店長日記

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ネームプレート製作
今回はネームプレートの制作のみで、通販での対応です。
文字数が少ないので、若干字間を広げて刻印。

A-2、B-10、B-15などに縫い付けるネームプレートは、縦は約18ミリ(サイズの変更も可能)、横は文字数により100~120ミリで製作しています。ヌメ革にお客様の指定の文字を刻印します。

価格/3000円(税別)
女神の見えざる手
レンタルDVDで鑑賞。
企業や政治家から依頼を受け、世論操作するロビイストというのが職業として成り立つアメリカ。
その中でも超やり手で、目的のためには手段を選ばない冷徹な女性ロビイスト。それが全米ライフル協会からの有利なオファーを蹴り、銃規制法案を推進する側に立つ。圧倒的な力を持つ全米ライフル協会を敵に回し、不利な状況の中、彼女は起死回生の手を打つ。
ストーリー展開が早く、いろいろな要素が詰め込まれているが、散漫にならずに上手くまとまっている。
辣腕のロビイスト役のジェシカ・チャスティンの演技が素晴らしい。
麻原彰晃死刑囚ら7人死刑執行 早川・井上・新実・土谷・中川・遠藤死刑囚

松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、死刑が確定していた教祖の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=ら7人の死刑が6日午前に東京拘置所などで執行されたことが、関係者への取材で分かった。教団が起こした事件の死刑囚は計13人おり、執行は初めて。上川陽子法相が命令した。平成7年5月の麻原死刑囚の逮捕から23年。犯罪史上類を見ない一連の事件は大きな節目を迎えた。
(以上引用)

当然の職務とは言え、上川法相はきちんと役割を果たしておられる。
市川の一家4人殺人事件の(元)少年の死刑執行も行ったし、法務大臣はこうでなくては。
民主党時代の法相は、ポストを受けておきながら、死刑執行を行わない税金泥棒ばっかりだった。
オプションパーツでグレードアップ
先月納品したフィリグリーのオーダーベルト用。
ファニーのメキシコ工場でハンドメイドされるD・E・オスカーのバックル。純銀無垢のギャリソンバックルに、手作業で細かな彫刻が施されています。
本来このバックルをセットした状態でお渡ししたかったのですが、入荷状況が不安定で間に合いませんでした。
昨年末よりメキシコ(人)特有の事情により、生産ラインが大混乱しているD・E・オスカー。
しかし仕上がった製品は超一級品です。
エクステリアもDIYで
脚立を出して、ルーティンワークの蔦の剪定。
強風で所々壁面から剥がれ、ブラブラ状態だったところを切り取るとたちまちゴミ袋一杯。
梅雨明け間近も、天気は下り坂。
ネッカチーフ製作(バンダナ二個一)
以前から、標準よりやや大型(68センチ角)のバンダナをバイアス状に縫い合わせてネッカチーフを製作し、店頭販売してきた。
それを買って仕事用に使ってくださっているダイナーのオーナーから、違う柄も欲しいと言われたが、そのサイズのバンダナはペーズリーしかない。
なので、沢山ある標準サイズ(55センチ角)のもので別の柄を選び、二つ繋いで作ってみた。
パッチ縫い付け/ワークシャツ
バズリクソンズのNAVY仕様のブレード入りワークシャツ。
右胸に実物の刺繍パッチを縫い付け。
北関東のお客様の依頼品。
名著であるため、ご紹介
『カポネ』佐藤賢一著 文春文庫

