店長日記

6611

本日の修理品/リーバイス ビンテージ501他
66と呼ばれるビンテージの501と、リーバイス・ジャパンの復刻版501の二本の裾上げ。
66の方は、現状より5センチ程短く上げ直しますので、必要な縫い代を残してそのままカット出来ます。
復刻版の方は2センチほどの長さ修正なので、縫い代を確保するために三つ巻きを解体してプレスする必要があります。

画像1/左が60年代の501。右は国産の復刻モノ。

画像2/復刻モノのシングルステッチを外して縫い代出し。

画像3/先日製作した仕上げ馬を使ってプレス。これをやらないと、元の折れ山がしっかり残っていて、きちんと三つ巻き出来ない。

画像4/チェーンミシンで再仕上げ。元の(表側の)ステッチ線がうっすら残っている。

チェーンミシンによる裾上げ(持ち込み品)/¥1,500(ただしカット分3.5センチ以下の場合、縫代出しの為プラス¥500)

*裾線の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、製品は必ず洗ってお持ち下さい。
*煩忙時、持ち込み品の裾仕上げはお断りする場合がございます。
*当店で通常扱うジーンズの生地に合わせてミシンをセッティングしています。他社製品で極端に生地の厚いものには対応出来ません。
アイロン台もDIYで
仕上げ馬と呼ばれる、フリーアームのアイロン台を自作してみた。
今まで使っていた既製品のアイロン台は狭い作業スペースにはやや大きく、形状も使い勝手が悪かった。当店でのアイロン作業で一番多いのがパンツの修理の工程なので、それに合わせた寸法で製作する。
いつものように改装工事の時に出た端材の中で使えそうなものを適当に見つくろって利用する。

画像1/2×4、1×8の端材と、裏がスポンジの耐熱シート。

画像2/ノコギリで切り揃えた材木を接着剤とビットで固定。

画像3/サンダーですべての角を面取り。

画像4/ステープラーで天板裏に耐熱シートを打ち付け。

画像5/完成。
パッチ縫い付け/B-10
クリーム色の衿ボアが付けられたバズリクソンズのB-10。
375bombのスコードロンパッチとエアフォースマークを縫い付けてカスタムします。

画像1/左腕のプリントを覆うように刺繍のエアフォースパッチ(税別1450円)を縫い付け。

画像2/375bombのパッチは横振りミシンでの製作。

画像3/左胸内ポケットのスナップ釦をギリギリでかわすように縫い付け。

画像4/作業完了。
パッチ縫い付け/M-65
キングコングカンパニーの腕章とウイング章を縫い付け。
映画「タクシードライバー」の中盤からラストの銃撃戦までロバート・デ・ニーロが着用したモデルを再現。
このM-65も、フード収納のファスナーを開けた状態でミシンをセットし、表生地のみに縫い付けを行います。
本日の修理品/ケイシイズ ウォッチブレス
電池切れで動かなくなったムーブメントの電池を新品に交換します。
お買い上げ当初にケース内にセットしてあるのはモニター電池で、寿命については補償の限りではありませんが、二年近くそのままお使い頂けたようです。電池の寿命がくるまでは一定の電圧できちんと作動しますが、電池が切れると突然ピタリと止まってしまいます。
新品交換すれば、その後2年ほどはご使用いただけます。
当店では常時交換用の電池をストックしておりますので、即時対応いたします。

工賃込みの価格500円(税別)

*基本的に当店で販売した商品のみの受付とさせていただきます。 
パッチ縫い付け/M-65
岐阜県のお客様から2点の実物M-65をお預かりしています。
まずは一点目、真鍮ジッパーのモデルに星条旗のパッチとARMY胸章を縫い付けて「ランボー」仕様に。
パッチ類の縫い付けは基本的に裏地まで貫通でおこなっていますが、今回は表地のみに縫い付けます。元々裏地は付いていますが、M-65の場合は要所要所で縫い留められているだけで、一体で縫製されている訳ではありません。フードが収納されている衿外回りのファスナーを一杯まで開け、表地部分のみをたぐり寄せてミシン台に置いて作業を行います。

