店長日記

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{HOEWEEN}クロムエクセ ルレザー
久々入荷のバトラーバーナーセイルズのショルダーバッグ。
これに使用されているのが、ホーウィン社クロムエクセルレザー。油分をたっぷり含み、使用に伴って深い層の茶色が顔を出すのが、「茶芯」 と呼ばれる所以です。
クロムエクセルといっても、クロム鞣しだけではなく、タンニン鞣しとクロム鞣しを組み合わせて行う混合鞣し(相鞣し)の手法で生産されています。アメリカのホーウィン社の商標で、今では様々なメーカーがこの革を採用した製品をラインナップしています。
表面に小傷が付き易いのが難点と言えなくもないですが、「道具」として長年付き合える最上級のオイルドレザーです。

画像1、2/バトラーバーナーセイルズJA-1712 19980円(税込み)

画像3/ロンウルフのエンジニア、ロガーにも採用。
革漉き機改良
革漉き機の天板に穴を開けて、革屑の排出口を作る作業の続き。
天板は35ミリ厚の無垢板で、カットするのにジグソーを使いたいところだが、切り屑が飛ぶのを避けるため手鋸で挽くことにした。

画像1/マーキングに沿ってドリルで穴開け。

画像2/細刃の鋸で切り抜いていく。これがなかなか大変。

画像3/穴開け完了。

画像4/鑿と鑢でバリを取る。

画像5/革漉き機本体を元の位置に固定して作業完了。

革漉き機には直径13センチくらいのドラム型の刃が内蔵されていて、それがモーターで回転しながら引き込まれた革を漉いていく構造になっている。削ぎ落した革屑は刃と天板との間にどんどん溜まっていく。今回天板に穴を開けたのは、革屑をそのまま下に落としてゴミ箱で受けるようにするための作業。
革漉き機改良
前々からやろうと思っいた作業にやっと手を付けた。
革を漉くごとに、ドラム状の刃と天板との間に革屑が溜まっていくので、天板に穴を開けて排出口を作る作業。
元々このNIPPIの革漉きは、本体のみで購入し、イエローガレージさんからもらった無垢板のテーブルに取り付けたもの。奥に固定したモーターはミシン用。
重くて移動も大変なので、本体取り付けのネジを外し、テーブル上で位置をずらしておいて穴開けすることに…。

画像4/穴あけ位置をマーキング。
フェローズ杉本さんご来店
フェローズで長年当店を担当する杉本さん。
秋に展開する企画品のサンプルを持ってご来店。
商談は数分で終わり、仕事とは無関係の話題で数時間話し込んだ。
杉本さんはボクシングの世界からアパレル業界に転身した変わり種。
本日のニュースより
歩み寄りは全く見られない。
日本政府が発表した韓国向け半導体材料などの輸出管理強化について、韓国外務省はあらためて撤回を求めた。
そのうえで、この措置の背景にある、いわゆる徴用工問題について、日韓両国の企業が資金を出し合い、元労働者に慰謝料を払うという韓国政府の案について、真剣に検討するようにと、日本政府がすでに拒否しているにもかかわらず、あらためて日本に求めている。
(以上引用)

めでたい。
…実にめでたい♡
基幹産業のコアパーツを、日本に頼り切りだった朝鮮人涙目W
1ミリも歩み寄る必要はないし、もっと規制強化しても良いくらい。
シェリダンウォレット別注見積もり
お客様の別注で、シェリダンウォレットをベースにしたクラフトワーク、フィリグリー(カービングされた革の一部を切り抜いて裏から別革を張る手法)の見積もり作成。
定形の発注書が無いため、スケッチを描いて話を詰める。大体の配色や使用するコンチョは決まっていて、花弁の中心に埋め込むポイントを定番のターコイズにするか、他の石(タイガーアイ、ヘタマイト、ルビーなど)を選択するか検討中。
久保工場長によるワンオフ制作の予定。
革漉き機のメンテナンス
作業中に急に刃の回転速度が落ちたので、一瞬モーターがダメになったのかと思ったが、革屑の詰まりによるものだった。
削ぎ落した革屑はドラム状の刃と天板との間に溜まっていくので、連続使用の時にはこまめに掻き出してやる必要がある。革屑が落ちるドラムの下あたりの天板に穴を開け、下にゴミ箱をセットしてやればメンテナンスも楽だろうと前々から思ってはいる。でも、天板に固定した機械がやたら重くて大変なので、なかなか手を付ける気にならないのだ。
近い内にどこかで時間を取って、改造するつもり。

