店長日記

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FUNNY本社へ
昨日立ち寄った東大阪にあるFUNNY本社の画像です。
担当氏の許可を得て撮影しました。本社2Fが取引先のための広いホールセール場になっており、ここで現物の取引や、新作商品の商談がすべておこなわれます。
FUNNYはワレットを中心とした国内生産のレザー製品が有名ですが、元々トニーラマをはじめ、ルケーシー、メルセデスといったウエスタンブーツの輸入元でもあり、ウエアの方でもロックマウント、カーマン、ラングラー、オルテガ等々といったウエスタンのメジャーブランドの多くを扱っています。
またインポートの雑貨類は、小さなキーホルダーからカントリー家具、大きな看板やら実物大の馬のオブジェまで、あらゆるものが揃います。当店の什器類にもここで調達したものがいくつかあります。
社員の人たちは男女ともウエスタンシャツにブーツといういでたちで仕事をされています。
マルティナ・マクブライトのコンサートビデオが流れる中、おいしいコーヒーをいただきながら、のんびりとした雰囲気で商談は進んでいきます。
今回は欠品していたコインケースやワレットホルダー、コンチョ類をフォローし、新作のエキゾチックレザーを用いたキーホルダーなどをピックアップしてきました。
カタログ掲載されていない商材も多くありますので、後ほどWEB上でご紹介してまいります。
昨日まで当地ではお祭りでしたが、天気も良く、風もなかったのは幸いでした。豪華な山車がゆっくりと引かれていくのを観ることも出来ました。
今日は一転して雨降りで、強い風まで吹いています。
休業日の明日は、秋冬物の商談で大阪まで出向くので、天気が回復してくれないときつい出張になってしまいます。
秋冬の展示会(受注会)はメーカーにもよりますが、数回に分けておこなわれることが多いと思います。明日は東洋エンタープライズの2回目の秋冬展で、200品目以上の品番のサンプル品を見て、その場で発注をしてきます。品番ごとに色違いや、サイズの展開がありますから、膨大な数になります。もちろんどのお店も、各店舗の規模や、地域性、SHOPのカラーによって取捨選択をしていきます。大きな店舗であっても、全品目、全サイズ発注することなどありません。お店の裁量でしぼり込みをするのです。
メーカーも、問屋などを介さない直接取引で、在庫リスクを避けるためにこの方式をとります。基本的には受注分のみを生産して、納品するというのがメーカーにとっては理想的です。もちろん納期の関係で早めに生産に入らねばならなかったり、ロットの問題で受注分より多く生産することは常にあり、その部分はメーカーの在庫リスクということになります。
それにしてもいつも慌ただしく発注をしているので、あまり記憶に残っていない品目もあり、数ヶ月後に現物が送られてくると、
「えぇっ?こんなの注文したかなぁ?」
というのが良くあり、おもわず発注書を確認するとちゃんと載っていたりします。
メーカーによってはWEBで受注するところもぼちぼちではじめており、営業担当者とは電話とメールでしかやりとりがなく、一面識もないというところもあります。
ですが、私としてはいくぶん緊張感があり、情報交換の場でもある展示会の雰囲気はきらいではありません。発注と同時に商品についての意見や、お客様の声をメーカー側に直接ぶつける場でもあります。
展示会終了後は、FUNNYの本社にも足を伸ばして、こちらでは現物の商材を見てくるつもりです。
ちょっと無理があるかと…
やはりこのツーショットは微妙な感じです。
平沼さんのとなりには鴻池さんに座っていてほしかったと思います。
以前から谷垣さんの頼りなさを厳しく指摘してきた与謝野さんでしたから、腹をくくっての離党なんでしょうが、政策的には郵政問題にしろ、A級戦犯分祀論にしろ、平沼さんとはスタンスが違います。
この人との二頭体制では、平沼さんの従来の主張がぼやけてしまうんじゃないでしょうか。
ともあれ、こうなった以上は、今後も自民党からの合流や改革クラブとの連携で力を付けていってほしいと思います。
本日の修理品
バイカーの日常には時に予想外のアクシデントが起きるものです。
リジット・チョッパーを駆るお客さまが走行中、このウォレットがオーバーオールの後ろポケットから飛び出しました。
リジットフレームの低い腰位置、オーバーオールの大きなポケット口が災いしたのかもしれません。ウォレットレーンに引きずられる格好で、このFUNNYの最上級のフィリグリー・ウォレットは路上に投げ出されました。見開き側のコバのアール部分と、ストラップの山部分はヤスリをかけたように剥げ落ちて下地の色が出ています。
うわっ…もったいねぇ〜。
何せコレ、10万円オーバーの最高級品です。単品製作で、同じものを持っている人はいないんです。
ここはひとつ、元通りとはいきませんが、なんとか見栄えよく修復しなければということでやってみました。
コバの部分はささくれていたのをヘラで磨いて平滑にし、アクリル系のコバの着色剤を塗って仕上げました。元色とは微妙に違いますが、一見したぐらいではわかりません。
ストラップの折れ山の彫刻部分はアルコール染料でタッチアップ(画像はここまでの状態)し、オレンジ色の縁取り部分にも色を入れます。その上からラッカーを塗って染料を定着させます。

