店長日記

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モノにより裾上げ不可の件
当店では、時間的な都合がつくかぎり、他社さんのジーンズの裾上げにも対応しておりますが、極端に生地が厚いものはチェーンミシンでの裾上げはお断りしています。
昨日も某社のものが持ち込まれましたが、帆布並みの厚みであったためやむなくお断りしました。
チェーンミシンは当店が販売する14オンス前後の製品に合わせて調整しているため、18オンス以上といった厚いものとなると、機械的にトラブルが起きる可能性があるのです。特に問題なのがインシームの部分で、縫い代が片倒しされて三枚重ねになり、それを三つ折りするので九枚重ねとなりますが、生地の厚みが増すとこの部分がすんなりラッパ(機械に巻き込むときのガイド)におさまらないことが多く、針が進まなかったり、その前後で目飛びを起こしたりするのです。上手くいくこともありますが、正直、やってみないとわからないところもあり、一か八かでお預かりした製品に鋏を入れるわけにもいきません。
あしからずご容赦ください。
*ちなみに地縫いミシン(シングルステッチ)であれば、どのような厚物であっても対応可能です。
本日のニュースより
維新・西村氏が離党届 「韓国人売春婦うようよ」発言で

日本維新の会の西村真悟衆院議員は17日午後、党代議士会での「日本には韓国人の売春婦がうようよいる」との発言が不穏当だったとして、離党届と会派離脱届を松野頼久国会議員団幹事長に提出した。議員団は、会派離脱届を受理せず、会派を除籍処分とする方針だ。離党届に関しては松井一郎幹事長(大阪府知事)が対応を判断する。
(以上引用)

このタイミングで、火に油をそそぐような事を平然と言ってのける政治家だから、西村議員の舌禍事件は後を断たない。
しかし、その歯に衣着せぬ発言内容は(過去の事柄も含めて)すべて正論である。
しばらくマスコミの集中砲火を浴びるだろうが、この憂国の政治家を支持する人間はけして少なくはない。
今後も国会議員としての活躍を心から期待したい。
サドルソープで丸洗い
以前にも一度ご紹介したブーツの丸洗い。
一定期間履いたブーツはレザー用のソープで丸洗いすることにしています。革製品を丸洗いするのには抵抗がある人が多いでしょうが、洗濯後の処理をきちんとすれば全く問題はありません。
何人かのお客様は実際にこの方法でメンテナンスをされています。
私の場合は何足かまとめて洗うことにしているので、水をくんだ大きなポリバケツに放り込んでしばらく置いた後、ブラシに付けたソープでゴシゴシやっています。その後すすぎ洗いして風通しの良い所で日陰干しすれば内部まですっきり綺麗な状態になります。仕上げにその革に合ったメンテナンスオイルを塗って完了です。
サドルソープの説明書きには一応(スエードには適さない)となっていますが、これはおそらく色落ちの問題があるからで、かまわずスエード革も一緒に洗っています。むしろ汚れが付きやすいスエードは、洗濯後は驚くほど綺麗になります。ついでに言えば、牛革だけではなく、所持しているエキゾチックレザーのウエスタンブーツもすべて丸洗いするのが習慣になっています。パイソン、リザード、アナコンダ、イール、オーストリッチ、エレファントなどで、長年同じメンテナンスを繰り返しています。
レザーを丸洗いする専門業者もでてきていますが、DIYでも充分可能です。
トライしてみようという方、スカウト社のサドルソープ、700円にて販売中。
ストリップダウン…SCHWINN(シュイン)
ビーチクルーザーをタウンユースとしてチョッパーやボバーの手法でカスタムするショップが都心部にはポツポツ出来始め、ひとつのカルチャーになっている。
なんといってもモーターサイクルよりも手軽に楽しめ、デザインの自由度も高い。購入以来ノーマルのまま乗っていたシュイン・へビーデューティだが、それらのサイトを覗いているうち、思い立って前後のフェンダーを取っ払っうことにした。せっかく存在感のあるムッチリしたタイヤを、安っぽいメッキフェンダーで覆ったままにしておくのも何だなと思ったのだ。
このくらい10分もあれば片付くだろうと思ってかかったのだが、意外に手間取り、結果的に一時間以上もかかってしまった。それというのもリアフェンダーの前側を車体に固定しているネジが、フェンダーの内側(タイヤ側)からプラスネジで留められていたからである。つまりリアホイールを外さないと、作業出来ないのだ。しかもネジがガッチリ固着していたため、CRCを吹きかけてハンマーでつつきながら、溝をナメないように取り出すのに相当の手間を要したのだ。なんでこんな整備性の悪い組み付け方をしているのかよくわからない。しかもどうでも良い所に六角レンチで外すネジを多用しているのに、ドライバーが入りにくい所がナメ易いプラスネジなのだから…。
ともあれなんとか前後フェンダーを外して凸凹したタイヤパターンが剥き出しになったシュイン。
一層シンプルかつ脱力しきった心なごむスタイルになった。
L.A.ギャングストーリー
近くの劇場で昨日鑑賞。
舞台は1940年代末のアメリカ西海岸。実在のユダヤ人ギャング、ミッキー・コーエンと、彼の組織を叩き潰すために集められたアンタッチャブルな警察官達の戦い。
ミッキー・コーエンは映画「バグジー」にも登場し、その時はやはりユダヤ系のハーベイ・カイテルが演じていた。今回のショーン・ペンはメイクも含めてちょっとやりすぎだった感がある。かたや警察側のジョシュ・ブローリンは名作「トゥルー・グリット」での悪役とうって変わって実直な軍人上がりの巡査部長を好演している。助演の俳優たちがなかなか魅力的で、ニック・ノルティやジョバンニ・リビシ、ジョン・ポリトといった実力派揃い。「ターミネーター」のロバート・パトリックは別人かと思うくらい老けていたが、ガンマンの生き残りみたいな巡査役で、最後までピースメーカー一丁で戦って良い味を出していた。
ストーリーは単純で、クラシックな勧善懲悪モノに分類される。
ちょっと粗雑でリアリティに欠ける面があるが、個人的には十分楽しめる映画であった。
本日の修理品
日記欄で修理のご紹介をすると同じ状態のものが持ち込まれることがよくあります。
「ボタンホールの修理が出来るとは思わなかった!」
ということで、ボタンがすぐに外れてしまうために穿かなくなっていたドゥニームの製品をお持ちになりました。
他に傷みも見当たらないので、これでまた現役復帰です。
スタッズベルト鋭意製作中
欠品したままフォロー出来ずにいた自店のスタッズベルトを、営業開始前の時間に製作しています。
当店では狭いカウンターの中のスペースですべての作業を行うため、こういった作業は集中出来る時間に段取り良くこなさねばなりません。スタッズ打ちの作業には、ベルトをひろげて置いたり、いくつかの工具をセットするスペースが必要で、案外場所を取ります。
一連の流れの途中で別の作業が入ったりすると収拾がつかなくなるので、どうしても営業時間外にじっくり作業をすることになります。
パッチ縫い付け
少し前にバズリクソンズのB-15Cをベースに同様のパッチの縫い付けをおこないましたが、今回はL-2Aがベースです。
依頼者は前回と同じ奈良県の方。
右上腕にF-102の三角パッチ、左上腕には白抜きのエアフォースマークを覆うようにAIR DEFENSE COMMANDのパッチを縫い付けます。
本日のニュースより
落札の宗教法人、購入断念=朝鮮総連本部、再入札へ—東京地裁
  
