店長日記

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大阪出張
昨日は恒例の大阪出張。
新幹線で大阪に着くと、地下鉄、近鉄を乗り継いで、まずは荒本にあるファニー本社を訪問。
担当氏はこの春定年を迎え、現在有給休暇の消化中。定年後も不定期でファニーの勤務を続けることが決まっており、お付き合いの長い当方にはありがたい。客注案件がいくつかあって、顔見知りの若手社員の方にバックオーダーをお願いした。現物でピックアップした商品はまもなく入荷予定。
その後、東洋エンタープライズの展示会で心斎橋まで移動。
秋冬の定番商品に加え、素材から製作したビンテージのリプロ商品が並ぶ。昨年度に価格見直しがあったので、今期はほとんど値上げはない模様。
名古屋に帰着後は「やばとん」で食事。ボリュームがあって美味しいが、今日はちょっと胃もたれ気味。

画像1/行きの新幹線の中。読書タイム。

画像2/東洋の展示会場にて。年間通じて花粉症の担当野崎氏。この日は色鮮やかなサーマルシャツ(社外品)でお出迎え。

画像3/名古屋へ帰着後、久々に「やばとん」で夕食。

画像4/野崎氏のご厚意で、当店のお客様向けに非売品のバンダナをご提供いただきました。アイテムにかかわらず、東洋製品をお買い上げいただいた方にお付けします(先着6名様)。
ライダースウォレット+50¢スターコンチョ
お客様のご要望でライダースウォレットをあえてストラップレスで発注し、コンチョは意匠として本体に直留めします。
取り付けるコンチョは1964年のみに生産された900/1000の50セント・シルバーコインをベースにファニーでカスタムしたもの。コインの上にシルバーの台座と星型のブラスをロウ付けし、手作業で彫り物が入れられています。
ちなみに、最近流通している50セントのオールドコインは1965~1969年の400/1000シルバーが主流になっており、絵柄は全く同じですが、銀貨としての価値はそれほど高くありません。

画像1/ラティーゴレザーのライダースウォレットと同素材のキーホルダー。

画像2/ドロップハンドルも未装着のため、取り付け用の穴を開けて固定。

画像3/意匠のコンチョはお客様指定の位置に…。ジグを差し込んで表側だけに穴開け。コンチョの裏側はケネディの横顔。

画像4/キーホルダーにもワンウェイスナップでコンチョを取り付け。ウォレットレーンも同色のラティーゴレザー製をセットでお使いになります。
大阪府議会、維新が過半数 これからどうなる都構想

大阪維新の会は知事・市長のダブル選で完勝したことに加え、定数88の大阪府議会でも単独過半数を獲得することが確実となった。今後、大阪都構想を話し合う法定協議会で、維新単独で制度案をまとめられる可能性が高まり、実現に一歩近づいた。ただ2度目の住民投票に持ち込むには、府市両議会での制度案の議決がいる。過半数に届かなかった市議会では他会派との調整が必須だ。選挙戦ではいずれも反都構想で結束していた各党が、ダブル選や府議選での「民意」を踏まえどう出るかが注目される。
(以上引用)

維新の政策に対して対案を出すわけじゃなし、自民以下は防戦一方だった印象。
私の知る範囲では、府民では維新寄りの人が多かった。
さて、明日はその大阪へ日帰り出張。
エアフォースパッチ完成
画像では伝わり難いんですが、塗面に多少の凹凸感と刷毛痕も残して仕上げとしています。
手描きのタッチを残しつつも形を崩さず、尚且つプリントのように安っぽく整いすぎないあたりを狙っております。シンプルなデザインですが出隅が多く、非常に手間のかかるパッチです。
継続製作のため低価格設定。

