パピヨン

パピヨン
世間並みに巣籠り状態で過ごす今日この頃。
あまり話題にならなかったこのリメイク作品をレンタルDVDで鑑賞。
オリジナルは70年代にスティーブ・マックィーン主演で映画化された実録脱獄もの。中高年の方々なら誰でも知っている名作で、今回のリメイク版に対する評価も、前作を超えられていないという辛口のもの多し。
しかし、今作も十分鑑賞に値する作品で、非常に良く出来ていると感じた。
1930年代のフランスで無実の罪で逮捕され、植民地の南米ギアナの劣悪な刑務所に投獄された主人公。何度も脱獄を試みては捕らわれるが、不屈の精神で最後には自由を得るというストーリー。のちにベネズエラの市民権を獲得したこの男が書いた自伝が原作となっている。パピヨンとは、胸に蝶の刺青を入れたこの男のニックネームである。同時に、刑務所の壁を越えて飛び回る自由の象徴でもあるのだろう。
主演はサンズ・オブ・アナーキーのチャーリー・ハナムで、親友ドガ役はボヘミアン・ラプソディのラミ・マレック(前作ではダスティン・ホフマンが演じた)。 前作とはディテールが異なる部分があり、どちらが原作に忠実なのかわからないが、それぞれの良さがある。
前作を観た方も、そうでない方にも十分観応えのある作品。