2013年11月

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パッチ縫い付け
バズリクソンズのN-1は2シーズン前にお買い上げいただいたもの。
しばらく無地で着用されていましたが、店頭のストックからフィリックスのパッチをお選びいただき、縫い付けいたしました。
シャツ着丈詰め
年代はバラバラですが、すべてシュガーケーンの旧品。
どれも現行品に比べると4〜5センチほど着丈が長いので、カットして巻き直します。

画像1/ビフォー

画像2/アフター

画像3/ビフォー

画像4/アフター

画像5/ビフォー

画像6/アフター
スコードロンペイント鋭意製作中
MA-1の右胸に直接ペイントをおこないます。
レザーのバックペイントと同様、コットンやナイロンにもペイントする事が出来ます。ナイロン繊維は塗料の染み出しに注意して下地調整をしっかりとおこないます。

画像1/下地のペインティング。

画像2/完全に乾燥したら、鉛筆で下絵描き。

画像3/今回は背景色から塗っていく。
もうすぐ師走
今年も残すところあと一ヶ月。
HPを移転、リニューアルして四年が過ぎました。今年後半になって急にアクセスが増え、今では毎日4000件ご来店いただいております。全くSEO対策もしていないので不思議ですが、なにかのはずみでしょうか。
今週になって特段に寒さも厳しいので、実店舗の方は暖房を入れて営業中です。
本日の修理品
シュガーケーンの定番ブーツカットSC40321の修理品。
後ろ中心がパンクし、股下のシームも解れかかっている状態です。生地はまだしっかりしているので、手を入れれば数年穿き続けることが出来ます。

画像1、2/ビフォー

画像3、4/アフター

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
パッチ縫い付け
今回は奈良県のお客様のCWU-45Pに合計7枚のパッチを縫い付けます。
後ろ身頃は左右のプリーツの奥を渡すように表地と裏地の間に平ゴムが取り付けられており、それが伸縮することでアクションプリーツになっていますが、今回背中にパッチを縫い付けることによりプリーツが固定された状態になり、多少運動性能が落ちることになります。
作業は平ゴムのテンションが効いた状態で行いますので、表裏の背中心が縫いずれないように注意が必要です。
MA-1も丸洗い
何度も浴槽で水洗いしている私物のバズリクソンズMA-1。
初めてクラウンのファスナーが付いた1997年製作の物。現在もほとんど同じ仕様で生産されているナイロンフライトジャケットの定番商品です。実はこの当時の製品の洗濯表示には、手洗い(30度)可、低温アイロン可と印刷されているのです。その数年後にはすべての洗濯条件に×が付けられ、事実上「洗いようがない」という事で現在まで販売されています。
これは前にも書きましたが、メーカーがリスクを避けているのだと思います(あくまで私見)。
洗濯可で表示すると無茶な洗い方をする人が出てきますし、中綿の縮みや色抜けなどの問題でクレーム化することがあり得ます。
ともあれ、汚れたら洗うというのを繰り返してきたこのMA-1、胸と左腕には試作ペインティングを施しており、その耐久性と表情の変化も同時に観察しています。今回たまたま洗い上がりの状態を見て、同じナイロンジャケットへのペイントのご注文もいただきました。

画像1/昨日は天気も良かったので屋外干し。

画像2/右胸のペイント。5〜6年経過。

画像3/左腕はエアフォースマークのプリントの上からリペイントした、こちらは10年以上経過。

画像4/ボディは全体に色が抜けているが、左腕のファスナーを開けると、元のセージグリーンが残っている。
本日の修理品
年季の入ったシュガーケーンの砂糖黍ジーンズ、SC40401の修理の続き。
右膝の穴は二箇所ですが、生地が薄くなっているので全体にカバーするように当て布をします。