小キズは残ってしまいますが、化粧直しすることで、持ち込まれた時よりはかなり良い状態でお渡し出来たんではないかと思います。
イーライ・ウォラック/わかるヒトには…
イーライ・ウォラック(エリ・ワラック)という俳優の名をご存知の方がどれだけいるでしょうか?20代の方には全くなじみが無いかもしれません。
昨日ご紹介した「ハンター」にも保釈保証人(高利貸し)の重要な役どころで出演しています。パンフレットをパラパラと見ていたらなつかしくなったので、かなりマニアックになりますが、ちょっと書いてみます。
この人はいわゆるバイプレーヤーで、華やかな役者ではありませんが、かなりの大作にも助演級で出演し、(私にとっては)強く印象に残っている役者さんです。メソッドという、演ずるというより役になりきってしまうという演技スタイルで、どんな役でも大袈裟すぎず、違和感の無い存在で、映画そのものにリアリティをあたえてくれます。スティーブ・マックイーンとは「ハンター」以前に「荒野の七人」でも共演しており、このマカロニウエスタンでの敵役はまさにならず者そのものでした。(この古い映画はさすがに劇場では観ておらず、TV放映されたものを観ていました)。またマカロニウエスタンでは「荒野の用心棒」で、クリント・イーストウッドとも共演しています。
最近では(最近でもないか…)ゴッドファーザーのパート3で、狡猾なマフィアのドン・アルトベロ役が際立っていました。最後にタリア・シャイア演じるコニー・コルレオーネに劇場で毒を盛られ殺害されますが、陽気さと強欲さがないまぜになった、どことなくチャーミングな老マフィアをいきいきと演じていました。ほとんどがイタリア系の俳優陣に混じって、非イタリア系のウォラックが見事にイタリア人になりきっていました。
日本の俳優で言えば、さしずめ……
ちょっと、思いつきません。日本の俳優は、バイプレーヤーといわれる人でもやっぱり演技過剰な感じがしてしまいます。説明的で、わざとらしいんです。
イーライ・ウォラックは(40代以上の方なら)名前を知らずとも、あぁあの役者ね!といわれるような、印象に残る俳優です。
「ハンター」マックイーンとMA-1
私達アラウンドフィフティーの世代は、音楽、ファッション、車といった文化ではアメリカの影響を強く受けていて、もはや血肉の中に染み込んで抜き難いものがあります。
そしてそれらは主に映画という媒体を通じて日本に入ってきておりました。
今のようにインターネット経由で瞬時にさまざまな情報が入る時代ではありません。そういう意味では多様性が無く、映画で紹介されたファッションや音楽がそのままブームになるという単純な時代ではありました。
さて、スティーブ・マックイーンの遺作となった「ハンター」を映画館で観たのは19歳〜20歳位の頃です。劇中で実在の賞金稼ぎ、ラルフ・ソーソンを演じるマックイーンは、グリーンのテカテカしたジャンパーを着て登場します。手にはゲッタウェイでも使っていたコルト・ガバメント。よく見るとホルスターを付けておらず、そのコルトを派手なオレンジの裏地の内ポケットにそのまま突っ込んでいます。
げげっ……かっこいい!
そのジャンパーが米空軍のフライトジャケット『MA-1』だということを知るや、どうしても欲しくなりました。軍装品関係のお店にあちこち電話で問い合わせ、大阪の富国生命ビル内のサープラスショップで在庫を見つけ、愛知から電車を乗り継いで買いにいきました。当時18000円という価格は学生にとって安いものではありませんでしたが、購入出来たことの満足感でいっぱいだったのを覚えています。モノを買うと同時にそのモノに付いてくるストーリーも手に入れた気分になっていました。
昨今は、映画館に足を運ばなくとも映画を観ることが出来、パソコンや携帯電話であらゆる情報が手に入り、ワンクリックで様々な商品を手に入れることが出来ます。
しかし、私などはお手軽すぎて、強く購買意欲をかきたてられることが逆に少なくなってしまいました。目当てのモノを購入したときの満足感も昔程ではないと感じています。
便利に越したことはないのですが、アナログ時代のように購入までに一手間かかると、その間自分の中でイメージをふくらませて期待感が高まるということがあったと思います。購入に至るまでのその時間も買い物の楽しみであったような気がします。

