店長日記

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本日の修理品
かなり長くお使い頂いているファニーのライダースウォレット。
外回りのステッチが数カ所解れ出していますので、縫い直しです。ミシンはプーリーをゆっくりと手回しして元の穴に針を落としていきます。
仕上げに全体に保革油を塗ってやり、900シルバーのコインコンチョを磨いて修理完了です。

画像1/ビフォー

画像2/アフター

画像3/ビフォー

画像4/アフター

画像5/ビフォー

画像6/アフター
スコードロンパッチ鋭意製作中
N-3に取り付ける変形パッチをレザーで製作中。
このところいろいろな作業が集中しており、作業スペースとの兼ね合いで前後しながら進めております。
本日の修理品
実物のMA-1、1970年代の8279Eの階級章の付け直しです。
樹脂製の階級章が大雑把に付けられていますが、隅がほつれてきています。裏地も皺が寄った状態で縫われて固定されているので修正してやります。階級章は何度か付け直されたようで外回りに細かい間隔で穴があいています。切り取り線のようになっているので、ややピッチを拡げて縫い付けを行います。
初秋の三ヶ根山・殉国七士廟再訪(その弐)
毎回立ち寄る廟の案内人Iさんの休憩所は、残念ながらこの日臨時休業でお会い出来なかった。
いつも休憩所周辺を徘徊している猫たちもほとんど見かけない。
休憩所付近には三ケ根観音のお堂があり、さらに一段高くなったところには比島観音が設置されている。周辺には多数の石碑や地蔵がところせましと立ち並ぶが、南方戦線に関連したものが多い。

画像1/比島観音近くに大東亜戦争のモニュメントとして設置してあるプロペラの付いた三菱製の瑞星エンジン。14気筒、1080馬力。戦後になって遠州灘で底引網に引っかかって引き上げられた。当初はゼロ戦に搭載されたものとされていたが、その後で違う機種用だった事が判明したとの添え書きがある。

画像2/殉国七士廟はそれら石碑群から数百メートル離れたところに建立されている。入り口に設置された巨大な石柱。高さ5メートル以上はありそう。

画像3/戦勝国からA級戦犯とされ、断罪された方々の遺骨がここに納められた経緯を綴った石碑。

画像4/今回も無事参拝を終え、下山を始めると突然の通り雨に見舞われた。岩場がつるつるして足を取られるのが難儀であった。帰りの道中では群生する渋柿を発見。せっかくなので赤く熟したものを口に入れてみると、まったく渋くはなく、充分食べられるものであった。

画像5/同行のHさんによれば、黄色い渋柿も焼酎に漬けると甘みが出て食せるとのこと。ムカゴや野いちご、前回のヤマモモなど、年間通じて山の幸が豊富な三ケ根山であった。
初秋の三ヶ根山・殉国七士廟再訪(その壱)
10月とはいえ残暑厳しく、通り雨にもたたられた今回の登頂。
なにより行く手を阻んだのは、伸びきった雑草と、登山道全域に張り巡らされたクモの巣であった。トレッキングポールはもっぱらクモの巣をはたくのに使われ、山頂にたどり着いた時には全身クモの巣と雑草のタネまみれになっていた。