価格/8000円(税別)
本日のニュースより
台日友好、令和でも 台湾元少年工2人、旧交温め 伊勢原

太平洋戦争中、神奈川県の座間、大和両市にあった旧日本海軍の航空機工場「高座海軍工廠(しょう)」で働いていた台湾人の元少年工2人が2日、伊勢原市内を訪れ、日本人の元同僚や友人らと旧交を温めた。1日に新元号「令和」が発表されたが、2人は「高齢となったが、令和の世も台日両国の友好のために尽くしたい」と語った。同工廠では1943(昭和18)年から、志願して選抜試験に合格した台湾人の少年工約8400人が戦闘機「雷電」の生産などに携わった。現在も「日本は第二の故郷」と懐かしみ、日本人の元同僚や遺族らと毎年交流を重ねている。
この日は、日本人の元工員や軍人を中心とする「高座日台の会」が開いた年次総会に出席するため、来日した。台中市から訪れた元少年工の何春樹さん(89)は「今年も元気に再会できてうれしい」と語り、同会の会長で女学生時代に工廠に勤務した佐野た香さん(91)は「お互いに高齢になって参加できない人も増えている。体が続く限り交流を深めていきたい」と笑顔を見せた。
(以上引用)

これこそがマトモな国際交流というもの。
70年以上経ても信義を忘れない人達がいる。
台湾同様日本と合邦であった朝鮮半島の徴用工はカネをせびってくるのだから、民族性の違いが際立つ。
エアフォースパッチ鋭意製作中
一応定番商品として展開している手描きの第5空軍ショルダーパッチ。
ストックが無くなったので補充制作。
今回はトリミングにホースハイドを使用。

画像1/金型でトリムを打ち抜き。プレスが無いので、大型のハンマーを使う。

画像2/いつもは境界を綺麗に塗り分けるために白い部分を先に塗り、その後周辺色を乗せているが、今回は逆にネイビーから塗ってみた。

画像3、4/細筆で細かく出隅を追っていくのは難しい。
本日の修理品/シュガーケーン スタンダードジーンズ
濃紺状態からの着用で美しく色落ちしたスタンダードタイプ。
昔ながらの耳付きデニムを使用し、長らく12800円(税別)の価格を据え置いてきましたが、昨シーズン14800円(税別)に値上がりしました。それでも、この手の製品の中では抜群にコストパフォーマンスに優れていると言えます。ムダに高いだけのレプリカジーンズは沢山ありますので…。
インシームの太腿部分が左右で擦れ合って穴になっていますので、拡がらないように裏張りしてタタキで補修しておきます。

画像1/普通の洗濯を繰り返して数年着用。

画像2/ビフォー。インシームは縫い代片倒し(現代的なジーンズは二本針巻き伏せ)で、穴が広がりやすい。

画像3、4/アフター。
スマホケースリメイク
昨日の続きで、スマホケースのあき口の形状修正。

画像1/剣先抜きでU字に切り込みを入れたところからあき口までは、逆カーブのラインに沿ってナイフで切っていきます。

画像2/裁ち端を綺麗に仕上がるため綿棒で糊付け。

画像3/糊が乾く直前にコバ磨き。

画像4/作業完了。
スマホケースリメイク
お買い上げいただいたばかりのヌメ革のスマホケース。
ご要望であき口の切り込みを深く入れ直し、納品します。
今回のように形として出来上がっているレザー製品の形状修正は、作業し辛いことが多いです。