画像
*劇場で購入した『ハンター』のパンフレット
*MA-1 8279Dの実物
*コルト・ガバメントの実物(ウソ)
本日の修理品
フロントボタンのあき止まりのステッチがほつれて、股ぐりまでパックリ口を開けています。
これはビンテージ(及びそのレプリカ)では比較的多いケースです。
現代のジーンズでは、あき止まりの部分に閂というジグザグステッチの補強が入りますが、古いタイプにはそれが無く、綿糸のステッチでコの地縫いしてあるだけで強度が足りないのです。
ボタンを開いた弾みで一気に股ぐりまで裂けてしまうことがあります。
出先でこうなってしまうと恥ずかしいことにもなりますが、修理はそれほど難しくありません。
即日対応で、工賃500円〜といったところです。
ノードストロームはアメリカ西海岸を中心にチェーン展開する有力な高級品デパートです。
流通業界の方ならずとも、耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか?
昨日の日記にもちょっと関連しますが、このノードストロームは、無条件の返品受付など、極端な顧客第一主義を社是として業績を伸ばしてきました。一昔前には日本でもその徹底した顧客サービスが紹介され、大きく話題になったこともあります。
伝説的な話をご紹介しますと、ノードストロームが新規に出店したお店に、以前同じ場所にあったカー用品店で買い物をした男が、タイヤセットを返品に訪れたというのです。ノードストロームはもちろんタイヤなどは販売していません。しかし、なんとその男の主張をそのまま受け入れ、返品に応じたというものです。
信じがたい話ですが、それほどまでに顧客の側に立った最高のサービスを提供するデパートとして、日本の流通業界の大物で大絶賛していた人もおります。
これぞまさに顧客サービスの極地………なんでしょうか?
この逸話を聞いた時の私の率直な感想は、
はぁ?…キチガイか?…
というものです。強烈な違和感とともに大きな疑問が浮かびました。
そんなことで返品を受けていたら、結局損金が出てしまうわけだから、その分、まっとうなお客さんにツケを回すことになるのです。
キチガイ客相手のロス分が何パーセントか知りませんが、その分企業体としては商品価格に反映させることになってしまいます。何のことはない、良識的なお客さんにかぶってもらうことになるのです。
…これって顧客第一主義なんですかね?
もうひとつ、大きな問題として、無責任で傍若無人な消費者を再生産してしまうということもあります。クレーマーが味をしめて、職業的な会社ゴロや、詐欺師にならないとも限りません。
これは他の流通業者にとっても非常に迷惑なことになります。