画像1/いつも利用するJR半田駅。いにしえの職人ワザで鉄と木材で組み上げられた明治時代の跨線橋。

画像2/JR三ケ根駅から登山口までは徒歩30分位。いつも途中のコンビニでお供え用の酒を購入して山道に向かう。

画像3/夏の間に伸びきった雑草で登山道が見えない程。全域がクモの巣だらけ。

画像4/途中には倒木がいくつもある。

画像5/中腹の地点で突然視界が開け、北側の山の稜線が見える地点がある。この時期でもセミが鳴いていた。

画像6/いつもより体力を消耗し、やっとの思いで頂上に到着。ロープウエイ跡地から見た東側(片原温泉側)の風景。

画像7/山頂から一望した渥美半島。かなりクリアに遠方まで見渡せる。
明日は三ケ根
恒例となった三ケ根山登頂&殉国七士廟参拝を急遽明日の火曜日に敢行する事になった。
暑さも和らいで、トレッキングには絶好の季節である。
そういえば反日が国是の泥棒国家が、ついに旭日旗にまで言いがかりを付け始めた。「日帝の象徴」としてかの国での旭日旗の掲揚を刑罰対象とする法案までが提出されたのだ。いつものキチガイぶりが一層進化している。
せっかく話題をつくってくれたので、旭日旗を調達して登頂しようかと思っていたが、なかなかちゃんとした木綿製のものが見つからず、今回は間に合わなかった。
本日の修理品
オリゾンティ時代のドゥニームの名品、ダブルエックスタイプ。
長年穿き込んで糸切れや破れが目立ち出したものの、手を入れればまだ何年かは着用出来るレベルになります。
全体を補修しますが、まずは鳩目の糸がすべて千切れている状態のフロントボタンホールから。
この部分はドゥニームXXのウィークポイントで、オリジナルに準じた太い綿糸の鳩目ホールは、何年か穿いていると必ずと言っていい程この状態になります。
見た目としては元通りというわけにはいきませんが、カケツギできちんとボタンが留められるようになります。
N-3カスタム鋭意製作中
インターネットの普及で遠方からの作業依頼も多く、ほとんどはメールと宅急便でのやりとりになりますが、今回の依頼内容はやや特殊であったため、お客様が大阪の枚方からわざわざご来店になりました。
古いバズリクソンズのN-3をベースに、バイク用にお客様がアレンジした附属を取り付け、変形のレザーパッチも製作して縫い付けます。
手描きで製作するレザーパッチは後回しとし、とりあえずは左腕にAAF章を取り付け、着脱可能な袋布を製作して取り付けます。

画像1/当店ストックの馬革のトリミングを付けた刺繍パッチを縫い付け。

画像2/前身頃に着脱出来る袋を取り付けますが、M1943フィールドジャケットのフードを流用。袋口は開閉出来るように軍用のスナップ釦を3箇所に打ち込み。フード、附属類はすべてお客様が調達して持ち込み。

画像3/フードに元々あいているボタンホール3箇所を利用して前身頃に取り付ける。身頃側に付けるユリアの軍用釦もお客様が調達。

画像4/AAFパッチと袋布を取り付けた状態。
本日の修理品
特徴的なカーブラインのシェリダン・キーホルダー。
初期ロットの製品でお買い上げいただいたので、かなり長く使っていただいています。ナスカンが軸から抜け落ちた状態で修理にお持ちになりました。
ナスカンを新品交換しますが、取り付け部分はワンウェイスナップのメス側でカシメられています。その部分を取り外し、スナップボタンごと新品交換になります。
当店ではナスカン、スナップ共、常時各サイズをストックしておりますので即時対応可能です。

画像上/修理前。新品の18ミリナスカンとワンウェイスナップを用意。

画像下/修理完了。
フジツボ似
当店がベルトやブーツのカスタムに使うスタンダード社のスタッズ。
常時相当数の在庫が必要で、まとめて発注していますが、今回ポイント部分に使えそうな9,5ミリ径のデザインスポッツを入れてみました。
メディスンバッグなどの意匠に使われるコンチョに似た、フジツボのような形状です。ニッケル鍍金、アンティーク仕上げ。
御要望があれば、カラースタッズの部分をこちらに差し替えて納品させていただきます。
パッチ縫い付け
今回はカモフラBDUへ多数のパッチを縫い付けします。
県外のお客様なので宅急便でのやりとりになります。

画像4、5/左右の上腕、衿先、前胸へ縫い付け。
秋の訪れ
急に気温が下がり、秋の気配。
本日は空調をOFFにして営業します。
本日の修理品
フェローズ×ウエアハウスのコラボブランド「エルスモック」の修理品。
左膝に小さく穴があいた段階で生地も伸びていないので、ほとんど修理痕が目立たない程度にリペアできます。