画像1/革漉き機は本体のみで購入し、一枚板のテーブルに固定した。モーターは工業用ミシンに付いていた日立製を取り付けた。クラッチは無し。

画像2/回転刃に革屑が挟まった状態。

画像3/刃と天板との間に溜まっていた革屑を取り除く。

画像4/ついでに各部に注油。

画像5/刃を回転させた状態で砥石を近づけ、刃先を研ぐ。
サスペンダー製作
西三河からお越しのお客様からのオファー。
サスペンダーのトンボ部分をレザーで作り直す予定。
このリプロ品のサスペンダーは、金具などは良いものを使っていますが、トンボは本革ではなく、ポリウレタン製です。ポリウレタンは加水分解により、数年でこのように劣化します。量販店で販売される鞄のハンドルがボロボロになったり、スニーカーの底が剥離するのもポリウレタンを使っているからです。
荷重もかかる部分なので、強度も考えて製作します。
ジーンズ裾上げ
持ち込みのカラージーンズで、シングルステッチで裾上げします。
もう廃刊になりましたが、月刊誌「Free&Easy」と、神戸のアパレルメーカー、ワールドがコラボして展開していた「ラギッド・ファクトリー」の製品。すでにブランドも消滅している模様。
70年代にあったようなパステルブルーのピケ・ジーンズ。
この手の色物は、糸の色合わせが難しく、30番の綿糸の中で出来るだけ色味の近いもので対応します。
カタメール
鞣し革には、大きく分けて、縫製しやすく柔軟に仕上げた「クローム鞣し」と、天然素材の特性や表情をそのまま残した「タンニン鞣し=植物鞣し」があります。
クラフト系の製品に主に使われるのはタンニン鞣しの方で、あまり硬くて使いにくい場合は、機械的に揉み込みして繊維を柔らかくほぐすということも行われます。
今回は逆に、やや柔軟なタンニン鞣し革を硬化剤で固め、形を安定させて使用します。
市販の硬化剤は広く出回っており、中身はアルコール系の樹脂で、革の内部に浸透させて、乾燥すると硬化するもの。表からでも裏からでも刷毛やスポンジで使用できますが、ヌメ革に表から塗ると、日焼けしたような褐色になります。
ワークショップで二つ折りの携帯ケースを制作するための下準備。
パッチ縫い付け/レールロードキャップ
フェローズの定番レールロードキャップに、お客様持ち込みによる刺繍パッチを縫い付けて納品します。
パッチは裏にアイロン接着用の糊が付いており、高温で接着した上で、コバをミシンで叩き付けします。アイロン接着だけではいずれ剥がれてしまうので、キャップを丸洗いすることも前提に、ミシンでしっかり付けておきます。
立体の曲面への縫い付けには、専用のミシンを使用。

画像1/正面に「SNUP-ON」、両サイドに「HAZET」とシェルマークを取り付け。

画像2/シェルマークは大きいので、縁を切り取って使用。糊が付いているので、切り端が解れることはない。

画像3/アイロンで接着した上で縫い付け。上糸は刺繍のコバと同色を使用。

画像4、5/作業完了。
梅雨の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日は梅雨の合間の快晴で、車で三ヶ根山を訪れた。
この時期は、山頂に至る三ケ根山スカイライン沿いに咲く紫陽花(あじさい)がピークで、訪れる人も多い。紫陽花は、植えられた土の成分によって色の出方が異なるらしく、白から青、赤紫とかなり変化に幅がある。
午前中に山頂の七士墓に着いてお酒を供え、参拝を終えたころに、廟の管理人であるIさんがお越しになり、本職の神主ばりの口上で参拝されるのに聴き入った。思えば7年前、2012年の10月4日に登山行でここを訪れ、偶然その神道式の所作を見て感動し、以来時々訪れるようになった。
特異な経歴を持つIさんの人脈は広く、話題は尽きないし、ネットでは拾いようのない深い情報も多い。
その後休憩所に立ち寄り、促されて、山に住み着いている鳶にエサをやってみた。大きな羽根を広げて上空を旋回しているところに、切った食パンを投げ上げると、爪で見事にキャッチしていく。さすが猛禽類。
なんとかそのシーンを撮影したかったが、携帯カメラでは無理だった。
スコードロンパッチ鋭意製作中
ポピュラーな絵柄の47THのパッチ。
過去に手描きや刺繍もので何パターンか制作しています。
今回は背景を着色せず、本ヌメの素地ををそのまま使って仕上げる予定。
オールドコーチ、リボーン!
元々は婦人物で、細いショルダーストラップを外すとハンドバッグとして使えるタイプ。
革はラッカー仕上げで、四隅の顔料が剥げ落ちています。ソフトで平滑な革で、エイジングで味が出るというより、みすぼらしい感じになっています。
部分的に補色する場合、簡易的には茶系の靴墨を入れたりしますが、すぐに下地が出てしまうので、色を作ってタッチアップを行います。

