店長日記

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パッチ縫い付け
こういうオファーは初めてですが、米陸軍のエンジのベレーに刺繍パッチの縫い付け依頼です。
ベレー帽はフェルトを蒸気で成形しますので全体が曲面になっていますが、帽章を縫い付ける部分だけは平面が出ています。帽章が直立するように裏側には半月形の硬質の芯地も入っています。
縫い付けは芯地をはねた状態で、フェルト地のみにおこないます。

画像上/帽章をマチ針で固定するが、動きやすいので直角に打ち込む。

画像中/縫い上がりの状態。表側は黄色、裏側はエンジ色の50番糸を使用。縫い止まりの糸は裏側へ引き出す。

画像下/作業完了。
官房長官、中国大使発言は個人的見解

藤村修官房長官は7日午後の記者会見で、丹羽宇一郎駐中国大使が英紙のインタビューに対し、東京都による尖閣諸島購入計画を「日中関係に極めて深刻な危機をもたらす」と批判したことについて、「個人的見解を述べたということで、政府の立場を表明したものでは全くない」と語った。藤村長官は「外務省から注意したと報告を受けている」と説明した。
(以上引用)

中国大使として取材を受けて発言したのだから、「個人的見解」ではすまされない。
もともと中国に沢山利権を持っている商売人を大使にするのが間違い。
更迭すべし!
無垢材ゆえ…
店舗改装後はじめての夏を迎えようとしているが、ちょっとした不具合が発生している。
構造材に檜や松の無垢材を使っているため、気温の上昇とともにヤニが出始めたのだ。
今のところ確認出来たのは3カ所だが、まだ増える可能性もある。とりあえず天井近くの2カ所はプラスチックの塗料の蓋を受け皿がわりにネジ止めして対応した。さらにフィッティングルームの側板からの染み出しには台所用スポンジでカバーをしてヤニが落ちるのを防いでいる。
この材木のヤニはなかなか手強くて、服に付くときれいに落とすのは困難なのだ。
ヤニは一定期間を過ぎれば出なくなるが、今後もしばらくは注意していかねばならない。
外構工事進行中
ひきつづきDIYでのパーゴラ製作。
脚立をかけて古くなったパーゴラを撤去した跡に新しい材料で組んでいく。
前回製作した時には、全体を組み上げてから壁面に取り付けたが、重量があったために非常に大変であった。その反省から、今回は材料を一本ずつ上げてステーで固定していく事にした。

画像上/壁面に軸になる2×6材を固定。左端の縦柱は今までのものをそのまま利用する。

画像中/3メートル弱の土台となる材料を平行に固定しようとするが、反りがひどくて大変。端材を使って急ごしらえのクランプを作り、脚立の上で修正しつつ固定した。

画像下/丸太の横木をステーで留めて完成。
外構工事進行中
10年以上前に自作したパーゴラもそろそろ寿命のようだ。
長い間、強い西日と風雨にさらされてカサカサになってしまったので全面的につくりかえることにした。
気温が上昇する前に外周りの作業は一通り終えてしまいたい。

画像上/朽ち果てそうな状態になってしまったパーゴラ。

画像中/ホームセンターで防腐処理済みの2×6材と横木にする丸太をカットしてもらった。

画像下/組み上げる前にキシラデコールで塗装した。現状では横木に2×4材を使用しているが今回は丸太を短冊に切って使用する。
本日の修理品
FUNNYのウォレットに使われているジッパーのスライダー交換に対応しました。
小銭入れのジッパーの引き手が欠損し、それを留めている豆ナスカンの小さな板バネが破損している状態です。
ジッパーのスライダー部分は、ボックス(本体)+豆ナスカン+引き手で構成されていますが、ボックス及び豆ナスカンが破損した場合は、ボックスごと交換になり、ジッパーのエンド部分を一旦はずす必要がありますのでお預かりになります。