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地建物の強制競売手続きで、45億1900万円で落札した宗教法人「最福寺」(鹿児島市)が、最終的に購入を断念したことが9日、分かった。同寺関係者が明らかにした。今後、東京地裁で再入札の手続きが進められる。
(以上引用)

昨日の報道ではゼネコンが融資に応じたようなことを言っていたが、また話がひっくり返ったのだろうか?
北朝鮮の出先機関がどうなるのか注視していたが、この入札の流れにどういう背景があるのかさっぱりわからない。
このお坊さんは元々右翼民族派とも関係が深く、民間外交でロシアまで行って北方領土交渉してくるような人のようだが、どういう意図があって動いていたのだろう?
しかし再入札となればもっと安値で落札出来るだろうし、そもそも純粋に資産としての価値があってペイ出来る金額なら、ゼネコンや商社が落として転売すればいいのだ。
どうであれ都心の真ん中に居座っている敵国人は所払いが望ましい。
A-2カスタム完成
関東のお客様からご依頼いただいた一連の作業はネームのペイントを入れて完了です。

画像1/下描きに沿ってグリーンでネームをペイントします。

画像2/面相筆で細くハイライトの線を入れて少し陰影をつけてみました。

画像3/ペイント完了。

画像4/ベースは旧マッコイズのA-2。両腕と左胸にパッチを縫い付け、右胸にはスコアボードをペイント。
六分咲き
ちょっと前に天候が不順だったせいか、昨年よりも開花が若干遅くなっているメキシコ万年草。

画像1/正面入り口付近は日当りが良いので開花も早い。

画像2/当店の東側には大地主のオジさんが趣味でやっている畑があるが、そこに黒猫の姿が…。

画像3/畑で用便を済ませ、砂をかける黒猫。畑のオジさんに見つかったら怒られるかも…(醗酵していない糞は堆肥にはならないらしい)。
本日の修理品
シュガーケーンのレインボーデニムは、縦糸を草木染めによって多色に染め分けた上で琉球藍で染色して織り上げたもの。洗いこんでインディゴが退色すると、独特の虹色の糸が顔をのぞかせます。
今回は千切れかかった前合わせのボタンホールを修復します。

画像1/修理前。ボタンのかかりが悪く、着用状態では比翼部分が引っ張られて外側に開いている状態。

画像2/四つのボタンホールすべて修理します。

画像3/比翼のボタンホールは芯糸も抜けています。

画像4/修理後。
A-2カスタム進行中
A-2のCBI・輸送部隊仕様は下描きを終え、ペイント作業を進めています。

画像1/銀ペンの下描きに沿って下塗り。ラクダのスコアボードは黄色と赤で仕上げますが、茶色のレザーの上に暖色系の色をそのまま乗せても下の色が映ってしまいます。そのため最初に白地を作る必要があります。