ノードストロームのようなやり方も一つのビジネスモデルだとは思いますが、正直、違和感をぬぐえませんし、問題点も多いのではないかと感じてしまいます。
特定商取引法表示内の返品・交換についての内容を、4月より以下のように改めさせていただきます。

*商品の品質につきましては万全を期しており、すべて検品の上、発送いたしますが、 万一商品に不具合があった場合、またはご注文と異なる場合はお手数ですが、お届け後一週間以内にご連絡下さい。良品との交換、又は返金対応いたします。その際の送料、手数料はすべて当方の負担です。但し、お客様が着用及び製品タグを破棄された商品は、お受け出来ませんのでご了承ください。

*お客様のご都合による返品・交換はお受けしておりませんので、あらかじめご了承の上、ご購入ください。

どう変わったかといいますと、いままでは返品特約のかたちでお客様の自己都合での返品も、一週間以内であればお受けしておりました。今後は、万一の商品の瑕疵以外は対応いたしません。
WEBでの販売は、お届け出来る情報量も限られており、現物販売のように手に取って見ていただく訳にはいきませんが、個別のお問い合わせにも可能な限り詳しくおこたえしますので、しっかりご検討いただいた上でのご購入をお願い申し上げます。
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ちょっと補足しますと…
そもそも法律的には、無条件での返品・返金の請求(クーリングオフ)が可能なのは、訪問販売、電話勧誘販売といった販売形態に限られています。通常の店頭販売、通信販売は対象になりません。この点を誤解されている方が時々いらっしゃいます。
経営の方針として無条件での返品に対応するSHOPの場合には、任意に期限を設けて『返品特約』をつけています。逆に言えば、特約がなければ購入者の一方的都合での返品には応じないということです。
現状では同業者の対応は様々ですが、当店では扱う商品の特殊性や、良識あるお客様との取引を前提に、上記の対応とさせていただきます。
スタッズワーク
FUNNY定番のバスケットベルトに、当店で二本爪のスタッズを打ち込みました。
バスケット+スタッズは40〜50年代のハリウッド・ウエスタン(エンターテイメントのウエスタン)のファッションによく見られます。今回はお客様のご要望で、アロー(矢尻)パターンでニッケルメッキのスタッズを全体に打ち込んであります。ポイントの部分には、ブラックとクリアのアクリルスタッズを交互に配してあります。
今回のような柄の入ったベルトをベースに使うのは、穴開けのときに目印になる目打ち位置が確認しづらく、かなりの労作になりました。

