルトは価格の設定が安すぎるとも言われておりますゆえ…。
本日の修理品
ナイロンジャケットのフロントファスナーの修理品です。
ファスナーの丸ごと交換が必要なケースですが、他社製品でもあり、同じファスナーで対応出来るわけではありません。しかしとにかくちゃんと開け閉め出来るようになれば良いということでしたので、お預かりしました。
ストックしている汎用品のファスナーの中で使えるものを探しましたが、同じような色では長さが足りず、結局YKKの濃色のもので対応しました。
裏地付きで化繊の中綿も入っており、解体作業が意外に大変です。

画像1/樹脂製のスライダーが破損している状態。メーカー不明だが、おそらく東南アジア製。YKKならまず破損することはない。

画像2/前端を解体してファスナーテープを取り外すのに非常に手間取った。

画像3/ファスナーテープを縫い付ける位置にまで中綿が入っており、元通り縫い直すのも大変。

画像4/完成。前立ては比翼になっておりマジックテープも付いている。

FUNNYインディアン・モカシン
ファニーのモカシンシリーズの中では男性のユーザーに好評なのがこのデザートタイプです。
昨年マイナーチェンジし、よりシンプルで所謂デザートブーツに近いデザインに変更になりました。
店頭でレザーのサンプルをご覧いただき、レザーの種類や色の組み合わせを自由に決めていただく事が出来ます。パーツごとに素材変更が可能で、さらにはステッチやソールの色も選択していただくので組み合わせは無限大です。
今回はかなり遊びの入った春らしい配色で、アパレル関係の方からのオーダーです。

価格/16400円

*店頭にて注文製作を承ります。12種類のデザイン、30種類以上の素材、3色のソール、コンチョやビーズのオプションなどを自由に組み合わせて頂く亊が出来ます。子供サイズ(13〜20センチ)男女サイズ(23〜29センチ)。ご注文より納品まで約1ヶ月半かかります。
シルバー材料高騰につき
昨日は商談でFUNNY大阪本社をたずねたが、店頭在庫が薄くなっているシルバー製品の補充が大事な用件のひとつだった。
ここ数年の原材料の急激な値上がりで銀製品は暴騰し、上げ止まったままである。
いずれ反転するかもと様子見していたがその気配は無く、全くフォローしないわけにもいかないので比較的値頃感のある石もののペンダントヘッド中心にピックアップした。明日には着荷するのでWEBでも追々ご紹介していくつもり。
しかし銀材料を大量に使用するバックルはついに材料の変更を余儀なくされたようだ。
重量感のある銀無垢のバックルを生産し続けていたVOGT社の新製品は、真鍮の平板の上に銀の平板を重ねて接合し(銀4分/真鍮6分)、その上から従来のようにエングレーブを施すものに変わっていた。銀の層に厚みがあるので一見わからないが、透かし彫りのタイプだと切断面の奥に真鍮の色が出ている。その材料変更でなんとか従来の価格設定(58000円〜128000円)を維持している状態だ。
VOGTの兄弟ブランドで銀無垢素材ながら工程数を減らしてリーズナブルに提供していたエルク・クリークはブランド自体が消滅していた(FUNNYのHP上では紹介されたままになっているが…)。
そんなわけで今後、純銀製のバックルは生産自体が減り、入手困難になる模様。

*画像はVOGTが展開してきた3ピースバックル(銀無垢)の最終分。
上から49000円(旧価格でかなりお値打ち)、63000円(透かし入り)、85000円(ロープエッジ)
昨日のニュースより
尖閣諸島:石原知事「都が購入」…民間所有者と合意

訪米中の東京都の石原慎太郎知事は16日、ワシントンで講演し、沖縄県・尖閣諸島の一部を都が購入することで民間の土地所有者と基本合意したことを明らかにした。都議会の承認を得たうえで年内に購入手続きに入りたい考えという。尖閣諸島は中国も領有権を主張しており、波紋を広げそうだ。
(以上引用)

昨日は大阪出張であったが、朝出がけにこの一報を聞き、なんだか気分が高揚した。
タイミングといい、ワシントンで発表するという政治センスも都知事らしい。
この英断で、国の無為無策に一石を投じることにもなった。
再会
昨日、私が当地で商売を始めたころからの友人N君が十数年ぶりに来店した。
彼は長い間仕事で地元を離れていて、つい先頃帰省したばかりだそうだ。
改装後の大きく変わった店内の様子を見ながら、この場所に新店舗を建てたときのことに話が及ぶ。外構工事で枕木を使う事になり、それを運搬する際に彼には世話になったのだった。
枕木は最近でこそホームセンターで購入できるようになったが、当店で土留めと正面階段に利用している大量の枕木は当時名鉄富貴駅から入れ替えの際 に出たものをいただいてきたものだ。
通常償却済みの枕木は出入りの業者が引き取るのだが、名古屋鉄道の施設本部にコネクションがあったので話をつ けてもらい、菓子折り一つで貰い受けに行った。
その時にシヴォレーのトラックに乗っていたN君は二つ返事で運搬を引き受けてくれたのだ。
現場に着くと鉄道施設の中に入るということで、ご丁寧にヘルメットをかぶって蛍光のタスキを付けた係の人が二人ついてくれ、線路脇に車を止めて運 び出しをした。結局一回では運びきれずに二往復したが、重くて硬い栗の枕木を満載しても5700CCの強力なエンジンは余裕の走りだった。
荷台にはずいぶん傷が付いてしまったが、鷹揚なN君は気にもせずへらへらと笑っていた。
その枕木は一本残らず利用し、ずいぶん傷みがきてはいるものの、今も店舗の一部として役割を果たしているのだ。
春の陽気に
久々に姿を現した黒猫。
SHOP西側の外構工事現場で日向ぼっこ。奥の土間へとつづくアプローチ部分の工事は材料調達の関係で中断している。
店舗運営に直接関わる部分以外はスローなペースで進めているのだ。
シャツ着丈詰め
かなりのオーバーサイズだったので大胆にカットしました。
比較的安定した平織り生地なのできれいにラインも修正できます。
レザージャケット袖丈詰め完了
お預かりしたライダースジャケットのリフォーム仕上げ工程。