画像1/ARMY胸章を左胸表地に縫い付け。

画像2/右胸の星条旗の裏側。
尾州職人・横振り刺繍パッチ
3ヶ月前に下絵を描き、刺繍を依頼していたスコードロンパッチが出来上がりました。
比較的デザインのシンプルなものを選択し、当時のローカルメイド風のタッチも残して製作しています。
熟練職人による横振りミシンを使っての刺繍は、コンピューター制御の自動刺繍機でつくられた量産品と違い、同じ絵柄でも一点一点微妙に表情が異なります。
この魅力溢れるハンドメイドのパッチは、A-2、B-10、B-15などのカスタマイズに最適です。
それでも夜は明ける
昨日鑑賞したが、劇場に足を運んだのは久しぶりだった。
アメリカの懐の深い所は、自国の負の歴史を映像化した作品をきちんと公開し、評価するところだと思う。
そこには自国の奴隷制度に対する贖罪意識も含まれるのかもしれないが…。
バイオリン奏者として何不自由無く生活をする解放奴隷の主人公が拉致され、奴隷として南部のプランテーションに売られてしまう。そこから解放されるまでの苦難の12年間(1841〜1853)を綴った実話の映画化。全編に黒人奴隷たちの救いのない日常がイヤというほど克明に描かれる。
そして奴隷に過酷な労働を課す農場主たちはみな敬虔なキリスト教徒であり、聖書から引用した言葉を臆面も無く口にする。このあたり、クリスチャンのご都合主義を厳しく批判しているように受けとめられなくもない。
結果的に主人公は身分を証明して解放されたが、その他多くの奴隷たちはプランテーションに取り残されたまま、望みの無い日々が続く。
ほんの百数十年前のアメリカの出来事である。
これぞまさに現実にあった白人による「SLAVE」の実態である。
本日の修理品/シュガーケーン ロンスタージーンズ
お買い上げいただいて一年程でしょうか。
股ぐりと左足の後ろ裾が擦れてパンクしているのを補修します。
跨ぐりは、擦り切れた縫い代にテープを挟んで補強した上で縫い直します。
このロンスタージーンズは、股下31インチのものをカットせずにお穿きになっていました。ご本人いわく、左足の方が短くて、どんなパンツも同寸裁断だと左裾が傷んでしまうということです。
そこで破れを補修した上で、左右1,5センチ寸法差をつけて巻き直しました。

デニム製品のリペアについて、電話やメールで料金、納期等お問い合わせをいただくことがありますが、以下の点をあらかじめご了承ください。

*料金について
修理品の状態は千差万別ですので、正確な金額は店頭で見積もってみないとわかりません。ご呈示した見積もり金額でご了解いただいてから作業に入ります。

*納期について
可能な限り迅速、丁寧を心がけておりますが、人手もスペースも限られた中で対応しておりますので、いつでもすぐに対応出来るわけではありません。また、たて込んでいる時期には、当然ながら自店で販売した商品を優先的に扱います。

*リペアをお受け出来ないケース
洗濯されていない製品の汚れ、ほこりは機械の故障原因となりますので、洗い上がりの状態以外はお受けしかねます。
本日のニュースより
中国船による体当たり映像公開=ベトナム外務省「中国が攻撃」と主張

ベトナム政府は10日までに、南シナ海でベトナムと中国の船舶が5月上旬に衝突した映像を報道各社に提供した。7日の記者会見で公表したビデオで、中国船が意図的に衝突してきたとの主張を映像で裏付ける狙いがある。中国外務省は8日の緊急記者会見で、「ベトナム船から衝突してきた」と反論。中国はこの際、映像などの証拠を示さなかったため、ベトナム側は報道各社に「中国から攻撃」という主張を裏付ける映像を提供したとみられる。
(以上引用)