(参考価格)
ベルト8900円+スタッズ加工6500円
本日の修理品
デニムスカートのウエストサイズが大きいので、詰めてほしいとのご依頼です。
サイズはMの表記ですが、レディース特有の偽装表記(1月23日の日記参照)で、実寸はLに近いと思われます。本格的なサイズ詰めとなると、背中心に切り込みを入れて股ぐりにかけて左右の身頃を削っていくのですが、ウォッシュ加工された製品では接ぎ目が不自然な感じになりますし、手間がかかる(=工賃が高い)ので、この際は簡易修理で、腰帯に4カ所ダーツを入れてサイズを詰めます。ループとループの間の生地を2センチ弱つまんで片倒しし、全体で8センチ近く詰めることが出来ます。
ただしベルトをしていただかないとダーツ部分が目についてしまいますが…
工賃800円。
FUNNYのインディアンモカシン価格改定
店頭では告知させていただいておりましたが、値上げのお知らせです。
FUNNYのインディアンモカシン(チャイルドを除く)の全型が本日より1000円UPとなります。
ソール素材の値上がりに伴うもので、画像のコンチョ・ブーツの場合、本日以降のオーダー分は17100円(フロント3500円+ベース3500円+フラップ1600円+ポイント700円+レース600円+ボトム3000円+コンチョ1200円+クレープソール3000円)となります。
店頭及びWEB上で現物販売しているストック分については据え置き価格(16100円)です。
また以前販売させていただいたモカシンのソール張り替えにつきましても1000円UPとなります。
このデフレ時代に値上げするのかよ!という声が聞こえてきそうですが、原材料は確実に値上がりしていますし、もともと素材や色を好きなように組み合わせることが出来るオーダーシステムとしてはかなり抑えた価格設定でしたので、ひとつご理解いただきたいと思います。
ちなみに現在、注文から納品まで一ヶ月半程いただいております。
シーズン問わず着用出来、軽くて、肌触りも良く、ドライビングシューズとしても使い勝手の良いこのモカシン、男性にも女性にもお勧めです。
雑誌掲載の商品について
この時期、アメカジの専門誌では、夏の商材の特集記事が多く掲載されます。
しかしながら、雑誌に紹介されている写真は、以前にメーカーの展示会に出品されたサンプル品であり、現物の製品が出来上がっているとは限らないのです。
今週も、某誌に掲載されたサンサーフのスペシャルエディション・バックパネルについてお問い合わせをいただいておりますが、該当の商品が未入荷のため、お待ちいただいている状態です。スペシャルエディションについてはレギュラー品の生産が一段落した4月末〜5月初旬が納期予定で、まだ一枚も納品されていない状態です。
現物の店頭投入時期に雑誌が発売されればベストなんですが、どうしてもタイムラグが出てしまうものです。これは他のメーカー、他のアイテムでも同様で、雑誌には大きく取り上げられているのに、店頭に商品が無いということは良くあることなんです。
改善の余地はあると思いますが、一代理店の立場ではいかんともし難いことなので、何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
カレッジリングが…
昨日、お客様さまからUSEDカレッジリングのご注文をいただき、今朝、めぼしいインポーターをあたっておりました。ところが極端に品薄でタマが見つからず、結果的にお役には立てませんでした。
インポーターの話によると、ここ数年の金地がねの極端な上昇(5年で2倍以上!)で、10K,14Kの大きめのカレッジリングやスクールリングは、溶かして地金で売買すると即金になるということで地金業者のほうにまわってしまうそうで、ビンテージの市場では枯渇状態なんだそうです。
そういえば、最近日本の街中でも、古物買い取り業者が、やたらめったら『金製品、高く買います!』と看板を出しているのを見かけますが、ぼんやりしていてそこまでの状況とは思いませんでした。
このまま地金の値段は上がり続けるのか、どこかで反転するのかは誰にもわかりませんが、現状では、ビンテージとしての付加価値よりも原材料の方が値打ちがあるということのようです。

画像のカレッジリングは、昔海外に買い付けにいき、自分のサイズにあった一点を手元に残したものです。リングは衣料品のようにかさばらず、ハンドキャリーで持って帰れるので、程度が良くて日本人に合う(小さめ)サイズのものはすべて買い付けてきて販売していました。
ハワイアンシャツの洗濯について
夏のマストアイテム、ハワイアンシャツの洗濯方法について、お客様からお尋ねいただくことも多いので少し書いてみます。
当店では主にSUNSURFの製品を展開していますが、これは東洋エンタープライズのブランドのひとつです。素材はほとんどがレーヨンで、ごく少数がシルク、またコットン製の物もわずかながらあります。そして、すべての製品(脇の内側)に必ず洗濯表示が付いています。コットン製を除く素材には水洗い不可、ドライクリーニング(石油系)のみとあります。
つまりメーカーの指示としては、クリーニング店に出して石油系の溶剤で洗ってくださいということなのです。
私共メーカーの正規取り扱い店としては、立場上、メーカーがドライクリーニングの表示をしている製品を家庭洗濯出来ますよと言って販売することはできません。
しかしながら自分が普段着用しているハワイアンシャツは、シルクも含めてすべて自宅で洗濯しています。ネットに入れて丸洗いし、脱水した後、退色を防ぐために裏返して干せば、多少皺が残るものの、全く問題ありません。近頃の洗濯機は高機能で、ウールものですら丸洗い出来るのですから、レーヨンやシルクでもよほど扱いを間違えなければどうということはないのです。ただし、レーヨン(再生繊維)、シルク(絹織物)はネットを使用しても、水中で撹拌されることによって縮みやねじれが出ますので、多少は風合いが変化します。蝶貝やココナッツの釦が破損する可能性もゼロではありません。そのあたりを含め、あくまで自己責任でということになります。
メーカー側は、少しでも扱いの難しい製品には、ドライクリーニングの表示を付けたがるものです。ある意味逃げなのですが、もし一定の条件ででも、洗濯O,Kの表示をすると、それが顧客側の不注意であっても、クレームになることがありえるのです。めんどうだから、ドライ表示にしてしまえという気持ちはよくわかります。
しかし実際のところ、自分自身ユーザーの一人として、夏服をいちいちクリーニングに出していたらコストがかかって仕方がありません。自宅で洗濯して、皺が気になる時は、衿と前立てをサラッとアイロンがけすれば充分だとおもっています。

