店長日記

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本日の修理品/バズリクソンズ MA-1(メーカー対応)
バズリクソンズが2007年に製作したMA-1。
裾リブが伸びきってテンションが無くなってしまったため、メーカーにて新品交換します。
今回袖リブは取り替えないため、新品交換する裾リブとの色味の違いは避けられません。15年経過したウールリブはそれなりに退色しています。
ところで、裏地付きジャケットのリブ交換は、一般の方が考える程簡単ではありません。
リブの取り付けは、「中表」にされた状態で、表地と裏地でリブをサンドイッチして、内側から地縫いで留められています。リブ周りのコバステッチは補強のステッチにすぎません。「中表」にするためには、裾周り全周だけではなく、前立て周辺も解体する必要があります。
奇麗に解体するだけでも手間が掛かり、パーツを差し替えて、元通り縫製するのは大変なのです。

*バズリクソンズ製品の修理についてお問い合わせいただくことが多いのですが、パーツ交換(ジッパー、リブ、フック等)を伴うメーカー対応修理につきましては、当店で販売した商品以外はお受けしておりません。お買い上げになった販売店にてご相談ください。当店に販売記録のある商品につきましてはメーカーへの発送、修理代の見積もり、納期管理等責任をもって承ります。
スコードロンパッチ鋭意製作中
海軍工兵隊のレザーパッチは色付け段階。
腰に下げたホルスターや、手に持った鋸等、ディテールが細かいので、ほとんど細筆による作業になります。
A-2カスタム完成
出来上がったネームと、手描きの第3空章をA-2に縫い付け。
ネームは縫い付け後、軽く乳化性のオイルを含ませて色付けを行いました。
スコードロンパッチ鋭意製作中
オーダーいただいている海軍工兵隊のレザーパッチの続き。
地塗りの上から、細筆でデザイン文字の描き入れ。
小さくて出隅の多い角文字は本当に大変で、これだけで相当時間を取られてしまいます。
ネームプレート制作
スピワック社のA-2に取り付ける革ネームを制作。
乾燥後、手描きした第3空章と共に縫い付けを行います。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。
スタッズベルト完成
オーダーいただいた30インチのスタッズベルト完成です。
基本的にどのサイズ、どのデザインであっても、5ツ穴のセンターでバックルを留めた状態で、左右均等に柄が出るように型入れしております。

*参考価格/17200円(税込み)
スタッズベルト制作中
30インチと、短めのサイズでオーダーいただきました。
定番フローラルパターンで、ポイントには赤のジュエルスタッズを埋め込みます。
当店で展開しているスタッズベルトはすべて店内で製作しております。
スタッズは真鍮製の二本爪(ツープロング)。
5ミリ厚の革帯は栃木レザーによるベジタブルタンニング仕上げ。使い始めは硬いですが、使うほどに繊維が解れて柔らかくなってきます。
現在6パターンで制作しており、ポイントのスタッズはカラー変更可能です。
ジーンズ裾上げ
こちらもショップさんからの依頼品。
広幅のシングルステッチで三つ巻きされている裾を、1,5センチ短くなるよう裁ち直し、チェーンで巻き直し。
こうしたケースでは、縫代を確保するために裾線の解体・プレスが必要になります。

工賃/1650円+550円=2200円(税込み)
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回は久々に海軍モノのリクエスト。
お客様のご要望で、直径12センチと、やや小ぶりなレザーパッチ。
先に下地を塗ってから、描き込みを行います。
ジーンズ裾上げ
セレクトショップさんから依頼で、国産のレプリカものをチェーンステッチ仕上げ。
糸色は当店が販売する製品に合わせたラインナップですので、その中で近似色を選択しております。
左から…上糸/海老茶×下糸/黒、上糸/金茶×下糸/橙、上糸/橙×下糸/黄

製品持ち込みの場合/¥1,650(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥550)

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
A-2カスタム完成
完成したスコードロンパッチとエアフォースパッチをA-2に取り付け。
革トリムは同じ馬革から裁ち出したものを使っています。
ネットでお買い物…八方ミシン板ばね
先月末に八方ミシンの天秤(テンショナー)を押える「板ばね」が、金属疲労で破損。
ネットで同等品を探していたところ、宮城県の業者がストックパーツを持っていたので、即購入。
早速手元に届いた。
パーツ自体には品番が無く、外形寸法だけでの見計らいで購入。
多少形状が違っても削り合わせるつもりでいたが、その必要もなくポン付けして解決。
スコードロンパッチ鋭意製作中
ペイントが完成したら、馬革のトリミングを取り付け。
今回トリムを含めた直径は13,5センチになります。
革の重なり部分が厚くなり過ぎないよう、革の縁は予め薄く漉いておきます。
スコードロンパッチ鋭意製作中
今回もA-2に取り付けるレザーパッチ(313th)をワンオフ制作。
お客様のご要望で、ペイント後に外周りに馬革のトリミングも取り付けます。
A-2カスタム完成
無地のバズリクソンズのA-2にワンポイントのカスタム。
手描きのショルダーパッチを取り付け、文字を直描き。
八方ミシン板ばね破損
八方ミシンの最上部にある天秤を押さえていた板バネが破損した。
最上部の天秤(テンショナー)は、一針送るたびに上下に1センチ以上稼働し、その根元を押さえて元の位置に戻していたのがこの板バネ。
長年の金属疲労からか、突然ポキンと折れた。
さて困ったな…。
こんな特殊なミシンの、特殊なパーツが流通しているとは思えない。
こんなときに頼りにしていたミシン屋さんは、もうこの世にいない。
とりあえずネットで探してみるが、調達出来なければ、鉄板を加工して取り付けることも考えなければなるまい。
A-2カスタム制作中
今回は、バズリクソンズのA-2をベースに手を加えていきます。
まずは手描きしたショルダーパッチ(牛革を手染めしたリム付き)を縫い付け。
その下に[ARMY AIR FORCES]の文字を、筆記体で直書きしていきます。

画像2/銀ペンで文字を割り付け。もちろんフリーハンドで…。
スコードロンパッチ完成
描き上がったレザーパッチを、レインボーカントリーのA-2に取り付け。
着用時期はまだ先ですが、ここ数年は、シーズンイン前に色々オファーをいただけて、ありがたい限りです。
ベルトサイズ詰め
持ち込みでバックル付きベルトのサイズ詰め。
当初は奥に穴を開け足して欲しいということでしたが、デザインのレーシング部分ギリギリまで穴を開けてもユルくて間に合いません(ベルトはメンズサイズで、お使いになるのは女性です)。
そこでバックル側でカットし、バックルの固定位置をずらして作り直します。
剣先もすっきりおさまり、見た目のバランスも良くなります。

画像1/ビフォー。

画像2/バックル側で不要分をカット。

画像3/曲げ代を革漉きで薄く…。

画像4/アフター。