画像1/25センチ角くらいで、ハンドバッグとして男性が使ってもおかしくないデザイン。

画像2/アクリル塗料の濃茶と紺で調色。これにレザーフィックスを少量混ぜて塗装。

画像3/ビフォー。

画像4/アフター。
ヒーターホース交換完了
昨日、武豊町の車屋さんから、ジムニーのヒーターホースの交換が完了した旨連絡があったので、今朝引き取りに行った。
ヒーターホース2本と、バルブも交換して14000円弱。部品代は4000円ほどだから、あとは工賃ということになる。アワーレートでいくとこんなもんなんでしょう。
工賃といえば、以前当店にデニムの裾上げを持ってきていたサ〇リフォームの社長は、「縫製工賃は江戸時代から安い!」とボヤくのが口癖だった。それは一理あって、奥方の手内職から始まっているので、技術職として十分評価されていない面がある。
紳士服から婦人服まで、リペア全般を手掛けるサ〇リフォームさんは、以前当店の近くにも出店があったので、(下請けの形で)こちらでも作業を請け負っていた。
しばらくお会いしていないが、社長はお元気だろうか…。
ファニー今昔
資料として残している、25~30年くらい前のファニーの総合カタログ。
日本のウエスタンカルチャーを牽引する代表的なメーカーの貴重な当時のカタログ。この当時の主力商品はインポートのウエスタンブーツ、アクセサリー類で、顧客の中心層は、西部劇をリアルタイムで観てきた人達(団塊世代)だった。自社生産するレザー製品は、モカシンやベルト、ビルフォードなどがあったが、バリエーションも多くはなく、現在とは比較にならないくらいの規模だった。それでもインポート製品よりもクオリティの高い仕上がりで評価を得て、着実にシェアを伸ばしてきたのだ。今現在、ファニーと言えば、一般の方にはインポーターとしてのイメージはなく、メーカーとして認知されている。
ちなみに私は、大阪でサラリーマンだった頃、ナビオ阪急にあった直営店に顧客として通っていた。
このカタログで紹介されている荒本本社の様子は今とほとんど変わらない。

画像2/見開きページは国内製造のオリジナル商品。左ページ上のクラッチバッグは既に廃番。タバコポーチも喫煙者の減少で生産を減らしている。ビルフォード、ウォレットは、現在とは比較にならないくらいバリエーションが少なかった。

画像3/左ページはインポートの雑貨類。右ページは現在も変わらない荒本本社の様子。

画像4/本社ロフト部分のかなりのスペースを占拠しているFRPのブーツは、後に引っ越し便で愛知県に運ばれ、当店の看板として日の目を見た(→現在ポケモンスポット)。
植栽のメンテナンス
梅雨も明けていないのに、朝からピーカン。
縦横に伸びまくるアイビーは、この時期放置しておくと収拾がつかなくなる。
とりあえずドアの開閉を妨げている足元の枝先を剪定鋏でバシバシ切り落とす。
脚立に乗って作業する壁面や庇の下は、暑さに気持ちが負けたので、もう少し気温の低い日に持ち越すことにした。
ヒーターホース要交換
今朝、所用で近所を往復し、エンジンを切ってしばらくしたら床に液漏れが…。
げげっ。
指で掬ってみるとオイルではなくクーラント液。
ボンネットを開けて確認すると、ヒーターホースの室内への引き込み部分から漏れている。ホースの先端のバンドはきつく締まっており、ホース自体の劣化だろうと思われる。ちょっと前に車検を通したばかりなのに…。
クーラントのサブタンクはロワーレバルまで減っていたので、とりあえず水道水で補給。
車検整備を頼んでいる車屋に連絡して、パーツの取り寄せと交換を依頼。