店長日記

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本日の修理品/ドゥニームXX
裂け目に裏張りをした状態で、表側からミシンてタタキを入れていきます。

画像1/破れ目をコバ縫い。

画像2/今回は右綾の綾目に沿ってタタキを入れます。

画像3、4/チェーンステッチで裾上げし直して作業完了。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります(メール画像では判断が難しく、見積もり違いも発生します。また、宅急便を介してのやりとりですと時間的にロスが大きいので、店頭受付のみとさせていただきます)。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日の修理品/ドゥニームXX
引き続き、裾が縦方向に裂けてしまっているデニムのカケツギ。

画像1/リッパーでチェーンステッチを解体(左右共)。

画像2/開いた裾線と裂け目をプレスで伸ばします。

画像3/裂け目部分で幅1センチほど生地が無くなっているので、短冊状のデニム地で裏打ち。

画像4/デニム地を挟んで接着芯地で固定。
本日の修理品/ドゥニームXX
2本目は同じく初期のドゥニームダブルエックス。
こちらも、バイクのキックスタート時に右裾が破れたもの。
シームではなく、見頃が裂けてしまっているためにカケツギが必要です。
66モデル同様、裾のチェーンステッチも解かねばなりません。

画像1/ビフォー。

画像2/旧ドゥニームのタグ。

画像3、4/右ポケット口の隠しリベット脇が解れているので、先ずはこちらを補修します。
本日の修理品/ドゥニーム66
初期ドゥニーム66の修理続き。

画像1/解れた脇を地縫い。

画像2/裾をチェーンステッチで再仕上。色合わせのため、破れていなかった左足も再仕上げしています。

画像3/作業完了。
本日の修理品/ドゥニーム66
オリゾンティ(神戸ワールド系)がリリースした初期ドゥニームの修理品を2本お預かりしました。
一本目は紙ラベル66モデルで、右裾が脇のシームに沿ってパンクしています。
生地は破れていないので、比較的軽症。
脇(耳)を地縫いし直すために、裾のチェーンステッチを一旦解体します。

画像1/ビフォー。

画像2/旧ドゥニームのタグ。

画像3/リッパーでチェーンステッチを解体。

画像4/年月が経っているので、膨らんだカタン糸が生地と一体化しており、全周リッパーで糸抜き。
スタッズベルト完成
定番商品として展開しているスタッズベルトはすべて店内で製作しております。
スタッズは真鍮製の二本爪(ツープロング)。
5ミリ厚の革帯は栃木レザーによる植物タンニング仕上げ。手染めの黒(画像)と濃茶、タン色素仕上げの3色展開。使い始めは硬いですが、使うほどに繊維が解れて柔らかくなってきます。

*卸売り先様との兼ね合いもあり、WEB上での販売はしておりません。
ネットでお買い物…シリコンオイルタンク+シリコンオイル
先月からミシンのセミオーバーホールで、バネを社外の強化タイプに替えたり、糸道の抵抗を減らすためにサンドペーパーで磨いたりと、様々取り組んでいる。
今回はミシンパーツの専用メーカーから、ミシン糸のシリコン潤滑剤と、それを収めるオイルタンクを購入。
ミシン糸の糸切れに対処するためのシリコンオイルは以前から使っていたが、先端にスポンジが付いた制汗剤みたいな形状で、チーズ巻きの糸に直接塗りつけるタイプだった。
今回購入したタンクを糸道のどこかに固定してオイルを入れ、タンク下部のフェルトに糸をくぐらせれば、満遍なく潤滑剤が行き渡る。
タンクの底には磁石が付いていて、それでミシン上部に固定できるようになってはいる。しかし、上面が平らになった現代的なミシンではなく、丸型の旧式ミシンには取り付けられない。
ステーを加工するなりして一手間かけねばなるまい。
スタッズベルト鋭意制作中
今回はブラック(茶芯)の革帯をベースに使用。
2月に革帯をまとめてバックオーダーしたが、加工してくれている職人さんの体調次第なので、まだ納品の見通しが立っていない。
一方で革の仕切値(輸入元は栃木レザー)は大幅に上がっている模様。
エクステリアもDIYで
ここ数日、寒の戻りで寒かったこと…。
今日からはやや春らしい気候が戻ったような。
店舗外周りに植え付けた宿根草達が、順次開花している。