(注)あくまで、一ユーザーとして自分の場合はというお話です。家庭洗濯される際は、以上のことをふまえて自己責任でおねがいしますね。
良書とはいえませんが…ご紹介
『殺人者たちの午後』トニー・パーカー著 沢木耕太郎訳 飛鳥新書

『深夜特急』などの著者、沢木耕太郎さんの訳書ということでおもわず手に取ってしまいました。
本書では、イギリス国内で殺人を犯した12人の殺人者が、自らの生い立ちや事件を起こす経緯、その後の人生を一人称でとつとつと語っています。年齢、性別、殺害に至った事情などさまざまで、多くのケースでは被害者にさしたる落ち度は無く、中にはたまたま通りかかっただけで被害にあったケースもあります。著者のパーカーは、服役中、あるいは仮釈放中の殺人者たちに慈愛の心で接し、秀逸なルポルタージュにまとめあげています。この種の犯罪者たちを、社会現象のひとつとしてとらえ、主に殺人を犯したあとの日々に視点を置いた作品です。

読後はしかし、どよ〜んと沈鬱な気分にさせられます。
こうもあっけらかんと語られてもな〜と…。
全く被害者に落ち度が無いケースでも、条件が整えば10数年で仮釈放になってしまうイギリスの司法制度も驚きですが、犯罪者が、被害者の心情に思いを寄せることがほとんど無く、済んでしまったこととして、これから自分はどう生きるべきかなどと前向きに語っています。
…さすが罪を憎んで人を憎まずのお国柄です。イギリスの犯罪者のみなさんは(神の愛)につつまれて、お幸せですね。