画像1/ビフォー。

画像2/中央の飾りコンチョの取り外しは中々大変。中央のステッチも飾りで入っているだけ。

画像3/S字のカーブで仕上仕上げるため、カットラインを銀ペンで下描き。

画像4/内側にゴム板を敷き、中央の飾りステッチぎりぎりの所で剣先抜きを使ってラインを打ち抜き。

本日の作業はここまでで、続きは明日。

運び屋
昨日近くの劇場で鑑賞したが、イーストウッドの作品は本当に外れがない。
今回も前評判を上回る傑作だった。
自分の仕事(ユリの栽培)に没頭するあまり、家族をないがしろにし、晩年になってその商売にも頓挫し、すべてを失くした男。
犯罪歴の無い白人ということで、メキシカンマフィアにスカウトされ、麻薬の運び屋となる。
一回だけのつもりが、巨額の報酬を得て深みにはまっていく。ボロのフォードトラックは新車のリンカーンのトラックになり、退役軍人会に寄付をし、差し押さえられた農場を買い戻し、孫娘の披露宴の費用を気前よく負担する。失ったものを取り戻そうと、リスクを承知で運び屋を続ける男。
一方で、麻薬捜査の手は迫ってくる。
イーストウッド演ずる老人のキャラクターは、過去作の「グラントリノ」に通じるものがある。頑迷な退役軍人で、時代に取り残され、有色人種には差別的で、過去を悔いながら切実に家族愛を求める男。
脇役陣も豪華で、ブラッドリー・クーパー、ダイアン・ウィースト、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、アンディ・ガルシアといった主役級が並ぶ。実娘のアリソン・イーストウッドが娘役で共演。
音楽のセレクトも良い。
本日のニュースより
新元号は「令和」、5月1日施行 出典「万葉集」、日本の古典初

政府は1日、「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と決定した。今の天皇陛下が改元政令に署名され、同日中に公布。4月30日の天皇陛下退位に伴い、皇太子さまが新天皇に即位する5月1日午前0時に施行される。皇位継承前の新元号公表は憲政史上初。出典は「万葉集」で、中国古典でなく、国書(日本古典)から採用したのは確認できる限り、初めて。「大化」(645年)から数えて248番目の元号となる。
新元号は菅義偉官房長官が発表した。安倍晋三首相は記者会見で、新元号「令和」に関し「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と述べた。
(以上引用)

令和元年となるのか…。
「万葉集」からの引用というのが良い。
今日は終日この話題ばかりになりそう。
2019年サンサーフカタログ
今期のサンサーフの全品目を掲載したカタログが入荷しました。
平素当店でサンサーフの製品をご愛顧いただいているお客様に限り店頭で差し上げております。かなりの冊数を確保しておりますが、シーズン前に無くなってしまう事がありますのでご入用の方はお早めにどうぞ。
伐採
20年くらい前に植樹した木が枯れてしまったので、仕方なしに伐採を試みたが、どうもスムーズにいかない。
根元でカットしようにも、地中から出た蔦が複雑に絡んでいるのだ。蔦を根元で傷つけてしまうと、壁面全体を覆っている葉が枯れてしまうことになる。鋸も使えないので、木の根元を鑿で断ち割るように伐採しているところ。
それにしても今日は風が冷たい。
とりとん常滑店
旧知のお客様のお店。
昨夜、久々にお邪魔した。
この場所には古くから大箱の喫茶店があり、それを数年前に借り受け、全面改装して独立開業された。
空港近くにあるため、観光客の宿泊するホテルが沢山あり、押し寄せる支那人のマナーの悪さに辟易し、今では頑として入店を断っている。 入口には、中国語と英語でその旨張り紙もしてある。
8時過ぎにはほぼ満席状態だった。
メインの肉類はもちろん、サブメニューも充実し、外れ無し。
桜咲く
近くにある武道場周辺の桜。
桜のスポットは近所に何箇所かあるが、ここの桜が一番開花が早い。
散歩がてら花見をしている人の姿もちらほら。
混泳
暖かくなって動きが活発になってきたメダカたち。
現在ヒメダカと黒メダカは一つの鉢で共生中。本当は交配するのでイケないらしいが、デッキで飼っているだけなので、純血種にこだわる必要もない。
他にキラキラした「みゆき」という種類は別の鉢で飼育中。
ホテイアオイが枯れているので、買ってこなくては…。
ライブハウス・名古屋ケントス
昨日、久々に栄にあるライブハウス・ケントスへ。
たまには迫力ある生演奏を聴き、ライブハウスの熱気に触れたくなるのだ。
レパートリーの多いレギュラーバンドは気軽にリクエストにも応えてくれ、安定した演奏で楽しませてくれる。
50年代~60年代のポップスが中心なだけに、客席の年齢層はかなり高め。マナーも良いし、ノリも良くて、バンドマンと一体になって皆さん楽しんでおられた。
電車利用だったため時間に余裕がなく、最終ステージの前に引き上げて来なければならなかったのが残念。
二つの祖国(テレビ東京版)
後半となる二日目の放送。
原作とは多少異なっているところもあるが、戦勝国による東京裁判が、裁判の体をなしていない茶番であることをきちんと描き切れていると思う。
被告のキャスティングは微妙な感じで、全然似てない東條閣下と大川周明博士のほか、ラストエンペラーをなぜか織田信成が演じていた。広田弘毅役のリリー・フランキーはしっかり役作りしていたように思う。
全編に挿入されるBGMは時代背景とは関係なく、なぜか70年代の洋楽が入ったりするが、監督の趣味なんだろうか。
重要シーンでは防衛相の講堂や、旧帝国ホテル(たしか明治村内にある)をロケに使って臨場感を出しているが、一方でセットを使ったシーンは、セットそのものがショボすぎる。
いろいろアラはあるが、主演や助演の俳優陣は良かったし、TVドラマとしてはけして出来の悪い作品ではないと感じた。
リーバイスが再上場、CEO「ジーンズの冷凍ダメ、洗濯機もダメ」

