店長日記

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本日の修理品
ファニーのウォレットのトップグレード商品であるフィリグリーモデル。
お買い上げから何年も経ち、金属パーツがそろそろ寿命のようです。ダイキャスト製のナスカンの回転軸が摩耗してすっぽ抜けてしまう状態でお持ちになりました。
このモデルはキーホルダーの革に留めている部分がネジ止め(10セントマーキュリーコンチョ)のため、ネジを外すだけで新品と差し替え出来ます。
16本編みのワレットレーンのナスカンもダメになっているので同時に新品交換しました。

画像1/回転軸が摩耗した状態のキーホルダーと交換用の18ミリナスカン。

画像2/このモデルは取り付け部分がネジ止めのため交換は容易。

画像3/交換完了。

画像4/ウォレットレーンのナスカンも丸カンを外して新品交換。

画像5/交換完了。
パッチ縫い付け
何度かご依頼いただいている県外のお客様からのオファーです。
オレンジ裏のアルファー社のMA-1で、中綿にはポリエステルではなく、厚めのウールパイルが入っています。
左胸にレザーパッチ、左腕には変わった形状の刺繍ウイングマークを縫い付けました。

画像下/左胸のパッチのステッチは内ポケットの玉縁の上端にかかるため、その分開きの寸法が短くなります。
海技免許証
小型船舶操縦免許というのを持っている。
取得したのは昭和63年で、とくに必要があったわけでもなんでもないが、海に近い環境だったし、レジャーボートやジェットスキーに乗ってみたいと思っていたのだ。
免許取得後に伊勢湾で海苔養殖をしている漁師さんから格安でヤマハの船外機エンジンも買った。小さな船体に乗せれば伊勢湾内くらいなら行って返って来られる。しかし、結局機会を逸してペーパードライバーならぬペーパーセイラーとなってしまった。免許取得時に習ったことはきれいさっぱり忘れ、もやいの仕方も、海上法規も何一つ覚えていない。エンジンは友人の家の倉庫で眠ったまま…。
5年ごとの免許書き換えで、今年がその年にあたるのを通知が届いて思い出した。
講習を受けるだけで更新は出来るので今までそうしてきたが、この先利用することもなさそうだし、もうこのまま放置しておくつもりである。
結局海には縁が無かったが、昨年から三ケ根山の正参道ツアーも始めたことだし、今後は山へと方向を変え、トレッキングに励もうかと思っている。
黄砂の中…
東アジア一の迷惑国家、支那による黄砂の攻撃に目をしばたたかせる黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)。
外構工事進行中
木製のテラス、DIYで製作しています。

画像上/キシラデコールを塗った骨組みに日除けの波板を留め付ける。ネジ穴には後でコーキングし、屋根上はガベージ缶やシャッターと同色にペイント予定。

画像中、下/2×4のSPF材は反りが激しく、クランプで矯正しながら固定した。テラスというより田舎のバス停風。

形は出来上がったので、あとは暇をみて細かいところを整えていくつもり。
ペイントワーク開始
関東のお客様からの依頼で、リアルマッコイズのシンプルなライダースにペイントを施します。
いただいたデザインを元に、オフホワイト一色で前後身頃と上腕にレタリングとラインを入れていく予定です。
外構工事進行中
今週にはいってぐっと春らしくなり、屋外で作業するのに丁度良い日が続いている。
以前からランバーデッキの上に日射しよけの小屋根を取り付けたかったので、朝から開店前の時間まで大工作業に励んでいる。昨年の改装工事で余った2×4材を柱に使い、屋根にはホームセンターで買ってきたスチールの波板を使用することにした。材木は丸ノコでカットし、コーススレッドで留めるだけなので、たいして時間もかからない(はず)。
出来上がったらゴーフィレックスのイスを置いて、コーヒータイムに使えるようにしよう。

画像上/材木はあり合わせなので、無塗装のものと色がついているものがある。波板は購入したホームセンターの工作室で波切り鋏を借り、あらかじめカットしてから車に積んで持って帰った。