画像上/破損した豆ナスカン。

画像中/当店がストックしている新品のジッパー。

画像下/交換完了。取り外したスライダーのナスカンは先端の板バネが破損しているのがおわかりになるだろうか。

*この修理に関しましては当店で販売した商品以外はお断りいたします。
トニーラマベルト+モンタナバックル
トニーラマのクラフトベルトに、モンタナシルバースミス社の3ピースバックルをセットして納品します。
このモンタナ社の製品はバックルとベルトを通すカン、エンドチップがセットになっており、1,5インチ(38ミリ)幅対応です。それに合わせてトニーラマのC40429をチョイスしていただきました。
バックルとカンは裏からネジで固定されているのでこれを外して交換するだけですが、エンドチップは多くの場合、装着するのに加工が必要になります。ベルトの剣先の形状や厚さは様々で、1,5インチ対応で作られていても、汎用品のチップがポン付けできる事はあまりありません。
今回もベルト中心部の厚みを若干漉いて、上下のコバもわずかに落としてやらないと収まりません。

画像1/上がモンタナ社の3ピース。銀メッキ仕上げ。

画像2/留めネジを外した状態。このモンタナ社のバックルはフック式でセンターピンが無い。

画像3/剣先の裏中心部とコバを革削ぎで削っていく。このベルトは合わせ革でコバにステッチも入っているため革漉き機は使えない。

画像4/チップをはめ込んだら、裏中央のツメ(チップリムーバー)をポンチで叩き込んで固定する。

画像5/交換完了。
本日の修理品
昨日ファニーのキャンティーンキーホルダーのクラスプ交換をしましたが、別の方からクラスプを取り外してナスカンに交換出来ないかとご要望がありました。
Lサイズのナスカン(37ミリコンチョのキーホルダー用)が丁度取り付け部分の幅が同じなので、これを使用します。

画像上/赤茶のラティーゴレザーのキーホルダー。コンチョは以前50セントリバティに交換済み。クラスプが破損しているわけではない。

画像中/コンチョは裏からネジ止めだが、キーホルダーの中央部はカシメ打ちとなっており、周辺を削って取り外す必要がある。

画像下/ナスカンに差し替えてカシメを打ち直し。ナスカンに交換した事で軸が360度回転する。
祝!尖閣寄付金、10億円突破
本日のニュースより

尖閣寄付、10億円突破=「国土守る」思い受け止め—石原都知事
東京都の石原慎太郎知事は1日の記者会見で、沖縄県の尖閣諸島の購入費用に充てるため全国から集めている寄付金が10億円を突破したことを明らかにした。知事は「都民、国民の『国土を守りたい』との強い思いを受け止める」と述べ、購入に向けた手続きを進める考えを示した。
都によると、同日正午現在の寄付金総額は10億1048万円に達し7万件を上回った。知事は「寄付で島の購入を賄えるなら、それに越したことはない。税金使わずに済む」と語った。 
(以上引用)

これは一つの国民運動になりつつある。
大手メディアがほとんど取り上げていないにもかかわらず、志の有る人達が自分で口座番号を調べてカンパした額があっというまに大台を突破したのだ。

*以下寄付金の入金先

みずほ銀行東京都庁出張所(店番号777)・普通口座1053860「東京都尖閣諸島寄附金」
本日の修理品
ファニーのレザープロダクトの中で、「ウエスタンレザー」のブランドネームで供給される商品があります。
ファニーの商品群の中でも、チャップスやガンベルトといったコアなアイテムはほとんどこのラインで製作されますが、たった一人の職人の手によるものです。その人はファニーの東大阪の工場内に自分の作業スペースを持っていますが、社員ではなく、あくまで個人事業主であり、店子としてファニーの工場を借りているというちょっと変わった業態です。もちろん商品の受注やデリバリーはファニーが行っています。一度工場にお邪魔した時にお見かけしましたが、作業の真最中だったのでお話も出来ませんでしたが…。
さて、そのウエスタンレザーのロングセラー、キャンティーンキーホルダーの修理です。
このキーホルダーにはダイキャストの大きなクラスプが使われていますが、バネ棒の先端が折れて固定出来なくなっています。
取り付け部分のカシメを取り外し、クラスプ本体を新品交換して再度カシメ打ちをします。
威風堂々
入店後、通路の真ん中でゆったりと寝そべる黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)。
ナッシュビル
DVD化されたら観てみたいと思っていた作品だった。
名匠ロバート・アルトマン監督の玄人筋から評価の高い70年代の群像劇。
カントリーミュージックの聖地、テネシー州ナッシュビルに集う業界関係者たちの日常をドキュメンタリータッチで同時並行に描き、当然ながらたくさんの演奏シーンも盛り込まれている。
キャストにはそれぞれモデルとなる人物がいるようで、それをそこそこメジャーな俳優達が演じている。なにかのはずみで撮影に紛れ込んでしまったようにスター俳優がカメオで出ていたりもする。
しかし登場人物がやたらに多く、人間模様が複雑すぎてとてもついていけない作品であった。
2時間を越える映画だし、もう少し整理されてキャラクターが描き込まれていないとちょっと辛い。ラストの銃撃事件も伏線も無く唐突すぎる感じがする。
演奏シーンは沢山あるのでカントリーが好きな人はその部分だけは楽しめるかも(個人的にはロニー・ブレークリーが歌うTapedeck in His Tractorは良い曲だと思う)。その他70年代のヒッピー文化(ジェフ・ゴールドブラムがサイケ調のファッションでワーゲンの三輪チョッパーで登場する)や、60〜70年代のアメリカ車に興味のある人は割り切ってそこだけ観ればいいかもしれない。
この作品は何度か観直せば違った感想を持つかもしれないが、どうにもそこまでしようという気が起きそうにない。
ビュイック始末記(自動車検査編)
一週間遅れで引き上げにきてくれたガレージ井口さんの積車に乗せられ、静岡の工場へ。
2〜3週間後にはパリッと新しくなった足回りで納車される予定♪
人権委法案、今国会断念=異論根強く—政府・民主

