店長日記

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スタッズベルト製作
以前お買い上げいただいたお客様からの追加オーダー。
同デザイン、同サイズで特急制作いたしました。

価格/16000円(税別)

定番商品として展開しているスタッズベルトはすべて店内で製作しております。
スタッズは真鍮製の二本爪(ツープロング)。
5ミリ厚の革帯は栃木レザーによるベジタブルタンニング仕上げ。手染めの黒と濃茶(画像)と、タン色素仕上げの3色展開。使い始めは硬いですが、使うほどに繊維が解れて柔らかくなってきます。現在6パターンで制作しており、ポイントのスタッズはカラー変更可能です。

*卸売り先様との兼ね合いもあり、WEB上での販売はしておりません。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501XX
当時物のビンテージ、501ダブルエックスのリペア作業完了。
接着芯地を使わず、薄地のデニムで裏張りした面積が広いので、パンツ自体がやや重くなっています。
これで気軽に扱えるかというと、そういうものでもなく、生地も縫製糸もさらに劣化が進んでいきます。洗濯はネットを使っていただくか、手で押し洗いということになります。
ちなみに、今回の修理品は色がスカスカに抜けていますが、同年代のビンテージで、青々して一見コンディションが良さそうなものでも、あまり実用性はありません。60年代以前のオール綿糸縫製の製品は、縫製糸自体が劣化しており、着用の度、糸切れが絶えないのです。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
5¢コンチョ…替えボタンとして
美しく色落ちしたシュガーケーンのインディゴベスト。
ブラウンのナット風ボタンが欠損し、すぐに同じボタンを取り寄せるのも難しいので、5¢コインコンチョのループタイプをボタンとして取り付けました。
実物コインを使ったコンチョはスナップボタンとして使われることが多く、ほとんどネジ留め式ですが、少数ながらループタイプも在庫しております。

開花間近
茎が天に向かって急伸び上がり、開花間近のメキシコ万年草(まんねんぐさ)。
毎年GWには小さな黄色い花が満開となる。
メキシコ原産かどうかはっきりしないらしいが、繁殖力の強さはメキシコ人のイメージ。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501XX
501ダブルエックスの裏張り作業。
補修箇所に合わせて裁断した薄地のデニムを固定し、端から留めていきます。とにかくボロボロで補修面積が広いので大変。
股ぐりも裂けていますが、曲面も上手くカバーしてやる必要があります。

画像1/前身頃には縦に60センチ当て布。

画像2/ダブルエックスの特徴である隠しリベットの周りは4箇所とも裂けている。

画像3/腰から上は全面的に裏張り。

チャレンジ車検と、完了後の軽作業
2015年に、長期入院となったビュイック・スペシャルの代わりとして、成り行きで買ったジムニーJA11。
この度、二回目となるチャレンジ車検で指定工場に持ち込んだ。
年数を経ているとはいえ、機関系には全く問題はなく、あっさり車検は通過したのだが、薄い鉄板のフロアパネルの助手席側に小穴があいているのを指摘された。
床が抜けるほどのものでもないのだが、帰ってきてから一応ガラスクロスで補修しておくことに…。
この車には、あえてプラスチックの部分に錆塗装を施しているが、本当の錆は出来るだけ抑え込んでおきたいという思いがあるのだ。

画像1/補修箇所はフロアとタイヤハウスの境目あたりで、下側から補修するのでジャッキアップ。貰い物のホイールはオールドジープ用。

画像2/補修箇所をサンディングしておいて、樹脂と硬化剤を調合。

画像3/樹脂を塗り、ガラスクロスを何重にも張り付ける。ペイントは後日缶スプレーで…。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501XX
バトラー・バーナー・セイルズ山田社長のダブルエックスの修理。
過去に当店で修理対応したデニムの中でも、5本の指に入るくらいのボロさ。
見頃全体を裏張りするため、出来るだけバラしていきますが、過去に何回も修理の手が入っており、丁寧な仕事もあれば、やっつけ仕事があるのもわかります。接着芯地で押さえているところは全て剥がれている状態。
補修箇所に合わせて当て布のデニムを裁断し、端には解れ止めのロックミシンをかけておきます。
本日のニュースより
ノートルダム、回線ショートか 火災で仏報道、50人で原因捜査