支那とベトナムとで主張が全く異なるが、どっちが嘘をついているかと言えば、虚偽と捏造の本家本元、支那に決まっている(ちなみに分家は朝鮮)。
地球上で一番嘘つきな支那をむこうに回し、一歩も引かずに奮闘するベトナムの姿勢はリッパと言う他ない。しかし主権国家としては当たり前と言えば当たり前。
思い返せば、かつて日本の民主党政権は、尖閣諸島沖での中国船 の体当たり映像を隠蔽しようとしやがった。
今更ながら本当に低劣な連中の集まりだった。
名著であるため、ご紹介
『海賊とよばれた男』 百田直樹著 講談社

著者の百田直樹氏は、この主人公のモデルとなった出光興産・出光佐三の生涯を知り、驚愕すると同時に震えが止まらなくなったという。
そして、この素晴らしい男を一人でも多くの日本人に知ってもらいたいという一念で筆を取った。
戦前、一石油商として身を起こし、苦労の末に満州を拠点に大きな販売網を築き上げた主人公。それらを終戦とともにすべて失ったときには、すでに還暦を迎えようとしていた。焦土と化した祖国に立ち、絶望に打ちひしがれながらも、再起を誓う。終戦時仕事が無いにもかかわらず「社員は家族」の信念のもと、一人の従業員も馘首せずに私財を処分して給与を賄った。戦後の統制経済下では官僚や石油メジャーと戦い、満身創痍になりながらも経済封鎖中のイランにタンカーを差し向け、見事に原油輸入に成功する。その後も外資に徹底的に抗い、苦労を重ねながらも民族資本を貫いて国内最大の製油所を建設し、80歳を過ぎて現役を退くまでの道程はまさに不撓不屈。ビジネスマンの枠を超えた傑出した人間性が描かれる。
上下刊で700頁を越える長編はほぼ史実に沿っているらしいが、脚色として「永遠の0」の主人公、宮部が登場するワンシーンも挿入されている。
ところで私の実家は祖父の代から燃料商をしていて、昭和50年代まで出光興産の末端の販売店だった。子供の頃、トレードマークのアポロの横顔を模写していた記憶がある。家には出光佐三の本が何冊かあったが、全く興味が無かったので一冊も読んでいなかった。
ウォッチベルト製作
以前にバッグを製作した時に出た、断ち残りのウォッシャブルレザー。
こうした端材は、せいぜいキーホルダーくらいにしか使い道は無いが、比較的水気に強いこの革の特性を生かして、自前の腕時計のベルトを作ってみた。
腕時計の革ベルトは、どんなに質の良いモノでも、消耗品の扱いである。
現にギャランティ付きの腕時計を買っても、どこのメーカーでも革ベルトは端から補償対象外になっている。同じものを使い続けると、2〜3年で湿気でダメになってしまうと思う。
といって、革ベルトを長持ちさせるために必要以上に気を使うのも、なんだか違うような気がする。
粘りがあってフィット感の良いこの革ベルト、これから暑くなっても、気兼ねなく酷使出来そうである。
家で洗えますか?
レーヨン製ハワイアンシャツの洗濯については以前も何度かご説明しておりますが、手洗い、またはネットを使用するなどして家庭用洗濯機でも対応出来ます。
基本的に製品(脇の内側)に付いている洗濯表示には、水洗い不可、ドライクリーニング(石油系)とあります。つまりメーカーの指示としては、クリーニング店に出して石油系の溶剤で洗ってくださいということです。それはデリケートな素材を水洗い可にしてしまうと、無造作に洗濯機に放り込む人も出てきますし、結果として大きな縮みやボタンの破損、衿外回りのパンクなどがありえるからです。メーカーとしては製品トラブルのもとになる家庭洗濯はできるだけ避けてもらいたいということがあるのです。
では現実に水洗い出来ないかといえば、そんなことはありません。むしろ汗や塩分など、水溶性の汚れは石油では落とせないので、夏の衣服は水洗いの方が望ましいとも言えます(脂汚れには石油系の方が有効です)。クリーニング店でも、あえて水洗いを指示すればやってくれる所もありますが、それなりに工賃もかかるので、自宅で行うほうが経済的です。
家庭用洗濯機の通常の工程でも汚れは落とせますが、よりしっかり落とす時はぬるま湯で予洗いをおこないます。
以下参照。