ニューヨーク(CNN Business) ジーンズを冷凍してはいけない。洗濯機で洗うのもダメ。21日にニューヨーク証券取引所に上場した米リーバイスのチップ・バー最高経営責任者(CEO) が、愛好者にそんなアドバイスを披露した。
バー氏は2014年のイベントで、その時に履いていた「リーバイス501」は一度も洗ったことがないと告白。21日のCNNの番組の中 で、 そのジーンズは10年物になった今もまだ洗っていないと打ち明けた。
さらに、ジーンズは冷凍もしないようくぎを刺し、「あれは迷信だ」「効果はない」と言い切った。
(以上引用)

バカげている。
洗わなかったら、皮脂が付いて薄汚いだけ。
退色が嫌なら裏返して洗い、そのまま干せば良い(アメリカの場合はほとんど乾燥機だろうが…)。
冷凍って何のこと?
二つの祖国(テレビ東京版)
昨日前半が放送されたばかりだが、日系米国人家族の過酷な運命を描いた山崎豊子の名作を映像化。
あくまでファミリーヒストリーが中心なので、日米開戦に至る経緯や、ヨーロッパ戦線における日本人部隊の話などは部分的にしか触れられていないのが残念。
今日の後半は東京裁判が中心になるはずで、実際に東京裁判が開かれた防衛相の講堂でロケしたらしい。見た目は似ても似つかないビートたけしが東條閣下を演じ、これも似ていない笑福亭鶴瓶が大川博士を演じるらしいが、当時の映像も残っているシーンをどう演じるのだろうか。

ところで、日系米国人の大戦時の苦難については、以前日記欄(2010年05月17日)でご紹介した書籍が詳しいので再掲載。
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名著であるため、ご紹介

『棄民たちの戦場 米軍日系人部隊の悲劇』橋本明著 新潮社

真珠湾攻撃で日米が開戦し、アメリカ国内に居住していた日系アメリカ人は、その出自ゆえに(米国市民であるにもかかわらず)強制収容され、財産も没収されるという、過酷な運命に見舞われます。その鉄条網で囲われた収容所の中から、米国への忠誠心を証明すべく志願して結成されたのが第442部隊(日系人部隊)です。日系人に対する不当な差別、耐え難い偏見を克服するために手をあげた彼らはヨーロッパに送られ、最前線で戦うことになります。
「ゴー・フォー・ブローク」を合い言葉に、バンザイ突撃を繰り返し、文字通り決死の覚悟で戦った彼らは、米軍史上最多の死傷者と、そのひきかえに最多の勲章を獲得します。
生き残り、帰国の途についた黄色い肌のアメリカ軍人を迎えたトルーマンは「諸君は敵と戦っただけではなく、差別とも戦い、そして勝ったのだ」と述べています。
しかし、没収された財産ももどらず、名誉回復がなされるには数十年の後、レーガン政権の誕生まで待たねばなりませんでした。

本書には、厳しい差別にさらされながらも、アメリカ人の一員として国家に忠誠を誓い、悲劇的な戦いに臨んだ日系人の苦難の歴史が綴られています。

それにしても現代日本は、国内に住みついた敵性外国人に対してなんと寛容なことでしょうか。