政府・民主党は29日、法務省の外局として人権救済機関「人権委員会」を設置する法案の今国会提出を見送る方針を固めた。自民党を中心に「人権委が強力な権限を持つ恐れがある」との異論がある上、今国会は各種法案の処理が停滞し、日程が窮屈になっていることが影響した。
法務省の政務三役の一人は29日、人権委設置法案について「自民党保守派の反発が強い」と指摘。民主党国対幹部も「6月21日の会期末が近づいたこの時期の新法案提出は無理だ」と語った。
(以上引用)

これは極めて重要な法案で、それなのに大手マスコミが意図的に取り上げてこなかったふしがある。
人権擁護などというと聞こえが良いが、内容は人権に名を借りた言論封殺なのだ。
こんな法案が成立したら、喜ぶのは生活保護を不正受給するコジキ野郎や、逮捕直前にトンズラした中国人スパイたちだろう(ブログで「コジキ野郎」などと書いたら摘発対象になってしまう)。
このまま民主党とともに永久に葬り去ってもらいたい法案である。
外構工事進行中
西側のデッキから奥の枕木のアプローチに降りるのには段差があるが、敷きつめた枕木の長さが中途半端で隙間ができてしまっている。
余った枕木をカットして敷き詰めるのは大変なので、階段を新たにつくり直して延長することにした。近くのホームセンターで防腐処理された2×6のランバーをあらかじめ必要な寸法にカットしてもらい、DIYで設置する。

画像1/階段と枕木の隙間にコンクリートが30センチほど顔を出した状態。

画像2/先ずは階段を撤去するが、デッキ本体にしっかり固定されているので大きなバールでバリバリと引き剥がした。コンクリートの束石は再利用する。ちなみにこのデッキは数年前に友人の建築屋に頼んで製作した。

画像3/束石を手前に移動し、水平器で高さを調整しながら下地になるランバーを固定。

画像4/完成。色合いが違うが、近々デッキ本体と共にキシラデコールで塗装する予定。
外構工事進行中
店舗西側のアプローチに敷き詰める枕木の配置は決まり、これ以上差し替える可能性もないので、隣り合った枕木を鎹で繋ぎとめる。
ところが密度が高くて堅牢なのでなかなか鎹がまっすぐに入っていかず、結局ドリルで下穴を開けてから打ち込むことになった。
全部を繋ぎとめるとしっかりと安定し、どこを踏んでもグラグラすることはない。
引き続きアプローチ周辺の木工事に取り掛かるが、大がかりなところは今月中に完了の予定。
バックル交換
以前当店で販売したマニフォールドのオーバルバック付きのベルトにケイシイズのシングルピンのバックルを装着します。
このベルトの帯は38ミリ幅で厚みが7ミリと非常に厚く、専用設計のオーバルバックルは手縫いによって取り付けられています。基本的にバックル交換出来るようにはなっていません。
今回はシングルピンのバックルに交換したいというご要望で、対応可能な38ミリ幅と高さ(革の厚みを逃がすだけの隙間がある)でケイシイズのブライドルバックルを流用しました。取り付けにはシングルピンが収まる穴を開け直す必要もあります。