画像1/細身のストレート。

画像2/穴は1センチ角程度。

画像3/作業はいつもの手順でアウトシームの側で40センチ程解体。穴のあいた部分は小さくても裏打ちはある程度の大きさの生地で行う必要があります。穴部分だけかけついでもすぐに破れてしまいます。

画像4/アウトシームを縫製し直して作業完了。

画像5/仕上り状態。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
名著であるため、ご紹介
『コールド・ケース 未解決事件』マイケル・カプーゾ著 柏書房

未解決事件をテーマにしたTVドラマや映画は数多あるが、本書は、それらの事件を専門に扱い解決に導く、実在するアドバイザー集団を追ったノンフィクションである。
元FBI捜査官、犯罪心理学者、科学者、法医学の専門家などからなるボランティアチームで、その名も「ヴィドック・ソサエティ」。1990年にフィラデルフィアで創立され、迷宮入りしそうな事件を無償で捜査する現代のシャーロック・ホームズたち。
そして実際に解決に至ったいくつかの事件は日本でもマスコミに取り上げられたことがある。プロファイリングという捜査手法を確立したのもこれらの人達である。ソサエティのメンバーの来歴は様々だが、意外にも非科学的なスピリチュアルの助けを借りて被害者の顔を復元し、捜査を進める法医学アーティストも登場する。
面白い本だが、600頁にわたって多数の事件が取り上げられ、56章にも分けられている。それが一つの章で一つずつ完結するのではなく、あっちこっちの事件に飛び、年代も前後するので非常に読み辛い点が残念であった。
本日のニュースより
TPP交渉 政府方針 皮革・酒類の関税撤廃 重要5分野死守へ提案

政府は20日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で、皮革製品と酒類の関税撤廃を参加各国に提案する方針を固めた。日本は交渉で、関税撤廃を約束する品目が全貿易品目に占める比率(貿易自由化率)を約90%と提案しているが、米国などが95%程度へ引き上げるよう求めている。政府は、コメをはじめとする「重要5分野」の関税を死守するため、他の品目の撤廃に応じることで交渉を前進させたい考えだ。
(以上引用)

もうずいぶん前の事だが、レッドウイングのブーツを並行輸入して販売しようと色々調べたことがあった。
今のようにネットで簡単に調べる事が出来ず、通産省(当時)や税関に直接電話して色々聞いたのだが、おそろしく高い税率で、結局利益が見込めないので断念した。
商用として業者が革靴を輸入した場合、通関の際に仕入れ価格の60%または4800円のいずれか(高い方!)が課税されるという説明だった。つまり10000円のものを輸入するたびに6000円課税されるし、もっと単価の安い、仮に1000円の革靴であれば、それに対してなんと4800円課税される事になる。もうほとんど輸入するなと言っているようなものだった。通産省から輸入枠の割当をもらえれば税率が下がるが、その申請も過去の輸入実績に基づいて審査されるなど、新規参入が事実上難しいような仕組みになっていた。これも一種の既得権というか、同和利権だったのかもしれない。
この参入障壁で長年守られてきた業界には、今回の関税撤廃はかなりの痛手になるんじゃなかろうか。
エンドユーザーの方々にとってはインポートのシューズやバッグが今より手頃な価格で入手出来る事にはなると思う。
スタッズベルト鋭意製作中
本日納品予定のスタッズベルト。
幡豆郡のお客様からのオーダー分です。ブラックの革帯をベースに定番で展開しているパターンで製作しますが、剣先にもカラースポッツとサークルを追加します。
本日の修理品
濃淡の色落ち具合が美しいシュガーケーンのユニオンスタージーンズSC40065。
左膝に入ったヒゲの折れ山が破れかかっている状態です。この段階でしっかり裏張りして穴が広がるのをおさえ込んでおきます。