画像1、2/ビフォー

画像3/サイドシームを開いた状態。生地が薄くなって所々透けている。

画像4/タテに50センチ当て布して補修した状態。穴の部分以外は間隔をあけてタタいている。

画像5/アフター

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
いただきもの
先日ファニー大阪本社で商談の折、ホールセール場の片隅に輪切りにされた丸太がころがっているのを発見した。
レザークラフトの作業台かと思ってしげしげと視ていたがどうも違う。皮の付いたままの側面に小さな穴が無数にあいており、シイタケ栽培用の材木のよう。
担当氏に聞いたら、これは小物のディスプレイ用のもので、直角に立てた状態で穴にフックをねじ込んで使っていたとのこと。内部に軸が埋め込んであり、台座との接点にはベアリングが付いていてクルクル回転するようになっている。おそらくどこかの直営店から引き上げてきたのだろう。
熱心に見ていたら「これ、要ります?」と言われたので「えっ、くれるんなら貰いますよ」と即答した。こういう荒々しい造作の備品は私好みで、観ているだけでこころなごむのだ。けっこうな重量だが、商品と共に梱包して送ってもらった。
しかしすぐに利用するスペースがあるわけではない。考えてみれば、昨年の店舗の全面改装でも、置き場の無くなった什器備品を大量にお客さんに引き取ってもらったりしたところだった。
とりあえずは狭いバックヤードに保管するが、いつの日にかリッパに店頭デビューさせるつもりである。
トートバッグのリメイク
店頭で販売しているココペリのトートバッグ。
大と小の二種類あって、小では小さ過ぎたので大をお買い上げいただきました。
しばらくお使い頂いた上で、若干大きいということでしたので、お預かりしてリメイクしました。

画像1/ビフォー。帆布製のシンプルなトートバッグ。最初からハンドルにココペリドールが付いている。店頭価格3990円。

画像2/裏返した状態。裏地は付いていない。

画像3/口の部分の三つ折りを解き、2センチ縫い込む。底に向かって絞っていく(底部分の絞りは0)。

画像4/アフター。口部分の周囲で(2×4)8センチ小さく仕上がっている。
キャップのリメイク
バズリクソンズのヘリンボーンキャップをベースに刺繍パッチを縫い付けます。
これは北関東のお客様からのオファーです。
本日の修理品
シュガーケーンの砂糖黍ジーンズ、SC40401。
この綿と砂糖黍繊維をミックスして織り上げられたデニムは、独特のクッキリしたタテ落ち感があります。
修理箇所は大きくパンクしたセンターシームと、穴のあいた右膝です。
とりあえずシームの修理からですが、巻き伏せ縫いされていた縫い代が弱くなっているので、補強テープを挟み込んだ上で再縫製します。

画像1、2/ビフォー

画像3、4/アフター
パッチ縫い付け
今回は関東のお客様からの依頼。
無地のタンカースジャケットにウイング章とキングコングカンパニーのパッチを取り付け、「タクシードライバー」仕様とします。
ロバート・デ・ニーロ主演のこの映画は、今だにいろいろな媒体で取り上げられ、人気が衰えないようです。主人公ビックルが海兵隊上がりの設定で、実際にはベトナム戦争には支給されていないこのタンカースを着用して登場します。タクシー会社の面接官はジョー・スピネル(ゴッド・ファーザーのヒットマン役)、ジョディ・フォスターが未成年のコールガールを演じ、ハーベイ・カイテルがポン引き役をやっていました。監督のスコセッシもワンシーン出演しています。ヒロイン役はシビル・シェパードでしたが、つい先日BS放送のドラマに出ているのを視て、この美しかった女優さんもすっかり小太りのおばさんになってしまっていて、あらためて年月の経過(1976年作品)を感じたところです。
ラフウエア・A-9フライングトラウザーズ
先日、西三河のお客様から、展示用にとお預かりした珍品。
タイプA-9というフライト用のトラウザーズで、B-10とセットで1943年に生産された本物です。
B-10同様表地はコットンツイル、裏側は全面アルパカ/ウールパイルで裏打ちされた防寒仕様。新品同様でボタン類も欠品がなく、ファスターの革製のプルタブもそのまま残っています。
ここまでコンディションが良く、当時の状態をそのまま残したミリタリーウエアは中々お目にかかれません。
大阪出張
本日は定例の大阪日帰り出張。
午前中に近鉄荒本駅にあるファニー本社を訪ね、午後からは本町で行われる東洋エンタープライズの春夏もの展示会をまわり、夜帰宅。