画像2/下地が充分乾いてから着色していきます。

画像3/オーナーの御要望で下段の中二つは赤色で。

画像4/スコアボード完成。
A-2カスタム進行中
先週から取りかかっているA-2のCBI・輸送部隊仕様はペイントの下描き作業に入っています。

画像1、2/右胸のラクダを模した輸送隊のスコアボード。銀ペンでアウトラインを描き込んだ状態。

画像3/左胸に縫い付けたフェリーコマンドの上に筆記体でネームをペイントします。
ベルトサイズ詰め
今回はファニーのバスケットベルトのサイズ詰めを行います。
お客様がかなりお瘠せになり、36インチのベルトを32インチまで、約10センチバックル側でカットします。

画像1/曲げ代を残し、バックル側で裁断。

画像2/曲げ代を革漉きで二分の一程度に漉く。

画像3/バックルが収まる部分に穴開け。

画像4/毛羽立ちを抑えるために裏とコバに糊を打つ。

画像5/リベットを打ち直して作業完了。
カタログくれくれ君がうっとおしい件
この時期、当店が扱っている各メーカーが力一杯製作した夏物カタログが送られてきている。
これらはメーカーが宣伝経費の中で製作し、販促用に店頭でお渡しするもので、各代理店に負担金があるわけではない。また、取引量に応じての配布割当はあるが、どういうお客さんにお渡しするかは、各店の裁量になっている。もちろん宣伝経費の原資は製品の売り上げなのだから、やっぱりそのメーカーを日頃ご愛顧いただいているお客さんを中心にお渡しするのが当たり前だと思っている。
しかし中には全くの一見さんで、来店していきなり「カタログ下さい」と当たり前のように言ってくる人がいる。
家電品や車のパンフレットと同じような感覚でいるのかもしれないが、アパレルメーカーのカタログは、ご自由にお持ちくださいというようなものではないのだ。そういう場合、「カタログのみご入り用でしたら(カタログ代と送料の実費を添えて)各メーカーに直接お申し込みください」と原則的な手順を伝えてお断りしている。
店頭で一見さんに無条件でバラまいてもそこから商売につながればラッキー…などと考えてはいない。なにより、それなりのコストがかかっているものをはなからタダで貰えると思っている精神性がイヤで、そういう人を顧客として取り込もうとは全く思わないのだ。
コジキ根性が発達し過ぎた人は、やっぱり社会性が無いと判断されるし、それゆえかえって実りの少ない人生を歩むことになるのではないだろうか。
A-2カスタム進行中
今回はパッチワークとともに、前身頃にペイントも入れてCBI・輸送部隊仕様を製作します。

画像1/関東のお客様からの依頼品。旧マッコイズのA-2はラッカー仕上げで、前身や袖がところどころ剥がれ落ちてよい雰囲気です。パッチ類も持ち込みで、胸に付けるフェリーコマンド(輸送隊)章とCBI(中国、ビルマ、インド)章は革製、第10空章は刺繍製です。

画像2/左胸には以前に二回、別のパッチを縫い付けて取り外した痕が残っています。今回取付けるフェリーコマンドのパッチはやや大きめなので、ステッチ痕を覆い隠すことが出来ます。

画像3、4/縫い付け完了。この後、右胸にはラクダを模した輸送隊のスコアボードをペイントし、左胸には筆記体でネームをペイントします。
お客様のジムニー
お客様自ら製作。
機関はもちろん、ボディ全体にまで手を加えた山岳仕様。
サイドパネルは鋼板で補強済み。車体下のクリアランスを確保するためガソリンタンクを荷台に移すなど大がかりな改造多数。
補助イスの張り替えもDIYで
スタッキング出来て便利な市販のパイプ椅子。
いくつかホームセンターで買って、店内や自宅で補助椅子として利用しています。元々安物なので座面は貧相なビニール製。しかしこんな安物でも座面を革で張り替えればシャレたインテリアになります。
今回は個体管理のために牧場が付ける焼印部分をあえて使ってみました。
本日の修理品
素材、縫製ともにこだわりぬいた国産デニムの名品を補修します。

画像1/オリゾンティ(大手アパレル、ワールドの関連会社)時代のドゥニームが製作した501タイプ。オリジナル通りの仕様にこだわって、ボタンホールの芯糸まで綿糸を使用。そのため芯糸ごとボタンホールが滑脱することがよく起こった。この当時は当店も取引があり、企画室の方がボタンホールの糸については化繊に変更予定だと言っていた。その後しばらくして経営権が移ってしまったが…。
画像は修理前で、ホールの上側が芯糸ごと抜けて無くなり、ボタンが掛けられない状態。

画像2/修理後。

画像3/こちらはウエアハウスの製品。
腰帯を縫い付けているチェーンステッが解れ、口をあけている状態。トップボタンやポケット口のリベットがあるためチェーンミシンでの修理は困難。

画像4/縫い代を挟み込んで地縫いミシンで補修。