画像1/シュガーケーンSC40065。

画像2/斜めに入ったヒゲは経糸(インディゴ)が切れて緯糸(白糸)が出ている状態。

画像3/アウトシームの側で40センチ程解体。穴のあいた部分を中心に12センチ×15センチのデニム生地で裏打ちする。

画像4/生地の目に沿ってタタいていく。

画像5/穴の部分以外は間隔を空けてタタく。

画像6/アウトシームを縫製し直して作業完了。

画像7/仕上り状態。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
フェイク塗装(その漆)
店舗の全面改装から一年以上が経ち、店内の什器、備品、建具などあらゆる箇所にはエイジングの加工を施した。
やり尽くしている感はあるが、たまたま以前から使ってみたかったクラック塗料を入手したので試しに棚板を塗ってみた。オールクラックドアップという名称の塗料(というより補助剤)で、下地塗装の上にこれを塗り、その上に別の色を塗ると塗面が収縮してひび割れ、下地の色が所々顔を出すというもの。何年にも渡ってリペイントを繰り返した家具のように、重層的な塗装面が表現出来る。これに刷毛やサンディングのテクニックを加えれば、かなり表現の幅が広がるのは間違いない。

画像1/オールクラックドアップ。アメリカ製。お値段236mlで1638円と少々お高め。

画像2/素地の棚板に水性塗料で下塗り。グリーン系を選択。

画像3/完全に乾燥するまで放置。

画像4/クラック塗料を横方向に塗っていく。

画像5/乾いたら縦方向にオフホワイトの水性塗料をペイント。

画像6/オフホワイトの塗膜が収縮し、ピキピキとひび割れがあらわれる。ざっと濡れ雑巾で拭き取ってエイジングの完成。
別注ライダースウォレット
ファニーのライダースウォレットは長財布の中でもっともポピュラーなタイプ。
一万円札が余裕で収納出来、カードや小銭の容量も充分です。そして標準でレザーのストラップとコンチョが付き、チェーンを繋ぐためのドロップハンドルも付属します。
しかし時に、ライダースウォレットの仕様でストラップも何もない、シンプルなデザインの御要望があります。財布をポケットに差すのではなく、ポーチやセカンドバッグに入れて使用するのでチェーン&キーホルダーが必要ない方もいらっしゃいます。
そんな需要にお応えし、今回はブラックとレッドのラティーゴレザーを使用してオーダーしてみました。

画像1/出来上がったライダースウォレット。各々14500円。

画像2/内部仕様。

画像3/右は従来からストラップなしでも生産しているライダースウォレット・ジュニア。縦で約2センチ、横で約1センチ小さいコンパクトな長財布。一万円札がギリギリ折らずに収納出来るが、使いやすさ、収納力はやや劣る(私見)。
「南京大虐殺」展示撤去へ ニセ写真、歪曲相次ぎ… ピースおおさか

大阪府と大阪市が出資する財団法人「大阪国際平和センター」(ピースおおさか、大阪市中央区)で、日中戦争中に旧日本軍が行ったとされ、信憑(しんぴょう)性をめぐって議論が分かれる「南京大虐殺」に関する展示が撤去される見込みであることが18日、分かった。25日から始まる府の9月議会で基本設計案(中間報告)が報告され、戦後70年となる平成27年度までのリニューアルを目指す。自虐的な「偏向展示」で知られた同施設は、ようやく正常化に向けてかじを切る。
(以上引用)

遅きに失したとはいえ、方向転換が進んでいるのは喜ばしい。
こういうのは一種の情報戦で、今まで日本側が全く無為無策だったためやられっぱなしだったのだ。20年以上も根拠のない虐殺説をまき散らし、小中学生の校外学習でも利用されてきたのだから、税金で運営しながら反日思想を育成してきたようなもの。実にバカげている。
おそらく他の施設でも同じような内容のものがあるだろうから、これを端緒に色々見直しが進めば良いがと思う。