画像1/高い位置に設置された馬の置物が目印のファニー本社。馬の下に「止まれ」の道路標識があるのがなんとなくシュールな雰囲気を醸し出す。

画像2/2階のホールセール場のベルトコーナー。トニーラマ等のインポートブランドと、ファニーの工場で生産されたオリジナルが半々。

画像3/インポートジュエリーのコーナーでは値頃感のあるホピのペンダントヘッドをピックアップ。

画像4/奥はウエスタンブーツのコーナー。手前のソファーで、いつもおいしいコーヒーをいただいている。

画像5/アメリカンウエスト社のバッグが大量に入荷していた。

画像6/最近力を入れている「カッパーキング」のジーンズコーナー。ウエアハウスによる復刻ブランドで、ファニーが販売窓口になっている。

このあと訪ねた東洋の展示会は(いつもながら)撮影禁止なので画像はありません。
ビュイック始末記(車高調整編その弐)
今日ガソリンスタンドで給油ついでに、モンローのリアショックに空気を送り込んでわずかに車高を上げてやった。
以前のリアショックはどこからか空気が漏れていて、定期的に空気を入れていないと勝手にローダウンになってしまったが、昨年の車検で取り付けた黒塗りのモンローはもちろん新品だからそんなことはない。それでも数ヶ月もすると徐々に圧力が下がってくるので、タイヤとフェンダーの間隔が狭くなってくると、コンプレッサーで空気を送って持ち上げてやっている。
トランクを開け、ガソリンタンクの横に付いているバルブから空気を入れてやると、重い車体が瞬時に持ち上がって若干前下がりのスタイルになる。
4月にキャブ調整して以来、機関も好調で、47年前の車両は安定した状態を保っている。
本日の修理品
お預かりしたデニムの修理品は、最後に裾のパンクを補修して再度チェーンで巻き直します。
ここで禁じ手の応急修理(破れ目を接着剤で固定!)がされているのが見つかっていたので、解体と接着剤の除去に手間取っておりました。

画像1/裾の擦り切れ部分をカケツギするために解体。折り返し部分の解れ止めで接着剤を使用しており、ヘラで除去。

画像2/裏にテープを当てて、破れを補修。

画像3/チェーンステッチで再仕上げして完了。
本日の修理品
続いては、芯糸が抜けてボタンが掛からない状態のボタンホールをリペアします。

画像1/修理前。5つのボタンホールがすべて解れている。

画像2、3/修理後。タタキの跡は残りますが、しっかりボタンが掛かるようになります。
本日の修理品
ボロボロ状態のデニムの修理、まずは両膝のリペアから。
過去に一度タタキで修理されていますが、裏張りの範囲が狭いため、その上下がパンクしています。力のかかる膝は穴の部分だけではなく、かなり広範囲に当て布しないと、すぐにこうなってしまいます。
作業はいつものようにサイドシームを切り開き、当て布を挟んで補修した後、サイドを閉じて完了です。

画像1/右膝修理前。穴の下がタタキ修理の跡。

画像2/左膝修理前。

画像3/左右共、広い範囲で当て布します。

画像4、5/修理後。
仕事の合間にワークショップ
先日、かなり突き詰めて精度を出したつもりの革漉き機をさっそく使用して、長財布の各パーツを漉く作業をおこなった。
用意したのはタンニン鞣しの牛革で、型紙に合わせて裁断したパーツの状態で漉いていく。内部の仕切りやコインポケットなどはギリギリまで薄く漉いた上で使用する。本体はカービングを入れるため、ある程度厚みも必要で、縫い合わせ部分のみ漉き取っておくこととした。
張りのあるタンニン革は、漉きの作業によって変形する事も無く、扱いやすい。

画像1/漉き上がった各パーツ。

画像2/今回使用した型紙は2004年頃に製作したもの。左は当時製作した長財布。