東洋の島国、日本には野蛮な死刑制度が存置されていて良かったと私は思っていますが…
DPCストローハット
WHAT'S NEWでもご紹介しましたが、DPC(ドーフマン・パシフィック社)の新着ストローハットです。
長い歴史のあるメーカーですが、本品の生産は中国でおこなっています。
形も良く、クラウン(頭が収まる筒の部分)の真ん中あたりは通気性を考えて編み込みが荒くなっています。ハットバンドもストローを捻って有刺鉄線風にしつらえてあり、なかなか気が利いています。内側はゴムバンドで頭にフィットするように出来ていて、日本人がかぶってもきちんと収まります。
実はアメリカ人の頭に合わせて生産されるウエスタンハット(テンガロンハット)は日本人の頭にはフィットしづらいものなのです。欧米人は頭の形が前後に長く、かっちり糊付けされたハットを日本人がかぶると、前後に少しあきが出来てしまいます。(当店では対策用に、前後の内帯の中にいれるスポンジ芯を用意しています)。
このDPCのハットはその必要がありません。
これからの時期、南国風にハワイアンシャツとコーデュネートしたり、実用的な日焼け対策として海やゴルフコースでも使っていただけるのではないでしょうか?
お値段 2800円(税込み)
マニュアルと接客
週に一回程度、食事に行く飲食店があります。
時間的な都合でそこにいくだけのことで、味に期待しているわけではないんですが、味よりもホールスタッフのあまりにも機械的な対応に違和感を感じてしまいます。いつもほぼ同じ時間に行き、対応するスタッフもいつも同じ人であるにもかかわらず、ご丁寧に毎回きちっ〜と同じマニュアル通りの説明を一からしてくれます。
『こちらのメニューからお選びください』から始まって『伝票をレジの方までお願いいたします』まで、杓子定規に一言一句同じです。朝礼で復唱するような内容を、ただただオウムのようにくりかえすだけ…。
毎回顔を合わせているのだから、『今日はどうなさいますか?』とか『いつもありがとうございます』程度の言い回しぐらい出来ないのか?…アンタはオウムか?
この恐ろしいまでの気遣いの無さ、愚鈍さはなんなのでしょう?
マニュアルは、均質なサービスをするための指針としてあるもので、あくまでもサービス向上が目的です。
何もお客とよけいな話をする必要はありませんが、ここまで機械的に、言われたことしか出来ない人間は、言われた以上の仕事はしようとしないものです。サービス精神に欠け、ルーティンワークしか出来ない人は雇用する店にとってもプラスにはなりません。それでも勤まっているのは、慢性的な人手不足に悩む飲食店では人材の確保が難しいからでしょうか?
都心部では、やる気満々、日本語ペラペラで、一見客にも愛想の良い東南アジアからの留学生がサービス産業に従事しているのを良く見かけるようになりました。
早晩、この流れは地方にも波及するのでしょう。これも雇用する側の様々な事情を考えればむべなるかなというところでしょうか?
スターリングシルバー・ウォレットチェーン
当店ではウォレット用のオプションパーツを多数取り扱っています。
H.P未掲載のものもたくさんありますが、その中で、今後入荷予定の無い名品がこのウォレットチェーンです。
すべてスターリングシルバー(銀の含有率92,5%以上)の無垢のパーツで構成され、ずっしりとした重みがあります。研磨されたシルバー独特の鈍い輝きは、レザーのウォレットとの相性も抜群。
この製品はインポートですが、ここ数年のシルバーの原材料の高騰で価格の折り合いがつかず、今後の入荷は見込めません。現在の相場感からすれば格安のこのチェーン、残り数本ですので、ご興味のある方は店頭にてお訪ねください。
価格36750円
ハトは天然
意外や意外。
まだ30%以上の政権支持率があるなんて、どういう訳でしょう?
民主党支持母体の日教組や自治労、その他の組合組織の周辺部分以外にも、まだ支持者がいるということなのか?…首を傾げてしまいます。
『日本は日本人だけのものではない』と言い放ち、フラフラと迷走を続けるこのヒトの視線の先には何があるのでしょうか。
ーーーーーーー
実現の可能性は置いておいて、私が最も日本の首相にふさわしいと思うのは平沼赳夫さんです。以下、思いつくままに書き連ねると、

総理大臣/平沼赳夫(衆・無)保守本流の代表格。誰もが認める高い見識と行動力。
法務大臣/鴻池祥肇(参・自)女グセは悪いが信念の人。罪人は市中引き回しの上、打ち首でお願いします。
外務大臣/小池百合子(衆・自)思想も節操も無い人ですが、ズル賢さと、交渉力は抜群。特亜対策の捨て石に…
文部科学大臣/稲田朋美(衆・自)伝統と創造の会会長。同じ弁護士出身でも、福島みずほ・千葉景子とは対極にある人。打倒日教組!
防衛大臣/西村眞悟(前衆・改ク)この方以外は全く思いつきません。前回選挙で子供手当に反対し、国防費にまわせと正論を吐いて玉砕されました。副大臣には田母神俊雄前航空幕僚長をお迎えしたい。

どうでしょうか?
注)メールでご意見をお寄せいただかなくてもけっこうです。WWW