17日付のパリの地元紙パリジャンは、世界遺産ノートルダム寺院(大聖堂)の大火災で、捜査当局が、改修作業のために設置されたエレベーターの電気回線がショートした可能性があるとみて調べていると伝えた。当局は失火の疑いが強いとみて、50人態勢で関係者の事情聴取などを実施。内務省幹部は、原因究明は「長く困難な作業になる」との見方を示している。
(以上引用)

火災の映像を見たときはさすがに驚いた。
お気の毒と言うほかないが、修復費用を他国に募ったりせず、自前でやってほしい。
日本人がキリスト教徒にカンパしてやる義理は無い。
…フランス国籍で大富豪のゴーン氏に頼んでみてはどうか。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ501XX
レプリカではなく、本物の501ダブルエックス。
国内縫製に拘ったバッグを展開するバトラー・バーナー・セイルズの山田社長の私物。
60年以上前の生産品で、生地そのものがダメになっており、指で突くだけで穴になる状態。とても実用レベルではありませんが、なんとか足を通して外に出られるくらいには修復したいということで、承りました。
相当の範囲を裏張りすることになり、作業スペースが空き次第、まずは解体から入ります。
サドルソープで丸洗い
先週末にタライで水洗いした自前のアローモカシン。
すっかり綺麗になったところで、油分も抜けているのでオイルを入れ直すが、その前にサイズを微調整。左足が少し小さいのだ。
これは私の左足が大きいわけじゃなく、仕上がりのバラツキによるもの。
木型できちんと成型するシューズと違い、一枚革を縫製で仕上げるモカシンは、どうしても縫い上がりで均一性に欠ける。
ハンドソーンの米国製モカシンは複数持っているが、横幅やカーブライン、ソールの取り付け位置などで左右ピッタリ同じものはほとんどない。
春の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日は初夏の陽気だった。
車で1時間弱の西尾市三ヶ根山へ。
この山は全体に常緑樹が多いが、所々に桜も混生しており、散り始めた花が風に舞い、スカイラインをピンクに染めていて美しい。参拝後は休憩所に向かい、旧知の方々と歓談。
近々トレッキングで再訪予定。
ベルクロ縫い付け/自衛隊フライトジャケット
自衛隊のリバーシブルジャケットの左右上腕にベルクロを縫い付ける作業。

画像1/左右表裏に縫い付けるベルクロを定型で裁断。

画像2/正確に位置決めし、まずはオリーブの面に同色のベルクロを縫い付け。

画像3/反対面にネイビーのベルクロ縫い付け。オリーブ側に縫い付けた下糸に沿って縫い付ける。この時、上糸はネイビーで、下糸にはオリーブをセット。

画像4/オリーブ側の仕上がり状態。最初の縫い付け時の上糸と、反対側を縫い付けた際の下糸でコバが二重に縫われている。

画像5/ネイビー側の仕上がり。
ベルクロ縫い付け/自衛隊フライトジャケット
以前同様のパイロットジャンパーにベルクロを縫い付けたことがあり、その記事をご覧になってのご来店。
依頼内容は、オリーブ/ブルーのリバーシブル仕立ての両腕表裏に、それぞれの色のベルクロを取り付けるというもの。
両胸(オリーブ面のみ)にはすでにベルクロが取り付けられており、リフォーム屋さんでの仕上げということです。両腕、しかも表裏同位置にベルクロを取り付けるということで、リフォーム屋さんでは対応できなかったということでした。
作業は、まずどちらか片面両腕にベルクロを取り付け、反対面は取り付けの下糸のステッチをカバーするようにベルクロを置いて縫い付けます。
つまり工程としては、左右表裏同位置に4枚のパッチを取り付けることになります。
ベルクロはお客様持ち込み。
明日、ベルクロの裁断から作業を行います。
エアフォースパッチ完成
定番のショルダーパッチの仕上げ工程。
背景の濃紺で境目をきっちり塗り分け、羽根の部分には少し濃淡を加えて立体感を持たせます。
馬革のトリミングを縫い付けて完成。