画像上/縫い代分を内側に折り返した状態でコバステッチ。シーム部分は革が8枚重なるため非常に縫い辛い。ここまでの間に裏地の始末などいくつかの工程がありましたが、画像を撮り忘れました。

画像中/ジッパーの長さを詰めた際に取り外した開き止まりのU字金具をエンド部分に挟み込んで固定。

画像下/完成。刺繍のファイヤーパターンの先端が切れないギリギリの長さで収めてあります。
本日のニュースより
鳩山元総理、今度は「パレスチナに行きたい」 

イラン訪問で批判を受けている鳩山元総理大臣が、来日しているパレスチナのアッバス大統領と会談し、近く現地を訪問したいとの意向を示しました。
鳩山元総理大臣:「ぜひ、できるだけ早いうちにパレスチナに来て下さいというふうに向こうから大変温かいお申し出がありましたので、できるだけ早いうちに訪れるような機会を持ちたい」
また、中東和平について、鳩山氏は「民族の自決権を支持する」とパレスチナの主張を支持する考えを示しました。政府の制止を振り切ってのイラン訪問で批判を集める鳩山元総理ですが、外交への意欲は衰えず、政府・与党内からは冷ややかな声も出てきそうです。
(以上引用)

友愛全開!日本終了!
イランに続いて中東の火薬庫パレスチナでもルーピー鳩山の本領発揮か?
今度はイスラエル批判の言質を取られ、利用されるに違いない。

マジで死ね!鳩山。
レザージャケット袖丈詰め
今日からレザーのライダースジャケットの袖丈ツメの作業にあたります。
東北のお客様からオファーをいただいたのですが、メールの添付画像を見た段階では非常に難しいケースでした。
袖口はジッパーで開閉するマチ付きタイプで、丁寧なことにジッパーのまわりはムシが隠れるように玉縁まで付いています。切り替え部分では革が何層にも重なります。もちろん裏地付き。
仕事としてお受けする以上はきちんと仕上げるのが前提ですが、当店のミシンの性能でこなせるかどうか判断がつきませんでした。加えてこうしたケースは見積もりを立てるのが難しいのです。正直、やってみないと何時間かかるかわかりません。タイムチャージで後で請求するのが一番合理的ですが、衣料品の修理ではそういうわけにもいきません。そのあたりを率直にお伝えして一度はお断りいたしました。
しかしどうにも長い袖口をなんとかしたいとご希望で、一度現物を見た上で判断させていただくことになりました。
宅急便でジャケットを送っていただき、結果的には一番厚い部分が当店のミシンの押え金にギリギリ収まる厚みだったのでお受けすることになったのです。工賃は見計らいでご請求しましたが、なんとかその範囲内で作業完了させるつもりです。

画像中/両袖口を約3,5センチカットする。仕上り位置をマーキング。

画像下/縫い代部分を残して袖先と裏地を裁断。ジッパーは開き止まりのU字金具を取り外し(再利用する)、不要な分をカットする。

今日のところはここまで。
パッチ縫い付け
何度かリピートいただいている九州のお客様のA-2。
このボディはゴートスキン(山羊革)製です。1990年代以降のアメリカ製のA-2にはよくこの革が用いられています。
375TH爆撃隊仕様。
私の道具達
常連のお客様にお世話いただいて入手した高圧洗浄機。
日動工業という国内メーカーのもの。
水道ホースを直接本体にジョイントして水を供給する。家庭用100ボルト電源で使用出来、充分なパワーを発揮する。
レンガとレンガの間や壁のタイルの目地に詰まった汚れを落とすのに非常に便利だ。何より手作業では困難なところも短時間であっという間にキレイになってしまう。
原理的には水をスピンさせながら飛ばすことで直線で飛ばすよりパワーが得られるらしい。
散水用のノズルや洗車用のブラシも付属しているがこちらはまだ試していない。
パッチ縫いつけ
今回は北陸からの持ち込み依頼で、お客様とは宅急便でのやりとりになります。
A-2の左腕に取り付ける小ぶりなCBI章は、革でパッチワークされたしっかりしたつくりです。
鋭角的なデザインのパッチは、角の先端に針を落としてミシンを方向転換させるときに糸のテンションが緩まないよう注意が必要です。
チャップスジーンズ改・一本追加
今回も30インチをベースにウエストを2インチほど拡げ、裾もカットします。
先週製作したばかりなので段取り良く作業が進みますが、工程数が多くミシンも3台を使い分けるのでそれなりに時間がかかります。加えて今回は裾のカット分が多く、どうしても一番下のコンチョの留め位置を上にずらす必要があり、それに合わせてハトメも打ち替えます。