言わずと知れた禁酒法時代のギャングのボスと、その摘発に血道をあげるアンタッチャブル(エリオット・ネス)の物語。
ストーリーは史実をなぞっているが、血なまぐさいシーンの描写はほとんど無く、殺人場面も登場人物たちの伝聞のような表現が使われる。
単純なギャング対捜査官の物語ではなく、カポネという陽気で目端の利く人物が、むしろ時代の要求によって登場し、一定の役割を果たしたかのような描かれ方になっている。対して捜査官のエリオット・ネスを、権力志向の強い腹黒い人物として描いている。そしてカポネ収監後の、それぞれの余生にかなりの頁が割かれている。
脳梅毒に侵され、出所後は痴呆となって惨めな最期を迎えるアル・カポネ。それでも感謝の念を忘れない人々がいる。
皮肉にも禁酒法時代からの深酒がたたり、ついにはアル中となって命を落としたエリオット・ネス。死後に出版された「アンタッチャブル」はベストセラーになり、負債の補填に充てられた。TVや映画の原作にもなったが、自己宣伝色の強い内容であったようだ。
モノクロTVドラマの「アンタッチャブル」は観たことが無いが、ケビン・コスナー主演の映画は娯楽作品としては良く出来ていた。
著者は西洋の伝記ものを沢山執筆しているので、他の作品も読んでみたい。
オプションパーツでグレードアップ
ファニーの久保工場長にオーダーし、先週本体が仕上がったナイルクロコダイルのウォレット。
さらに最高級のシルバーパーツを組み込んで、週末に納品させていただきます。

画像1/ドロップハンドルを純銀の彫刻入りに交換。

画像2/キーホルダーのナスカンも同様に純銀製に交換。

画像3/コンチョは1921年の1ドル銀貨をベースにオーバーレイしたカスタム品。

画像4/ウォレットチェーンも純銀彫刻入り。
サドルソープで丸洗い
汚れと古いオイルを洗い流したユケテンのリングモカシン。
日陰干しで丸一日、ほぼ水分も抜けています。
ついでに左足の方だけ若干幅が狭いので、ストレッチャーで微調整。
薄く全体に油分を補い、磨き上げ。
ちなみにこのダブルリング、ストラップを固定するのに一応機能しています(履き口が広いので、ストラップで固定出来ないと上手く歩けない)。
以前から度々ご紹介していますが、革の種類にかかわらず、手順を間違わなければどんなものでも水洗いできます。表面をブラッシングするだけのメンテナンスでは、どうしても汚れが残ってしまいます。
近年、レザーを丸洗いする専門業者もでてきていますが、DIYでも充分可能です。
サドルソープで丸洗い
分厚い一枚革のリングモカシン。
梅雨の晴れ間に水洗い。ソープで古い油分を落とし、内部もきれいに洗い流して風に当てて日陰干し。
完全に水分が抜けるのを待って、オイルを入れます。
梅雨の三ヶ根山・殉国七士廟再訪
昨日は天気も良かったので、車で三ヶ根山を訪れた。
この時期は、山頂に至る三ケ根山スカイライン沿いに咲く紫陽花が見頃でもある。3月に車で訪れた時は、海側からスカイラインに至る道は崖崩れで通行止めになっており、大きく迂回したが、復旧していた。
七士墓にお酒を供え、参拝を終えると、いつものように休憩所に立ち寄り、案内人の方たちと長話。
この地出身で、参拝にも訪れる高須クリニック院長の近著を頂いて帰路に就く。

注)殉国七士廟には戦勝国の報復裁判でA級戦犯とされた東条大将以下七人の戦争指導者のご遺骨が眠っている。これは埋葬を許可しなかった米軍から有志が奪還し、紆余曲折を経てここに安置される事になった。この七人のA級戦犯とされた方々は靖国神社にも合祀されている。入り口にある「殉国七士廟」の巨大な石柱は、岸元総理の揮毫によるもの。
ブーツストレッチャー…こんな使い方も
2015年にファニー本社で買い入れたブーツストレッチャー。
内側に二つのジャッキが仕込まれていて、ハンドルを回すと、ネジの力でグイグイと引き伸ばすことが出来る。
今回はヌメ革のメッシュベルトを伸ばすのに流用。
そのつくりからいっても伸び易いメッシュベルトだが、着用者の体型変化で5センチ以上伸ばす必要があり、芯まで水を含ませてから作業を行った。

画像1/洗面器で水を含ませる。

画像2/芯まで水が入ったら、ある程度日陰で乾かす。

画像3、4/湿り気が残っている状態で引き延ばし。ネジの力は強力で、一枚革のベルトならかなり伸ばすことが可能。

この後、乾いたら保革油を塗って作業完了。
本日の修理品/エターナル811
倉敷児島発のデニムブランド、エターナルの定番モデル。
ゴワゴワした生地がこなれてきて、程よいタテ落ち感と、棚ジワが美しく出始めています。
今回は後ろ中心のパンクと、股ぐりの穴あきを補修。股ぐり部分は、下前立ての縫い代付近でミシンをかけ辛い所ですが、裏当てしてガッチリ補強しておきます。
田中元外務審議官、日朝首脳会談には周到なシナリオを