画像1/昨年植えたオステオスペルマム。小さなコンテナに二苗植えたものが満開。

画像2/デッドスペースに差し芽した源平小菊は生命力が強く、爆発的に増える。

画像3/地植えのエキナセアとサルビアはもう少し先に開花。クレマチスも蔓を伸ばし始めた。

画像4/白く密集して開花している宿根イベリスと、今週咲き始めたガーベラ。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ70505
少し間が空きましたが、ビンテージ70505の衿の仕上げにかかります。

画像1/破れ目を補修した衿を、見頃に留め付けていきます。まず下衿(元々の上衿)を縫い付け。

画像2/上衿を被せ、下衿の付け線に被せるようにコバ縫い。

画像3、4/作業完了。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります(メール画像では判断が難しく、見積もり違いも発生します。また、宅急便を介してのやりとりですと時間的にロスが大きいので、店頭受付のみとさせていただきます)。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
ジーンズ裾上げ
セレクトショップさんからのお預かり品のブーツカットをチェーンステッチで裾上げ。
本来、アウトシームに耳の付かないブーツカットですが、この製品は耳付きです。
シャトル織機で織られた生地の耳にアウトシームのラインを合わせ、インシーム側でアールを付けてブーツカットのシルエットになっています。
これだと足の前中心に地の目が合わず、型紙的には無理があるのですが、時々こうした製品を見かけることがあります。

画像2/アウトシームは耳裁ちになっているので、腰下から裾まで直線。インシーム側を絞ってブーツカットのシルエットになっている。

製品持ち込みの場合/¥1650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*製品持ち込みの場合、予め採寸し、仕上がり位置をご指定下さい。当店でアシストはいたしません。
*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
本日の修理品/リーバイス ビンテージレザージャケット
破れた背肩に裏打ちしたレザーは、接着した上で、要所を縫い留めていきます。

画像1/衿腰の補修で縫い付けられていた革テープの下に裏打ちのレザーの上端を挟み込み、縫い付け。

画像2/背肩パネルの下端は表側から、元のステッチの上を地縫いして留め付け。
本日の修理品/リーバイス ビンテージレザージャケット
リーバイスビンテージジャケットの修理。

画像1/穴の開いた背肩パネルの裏打ち用には、1ミリ厚のソフトレザーを使用。

画像2/穴に別革を接着して簡易補修してありますが、これを取り除きます。衿付けに沿って縫い付けられた補修の革テープも下側をリッパーで解いて、裏打ち用の革を挟み込めるようにししておきます。

画像3/表側(背中側)からの穴の様子。

画像4/裏打ち用の革を当ててみて、現物合わせで採寸。
本日の修理品/リーバイス ビンテージレザージャケット
非常に難易度の高いケース。
1970年頃の生産だと思われる、ビッグEのレザージャケット。
ベロア素材が劣化して、後ろネックから肩にかけて大きな破れがあります。
過去にリペアした痕跡があり、後ろ衿付けに沿って革テープが叩き付けられ、穴は端革で接着されています。
穴は全く塞がっておらず、裂け目が拡がってきているので、広い範囲で別革で裏打ちし、何とか修復を試みます。
美術鑑賞
昨日、一年ぶりに名古屋・伏見で開催されている石彫展にお邪魔した。
当店のお客様が主催する展覧会で、高硬度の石を使った立体造形が中心。
地下にあるギャラリーに一歩足を踏み入れると、別世界の空気感で、五感が研ぎ澄まされる感覚になる。
来訪者も美術関係者と思しき人が多い。
モノづくりをする人間としては、時々、こういう体験をすることが、クリエイティビティの醸成には欠かせないような気がする。
本日の修理品/リーバイス ビンテージ70505
リペアでお預かりしているビンテージ70505の続き。
以前にどこかで破れた衿を取り外して、上下逆に付け替えてありますが、破れの処理が不十分なので、再度解体して手を入れていきます。

画像1/リッパーで衿付け線を取り外し。

画像2、3/破れた衿腰(元は上衿側)にテープ状の布が叩き付けてありますが、縁が破れて補強にもなっていないので取り外します。

画像4/破れ目の形をプレスで整えておきます。