画像1/予洗いで用意するのは少量の酸素系漂白剤(塩素系は不可!)。

画像2/タライか、洗面ボウルにぬるま湯を入れ、酸素系漂白剤をひと掬い入れて溶かした中にシャツを一時間程付け置き。これでスッキリ黄ばみが落とせます。

画像3/小さめの洗濯ネットに入れて洗濯機で本洗い。一般的な家庭用洗剤使用。屋外で干す時は裏返しした方が退色を防ぐことができます。
ケイシイズの時計(ムーブメント)単品販売しております。
当店で取り扱っているケイシイズのウォッチブレスレットは、ムーブメントのみでも販売しております。
シチズン製のクオーツを搭載したムーブメントは、定期的な電池交換(500円で承っております)のみで長年お使い頂けますが、防水仕様ではありません。水場での使用で、竜頭から内部に湿気が入って機械が損傷することがあります。
また落下などによってモーターが故障することもあります。
こうしたケースは機械の補償対象にはなりません。
革ブレスレットがまだまだお使い頂ける状態であれば、ムーブメントのみご購入いただいて付け替えることが可能です。
インデックスのデザインも多数あります。

ムーブメント価格/2000円(税別)
下拵え
砂抜きを終えたばかりの知多半島産シジミ…のように見えなくもない真鍮製のスタッズ。
燻しを加えた後、水で洗浄。
連休明けからスタッズベルトの製作再開。
本日(火)は振替祭日のため営業(AM11:00〜PM8:00)しております。
満開
今年も昨年とほぼ同じタイミングで黄色い花が満開となったメキシコ万年草。
GW後半の空はあいにくの下り坂。

☆☆☆ お知らせ ☆☆☆

5月6日(火)は振替祭日のため営業(AM11:00〜PM8:00)いたします。
新緑の候
気温の上昇に伴なって一気に黄緑色の葉がつき始めた蔦。

画像1、2/ランバーデッキ周辺は一昨年植え替えたもの。やっと根付いて手すりにかかるくらいになった。

画像3、4/入り口向かって右側はずいぶん前にグリーンアート・アラカワさんに植えてもらったもの。レンガ部分を完全に覆い、庇下までツルが伸びてきている。防犯カメラにかかりそうなので少し摘んでやった。
ネームプレート製作・縫い付け
二年ほど着こまれて程良く皺が刻まれたバズリクソンズA-2。
馬革+ブロードクロスのA-2は、真夏を除いた長い期間着用出来ます。
エルパソラグ…こんな使い方も
以前別の車両でもラグを使って内装をDIY仕上げしたお客様。
今回はレインボーカラーでタコマのドアパネルとリアシートを張り替え。
ちょっとしたアイデアと職人ワザで、無彩色のピックアップの内装がチカノ風に。

画像1/材料はエルパソサドルブランケット社の大判ラグ(3500円)。
本日の修理品/リーバイス、カーハート他
本日はカラリと晴れ上がったので、市内をゆっくりドライブしてきましたが、車の量がかなり少ないようです。平日でもTOYOTA関連が完オフだと交通事情がずいぶん違うようです。
修理品のパンツは同じ方からの持ち込みで、いずれも現状から3,5〜4センチ短くカットしました。
元のステッチ位置のすぐ上を裁ち落として三つ巻きし直します。このあたりが裾線を解体せずに作業出来るギリギリの寸法です。短くする寸法がこれ以下(〜3センチ)だと、元の裾線を解体してプレスで折れ山を伸ばし、縫い代分を確保しなければなりません。