小泉元総理の北朝鮮訪問を実現した田中元外務審議官は、TBS番組「時事放談」の収録で、安倍総理が意欲を示す日朝首脳会談について、留意すべきポイントを挙げ警鐘を鳴らしました。
「金正日(キム・ジョンイル)総書記が拉致を認め謝罪する、そういうシナリオを作ったわけですが、本当にそれが起こるかどうか確信がない。もしそれを金正日総書記がしなければ、(小泉)内閣がつぶれていたと思いますよ」(田中均 元外務審議官)
田中元外務審議官はこのように述べた上で、安倍総理が国会で「最後は私自身が日朝首脳会談を行わなければならない」と早い段階で表明したことを踏まえ、一定の成果がみられる周到なシナリオを作らなければならないと指摘しました。
(以上引用)

周到なシナリオを作るために、俺の意見を聴けとでも言っているのか?
この人は、かなり以前に北朝鮮に取り込まれているんじゃないの。
北が体制崩壊したあかつきには、日本における協力者として名前が出てきそう。
本日の修理品/ツイル ワークパンツ
ノーブランドのワークパンツ。
膝に引っかけたような穴があり、放っておくと裂けてしまうので、接着芯地とタタキで補修。
こういうフラットな生地は、修理跡が目立ってしまうことは避けられません。
接着芯地で固めるだけだと、洗濯するうちに剥がれてしまうので、ミシンでの留めつけも必要です。
フィリグリー・ギャリソンベルト
先のウォレットと同じナイルクロコダイルを尾錠側と剣先にチップとして使い、帯をフィリグリーで仕上げたオーダーベルト。
こちらも久保工場長によるワンオフ制作。
形状は1+3/4インチ(45ミリ弱)幅のギャリソンベルトで、帯全面にフラワーカービングが施され、ブラウン系のカラーでまとめられています。カービングの所々をナイフで切り取り、ブルーのトカゲ革を挟み込み。8か所のポイントにはブルーのスピネル(尖晶石)を埋め込み。バックルの留めボタンは純銀コンチョ。帯の裏側にまでカービングが入ります。
これ以上無い、最高級のクラフトベルト。

参考価格/秘密♡
ホーンバッククロコダイル・ライダースウォレット
お客様のオーダーでファニーの久保工場長に依頼し、納品までに半年かかった商品。
ナイルクロコダイルのクラウン(突起部分)を贅沢に使ったライダースウォレット。
使用する上で最も美しく見えるように裁断され、色は現行品にはないブラウンを調色してもらい、手染めしております。硬く縫い辛い鱗部分の縫製も見事な仕上がり。
随所に職人としてのこだわりが見て取れる最高の作品です。

参考価格/内緒♡


本日の修理品/スティーブンソン カーペンターパンツ
2年前の5月に、左右のヒップが擦り切れていたのを裏張りし、タタキで補強したカーペンターパンツ。
もうそろそろ生地も限界ですが、今一度修理を行います。
今回は千切れた後ろループを別物に交換し、裂ける寸前の後ろ中心のシームを補強。
製陶の作業着としてお使いになっている模様。

画像2/千切れた後ろ中心のル-プ。

画像3/別物のベルトループに付け替え。ストックしていた中でブラウン系はこれしか無かった…。

画像4/ヒップの穴はガッチリ塞いであったが、中心の巻き伏せ縫いに沿って裂ける寸前。

画像5/中央にグログランのテープを渡し、裂け目を補強。
スタッズバッグ製作
バトラー・バーナー・セイルズの馬革メッセンジャーバッグ。
このフラップにスタッズを打ち込んで納品します。
薄く漉いた馬革で厚みが足りないため、裏に革の芯材を当てた上で打ち込み。

画像1/ビフォー。

画像2/アフター。