画像1/左が交換用のケイシイズのブライドルバックル(2100円)。

画像2/手縫いのステッチを切ってオーバルバックルを取り外した状態(裏側)。

画像3/センターにピンが収まるように長穴を開ける。

画像4/ブライドルバックルを通して手縫いで固定する。糸は米国産のシニューを使用。

画像5、6/取り付け完了。
本日の修理品
少し前にも同じような修理品に対応しましたが、裾上げのチェーンステッチの糸切れです。
部分的に三つ折りがパンクしていますが、生地が擦り切れているわけではないのでカケツギの必要はありません。糸を抜いた上で裾上げし直すか、前回同様グレイ系の綿糸で押えを入れるかですが、後者で対応しました。生地とともに糸色もかなり退色しており、新たに裾上げせずにそのままの雰囲気を残してリペアします。元のステッチに沿って細番手の綿糸でタタいていくので、補修跡はほとんどわからなくなります。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
名著であるため、ご紹介
『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』リチャード・ワイズマン著 文芸春秋

題名だけからすると、もしかしたら超常現象あるいは超常能力を肯定的にとらえた本かしら?…とおもわれるかもしれないが、さにあらず。
いつの世も日当りの悪いところに蔓延るカビのようなオカルト(超能力、占い、心霊現象)一切合切を科学者の視点から徹底的に否定し尽くした名著である。
筆者のワイズマン博士は、あらゆるオカルト現象の裏には脳の誤作動や、人間特有の心理メカニズムが働いていることをわかりやすく解説する。この本で特徴的なのは、誰でも超常現象と思い込みそうな事柄が、クイズ形式で各章に添えられている点だ(もちろん反証のためである)。オカルトを商売ネタとする詐欺師たちに強烈なとどめを刺し、同時に読み物としても楽しく仕上がっている。
自称霊能者、自称超能力者というのは大多数がウソつきで、一部が思い込みの激しい精神病質者である。このどっちかしかなく、「本物」など存在しないのだ。
博士のバックアップの一人として、当代一流のマジシャンにして究極の懐疑派・超能力者バスターのジェームズ・ランディなども登場する。
私のようなオカルト懐疑論者というか否定論者はふんふんと納得しながら読み下してしまうだけだが、こういった本はまだ社会経験の浅いピュアな10代の方が読めば目が開かれ、充分な予防効果が得られると思う。オカルトに傾倒すればオウム信者のように人生を棒に振ることも少なくなく(理系の最高学府を出た人間までいた)、これらに対してユルいというか寛容すぎる社会(霊能詐欺師がメインパーソナリティーでTV番組がつくられるようじゃね!)ではイカンと常々思っている。
外構工事進行中
今回の工事でアプローチに使用するため手当てした枕木は20本だが、2本ばかり余りが出そうである。
丁度正面階段に使用している枕木で傷みが激しいものがあるので、この際入れ替えてしまおうと思い立った。こういう作業はモチベーションが上がっている時にやってしまうに限る。気候的にもあまり暑くなってからではやる気が失せてしまうのだ。
ということで早朝に起き出して一人で作業にあたった。

画像1/上がりきったところは2本の枕木を鎹(かすがい)で束ねて置いているが、奥側の枕木はひび割れが酷い。今まで何度も補修しながら使ってきた。

画像2/鎹をバールで外して、今回交換する枕木をレンガの上に引っ張り出す。入れ替えの前に地面に枕木が直に接しないように合成樹脂の仕切りを敷く。

画像3/高さを調整するためにレンガを敷き、今回調達した枕木をはめ込む。ここまで枕木を動かすために丸太をコロのように使って曳いた。一人作業で力技でやったりしたら身体を壊すにちがいない。

画像4/多少反りがあったが、バールで押さえ込みつつ2本を鎹で固定したら目立たなくなった。

これだけの作業でも3時間近くかかってしまい、一度自宅に戻ってシャワーを浴びたら開店時間間近になってしまった。
今日はかなり消耗し、開店前にしてすでに一日の労働を終えたような気分である。