価格/7000円(税別)
バックル交換
以前お買い上げいただいたケイシイズのハンドクラフトベルトに、ファニーのクーパーバックルの取り付け。
共にベルト幅の規格は38ミリ(1+1/2インチ)なのですが、実はわずかにケイシイズの方が幅が広く、この組み合わせだとバックルがスムーズに収まりません。革帯の両脇を少し削れば収まるので、1ミリ弱ずつ削って取り付けいたしました。

画像1/ピューター製のクーパーバックルに交換。西部劇スターのゲイリー・クーパーにちなんだ名称。

画像2/バックル取付幅で2ミリ弱ほどの違い。

画像3/革帯の取付位置の左右をわずかに削る。

画像4/削った面は糊で仕上げ。

画像5、6/交換完了。
サドルソープで丸洗い
天気も良いので、今からの時期に重宝する自前のモカシンを丸洗い。
分厚い一枚革をハンドソーンで仕上げたアローモカシン。古い油分を落とし、濯ぎ洗いをして一日風に当てて日陰干し。
乾いたら、あらためてオイルを入れ直します。
本日の修理品/バズリクソンズ B-29
たまに有ります、コンマッチックファスナーの初期不良。
スライダーのボックスに差し込むピンの先端のテープ切れ。これは部分的な補修は出来ないので、メーカーへ返送し、ファスナーごと交換となります。
今回は無償にて、特急での修理対応とさせていただきます。

原則的にパーツ交換(ジッパー、リブ等)を伴う修理の場合は、パーツ管理の都合上、メーカーでの対応となります。当店で修理伝票を添付し、メーカー工場にて修理いたします。尚、有償無償にかかわらず、バズリクソンズの製品であっても当店で販売した商品以外はお受けしておりません。お買い上げになった販売店にてご相談ください。当店に販売記録のある商品につきましてはメーカーへの発送、修理代の見積もり、納期管理等責任をもって承ります。
FUNNYインディアン・モカシン
ファニーのオーダーメイドモカシン。
店頭にご用意しているサンプルで、素材、色、デザインを選択していただき、ファニーの大阪工場で製作しております。
今回はスムースレザーを使ったサンダルタイプと、スムースレザーとシュリンクレザーを組み合わせた子供用スリップオン。

画像1/子供用はオプションの花火ビーズ取り付けで、総額7200円(税別)。脱ぎ履きしやすいよう、ストラップはベルクロ留め。

画像2/比較的新しくラインナップに加わったサンダルタイプ。コンチョは鹿角を輪切りにしたもの。アウトソールはアメ色のクレープを組み合わせ。総額16700円(税別)。

画像3/店頭にレザーのサンプルをご用意しております。

*店頭にて注文製作を承ります。12種類のデザイン、30種類以上の素材、3色のソール、コンチョやビーズのオプションなどを自由に組み合わせて頂く亊が出来ます。子供サイズ(13〜20センチ)男女サイズ(23〜29センチ)。ご注文より納品まで約1ヶ月半かかります。
ウォッチブレスレットの電池交換
年数を経ていますが、丁寧にお使い頂いていて状態の良いエレファントレザー。
ノーマルの5セントコンチョは、三箇所とも純銀ビクターに交換済みです。

当店で販売するKC'S(ケイシイズ)のウォッチはシチズン製クオーツで、販売時に、内蔵されているボタン電池で針を動かし、動作確認の上でお渡ししております。
電池の寿命は最長2年で、電池切れの場合には店頭に常時交換用の電池をストックしておりますので、格安にて即時対応いたします。

*工賃込みの価格500円(税別)

*当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。
エアフォースパッチ鋭意製作中
こちらは最もポピュラーなエアフォースマークのショルダーパッチ。
前回製作した第5空軍章と配色は変わりませんが、色を乗せる順序を逆にし、淡色を先に塗って背景色のブルーで境目を追っていきます。

画像1/切り出したヌメ革に、まずは星をペイント。仕上がりよりもやや大きめに。

画像2/羽の部分の地色を大雑把に塗る。いつもは境界を綺麗に塗り分けるために白い部分を先に塗り、その後周辺色を乗せているが、今回は逆にネイビーから塗ってみた。

画像3/背景のネイビーでアウトラインを塗っていく。