画像中/片流れの屋根の骨組みを最初につくり、ひっくり返して足になる柱を取り付けたところ。

画像下/完成した骨組み。これからキシラデコールを塗る。
ジャンゴ 繋がれざる者
封切りが待ち遠しかったこの作品、昨日近くの劇場で観てきた。
結論から言うと、マカロニウエスタンを知らない世代の人でも娯楽作品としては充分に楽しめる出来であったと思う。
3時間近くの長尺だが、ラストまでテンポ良く、登場人物達のキャラクターもみごとに描き込まれていて飽きさせない。「続・荒野の用心棒」とは内容に全く関連は無いが、オープニングから懐かしい「ジャンゴ」のテーマソングが流れ、ところどころに前作へのオマージュがちりばめられ、派手すぎる銃撃シーンなどはやっぱりマカロニウエスタンのテイストである。クリストフ・ヴァルツも良かったが、サミュエル・L・ジャクソンの芸達者ぶりが圧巻。ワンシーンだけ出演した元祖「ジャンゴ」のフランコ・ネロはいぶし銀の風格。
正統派ではない、パチものの西部劇。
この味付けの違いがわかる人にはさらに楽しめる作品である。
パッチ縫い付け
以前左腕にエアフォースパッチを縫い付けしたA-2の右腕と左胸に追加で縫い付けします。
A-2はライトゾーン(低空域)用の飛行服で、夏期用とも呼ばれています。
馬革にブロードクロスの裏張りがしてあるだけで保温性が高いわけではなく、タウンユースとしてはむしろこれからのものになります。
パッチ縫い付け
週末にいただいたパッチワークの仕事を順次手がけていきます。
バズリクソンズのB-15Cはご購入後、ワンシーズン無地で着用された上でお持ちになりました。

画像上/製品染めしてややくすんだ風合いに仕上げた刺繍パッチ(1800円)。

画像中/米軍放出の太平洋空軍章(840円)。

画像下/ネームプレート(3000円)。
ネームプレート鋭意製作中
当店ではフライトジャケット用のネームプレートの製作を承ります。
お客様指定のイニシャルで打刻いたします。ネームプレート単体のご注文の場合、完成後普通郵便(80円)にて発送いたします。またフライトジャケット本体への縫い付けも承っております。
カスタマー・サービスの項目でご紹介しておりますが、注文製作のため買い物カゴの設定をしておりません。納期等詳細はメールにてお問い合わせください。

画像上/大きめに裁断した革は革漉きで厚みを揃える。

画像下/ネームを打ち込んだ状態。この後縁をカットする。
パッチ縫い付け
通常B-10へのパッチ縫い付けは、左胸にネームプレートを取り付けるスペースをあけてその下に収めます。
しかし今回はオーナーのご希望で、そのスペースを省いて若干上に取り付けました。

*47THのパッチは残り一枚になりました。
スコードロンパッチ鋭意製作中
47THの刺繍パッチに革のトリミングを取り付けます。
昨年末も同様のパターンでB-10をカスタムしましたが、今回もB-10(赤リブ)に縫い付けを行います。
パッチ縫い付け
今回はN-2Bがベースです。
左胸と背中にエフ商会の展開する「テッドマン」のキャラクターパッチを縫い付けます。
当店はエフ商会のディーラーでもあるのですが、この刺繍パッチは扱ったことが無く、お客様からの持ち込みです。
エフ商会の製品は他に「爆烈爛漫娘」や「酔狂」、新ブランドの「カミナリ」などがありますが、当店ではこれらのブランドのカットソー中心に取り扱いをしています。以前は「テッドマン」のカットソーの扱いもありましたが、年を追うごとにプリント柄が派手になり、どうも方向性が合わないのでラインナップから外してしまいました。
同社の他のブランドについても、シンプルな柄を選んで展開しています。
春うらら
春らしい陽気になった日中、メキシコ万年草の上で日向ぼっこする黒猫(注・当店の飼い猫にあらず)。
パッチ縫い付け…難あり
当店では工賃をいただいて持ち込みパッチの縫い付けもお受けすることがありますが、中には縫い付けが困難なパッチというのがあります。
これはお客様には判断のしようがなく、店頭に直にお持ちになった場合はご説明した上でお断りしていますが、今回は九州の方からの電話でのご依頼であったため、パッチのつくりについては未確認でした。送られてきた現物を見て、あ〜ぁ、この手のヤツだったか…となったのです。
なにが問題かと言うと、プリントされた絵柄の周囲にトリミングされた製品ですが、このトリムの幅が9ミリほどしかなく、しかも革が薄くて柔らかいため、押さえガネで固定することが困難なのです。押えガネは内側のステッチで革が二枚合わせになるところで高さが固定されてしまい、コバ近くでトリムの薄革一枚になるため、針が落ちる外側のコバステッチ位置で革がペラペラと浮いた状態になり、目飛びを繰り返すことになります。押さえガネを段付きのものや、片押えなど違う形状のものに変えたり色々試しましたが、(当方の機械では)どうしても上手くいかないのです。目飛びしないようにするためには、針の送りを前進、後進と何度も繰り返し、上糸と下糸がちゃんと絡んだのを確認してから一針ずつ進めなくてはなりません。きれいに仕上げるには途方もなく時間がかかってしまいます。
縫い付けることが前提のパッチなのだから、もう少し材料の選定やつくりに配慮があってもよかろうにと思います。

画像1、3/針を落とすコバの位置で浮いた状態のトリミング。

画像2、4/ボディはメーカーの異なるB-10。
久々のSCHWINN(シュイン)
もう去年の秋頃からぜんぜん乗っていなかったなごみ系ビーチクルーザーのシュイン・へビーデューティ。
長く冬眠状態だったが、そろそろ良い季節になった。
放ったらかしだったため、タイヤの空気が減っていたが、機関に問題は無く、樹脂パーツも劣化しておらず、太めのタイヤに軽く空気を入れてやると快調にスイスイと走る。横風さえ無ければ気持よく走ることが出来、ゆるゆるとした解放感を得られるところが良い。
趣味性の強い自転車の世界では、本気で車道を疾走するロードバイクやら、山野を駆け回るMTBやら、いろいろな方向性でプロショップが出来ているが、アスリートが見向きもしないビーチクルーザーも、独自のローライダースタイルのカスタムを施したり、パーツを販売するショップが出てきている。WEBでみていると、バイクのチョッパーやボバーと同じような手法が用いられていて非常に面白い。ベースがしっかりしていれば、比較的低予算で誰でも楽しめるのだ。
このシュインについてはノーマルのデザインも気に入っているので、当面現状のまま乗っていようと思っている。
ネームプレート製作中
当店ではフライトジャケット用のネームプレートの製作を承ります。
画像はお客様指定のイニシャルを打刻し終わったところです。今回はネームプレート単体のご注文で、県外のお客様のため、完成後普通郵便(80円)にて発送いたします。
カスタマー・サービスの項目でご紹介しておりますが、注文製作のため買い物カゴの設定をしておりません。納期等詳細はメールにてお問い合わせください。
本日のニュースより
参院選「党の存亡懸ける」=海江田代表、結束訴え—民主大会、綱領を採択

民主党は24日午後、政権転落後初の定期党大会を都内のホテルで開いた。海江田万里代表はあいさつで、夏の参院選について「党の存亡を懸けた戦いだ。背水の陣を敷き、死中に活を求める」と述べ、党の結束を訴えるとともに、非改選と合わせて与党の過半数阻止を目指す考えを示した。大会では、党を「既得権と闘う改革政党」と位置付けた綱領を採択した。
(以上引用)

民主党の凋落ぶりが期待以上にヒドすぎて気分が高揚してしまうが、ここで気を抜かず、夏の参院選でトドメの一撃を加えて衆参のねじれを解消したいものである。
さすがに人材がいないだけあって、新代表には叩けば埃がいっぱい出る上に、すぐにベソをかくこのおっさんが就任した。昨年末の選挙でも選挙区で落選し、比例区で復活した立場でありながら、堂々代表の地位におさまるというありえない展開。経済評論家時代には、財テクブームに乗って投資をあおった末にバブル崩壊で破産者を生み出し、政治家に転身してからも投資サギ(安愚楽牧場)の広告塔となって被害の拡大につとめたご仁(現在被害者から訴訟を起こされ係争中♡)。
全世界的にバカをアピールした鳩山に比べれば目立たないが、ツッコミ所満載の逸材。その上打たれ弱いから、国会で追求されたらまた泣きだすのではないか。
うまくすれば選挙前までに民主党自体を解党に導いてくれるかもしれず、うっすらと期待しつつ、今後の動向に注視したい。
DRIVE
ほとんど期待感無しに観た映画が意外な傑作だったケース。
今回もそんな一作。
近くのレンタル屋で他の作品と合わせて借りてきたのだ。
主人公以下、ほとんどの出演者を知らず(端役で出演した性格俳優ロン・パールマンだけ知っていた)、監督も聞いたことの無い人だったが、ただ派手なだけのアクション映画とは一線を画す、ハードボイルドの傑作。
題名から、ライアン・オニール主演の古い作品『ザ・ドライバー』を連想した。
本作の主人公も強盗の逃がし屋である点は同じだが、テイストはかなり異なる。隣人の事情を酌んで強盗の手助けを申し出た主人公だったが、すべてが裏目に出て、命を張って起死回生を計る。
蠍の刺繍が背中に入ったサテンのジャケットを着た主人公のプロフィールは最後まで詳しく語られない。隣人の妻を演じた女優の演技も見事であった。
美しく哀しい映像表現。最小限で効果的なセリフ。
観終わった後でじっくりと余韻が残る映画はそれほど多くない。